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2026年6月20日土曜日

現行のVC-25Aの退役はまだ先?「つなぎ」VIP機が空軍にやってきても、本命のVC-25Bの改修作業はまた終わっていません。「つなぎ」機が保安上の全要件を満たしているかは不明です

 

現行エアフォース・ワンVC-25Aはまだ退役しない

No, A VC-25A Air Force One Jet Isn’t Being Retired Just Yet


カタールが所有していたVC-25B型「ブリッジ」機はまもなく就役する予定だが、報道と異なり、旧型VC-25Aも引き続き当面飛行を続ける。

https://www.twz.com/air/no-the-air-force-isnt-retiring-a-vc-25a-air-force-one-jet-just-yet

There are growing signs that President Donald Trump's next trip on an Air Force One jet will be aboard the so-called VC-25B “Bridge” aircraft converted from an ex-Qatari VVIP Boeing 747-8i, not a VC-25A.USAF/ジョシュ・プルーガー

空軍が現有のVC-25A「エアフォース・ワン」2機がいずれも、当面の間は引き続き運用されることを本誌に確認した。昨夜、ホワイトハウスの高官数名がソーシャルメディアへの投稿で、機体の1機の運用が事実上終了したとの見方を示しており、その投稿は現在、ネット上で急速に拡散している。ドナルド・トランプ大統領の次回の「エアフォース・ワン」搭乗は、VC-25Aではなく、カタールが所有していたVVIP用ボーイング747-8iを改造したいわゆるVC-25B「ブリッジ」機で行われるという兆候が強まっている

「VC-25B『ブリッジ』機は、まもなくVC-25AおよびC-32と共に、現役の政府要人輸送機隊に加わる」と、空軍の広報は今朝本誌に対し語ったが、具体的なスケジュールについては明らかにしなかった。これに伴い、2機のVC-25Aも引き続き現役の政府要人輸送機隊に留まるのかとの質問に対し、同広報担当者は「その通りだ」と答えた。

今週ドナルド・トランプ大統領らをフランスで開催された年次G7サミットへ送迎したVC-25Aに関する前述のソーシャルメディアの投稿を目にした後、取材を行った。当該機は空軍シリアルナンバー92-9000を持ち、尾翼番号29000で呼ばれることも多い。その後、複数の報道機関が、1機または両機のVC-25Aが退役すると報じた。

「『よくがんばった、忠実な僕よ』。最後の飛行」と、大統領補佐官兼ホワイトハウス広報局長スティーブン・チャンは、自身の公式Xアカウントへの投稿で記し、92-9000の写真も掲載されていた。

「この象徴的な機体で5年半にわたり世界中を飛び回ることができたのは幸運だった――この機体が米国大統領に仕えてきた35年のうち……ありがとう……エアフォース・ワン 2900」と、ホワイトハウス副首席補佐官のダン・スカヴィーノも、同機の動画を添えたXへの投稿で記した。

本日、空軍が本誌に行った説明は先週のNBCニュースの報道と一致している。「空軍がVC-25Bブリッジと呼ぶカタールの機体が今夏にローテーションに加われば、VC-25Aは引き続き大統領専用機隊として運用され、大統領がエアフォース・ワンとして使用する可能性も残っている」と、同メディアは匿名の米国当局者の話として報じた。

VC-25Bブリッジプログラムは、明確な責任が1人の個人に課され、ステークホルダー全体が単一のミッション成果に向けて一致団結した際に何が可能かを体現している……老朽化したVC-25Aフリートへの負担を軽減するため、できるだけ早くつなぎ能力を提供することだ」と、空軍のデール・ホワイト大将(重要主要兵器システムの直属報告ポートフォリオ・マネージャー)は、先月のプレスリリースに添付された声明の中で述べていた。

