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2026年6月8日月曜日

日韓の造船産業に頼らざるを得ない米国の艦艇建造だが、海外建造へのアレルギーもあるようだ―韓国ハンファは米国内建造業の買収ですでに手を売っている。日本の大手はどう対応するのでしょうか

 

US Eyes Warships From Japanese and South Korean Shipyards

三菱重工業長崎造船所で建造中の「もがみ」級フリゲート第12番艦「よしい」。同艦は2025年12月22日に進水した。(写真:高橋康介、2025年7月1日)

米国が日韓両国での海軍艦艇建造に注目

U.S. Eyes Warships from Japanese and South Korean Shipyards


  • Naval News

  • 2026年4月6日公開

  • 文:高橋浩佑

https://www.navalnews.com/naval-news/2026/06/u-s-eyes-warships-from-japanese-and-south-korean-shipyards/



米国は、前例のない一歩を踏み出そうとしているか。米海軍産業基盤における生産能力上の制約に対処するため、同盟国日本や韓国の造船所から主要な海軍艦艇を調達する。

防総省の2027会計年度予算に含まれる18億5000万ドルの要求案は、単なる調査活動としてだけでなく、同盟国の造船所からの将来の軍艦調達に向けた前兆として注目を集めている。USNI Newsが最初に報じたように、国防総省は米海軍に対し、米艦隊での使用を前提に日本および韓国の造船所や設計を検討するよう指示しており、予算文書には、この資金が「艦隊の将来の[巡洋艦・駆逐艦]およびフリゲート艦の保有数を対象とした、2つの別個の調査および調達活動に分割される」と明記されている。

このような取り組みの恩恵を受ける可能性のある主要な造船会社としては、韓国のハンファオーシャン、HD現代重工業、サムスン重工業のほか、日本の三菱重工業(MHI)、川崎重工業(KHI)、ジャパン・マリン・ユナイテッド(JMU)などが挙げられる。

USNI Newsは、海軍造船能力の拡大に向けた取り組みの一環として、国防総省が外国の艦艇設計の採用に加え、同盟国の造船所で艦艇の部品を製造する可能性も検討していると報じた。

両国ともロボット工学や最新の造船技術を多用しており、先進的な水上戦闘艦は米国より大幅に低コストかつ迅速な生産ペースで建造できる。USNI Newsは、当時のジョン・フェラン海軍長官が、海軍に対し海外建造の戦闘艦の可能性を検討するよう指示があったことを認め、生産性の観点から韓国と日本が有力な候補となるだろうと指摘したと報じた。

日本の三菱重工業(MHI)とジャパンマリンユナイテッド(JMU)は、同盟国の造船業者が主要な海軍プログラムをいかに迅速に納入できるかを示す顕著な例である。両社は過去1年間で2隻のイージスシステム搭載艦(ASEV)の起工を行い、2028年と2029年に引き渡す予定である。これに対し、米国のアーレイ・バーク級駆逐艦は予定より大幅に遅れている。

恒久的な移転ではなく、過渡的な措置として

政権当局者は、海外での建造は海軍生産の恒久的な海外移転ではなく、一時的な措置に過ぎないことを繰り返し強調している。

このアプローチは、ホワイトハウスの海事産業政策で概説された「ブリッジ戦略」を反映している。このモデルでは、海外の造船業者が初期の艦艇を海外で建造すると同時に、買収、近代化プロジェクト、または新施設を通じて米国の造船所に投資し、生産を徐々に米国本土に移行させることになる。

政権は、フィンランドとの砕氷船契約をモデルケースとして挙げている。この契約では、最初の艦艇は海外建造となるが、その後のは米国の造船所に移行する。ハンファによる2024年のフィリー・シップヤード買収は、外国投資を活用して米国の造船産業基盤を強化するモデルとして、米国当局者によって引用されている。

法的・政治的障害は依然として残る

重大な法的・政治的ハードルが残っている。現行の米国法では、大統領が国家安全保障上の特例を認める場合を除き、外国造船所での海軍軍艦の建造は一般的に禁止されており、広範な調達計画には議会の支持が必要となる可能性が高い。

