MICHAEL H—GETTY IMAGES 西海岸、ハワイを中心に民間機に地上待機を命じた奇妙で説明のないままの措置は1月10日の北朝鮮弾道ミサイル発射直後だった。 連 邦航空局が昨日2:30 PM PSTごろ米国西部からハワイにかけて全航空機に地上待機を命じた件についてやっと公式発表が出てきた。措置があったと確認できたものの、未回答の点が多く、特に最重要な点、つまりそもそもこの決定を下した理由とは何だったのかが不明のままだ。 連邦航空局(FAA)は命令発出後20時間以上の本日、声明を発表した。 The War Zone はFAAに質問を送っていたが、いまだ回答がない。 FAA声明文で今回の事態に関する部分は以下の通りだ。 安全策としてFAAは一時的に西海岸沿いの一部空港で出発便を止めたた。月曜日夜のことだ。15分後に完全運航を再開した。FAAは予防安全策を定期的に行っている。事態が落ち着き次第今回の措置を検分する。 この声明文に興味をそそられる点がある。まず、航空管制記録は公開されており、地上待機となったパイロットとの交信でこの措置は西海岸限定ではなかったことがわかる。ハワイ州ホノルルでも同様の指示が出ていた。 アリゾナ州ユマに向け飛行中だったパイロットが The War Zon eに語ってくれた。ユマは西海岸から150マイル内陸部にある。緊急通報は「全国規模の地上待機」とされていた。ここからこの措置は出発便のみが対象ではなかったのがわかる。その他の航空管制音声記録では直ちに着陸を命じられた機があったことがわかる。 FAA声明には「安全予防策」は何のためだったのか言及がない。バーバンク(カリフォーニア州)の鉱区管制官が音声記録で不特定の「国家安全脅威」に言及しているのがわかる。 地上待機命令は北朝鮮ミサイル発射と関連があったとの報道が出ている。FAA指示が出た時間とほぼ一致する。確かに全く無関係とも言い切れない。ロシアのミサイル演習でドイツの米空軍中心基地のラムステイン航空基地に向かう弾道ミサイルが2020年に探知されたことがある。こうしたミサイルが米本土はもちろんハワイや太平洋の米領...
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