2026年5月1日頃、依然として全体が白く塗装されたVC-25Bブリッジ機。米空軍提供の写真

空軍はまた、ボーイングから完全装備のVC-25Bを2機調達する手続き中で、最初の1機の引き渡しは2028年半ばになる見込みだ。また、空軍は今年初めに公表された2027会計年度予算案において、「現在進行中の[VC-25A]の改修は、VC-25B機が配備されるまでの間、その耐用年数を延長するためのものである」と述べている。

「ブリッジ」機が就役すれば、トランプ大統領が好むエアフォース・ワンの選択肢となる可能性は十分にある。初任期以来、同氏は新型エアフォース・ワン機の納入を早めることに非常に熱心だった。VC-25Bプログラムは長年にわたり、遅延とコスト増に悩まされてきた。現在のスケジュールでは、空軍が同機の1号機を受け取るのは、トランプが再び任期を終えるわずか数ヶ月前となる見込みだ。

当初のエアフォース・ワン更新計画によれば、VC-25Aはすでに退役しているはずだった。これらのジェット機、および現在も空軍で運用されている4機のE-4Bナイトウォッチ「終末の日」機と呼ばれる空中指揮所は、いずれも747-200をベースとしている。1970年代に生産が開始されたモデルであり、運用や維持が非常に困難かつ高コストになりつつある。747の200シリーズは世界中で運用から事実上姿を消しており、サプライチェーンにさらなる障害をもたらしている。ボーイングは2023年に747の生産ラインを完全に閉鎖した

ホワイト大将が5月に声明で述べたように、「ブリッジ」機は、完全装備のVC-25Bが配備されるまでの間、VC-25Aにかかる負担を軽減するのに役立つだろう。一方で、本誌が繰り返し強調してきたように、ブリッジ機がエアフォース・ワンの任務の全範囲を真に支援できるかどうかについては、深刻な疑問が残ったままだ。かつて外国で運用されていたVVIPジェット機をこの任務に使用することに伴う作戦上のセキュリティ上の懸念過去にも指摘されてきたが、米国当局はそうしたリスクを軽視している

特筆すべきは、VC-25Aには電磁パルス(EMP)に対するシールドをはじめとする各種機能が備わっており、核戦争の最中でも運用可能な堅牢性を有している点だ。また、「エアフォース・ワン」の任務においては、常に代替手段を確保しておくことが求められる。通常、2機のVC-25Aが大統領の海外訪問に同行し、2機目はバックアップとして機能している。

「ブリッジ」機の導入により、少なくともリスクの低い出張任務に関しては、空軍がVC-25Aの少なくとも1機を、より予備的な態勢に移行させることが可能になるかもしれない。完全な更新計画が進めば、最終的には空軍が「29000」を解体し、予備部品として活用することも可能になると判断する段階に達するかもしれない。一方で、もし空軍が真に全領域対応可能なエアフォース・ワンを1機しか保有しなくなった場合、前述の論争や、カタールから譲り受けたジェット機をめぐる懸念はさらに増幅されることになるだろう。

空軍は昨年、エアフォース・ワン機群を補強するため、ドイツのフラッグキャリアであるルフトハンザから747-8iを2機追加購入することも確認していた。現在、空軍は少なくともそのうちの1機を受領しており、これは乗務員や地上整備員の訓練機として使用されている。もう1機は予備部品の供給源となる予定だ。

いずれにせよ、「ブリッジ」機は正式就役が目前に迫っており、数週間以内に公開される可能性がある。空軍の広報担当者は先週、同機が下の写真にあるような新しい塗装を施され、正式就役に先立ち「最終的な改造」が行われていることを本誌に確認していた。

トラヴィス・ゴーリー

塗装デザイン自体は、長年にわたり、将来の「エアフォース・ワン」計画において物議を醸してきた。トランプ大統領は、最初の任期中に、将来のVC-25Bには、ケネディ政権時代にさかのぼる現在のVC-25Aの象徴的な塗装ではなく、赤・白・青の新しい塗装が施されると発表した。ジョー・バイデン大統領はその後、この決定を撤回したが、トランプが昨年再び政権に就くと、当初の計画を復活させた。米空軍のC-32や、米国沿岸警備隊および国土安全保障省に配備される新型の政府専用機も、この1年でそれぞれ独自のバージョンの塗装を施して登場している。