すでに複数議員が、国内の造船業者、サプライチェーン、および機密技術への影響で懸念を表明しており、一部では米国外での艦艇建造に対する連邦資金の使用を制限する法案を検討している。

にもかかわらず、OMB(行政管理予算局)のラス・ヴォート局長は、政権の決意を示唆している。

「従来の供給源から、必要な艦艇を原価で、かつ期日通りに調達できないのであれば、他の造船所から調達する」と、彼は4月に開催された海軍連盟(Navy League)の「Sea-Air-Space」シンポジウムで述べた(USNI Newsによる)。

この構想が実行されれば、米海軍による海外建造による主要水上戦闘艦の取得は1世紀以上ぶりのこととなり、中国との競争が激化する中、海上戦力の再構築を目指すワシントンの取り組みで、日本と韓国の造船会社が中心的な役割を担うことになる。■

高橋浩佑

高橋浩佑は、日本を拠点とする防衛問題のライターである。同氏は『ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー』、『ジェーンズ・ネイビー・インターナショナル』、モンチ・パブリッシングに寄稿してきた。また、ハフポスト・ジャパンの元編集長であり、朝日新聞社およびブルームバーグの元スタッフライターでもある。高橋康介氏は1993年に慶應義塾大学経済学部を卒業した。朝日新聞社およびダウ・ジョーンズ社での勤務を経て、コロンビア大学ジャーナリズム・スクールおよび国際公共政策大学院(SIPA)に留学し、2004年にジャーナリズム学修士号および国際関係学修士号を取得した。1993年に朝日新聞の記者として入社する前は、川崎市の姉妹都市プログラムの一環としてボルチモア経済開発公社に交換研修生として勤務し、日米間の貿易問題について調査を行った。その功績により、1988年にボルチモア市の名誉市民に選出された。



2025年12月1日月曜日

米海軍の艦艇建造計画がことごとく難航している理由はどこにあるのだろうか(National Security Journal)

 

米国の艦艇建造能力はここまで衰えている(National Security Journal)

スティーブ・バレステリエリ

The Navy's newest and most technologically advanced warship, USS Zumwalt (DDG 1000), is moored to the pier during a commissioning ceremony at North Locust Point in Baltimore. (U.S. Navy photo by Petty Officer 1st Class Nathan Laird/Released)米海軍で最新鋭かつ最も技術的に先進的なUSSズムウォルト(DDG 1000)が、ボルチモアのノース・ロカスト・ポイントで行われた就役式典で桟橋に係留されている。(米海軍写真、一等兵曹ネイサン・レアード撮影/公開)

要点と要約 

コンステレーション級フリゲート艦計画の大半を中止した海軍の決定は、単なる失態以上のものだ。これは米国の水上艦建造システムに対する告発である。

「低リスク」のはずだったFREMM原型の設計は、米国独自の要求仕様で排水量・コスト・複雑性が膨れ上がった一方で、原型艦との共通性は大幅に削減された。

フィンカンティエリ・マリネットの労働力不足と離職者が延滞を悪化させ、1番艦は数年遅れ、予算を50%以上超過した。

今や海軍は高価な「ユニコーン級」フリゲート2隻を抱え、将来艦隊のギャップが拡大している。

ワシントンが産業基盤を再構築しない限り、米国の海軍兵力は衰退し続けるだろう。

コンステレーション級フリゲートの崩壊は、米海軍艦艇建造における問題点を如実に物語っている

何度も同じ光景を繰り返す映画『グラウンドホッグ・デイ』を彷彿とさせる状況の中、米海軍はコンステレーション級フリゲート艦計画を中止した。既に建造中の2隻のみが完成予定である。

この計画は、生産遅延、コスト高騰、外国設計を米国要件に適合させる際の設計上の課題により中止された。中止されたフリゲート艦の資金は、迅速に生産可能な他の艦艇に振り向けられる。

