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MAFFSを装備したC-130がロサンゼルスの猛烈な火災との戦いに加わる(The Aviationist)―軍も投入するまで被害は拡大している中で、今回の事態には人災の要素が本当になかったのか検証が事後に行われる気がします。

  2024年5月6日から10日までカリフォーニア州グリーンバレー近郊のアンゼルス国有林で行われたカリフォーニア州空軍第146空輸航空団主催のモジュラー空中消火システム(MAFFS)春季訓練2024で、ネバダ州空軍第152空輸航空団のC-130(MAFFS 9)が投水を行った。 (Image credit: USAF/Senior Master Sgt. Paula Macomber) モ ジュール式空中消火システム(MAFFS)プログラムは、米国森林局と国防総省の協力で1971年に始まった。 MAFFSシステムは、C-130の構造変更なしで、わずか2時間で機内に設置できる。  米軍北部方面司令部NORTHCOMは2025年1月10日、MAFFS(モジュール式空中消火システム)を搭載したC-130を8機ロサンゼルス地域の猛烈な火災に対処するために出動させ、うち一部はすでに活動を開始している。       NORTHCOMによると、全機は1月12日までに被災地上空で運用を開始する予定だという。人員は本拠地から南カリフォーニアのチャンネルアイランズに移動する。 MAFFSの運用と歴史 カリフォーニア州空軍(ANG)の第146空輸航空団(146AW)、ネバダ州リノの第152空輸航空団および第192空輸飛行隊(192AS)、ワイオミング州シャイアンの第153空輸航空団および第187AS、コロラド州ピーターソン宇宙空軍基地の第302空輸航空団および第731ASは、MAFFSを装備した航空機をポート・ヒューネームに派遣し、第146AWがその受け入れを行っている。 動画では、カリフォーニア州空軍の航空機の1機が、かなりの横風に耐えながら、赤い色の難燃液を投下する様子が映し出されている。  興味深いことに、1年前、146飛行隊と152飛行隊は、2024年4月と5月に、カリフォーニア州ポート・ヒューネメとグリーンバレーで、毎年恒例のリフレッシュMAFFS訓練コースに参加していた。 DVIDSに掲載された最新写真には、ネバダANG基地の第152整備兵站即応飛行隊の飛行士が、第152AWの "ハイローラー "のC-130にMAFFSシステムを搭載する様子が写っている。MAFFSノズルを航空機に取り付ける準備をしている乗組員の写真も見られる。 甚大な火災と自慢の追加能力...

空の仕事人C-130が初飛行から70周年を祝う (Air and Space Forces Magazine)

  An Air Force Reserve aircrew flying a C-130 Hercules assigned to the 910th Airlift Wing, Youngstown Air Reserve Station, Ohio, performs aerial spraying June 25, 2014, over Joint Base Charleston, S.C. (U.S. Air Force photo/Senior Airman Dennis Sloan) 7 0年前の8月23日、ロッキードのテストパイロット、スタン・ベルツとロイ・ウィマー、そしてフライトエンジニアのジャック・リアルとディック・スタントンが、新型機YC-130プロトタイプをカリフォーニア州バーバンクから約50マイル東のエドワーズ空軍基地まで初飛行させた。この時から70年間、C-130ハーキュリーズは、中東の砂漠、東南アジアのジャングル、南極大陸やグリーンランドの雪原など、あらゆる場所の未舗装で短い滑走路に兵員、装備品、救命物資を輸送してきた。   歴史上最も長く生産され続け、世界70カ国で2500機以上が運用されている同機の短距離離着陸性能は、多くの強みのひとつにすぎない。   「ロッキードに多用途で耐久性に優れ、高性能な航空機を提供するというビジョンがあったことが、世界各地の空軍、特に米空軍で最大の空輸主力機につながった」と、米空軍士官学校の歴史学助教授であり、元空軍将校のダグラス・ケネディ博士は語る。 1954年8月23日、カリフォーニア州バーバンクからエドワーズ空軍基地へのフェリーフライト中のYC-130のアーカイブ写真。  初飛行は1954年に行われたが、C-130の物語は1951年に始まった。朝鮮戦争で部隊が戦う中、短い滑走路に着陸するのに苦労していた小型輸送機と大型輸送機の間を埋める中型貨物機を空軍が要請したのだ。   丈夫で耐久性ある機体、低速で機体を安定させる大型尾翼、エンジンが埃や汚れにまみれないように高い位置に取り付けられたプロペラ、道路上でも道路外でも操作できる頑丈なタイヤに挟まれた狭い足回り、さまざまな貨物を積めるように地面から低い位置に設置された完全加圧の貨物室、「最も近い地上電源カートが150...