「ブリッジ」機の現在の所在は不明だ。先週、未確認情報として、同機が初期の改造と新しい塗装を施されたテキサス州から、ワシントンD.C.郊外のアンドリュース空軍基地へと密かに飛行したという報道があった。アンドリュース基地は、VC-25Aをはじめとする空軍の各種大統領専用機が配備されている場所である。

「ブリッジ」機が公式にいつ初めて姿を現すかは、まだ不明だ。先週の報道で、NBCニュース、匿名のホワイトハウス高官および検討内容に詳しい別の情報筋を引用し、トランプが7月3日に予定されているサウスダコタ州のラシュモア山訪問にこの機体を使用する可能性があると伝えた。ロイターも5月に、かつてカタールが所有していたこの747型機が、7月4日の上空飛行の際に初お披露目される可能性があると報じていた。

本誌はホワイトハウスに詳細について問い合わせを行っている。

留意すべきは、エアフォース・ワンの計画の変遷が、現政権下における米軍全体および連邦政府の他の部門における要人用航空機隊の大規模な刷新を反映しているという点である。

VC-25Bブリッジ機の正式な就役は、差し迫っているように見えるが、空軍のVC-25A機も、少なくとも当面は引き続き飛行を続ける予定だ。■

ジョセフ・トレヴィシック

副編集長

ジョセフはTWZの副編集長として、当サイトの経験豊富で献身的なチームの統括を支援するとともに、有益かつ影響力のある防衛・国家安全保障に関する記事を執筆している。彼はその渦中とも言えるワシントンD.C.エリアに在住している。

ハワード・アルトマン

シニア・スタッフライター

ハワードはTWZのシニア・スタッフライターである。彼は紛争について頻繁に執筆しており、特に中東とウクライナに焦点を当てているほか、世界中の軍・諜報当局者や業界リーダーへのインタビューも行っている。彼は、米中央軍および米特殊作戦司令部の本拠地であるフロリダ州タンパ近郊に住んでいる。



2025年5月21日水曜日

カタール王室寄贈の 747 をエアフォースワンに改造案を米空軍が策定中(The War Zone)

 


The U.S. Air Force is now actively exploring what it would take to turn an already heavily-modified 747-8i airliner from Qatar into a platform that can meet extremely stringent requirements to serve in the Air Force One role.  

ROBERTO SCHMIDT/AFP via Getty Images

米空軍は、中古 747 を大統領専用機に改造するための要件の策定を進めている

空軍は現在、カタールから受領する大幅に改造された 747-8i 旅客機を非常に厳しい要件を満たすエアフォースワンとしての役割を担える機体に改造するため必要な作業について、積極的に検討を進めている。ドナルド・トランプ政権は、今月初めに、表向きは贈答品として、約 4 億ドルの価値があるこのジェット機の購入について、カタール当局と交渉中であることを確認しました。本誌は、カタールのジェット機を「暫定的な」エアフォースワンに改造することの実行可能性について、特に 2029 年のトランプ大統領の 2 期目の任期満了までに実現可能かどうかについて、深刻な疑問をすでに指摘している。

 5 月 16 日に就任したばかりのトロイ・メインク Troy Meink空軍長官と、米国空軍参謀総長デビッド・オールビン空軍大将は、本日、上院軍事委員会委員から、カタールの 747-8i を大統領専用機エアフォースワンに改造する可能性について質問を受け、回答した。