「艦隊の建造・配備方法を見直し、産業界と連携し戦闘優位性を実現する。その第一歩としてコンステレーション級フリゲート計画からの戦略的転換を図る」とジョン・C・フェラン海軍長官はX(旧ツイッター)で述べた。「海軍と産業界パートナーは包括的枠組みに合意した。これにより建造未着手だった同級艦4隻の建造を海軍の都合により中止する」。

「ミシガン、ウィスコンシン両州の造船業者を高く評価している。最初の2隻の作業は継続されるが、戦略的転換を進める中で検討対象となる。この重要な労働力の雇用維持と、将来の海軍艦艇建造に向けた造船所の存続が最優先課題だ」と付け加えた。

フィンカンティエリが契約解除を発表した。「フィンカンティエリは確固たるパートナーとして、海軍は今回の提携と当社の投資を高く評価している。当社は共に戦闘員へ能力を迅速に提供したいと考えている。したがって海軍は合意された枠組みを尊重し、水陸両用艦、砕氷艦、特殊任務艦などにおける仕事を当社の造船所システムに振り分けつつ、彼らが迅速に配備を望む有人・無人両方の新型小型水上戦闘艦を支援する方法を決定すると確信している。重要なのは、造船所システムが示すコミットメントと能力を最大限に活用することだ」。

海軍の水上戦闘艦調達システムは深刻な欠陥を抱えたままだ

コンステレーション級フリゲート艦計画は「低リスク」アプローチ、つまり新型フリゲート艦建造の確実な手段となるはずだった。しかしイタリアのFREMM設計を基にした設計に大幅変更が加えられ、結果として排水量が増加し、コストが高騰し、当初の設計図から大きく逸脱した。

そしてズムウォルト級駆逐艦や不運な沿海域戦闘艦などと同様に、設計と艦艇建造コストを統合しようとする全プロセスが完全に制御不能に陥っている。

結局、海軍は4隻の建造を中止し、建造を開始していた2隻のみを残した。同プログラムは費用対効果が低く、他の造船計画の妨げになっていると説明した。

設計変更で計画が破綻させた

この計画は、成熟し成功実績があり既に手頃な価格のプログラムであるFREMMフリゲート艦の設計を基盤とした。しかし海軍はその後、米国の生存性とセンサー要件を満たすため設計を大幅に変更した。

これにより重量とコストが増大した。これらの変更は艦艇を著しく重くし、1隻あたりの予想コストを当初の見積もりを大幅に上回る水準に押し上げた。米国側の設計の完成前に急いで生産に入ったことは、まさに開始当初からの危険信号だった。

(2025年10月16日) アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦「ポール・イグナティウス」艦(DDG 117)が2025年10月16日、空母「ルーズベルト」艦(DDG 80)に敬礼を行う。ポール・イグナティウスは、米国第 6 艦隊の作戦海域で、米国海軍欧州・アフリカ軍(USNAVAEUA)の戦闘能力、殺傷力、即応性を支援し、この地域における米国、同盟国、およびパートナー国の利益を守るため、予定通り配備されている。(米海軍、ブラッドリー・ウォルフ水兵撮影)

共通性の欠如も、もう一つ大きな問題だった。最終設計は、元の FREMM 設計との共通性が15% 程度しかなく、「低リスク」で効率的な建造という当初計画と矛盾していた。これにより、なぜ海軍がそもそもこの設計を採用したのかという疑問が生じた。

再設計により、重量が増加したため、コンステレーション級フリゲートの速度は 25 ノット以下に低下し、空母戦闘群での快適な運用はほぼ不可能となり、将来の改造の見通しも制限された。

フィンカンティエリ・マリネット造船所の労働力問題

フィンカンティエリ・マリネット造船所の労働力問題には、溶接や配管などの熟練工の不足、従業員の離職率の高さ、そして相当な数の退職者が含まれる。

これらの問題はコンステレーション級フリゲート艦などプロジェクトの遅延を招いており、米国造船業界全体が直面する広範な課題の一部だ。これらの問題に対処するため、造船所と海軍は定着ボーナスなどインセンティブを活用し、訓練やインフラへの投資を行い、新たな採用・提携戦略を模索している。

