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Su-75チェックメイトは文字通りチェックメイトとなり、前途を絶たれる運命なのか。ねらいどおり買い手が見つかる前に開発が間に合わない?

  F-35を意識しているようなSu-75ですが、ここ数十年で決定的になったロシア航空宇宙産業の技術力低下を示す機体になったようです。外貨稼ぎの狙いもどこまで実現するだろうか、という観測が1945記事から見えてきます。マントゥーロフ大臣はプーチンから軍需生産の遅れを叱責されていましたね。   ロシアのステルス戦闘機「Su-75チェックメイト」。 Russia's Su-75 Checkmate Stealth Fighter. Image Credit: Creative Commons.     ロ シアは注目の第5世代戦闘機、 スホイ Su-75「チェックメイト」の初飛行は、少なくとも2024年まで行われないと2022年夏発表していた。更新スケジュールは、ロシアの産業・商業大臣が確認した。     「設計が変更され、初飛行時期が修正された。しかし同時に、モジュール化と最新のデジタル技術により、最短時間での変更が可能になりました。早ければ2024年に飛行試験を開始する予定」とマントゥーロフManturov大臣は述べた。  セグウェイ・ケンタウルスからApple iTVに至る悪名高い消費者向け製品と同じく、Su-75も蒸発し、二度と姿を現すことはなさそうだ。   Su-75の概要 現在わかっていること Su-75は、モスクワで開催されたMAKS 2021航空ショーで、ロシアの国営コングロマリットRostecが披露した。ロシアが開発した第5世代戦闘機としてスホイSu-57に続く2機目だった。  Su-57(NATO報告名「フェロン」)の連続生産がなかなか進まないクレムリンにとって、Su-75はロシアがすでに成し遂げたことの上に成り立つ利点があると考えられていた。しかし実際には、1機種でも十分に難しいのに、2機も作ろうというのは無理がある。  しかし、Su-75はもともと輸出用航空機であり、最終的にロシア航空宇宙軍で使用される航空機の生産資金として、海外販売で財源を確保する戦略だったのかもしれない。  「MAKS 2021でプロジェクトを発表してから時間が経過する間に、潜在的な顧客からフィードバックがあった」とマントゥーロフ大臣は説明した。「また、コストを最適化し、個々の技術的ソリューションを分析する作業も実施され、国産単発エンジンの製造における競争力、商業的魅

ドバイ航空ショーでの注目機。スホイのチェックメイトは廉価版のSu-57フェロンなのか。宣伝文句通りなら超お買い得のステルス戦闘機になるのだが。

      TASS   ロシアは新型機チェックメイトを軽量戦闘機と呼ぶが、事実と異なる。   ス ホイ・チェックメイトの広報資料がドバイ航空ショーに先立ち公表された。同機は公式に存在が発表されて4カ月がたった。同機には軽量戦術航空機LTSの意味のロシア名称がつくが、想像よりも大型でSu-57フェロンに匹敵する大きさのようだ。二機を並べると、謎に満ちたチェックメイト事業の実態が浮かび上がり軽量戦闘機でなく中型機であることがよくわかる。   単発のチェックメイトと双発Su-57を比較すると共通点が目につく。なかでもSu-57が重戦闘機のスホイフランカーファミリーの系列を引き継ぐのに対し、公式には軽量戦術機とされるチェックメイトも全長57フィート、翼幅39フィートはフェロンの66フィート、48フィートとそん色ない。   両スホイ機は低視認性を意識し「バランスの取れた」最適化措置を受けている。ともに機体主翼一体型構造で揚力を生む機体形状で、主翼前縁部の根元を延長するLERX構造になっているが、Su-57のほうが大きく、フラップも大きくなっている。これに対し新型機の主翼形状もフェロンに似ており、LERXの特徴が見える。   チェックメイトのエンジン型式は不明だが、公開された機体に実際のエンジンが搭載されていたかも不明だが、排出口だけは実際のもののようだ。エンジンはイズデリエ30の派生型といわれ、Su-57も同型エンジンを搭載する。他方で公表データではチェックメイトのエンジン推力は14,500-16,000 キログラムとされているのでイズデリエ30より一段低い定格なのか、同エンジンをダウングレードしたのだろう。設計では操縦機動性を重視しており3D推力偏向機能がついているか、取り付け可能なのだろう。   ロシアTASS国営通信が発表したデータでチェックメイトの性能がわかり、最高速度は2,200km/h (1,367mph) 、航続距離は2,800km (1,740 miles)とあり、これまでの発表より低くなっている。航続距離は外部燃料タンクを搭載したものだ。   チェックメイトは武装搭載量を7,400kg (16,314lb)として機内にハードポイント五か所を設け、機外にさらにパイロン六ケ所がある。   こうしてみるとチェックメイトは中型戦闘機であり、軽量戦闘機ではないことが