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中国の高高度ドローンWZ-7が日本海上空にはじめて進出し、航空自衛隊が同機を確認した。ロシア(北朝鮮)の領空通過飛行を行った可能性が高いことに注目。

  PLAが大胆な無人ISR機運用を開始したようです。今回は控えめな形ですが、日本海中央部分を周回飛行したようで、注目されるのは以下のThe War Zone記事が指摘しているようにロシアか北朝鮮の領空を通過していることで、これは『ならず者国家』間で一定の了解、調整が行われていることを意味します。 A picture of the WZ-7 that Japanese forces intercepted over the Sea of Japan earlier today. Japanese Ministry of Defense WZ-7はロシア・北朝鮮の領空を通過し、日本海を往復した可能性が高い 中 国人民解放軍の偵察機「WZ-7ソアリング・ドラゴン」が今日、日本海上空を飛行した。ユニークな結合翼構造のため一目でわかる同機が、この海域で飛行したのは今回が初めてのようだ。さらに、そのルートに関する情報によれば、ロシアか北朝鮮を越えて往復したようだ。 日本の防衛省(MoD)は本日未明、WZ-7の飛行について簡単な報道発表を出した。航空自衛隊中央航空方面隊の戦闘機、おそらくF-15Jイーグルがスクランブル発進した。 WZ-7は「(アジア)大陸から飛来し、日本海上空を旋回した後、大陸に向かい北西に向かった」と発表にあり、日本当局が発表したドローンの飛行経路を示す地図と一致している。 Japanese Ministry of Defense 少なくとも2010年代後半から運用されているWZ-7や他のドローンが、飛行しているのが目撃されたのは今回が初めてではない。ソアリング・ドラゴンは台湾海峡上空やその周辺、中国とインドの国境沿いの陸地上空でも活動している。 しかし、今日の飛行は、日本当局が日本海上空でWZ-7を捉えた初めてのケースである。 人民解放軍空軍(PLAAF)と人民解放軍海軍(PLAN)が運用するジェットエンジン付きWZ-7についての詳細は限られている。推定によれば、航続距離は約4,350マイルで、航続可能高度は60,000フィート以上。航続距離から飛行時間は少なくとも10時間程度だが、実際の飛行可能な時間はもっと長くなる可能性がある。The War Zoneが過去に指摘したように、このドローンの仕様は、現在日本でも運用されているアメリカのRQ-4グローバル・

スペースXの極秘衛星コンステレーションはISRのゲームを一変させる。中国ははやくも抗議の声をあげているのがその真価の証明だ。

  ロシアや中国が重要なアセットを狙い撃ちするような対抗手段を整備するなら、標的となる装備を多数分散させればよいわけで、これでレジリエンスが実現する一方、攻撃側はこれまでの投資が無駄になるという構図です。中共がスパイ衛星網整備だと抗議の声を早くも上げているのもこうした計算があるからでしょう。The War Zone記事のご紹介です。 DARPA センサー多数を搭載した衛星多数によるコンステレーションが前例のない戦略的・戦術的な監視能力を世界規模で提供する 米 国家偵察局(NRO)は、地上作戦を支援するために下方の目標を追跡することに特に重点を置く、情報収集衛星のコンステレーションをSpaceXから取得すると伝えられている。このプロジェクトの詳細はまだ非常に限られているが、宇宙軍が以前、スペースXがNROとの契約を得たとされるのと同じ頃に初めて公にした、極秘の宇宙配備のレーダー監視プログラムで語ったことと明らかな類似点がある。もしこの計画が我々が考えているようなものであれば、戦術的・戦略的な宇宙ベースのセンシングに革命をもたらす可能性がある。  週末にロイター通信が、この契約に詳しい5人の匿名の情報筋の話を引用し報じたところによると、スペースXの政府向け事業部門であるスターシールドは、NROから2021年に受注した18億ドルの契約に基づいて、新しい地球低軌道(LEO)スパイ衛星の開発に取り組んできた。ウォール・ストリート・ジャーナルは2月にこの契約の存在に関する記事を掲載したが、NROの名前は出さず、契約の業務範囲について具体的な詳細を示していなかった。  本稿執筆時点では、SpaceXもCEOイーロン・マスクも、ロイターの記事に直接反応したり、詳細についてコメントしていないようだ。ロイター通信によると、NROはアメリカのリモートセンシング情報部門として機能する米軍組織で、1992年までその存在自体が公に認められていなかったほどの秘密組織である。  SpaceNewsによると、「LEO技術を活用するため調達方法を変更した」とNROのトロイ・マインク Troy Meink 主席副局長は月曜日のSatellite 2024会議での講演で述べた。「最優先事項は、最小限のリスクで要件を満たすことだ」。  新しいコンステレーション、あるいは少なくともその初期セグメントが、まだ運

