スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

ラベル(主力戦車)が付いた投稿を表示しています

オランダ、主力戦車部隊の復活を決定―プーチンの誤算はNATOの抑止力増強に走らせたことだ

     Dutch Ministry of Defense オランダは軍の再編成の中で、常設の戦車大隊を復活させる オ ランダ政府は本日、2011年に物議を醸した戦車大隊の撤廃方針を覆し戦車大隊を再導入する計画を発表した。この動きは、主にロシアによるウクライナへの全面侵攻への対応として、オランダ軍への追加投資の一環であり、対潜水艦戦フリゲート艦、さらにF-35ステルス戦闘機(6機)、NH90ヘリコプターも含む。  本日発表された最新のオランダ国防白書では、総額約266億ドルの追加投資が必要である理由は、「ヨーロッパが長きにわたる平和を享受してきた後、オランダは武力紛争を防ぐため敵対勢力の抑止に積極的に貢献しなければならないから」とある。  白書では、中東における緊張の高まりや、国際的なルールを自国に有利なように変えようとする中国の取り組みが指摘されているが、何よりもウクライナにおけるロシアの戦争が予算の増加と、戦車を含む新たな装備の導入を後押ししている。  「ウクライナにおけるロシアの抑制なき侵略行為は、NATO同盟に対する攻撃がもはや想像の域を超えたことを示しています」と、白書にはルベン・ブレケルマン国防相の言葉を引用して記載されている。「そのような攻撃は、オランダの安全保障と繁栄に大きな影響を及ぼすだろう。そのため、同盟国とともに、そのような攻撃を防ぐためにあらゆる努力をしなければならない」。  オランダ軍の強化で重要な部分を占めるのは、戦車大隊であり、ドイツ製のレオパルト2を装備し、年間3億5000万ドルの費用がかかる見込みであると、NRC Handelsblad紙が報じている。この大隊は、白書が「陸上作戦のためのより強力な戦闘能力」の必要性を述べていることに対応する。  また、オランダ国防省は、新たな装備に加え、人員面での必要性を満たすことを目指しており、直面する脅威に応じて人員を増減できる「拡張可能な軍隊」の創設を掲げている。これは、常設かつ拡張可能な部隊として本格的な軍人として配備される予備役の増員によって一部が達成される。冷戦時代の徴兵制モデルへの回帰は、当面の間は想定されていない。 1990年代にボスニア・ヘルツェゴビナでNATO主導の平和執行ミッション(IFOR)に参加した際の実射演習中のオランダ軍のレオパルト2A4戦...

ウクライナ戦を見て、戦車全廃方針を打ち出した米海兵隊が決断に安堵している。ただし、必要なら陸軍戦車に頼るという考えでいいのか疑問。

台湾は太平洋で戦車が活躍できる唯一の場所と、海兵隊中将のカーステン・ヘックル中将は言う。(Photo by Ceng Shou Yi/NurPhoto via Getty Images) 海 兵隊の内部改革を進める中将は、戦車部隊を放棄する海兵隊方針を評価している。 海兵隊の戦闘開発・統合担当副司令官カーステン・ヘックル中将 Lt. General Karsten Heckl は水曜日、インド太平洋地域に戦車は「必要ない」と述べた。「インド太平洋のどこで戦車が活躍できるでしょうか?台湾?なるほど、でも他にありますか」 海兵隊の戦闘開発・統合担当副司令官であるヘックルは、海兵隊総監デイヴィッド・バーガー大将 Gen. David Berge による議論を呼んだ「フォースデザイン2030」計画作成を補佐した。2020年3月に策定された同計画は、過去20年間アフガニスタンやイラクで陸上部隊として投入されてきた海兵隊を、海軍戦闘の原点に立ち返る再編成にしようとする。 広大な太平洋で中国に対抗するためだ。離島から離島へ飛び移る小型かつ高機動の部隊を配備し、センサーが多く配備された沿岸地帯で、容易に発見されたり標的にされず活動させる。しかし、「フォースデザイン2030」への最大の批判は、海兵隊戦車部隊の全廃だ。 しかしヘックル中将は、国際戦略研究センター(CSIS)と米海軍協会が開催したパネルで、ウクライナを見ればバーガーの決断は正しいと語った。 ロシア軍戦車数百両がウクライナ軍に抹殺されたり、鹵獲されている。更に多数が、ロシアの兵站の不備からガス欠になった。 ヘックル中将は言う。「戦車は、ロシアのウクライナ侵攻に見られるように、燃料を大量に消費するのです。イラクやアフガニスタンで、道路を走る燃料トラックが簡単に標的になることを学びました。イラクやアフガニスタンでは、大きな脆弱性となったのです」。 つまり、燃料を大量に消費し、簡単に見つかる戦車に頼らなくてもいいということが、前方展開し、軽く機敏な「スタンドイン」部隊のコンセプトを機能させると、ヘックル中将は言う。特に、中国の作戦を挫くために、太平洋の広大な地域を少部隊で、厳しい環境下で活動する場合は。 その代わり、海兵隊の戦車計画は陸軍の支援に依存する前提だ。 バーガー大将は、戦力設計2030の最初の版で、「戦車の能力は、過...

★★米陸軍の考える次期主力戦車の姿

米陸軍は将来の戦闘を市街地戦が中心と見ており、取り回しの良い小型戦車を望んでいるようですが、結局あれもこれもと装備性能を追加すると重量級車両にあなってしまうのですね。エイブラムズが70トン超ですか、日本の10式は44トンということですから相当の差がありますね。艦艇や航空機と同様に今後の装備では発電容量がカギになるということでしょうか。 Milley’s Future Tank: Railguns, Robotics & Ultra-Light Armor   ミリ―参謀総長の考える将来の戦車はレイルガン、ロボット工学、超軽量装甲を搭載   By SYDNEY J. FREEDBERG JR. on July 27, 2017 at http://breakingdefense.com/2017/07/railguns-robotics-ultra-light-armor-general-milleys-future-tank/ 上写真 ロシアの新型T-14アルマータ戦車。モスクワの軍事パレードで。 NATIONAL PRESS CLUB: 戦車は時代遅れになるどころかこれからも必要だ。米国は1980年代からM1エイブラムズを稼働中だがどんな戦車が必要で、どれだけの時間の猶予がるのか。本日当地で陸軍参謀総長段階的改良でなく一気に技術革新を狙うと述べているが、新型戦車開発は長時間がかかると言いたいのだろう。 マーク・ミリー大将 「機械化車両もかつての騎兵隊や恐竜と同じ道をたどるのか。そうは思わない。ただし自信が持てないのでこの問いを続ける」 「現在の戦車は堅牢かつ優秀だ」とM1を評した。「だが機械科歩兵部隊や戦車の基本となる新型地上車両プラットフォームが必要だ。今後25年ほどは各種車両に相当の役目が期待される」 「どんな技術が導入されるのか」とミリー大将は続けた。「まずアクティブ防御装備として電子ジャマー装置やミニミサイルで対戦車兵器を遮る。乗員数も自動砲塔の採用で減らす」となるとロシアの新型T-14アルマータと同じ発想だ。ミリー大将は米陸軍は同戦車をくわしく研究中という。「技術研究の中心は素材で、装甲そのものだ。大幅軽量化しても同じ装甲性能を実現する素材があれば画期的な技術突破口になる」 レイセオン...