マリネット造船所の具体的な労働力問題としては、生産需要を満たすための主要分野、特に溶接工や配管工といった熟練労働者の深刻な不足が挙げられる。

同造船所は「前例のない労働力の定着率の低さ」と高い離職率に直面しており、経験豊富な労働力の維持が困難となっている。経験豊富な労働者多数が退職したことで、埋めるのが難しい技能格差が生じている。

同型艦の1番艦であるUSSコンステレーションはウィスコンシン州マリネットで建造中で、2026年の完成が予定されていた。フィンカンティエリ・マリネット・マリンは生産支援のため3億ドルを設備改善に投資した。

しかしこれらの問題により、艦艇価格は50%以上上昇し、完成予定日は約3年遅れた。

今や海軍は、既存の空母打撃群との航行に適さず、過剰な価格設定がなされた「ユニコーン」のような扱いにくいフリゲート艦2隻を抱え込む羽目になる。それでもなお、役立たずのプラットフォームに配属された水兵で運用せざるを得ないのだ。

海軍の長期的造船計画は、造船業界が自らを立て直し、新設計を予算内で期日通り納入できるかどうかに依存している。だが現状ではそれは幻想だ。

コンステレーション級駆逐艦の計画中止は、米海軍の船舶建造基盤が崩壊しつつあることを示す重大な警告信号だ。現在の課題は、同盟国と共に米国造船業を再生させ、現代の大国間競争が要求する速度で軍艦を供給することである。

Littoral Combat Ship

沿海域戦闘艦。画像クレジット:クリエイティブ・コモンズ。

造船所インフラ最適化計画の一環として、造船所の完全な近代化が達成されるのは2046年まで待たねばならない。これは容認できない。

韓国による米国造船業再興計画は小さな一歩に過ぎない。トランプ政権は、韓国が「米国が所有・管理する」3500億ドルの投資を行う見返りとして、提案されていた25%の相互関税を15%に引き下げることに合意していた。このうち1500億ドルは造船産業に充てられる。

造船産業は転換点に達しており、早急な対応が必要だ。海軍の整備待ち艦艇の待ち行列と新造艦の建造が重なっており、安全保障上の懸念事項に対応する海軍の能力が著しく損なわれている。■

著者について:スティーブ・バレストリエリ

スティーブ・バレストリエリは国家安全保障コラムニストである。米陸軍特殊部隊の下士官および准尉を務めた経歴を持つ。防衛問題の執筆に加え、PatsFans.comでNFLを担当し、プロフットボールライター協会(PFWA)のメンバーでもある。その記事は多くの軍事専門誌で定期的に掲載されている。


The U.S. Navy Can’t Build A Navy Anymore

By

Steve Balestrieri

https://nationalsecurityjournal.org/the-u-s-navy-cant-build-a-navy-anymore/



2025年4月14日月曜日

トランプ大統領は外国建造艦の購入検討に入った(The War Zone) ― 日本・韓国に注目が集まる中、韓国がひとり期待を高める中、日本の重工メーカーは沈黙を保っていますが

 .


President Donald Trump wants to purchase foreign-made ships to help close the vessel gap with China.

Petty Officer 2nd Class Bryan Reckard


中国との差を埋めようという大統領の発言は、米国の造船能力を改革する新たな大統領令に署名した後に発表された

内の造船ペースに苛立ちを隠せないドナルド・トランプ大統領は、米国向けの艦艇建造を外国企業に依頼する可能性を示唆した。同大統領の発言は、米国の造船業界を刷新することを目的とした広範囲にわたる大統領令に続くもので、米造船能力は中国の200分の1の規模に過ぎないと評価されている。トランプ大統領は、商船、軍艦、あるいはその両方について言及しているのかについて明確にしていない。しかし、これは米海軍の拡張には理にかなっており、海軍が直面している諸問題を考慮すれば、過去にも繰り返し強調されてきた選択肢である。