SR-71はMiG-31でも迎撃不能だったのに、スウェーデンが意外な状況でインターセプトしていたという誰も知らないお話。

  伝説のISR機材SR-71ブラックバード(ハブ)を結局どの国も打ち上落とすことが出来ないまま、上空通過飛行を許していた...というお話です。そのSR-71の後継機がいつ生まれるのか、実はもう飛んでいるかもしれません。 (Lockheed Martin) ロッキード の伝説的機体SR-71ブラックバードは、時代の最先端を走っていた。初飛行から約59年が経過した今日でも、史上最速の乗員付きジェット機という表彰台の頂点に挑む機体はまだ1機もない。ブラックバードはその30年間を通じて、4,000発を超えるあらゆる種類のミサイルを撃ち込まれたが、そのすべてを凌ぎ切ったことで有名である。 しかし、無敵の航空機など存在せず、ブラックバードも例外ではなかった。1971年にはMiG-25のようなソ連の迎撃ミサイルがマッハ3.2の速度を達成し、SA-2のようなソ連の地対空ミサイルはマッハ3.5を超えることが知られていたため、SR-71のマッハ3.2という最高速度は必ずしも競合機よりも速いとは言えなかった。 SR-71とはSFの世界が現実になった機体だった 有名な航空エンジニア、ケリー・ジョンソンが設計したSR-71は、初期のステルス性、綿密な任務計画、そしておそらく最も重要なこととして、圧倒的なパワーの組み合わせによって、だれも見たこともないような高性能な防空システムや迎撃戦闘機を打ち負かすように設計された。 SR-71は、おそらくケリー・ジョンソンが最も成功させた設計と見ることができる。ジョンソンは、第二次世界大戦のP-38ライトニング、アメリカ初のジェット戦闘機P-80シューティングスター、そして最も特筆すべきU-2偵察機といった過去のプロジェクトで、設計手腕は証明ずみだった。実際、U-2計画におけるジョンソンの努力は、今日私たちの多くがエリア51として知っている秘密軍事施設の設立につながった。しかし、ジョンソンのこれまでの努力は画期的なものであったが、アークエンジェル・プログラムが生み出したSR-71は別格であった。 SR-71のマッハ3.2という最高速度が注目されがちだが、ハブがこれほど素晴らしいプラットフォームとなったのは、速度だけではない。結局のところ、ロケットエンジンを搭載したノースアメリカンX-15がマッハ6.7を達成している。しかし、X-15が1回の飛行でカバーで