C-130水陸両用型の予想は本当だった。太平洋の分散部隊展開で補給作戦に投入されそう。

  AFSOC     去 る5月、米空軍特殊作戦司令部(AFSOC)が温めてきたC-130水上機型の夢が現実に近づいているとお伝えした。MC-130J水陸両用機(MAC)が新規調達リストで上位に乗っている。前回は想像図しかお伝え出来なかったが、今回はもっと明確にお伝えできる。そう、C-130をフロートに乗せた格好になっている。   構想は各種にわたり、従来型のフロートを付与したものから機体一体型の未来デザインまであった。MC-130は滑走路にもフロートをつけたまま着陸可能となる。今回の記事はAFSOCが公表した想像図を掲載する。   空軍特殊作戦司令部からは以下の発表があり、5月にお伝えした内容を改めて確認した形だ。以下の公式発表は2021年9月14日に発表された。 C-130Jは信じられないほど多様性を有する機体で、誕生以来、非整地への着陸、極地での運用、さらに航空母艦でも運用してきた。ただし、現状では着水はできない。地球で水面は71%の面積を占める。国家戦略の重点が沿海部に移行する中で、空軍特殊作戦司令部は同機の展開能力を高めるうえでも滑走路に依存しない性能を高めるアプローチをとる。 空軍研究本部の戦略開発計画実験部門(AFRL-SDPE) と協力し、AFSOCはMC-130JコマンドII水陸両用対応機(MAC)を開発し、同機による沿海部特殊作戦の支援をめざす。 MAC開発では多方面の作業を進めていると、AFSOC科学システム技術イノベーション (SST&I) 副部長ジョシュ・トランタム中佐と説明している。この性能が実現すれば空軍は部隊投入、撤収、人員回収、補給活動を将来の事態、有事での実施能力を拡充できるようになる。   AFSOC   取り外し可能着水フロートにより「滑走路に依存しない」運用が可能となり、トランタム中佐は世界規模の展開に道が開き、機体のみならず特殊部隊の生存性が高まる。水面を利用できれば運用の柔軟性が高まると中佐は述べている。 MAC機能が利用できれば水面への無制限の作戦応用が可能となり、陸上基地の利用が困難となっても部隊を分散展開できる。   AFSOC   疑問の余地はない。滑走路に依存している現状をペンタゴンでは互角の戦力を有する相手国、や...

C-130とスカンクワークスの関係とは。輸送機に攻撃手段、センサーを搭載する分散戦術のねらいとは。

こういう柔軟な思考ができるのであれば米空軍の将来を悲観しなくてもよいでしょう。問題はその通りに実施する力であり、相手となる中国の動きに対しこの構想が有効なのかを実地で試す機会が生まれるかでしょう。米海軍でも輸送艦等も武装を施す分散武装の構想がありましたね。 ロ ッキード・マーティン で有名なスカンクワークス部門はU-2スパイ機、F-22戦闘機や初のステルス機F-117ナイトホーク等の実現で有名だが、特殊部隊向けにC-130輸送機でも大きな役割を演じていることは意外に知られていない。 C-130とスカンクワークスの接点 C-130は半世紀以上前に登場し、以後一貫して性能を向上しつつ各種の改修を受けてきた。 空軍は既存航空機材の役割を見直し、ミッション範囲を拡大しようとしており、同機もその対象となっている、そのため新技術やソフトウェア改修を投入している。 ここにC-130とロッキードのスカンクワークスの接点がある。特に重要なのが他機との強い接続性を実現し、戦闘ニーズ、脅威情報、作戦要求を満たしながら、新技術の登場を待ち迅速に導入することだ。 「C-130も元々はスカンクワークスが手がけており、今日に至るまでスカンクワークスが新機能の統合で支援しており、第一線のニーズに焦点を合わせつつ、活用方法を全く新しく考えている」とスカンクワークス®の統合システム部長レネー・パスマンがNational Interestに語っている。 C-130が長期間供用されており、数々の改修を受けた機材であること、また空軍がミッション範囲の見直しをここ最近展開していることから、同機がスカンクワークスによる改修の対象になった。 スカンクワークスは1950年代設計の同機供用期間を80年 超とすべく同機に関与を続けており、改修内容は以下を含む。 新型プロペラ 通信装置 グラスコックピット、タッチスクリーン画面 デジタル式エイビオニクス 衝突回避装置 「ウィングボックス」強化型 C-130改修と相当基準時間の関係 C-130供用を続ける中で同機の改修がどこまで必要なのか見極めるべく、空軍は「相当基準時間」 equivalent baseline hours を指標として使う。 C-130機体の疲労、亀裂は機体ごとに異なり、さらにミッション内容でも大きな差が出てくるし、投入環境の地形や天候条件でも違いが生ま...

C-130が水上機に改装されアジア太平洋で活躍する日が来る....? ハーキュリーズの水陸両用型構想を特殊部隊司令部が検討中

    SOCOM     米 軍内でC-130ハーキュリーズを水陸両用型へ改装し、沿海部で特殊作戦部隊を運用する構想が再浮上している。MC-130JコマンドーIIの機体下部に大型浮体をつけた図が出ている。MC-130Jは特殊作戦用のハーキュリーズの最新型で敵地に部隊を送り込み、回収し、補給物資を送り、ヘリコプターやティルトローター機に給油も行う。   改修案はMC-130J水陸両用機能MACと呼ばれ、米特殊作戦司令部の固定翼機事業統括のケン・キューブラー空軍大佐が本日、特殊作戦部隊業界会議で要旨を発表した。その後に行われたメディア向け説明会でキューブラー大佐は事業の実施可能性検討や作戦検討が進行中であり、司令部は名称非公開の「革新的な事業者」とデジタルデザインを応用し、検討内容をまとめると述べた。これにより研究開発を加速化し、費用を低く抑えるのだという。   U.S. AIR FORCE/SENIOR AIRMAN JOHN LINZMEIER A U.S. Air Force MC-130J Commando II conducts an inflight refueling mission off the coast of Okinawa, Japan.   SOCOM A slide from Colonel Kuebler's briefing that mentions the MAC concept as one of a number of "focus areas" for SOCOM PEO-FW.   大佐の発表資料中のコンセプト図を最上段に掲載したが、大型浮体がMC-130Jについているのがわかる。大佐はMACコンセプトでは陸上から、さらに水上から運用可能な機体の実現を目指すと説明。基本形の水上機は陸上運用できないが、浮体部分に車輪を追加して水陸両用とする。その他の可能性として完全な水陸両用機に再設計する案もある。   C-130の水上運用案は前からあり、ペンタゴンも検討していた。同機の製造メーカーのロッキードも完全水陸両用型ハーキュリーズを舟艇形態の機体とする案を1960年代にすでに提案したが、採用されていない。ただし、米海軍は無線操縦の縮小モデルで構想...