北朝鮮の核爆発に米国がどう対応できるか...宇宙での対応にウォーゲームが疑問を投げかけている 昨 年の夏、核不拡散政策教育センター(NPEC)は、北朝鮮が地球周回衛星を破壊するため低軌道または近傍宇宙で核兵器を使用する可能性に焦点を当てた宇宙ウォーゲームを開催した。当初、参加者はこの可能性を少しファンタスティックだと感じていた。しかし、ゲーム中盤になると、参加者理解をできるようになった。中国がこのオプションを行使する可能性を示唆する人もいた。 これは予見的であった。NPECのシミュレーション終了から12週間後、サウスチャイナ・モーニング・ポスト紙は、人民解放軍の北西核技術研究所が、スターリンクのような両用衛星コンステレーションを破壊する核攻撃シミュレーションを行ったと報じた。このコンピュータによる模擬攻撃の目的は、台湾が軍事的に有用な商用システムを利用するのを阻止することだという。記事は、限定的核実験禁止条約が宇宙や大気圏での核兵器の爆発を禁止していることを指摘している。しかし、中国も北朝鮮もこの条約に加盟していない。また、米国も中国も包括的核実験禁止条約をまだ批准していない。 サウスチャイナ・モーニング・ポストの記事以降、北京では航空機を使った近接空間での作戦を試みており、ワシントンとの関係はぎくしゃくし、近接空間での作戦に対する中国の攻撃戦略に対する懸念が高まっている。 昨夏のNPECのウォーゲームは、それほど突飛なことではない。このシミュレーションの戦争が行われる10年後までには、何万という小型の商用ネットワーク衛星システムが地球低軌道を飛行していることだろう。これらの衛星は、低軌道、中軌道、静止軌道を飛行する国家安全保障システムを含む米国国防総省独自の宇宙アーキテクチャを補完することになる。北朝鮮のような敵対的な国家は、この衛星を危険にさらしたいと思っているはずだ。 最悪の場合、どのようなことが考えられるだろううか。地球低軌道上の衛星のほとんどを消し去ることができる。なぜ、ここまで極端なことを考えるのか。軍事計画者や政策立案者は、最悪の事態を回避し、それ以下の脅威に対処するために、しばしば悲惨な仮説に焦点を当てる。例えば、大規模な核戦争、地球温暖化の大惨事、パンデミックなどだ。米国の宇宙政策立案者は、間違いなく、ここまで組織的な災害をまだ想...
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