ロッキード・マーチンの謎の最新鋭スパイ用ドローンが飛行している模様----興味深い高性能ISR機材のブラックプロジェクト。

  スカンクワークスの極秘スパイ・ドローンが空軍に納入された模様 The War Zoneの記事からです 。 高高度・長耐久ステルス・ドローン、いわゆる「RQ-180」の存在の可能性を探ってきた。そして、同機が乗員付きのU-2Sドラゴン・レディや乗員なしのRQ-4グローバル・ホークの各偵察プラットフォームを凌駕し、一世代で最も重要な軍用機のひとつになる可能性が高いと指摘してきた。現在、RQ-180の後継機がロッキード・マーチンの伝説的なスカンクワークスによって開発されているだけでなく、すでに納入されている兆候がある。 今回の暴露は、ヴァーゴ・ムラディアン編集長がホストを務めるポッドキャスト「Defense & Aerospace Air Power Podcast」の最新エピソードでのもので、レギュラーゲストのJ.J.ガートラー(The Defense Concepts OrganizationのディレクターでTeal Groupのシニアアナリスト)も加わっている。今のところ、発言について確証はないが、関連プログラムや新たな要求についてわかっていることを考えれば、非常に興味深いがある。 スカンクワークスの謎の新スパイ・ドローンについて、ムラディアンは、同機はRQ-180よりも「はるかに高性能な偵察機」で、「納入済みの機がある」と説明していた。 ムラディアンは、「このプログラムには難題があり、中止されたという憶測もあった」と付け加えた。「野心的な能力のため、再設計が必要だったのではないか」。 ポッドキャストでは、スカンクワークスによる新型ドローン(名称は不明)の裏話も紹介されている。このポッドキャストでは、空軍がロッキード・マーチンおよびノースロップ・グラマン両社と、U-2やRQ-4の後継機、そしてRQ-180の後継機について基本的に合意したことを示唆している。 ここでの含意は、ノースロップ・グラマンはすでにRQ-4(とU-2)の後継となるRQ-180の開発に従事していたため、発表されたRQ-4の退役に異議を唱えないということである。同時に、ロッキード・マーチンは、RQ-180の後継機か、少なくともU-2を補完する別の航空機の製造を任されたため、70年近く活躍したU-2が退役に向かうのに異議を唱えないようだ。 しかしムラディアンは、「戦闘指揮官やエコシステムの

黒海上空に展開するISR機材でクリミア半島、ウクライナの情報収集にあたる米空軍NATOにロシアが神経を尖らす。RQ-4グローバルホークの動きに特に注目。(Warrior Maven)

  米空軍のRQ-4グローバルホーク無人偵察機をはじめとするNATOの偵察機が、黒海からクリミア半島をはじめウクライナ南部を監視している 米 空軍のRQ-4グローバル・ホーク無人偵察機をはじめNATO偵察機は、ウクライナ軍が攻撃する上で重要な目標を見つけ、送信し、あるいは「照らし出す」方法として、黒海からクリミア半島とウクライナ南部の他の地域の監視範囲内を旋回している。 一般的に言って、国防総省は、ウクライナの戦争努力を支援する米国とNATOのISR努力をかなりオープンにしているが、安全保障上の制約の重要性と、ロシアの攻撃から米国とNATOの重要な資産と技術を保護する必要性を考慮すると、具体的な情報を得ることは当然のことながら困難だ。 クリミア近郊で米空軍の無人偵察機グローバル・ホークが巻き込まれた最近の具体的な事件から、グローバル・ホークやその海上配備型であるトライトンのような、より大型でステルス性の低い無人偵察機の継続的な有用性に関する分析の重要なポイントを紹介しよう。ロシア国防省は、クリミアの射程内にある黒海上空で米空軍のグローバルホークと対峙し、「撃退」または引き返さすためSu-27を派遣したと発表した。 グローバル・ホークはノースロップ・グラマンがアメリカ空軍のために製造した無人機だが、日本などのアメリカの主要同盟国や監視を必要とする友好国にも輸出されている。従って、ロシア国防省はドローンがアメリカ空軍によって運行されたことを示唆、あるいは示していると言うかもしれないが、このシステムは多くのアメリカの同盟国でも操作できるため、その可能性は低いかもしれない。 一般的な意味で、ロシアのS-500やS-400のようなハイテク防空ミサイルの進歩は、空軍と国防総省が近年、より小型で、より高速で、よりステルス性の高いドローンを設計し、ISRでエリアを覆い尽くし、冗長性を構築し、人間のパイロットのリスクを減らしながら敵の防空ミサイルをテストすることができる「ドローン群」の開発に取り組んでいる主な理由である。 例えば、グローバルホークのような、大型かつ低ステルスのISRプラットフォームが、"ニア・ピア "の脅威環境で適切かつ効果的であり続けることができる作戦コンセプトの検証や強化などである。このような可能性はますます低くなると考えられており、グローバル