 「我々は発注するかもしれない。そのためには議会に掛け合わなければならないが、親交のある他国から船を購入すれば、素晴らしい船を建造できるだろう」と、トランプは木曜日に記者団に語った。「しかし、再建のプロセスを開始するつもりだ。本質的に船を建造していないのは馬鹿げている。そう遠くない将来、非常に大きなビジネスとなるだろう。しかし、それまでは、建造を得意とする国々があるので、そうした国々と取引することになるだろう。そのため、それらの国々から最高級の船を注文することになるかもしれない。そして、かなり短い期間で、我々は独自の艦船を建造することになる。ですから、おそらく議会にその件を提出する必要があるが、問題はないだろう」。

 ホワイトハウスに、トランプが想定する艦船の種類について明確にするよう問い合わせた。しかし、大統領の発言は、中国海軍の規模と能力の両面での成長に対し懸念が高まる中でのものである。

 過去に説明したように、現在、韓国と日本は、現在米海軍の主力となっているアーレイ・バーク級に相当する艦艇を建造している。これにより、両国は米国仕様のバーク級駆逐艦、あるいは少なくともその大部分を建造できるユニークな立場にある。また、両国は現在艦隊に配備されている艦艇とは異なる他のモデル、例えば小型艦艇なども保有している。補給艦や洋上基地も十分に建造可能である。

 韓国はすでに米国の造船業界に食い込んでいる。ハンファ・オーシャンは最近、フィラデルフィアの造船所を買収し、韓国初の米海軍艦船のオーバーホール契約を獲得した。韓国の主要なライバル企業であるHDヒュンダイ重工業は、3月に韓国の朝鮮ニュースが報じたところによると、最近、米国政府に造船計画を売り込んだ。

 「米国との海洋防衛協力が本格化すれば、年間5隻の建造が可能となり、さらなる拡大の余地もあります」と、先月、HDヒュンダイ重工業の特殊船事業部門の専務理事チョン・ウマンは、本誌取材に対しこのように語った。「当社には、米国と同等の性能を持つイージス艦の設計および建造を担当するエンジニアが250人以上います。当社は韓国で唯一、イージス艦の設計および建造を直接手がける造船会社です。また、韓国海軍が保有する6隻のイージス艦のうち5隻を直接建造しています」。ウマン氏は、韓国海軍のイージス艦を米国のアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦に例えた。

 昨年、大韓民国海軍(ROKN)は、新型KDX-IIIバッチ2駆逐艦の最初の艦である「正祖大王」を就役させた。このクラスには多くの先進機能が組み込まれているが、同艦の最大の特徴は、韓国版垂直発射システム(KVLS)の最新バージョンである。

 日本は、アーレイ・バーク級に関連する3クラスの駆逐艦を含む、さまざまな軍艦を建造している。独自設計という点では、2年前に日本が8隻目のもがみ級フリゲート艦、JSゆうべつを就航させた。ステルス性の高いもがみ級30FFM多機能フリゲート艦は、海上自衛隊の各種任務を遂行する能力を備える。

「まや」は、アーレイ・バーク級に触発された日本の駆逐艦の最新型である。 (JMSDF)JS Yubetsu (FFM-8) launching ceremony at Mitsubishi Heavy Industries Maritime Systems November 14, 2023. Hunini via Wikimedia Commons, CC-BY-SA-4.0 

 トランプ大統領が外国建造艦船の購入を示唆したのは、マイク・ウォルツ国家安全保障問題担当補佐官が、中国が米国を大きく上回る艦船建造能力を有していると発言したことへの反応だ。

「大統領閣下、昨年、中国は新造船の受注を1,700件獲得しました。一方、米国の造船所は5件でした」と ウォルツは述べた。「大統領のリーダーシップの下、他の多くの産業と同様に、造船業と海洋産業を再び活性化させ、ブルーカラーの雇用を創出するつもりです。これらは、クレーン、港湾、機会ゾーンであり、投資を呼び戻す原動力です。そして、私たちは、その大統領令の下、また、私たちの装備を購入したい人々のために外国への軍事販売を合理化する大統領令の下、そしてもちろん、買収改革の下、今週、これらすべてを行いました」。

