ハワイ沖で演習を行うタイコンデロガ級誘導ミサイル巡洋艦USSチョーシン。 (米海軍) 海 軍史上初となる洋上での艦艇への兵器システム補給が成功したと、海軍当局が金曜日発表した。 海軍当局によると、巡洋艦USSチョーシンは、サンディエゴ沖30マイルの海上で、油圧式のTransferrable Rearming Mechanism(TRAM)を使い、ミサイルキャニスターを艦の垂直発射システムに装填した。 この技術により、海軍の駆逐艦や巡洋艦は、海上で垂直発射システムに速射ミサイルを再装填できるようになる。 カルロス・デル・トロ海軍長官は、サンディエゴで行われた海上デモンストレーション後の記者会見で、「TRAMは、世界中で我々に危害を加えようとする勢力の戦略的計算を狂わせる強力な短期的抑止力を我々に提供してくれる」と述べた。 海軍水上システムズ司令部によれば、この技術は2〜3年で実戦配備され、これは前例のないスピードだという。 2023会計年度、海軍は研究・試験・開発・評価資金として390万ドルを割り当て、2024会計年度にはさらに1240万ドルをこのプログラムに充てる。 洋上での再武装は、米国が長年にわたり断続的にテストしてきたが、中国との紛争の脅威が迫っていた2022年にデル・トロの最優先事項となった。 再武装のメカニズムは、25フィートのミサイルキャニスターを垂直に持ち上げて回転させることができるクレーンを使用し、甲板にある小さな開口部であるランチャーに爆薬を降ろすものだ。 今回の海上テストでは、チョーシンはUSNSワシントン・チェンバーズ(貨物・弾薬運搬船)に接続し、ケーブルでミサイルキャニスターを巡洋艦に移送した。その後、乗員はTRAMを使い、巡洋艦の発射システム・モジュールに取り付けられたレールに沿ってミサイル・キャニスターを移動させ、垂直に傾け、TRAMに内蔵されたケーブルと滑車システムを使ってシステム・セルに降ろした。 デル・トロ長官によれば、実証の間、乗組員はシー・ステイト4で行動していたという。 シー・ステイト4とは、ビューフォート・スケール(観測された海や陸の状況に基づいて風速とその影響を推定する尺度)によれば、1...
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