ここにきてエンジンの構造問題が出てきたのですが、代替エンジン案を却下してまでプラットにかけたF-35開発がこのままではプラットと心中してしまいかねません。どこまで同機の開発は不運につかれているのでしょうか。F-35導入を決めた各国は本件の進展を神経質にながめているのでしょう。 F-35 Fire: In Search Of A Solution JSF engine fire blamed on seal friction Sep 8, 2014 Guy Norris, Bill Sweetman and Amy Butler | Aviation Week & Space Technology . 遅れている ロッキード・マーティン F-35共用打撃戦闘機の運用開始がさらに遅れる可能性が浮上してきた。 プラット&ホイットニー F135エンジン火災事故で決定的な原因が未解明のためだ。6月23日にエグリン空軍基地でのAF-27号機火災「偶発事例」とか言われてきた。しかし、Aviation Weekは 少なくとも5件のエンジンが機体から取り外されており、予想外に早く摩耗が発生していることを知るに至った。 今月末までにトラブル回避策をみつけシステムズ開発実証(SDD)機材21機を制限なしで飛行させるはずだった。これが時間どおりにできないと、初期作戦能力獲得の日程が実現できない、とJSF開発室長クリス・ボグデン中将が3日に認めている。 F135エンジンの外寸と重量6,500‑lb.により飛行中は高い荷重とたわみが発生する プラット&ホイットニーもエンジン部品の再設計で事故再発を防止しようとしており、JSF訓練の飛行制限解除を目指している。ボグデン中将によれば原因究明は当初の138要素を4つまでしぼりこんでいる。プラットは根本原因の究明を待っている。 ただし再設計の所要時間数、費用はまだ不明で製造中のエンジンを改装するのか、完成済みエンジンの改修になるのかも不明。ペンタゴンの調達業務トップ、フランク・ケンドール次官は9月3日に「莫大な費用にならないと確信している」と語っている。 JSF開発室はAF-27号機の事故詳細で情報開示を拒んでおり、単価 205百万ドル (事業調達コスト、2013年度選...
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