 ここに示された懸念は、トランプ大統領が水曜日に署名した造船能力の向上を目指す大統領令「米国の海洋支配の回復」の核心部分である。

 「最近データによると、米国は世界で建造される商業船舶の1パーセント未満を建造しているのに対し、中華人民共和国(PRC)は約半分を占めている」と大統領令に記載されている。「これらの問題を是正するには、一貫性があり、予測可能で、持続的な連邦政府の資金確保、米国籍で建造された船舶の国際貿易における商業競争力の強化、米国の海事製造能力(海事産業基盤)の再構築、関連労働力の募集、訓練、定着の拡大と強化を含む包括的なアプローチが必要である」。

 同大統領令では、「国家安全保障問題担当大統領補佐官(APNSA)が、国務長官、国防長官、商務長官、労働長官、運輸長官、国土安全保障長官、米通商代表部(USTR)、その他APNSAが適切と判断する行政部門および政府機関の長官と調整し」、210日以内に海事行動計画(MAP)を提出することが求められる。

その計画には、国防生産法第3条に基づく権限や資源の利用、および民間資本を最大限に活用して海事産業基盤への投資と拡大を図るための選択肢を6ヶ月間評価するという要件が含まれている。

 検討すべき選択肢として、「商業および防衛造船能力、部品のサプライチェーン、船舶修理および海上輸送能力、港湾インフラ、および関連労働力の投資と拡大」が含まれている。

 国防長官は「造船産業基盤の改善のために、戦略的資本貸付プログラムの活用を追求する」と、大統領令は続く。

 この大統領令は、米陸軍、海軍、沿岸警備隊が新規艦艇に関する最優先の推奨事項を列挙するよう求めている。

 「本命令の日付から45日以内に、国防長官、商務長官、運輸長官、国土安全保障長官は、米国政府が使用する造船の見直しを行い、米国造船業界における参加企業および競争企業の数を増やすこと、および水上、水中、無人プログラムにおけるコスト超過と生産遅延を削減する提言を大統領に提出するものとする」と、この大統領令には説明されている。「この報告書には、米国陸軍、海軍、沿岸警備隊に対する推奨事項を個別に、かつ優先順位を付けたリストとして含める必要があり、MAPに記載しなければならない。」

 トランプ大統領が署名した大統領令は、昨年提案された超党派の SHIPS 法に類似しているが、一部の側面ではさらに踏み込んだ内容となっており、その結果、大きな反発が予想される。

 海外での船舶建造、特に軍艦建造は、米国政府にとって大きな変化となる。造船業界は極めて政治化され、特定の利益団体に左右されている。産業基盤の保護主義は、造船に関する議論においては、国内はもちろん海外でも大きな推進力となっている。しかし、明白なのは、海軍の軍艦に対する需要が供給能力を上回っており、既存の産業基盤で現在保有している軍艦の整備を維持することさえ困難になっているということだ。これは戦闘準備態勢にも影響を及ぼす。同盟国への造船の拡大は、これらの点において確実に役立つ。また、アメリカの軍艦の修理が可能な外国造船所をさらに増やすことも役立つ。これは、中国の艦隊規模が急拡大している現在、特に重要だ。

 外国の造船所ではアメリカ軍艦建造は現在ある能力を活用することでも可能だが、当該企業がアメリカ国内に投資し、新しくインフラ構築することも可能だろう。そうなれば、国内能力が長期的に向上する。

 しかし、いくら理にかなっているように思えても、おそらく議会で論争が巻き起こる。米国の主要造船所からドルが流出することには、全員が反対するだろう。しかし、トランプの予算案が造船の大幅な拡大を求めた場合、たとえ予算があっても、米国の既存のインフラのみを使用した造船では非常に厳しい問題が多数あらわれるだろう。■

Trump Considering Buying Foreign Ships To Make Up Gap With China

The president’s comments come after he signed a new executive order aimed at reforming America’s shipbuilding capacity.

Howard Altman

Published Apr 11, 2025 4:44 PM EDT


https://www.twz.com/sea/trump-considering-buying-foreign-ships-to-make-up-gap-with-china