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2017年12月9日土曜日

★北朝鮮ミサイルを使用不可能にできる巡航ミサイルが登場したが...



This new nonlethal missile could take out North Korea's nukes

人的損害は産まず北朝鮮核兵器だけを使用不可能にするミサイル登場


Alex Lockie Business InsiderDec. 07, 07:01 PM
ワイトハウスに新型巡航ミサイル完成の知らせが届いた。
北朝鮮が発射するミサイルを無効にしながら人命損傷は発生させない
との説明だとNBC Newsが12月4日伝えている。
  • これはボーイングAGM-86B空中発射巡航ミサイルに電子装置対応用高出力高周波放射高性能ミサイルプロジェクト(Champ)を搭載し、B-52等から発射するものだ。
  • Champは高周波パルス放射で前方にある電子装備を無効にする。テストでは標的建築物内の電子製品を機能停止させている。
  • デイヴィッド・デプチュラDavid Deptula退役米空軍中将はイラク航空戦を指揮した経験がありNBCの「Nightlyly News」で新型ミサイルで「かなり確実に」北朝鮮ミサイルを発射台で使用不能にできると語った。「指揮命令所には電子装備が多数あり、高出力高周波にはぜい弱です」

政治家はペンタゴンの慎重な姿勢に不満

  • Champを支持する民間、政府のひとり民主党上院議員マーティン・ハインリックSen. Martin HeinrichはNBCでペンタゴン内部の抵抗が原因で同ミサイルの配備が進んでいない状況を紹介した。
  • 「課題は技術ではなく考え方です」と同議員(上院軍事員会所属)は述べ、「ペンタゴン内部ではとかく完璧を目指す傾向がある」とし、新技術が即座に採用されないと指摘した。
  • ダンカン・ハンター下院議員Rep. Duncan Hunter(共)も同意見だ。国防総省で「物事を通すのは困難」とし、産軍複合体で新技術がなかなか採用されない傾向を嘆く。

Champは有望だが万能兵器ではない


  • それはともかく、Champには従来のミサイル迎撃手段に対して優位性があるが不利な点もある。
  • 迎撃には標的に接近する必要があり、北朝鮮領空に侵入すれば同国は戦争行為と受け止める。
  • 北朝鮮が巡航ミサイルの接近を探知すれば、核兵器搭載ミサイルと判断し自動的に反応してしまうかもしれない。
  • 軍事装備はChampのような電子攻撃の想定で配線や絶縁に冗長性を持たせてあるので、ミサイル発射を不可能にするだけの攻撃力を持たせるのは大変だ。
  • NBC報道によればホワイトハウスはChampの機能説明を受けていると。ドナルド・トランプ大統領の言う北朝鮮への「最大限の圧力」として採用されるのかは不明だ。■


2016年4月19日火曜日

巡航ミサイルから指向性エネルギーで敵電子装備を破壊するCHAMP登場




Air Force Wants Cruise Missiles Capable of Beaming Directed Energy

POSTED BY: RICHARD SISK APRIL 13, 2016
(Photo courtesy Air Force Research Laboratory Directed Energy Directorate)
(Photo courtesy Air Force Research Laboratory Directed Energy Directorate)

米空軍は低空飛行中の巡航ミサイルから指向性エネルギービームを発射し敵防空網を突破する構想を検討中だ。対電子装備高性能ミサイルプロジェクトCounter-Electronics Advanced Missile Project, CHAMPの名称がついている。
  1. これまでも対電子装備兵器には海軍のEA-18Gグラウラーのように敵レーダーを妨害するものがあったが、CHAMPは敵レーダーを破壊する。空軍は12日にペンタゴン中庭で指向性エネルギー兵器構想の展示会を開き、その席上でこの構想を紹介している。
  2. カークランド空軍基地内(ニューメキシコ州)にある空軍研究所がボーイングAGM-86空中発射式巡航ミサイルを改造し高出力の高周波パルスの指向性エネルギービームをアンテナから発射し「敵の軍事電子装置や通信装置を使えなくする」ようにした。
  3. 「今のところはB-52でしか運用できません」とAGM-86を搭載するのが同爆撃機だけであるとニコラス・クォーターモント少佐(空軍研究所)が指摘するが、空軍はCHAMPを F/A-18やF-35共用打撃戦闘機でも運用できるように作業中だ。
  4. ボーイングはCHAMPの初期成功結果を2012年に公表ずみで、空軍は複数発射で複数目標に対抗できる制御可能な改良型を今年後半にテストする。
  5. ボーイングは2012年のテスト成功後に「CHAMPミサイルは事前プログラム通りの飛翔をし、高出力エネルギーのバーストを複数回放出し、効果的に目標のデータを破壊し、電子装置を使えなくしている」「CHAMPは一回のミッションで複数目標へ高周波数の攻撃を加えることができる」としている。
  6. また空軍はCHAMPの利点として「正確に目標を狙い、不必要な被害や生命への危険を回避できること」をあげている。■