新しいエアフォースワンとなる可能性のあるカタール王室の747-8i ジェット機。ROBERTO SCHMIDT/AFP via Getty Images

 「ご存じのとおり、大統領の移動に使用されるプラットフォームは、完全に安全で、生存能力があり、そして重要なこととして、核危機を含む最も過酷な状況下でも、指揮統制を中断することなく維持できるものでなければなりません」と、イリノイ州選出の民主党上院議員、タミー・ダックワースは、メインクおよびオールビンに対する質問の冒頭で述べた。「これは、大統領の保護を確保することだけではありません。もちろん、それは非常に重要ですが。これは、大統領の機密通信が傍受されたり、危機的な状況下で大統領が、神に祈るばかりですが、国の軍隊と連絡が取れなくなった場合に、米国の国家安全保障と全米国国民を危険から守る問題なのです。メインク長官、オールビン将軍、外国籍の航空機がエアフォース・ワンの運用セキュリティ基準を満たすために必要なアップグレードは、大規模になるという見解で一致していますか?」

 「国防長官(ピート・ヘグセス)は、空軍に対して、基本的に航空機の改造計画を開始するよう指示しました」と、メインク長官はダックワース議員の質問に対して答えた。「その改造に関しては、あなたが今指摘したすべての問題を検討しなければなりません」。オールビン大将は、メインク長官の立場に同意すると答えました。

 「民間航空機をエアフォースワンに適したものにするには、大幅な改造が必要になる」と、メインク長官はさらなる質問に対して答えた。「先ほど申し上げた通り、国防長官の指示に基づき、我々は準備を整え、現在、その特定の航空機に何が必要かを検討しているところです」。

 ボーイングは、民生用旅客機として製造された2機の747-8iをVC-25Bへ改造するプロセスを進めている。ただし、これらの機体は当初の顧客へ引き渡されておらず、カタールの747-8iほど大規模な改造は行われていない。ボーイングは2022年に747の生産を完全に終了した

 VC-25Bの作業は繰り返し延期されており、これがトランプ大統領が2021年1月に就任して以来、一時的な「エアフォースワン」の概念が浮上した主要な要因の一つとなっています。

 ダックワース議員は、VC-25Bの作業を加速するため「要件が緩和されている」との懸念を表明した。メインク長官は、エアフォースワンの要件に変更があったことは知らないと述べたが、現在の職に就いたのは先週のことだと付け加えた。VC-25Bの要件は、既存のVC-25Aエアフォースワン(747-200型機をベースにした機体)と比べ違いがある。最も注目すべき点は、次期大統領専用機は、少なくとも現時点では、空中給油が不可能である。これは、特に重大な緊急事態が発生した場合に不可欠な機能とされてきた。

現行のVC-25A大統領専用機。Chris Graythen/Getty Images

 「大統領が、エアフォースワンとして使用される航空機の運用安全性を低下させる要件を削減しないよう助言するとのご約束はありますか?」とダックワース議員はメインク長官に尋ねた。

 「私は明確に述べ、必要に応じて国防長官と議論し、大統領まで報告します。もし対応できない脅威があると判断した場合です」とメインク長官は答えた。

 本誌が既に指摘しているように、米国大統領の安全な輸送を可能にし、核攻撃命令を含む継続的な通信を保証する航空機への改造は、極めて複雑なプロセスだ。機体は、核兵器の電磁パルスから地対空ミサイルの攻撃、敵の諜報活動まで、多様な脅威に対して内外から物理的に強化する必要がある。そのため航空機のコア構造に至るまで大幅な改造が必要となる。既存の VC-25A の厳格な予備部品調達管理が示すように、スパイや妨害行為から保護するために、個々の部品を審査する特別なプロセスがある。

2016年にドナルド・トランプ次期大統領に提示された、エアフォース・ワンに搭載されているさまざまな機能を強調した説明スライド。USAF via FOIA

 カタールの 747-8i は、将来の VC-25B の予備部品の供給源として、また空軍も取得予定の 747 ベースの E-4C サバイバル・エアボーン・オペレーション・センター(SAOC)戦略指揮所航空機の予備部品の供給源として使用される可能性もある。

 カタールによるトランプ政権への 747-8i の「贈答」が最終的に実現するかどうかは、さまざまな法的および倫理的な障害や懸念があるため、まだ不明だ。本日、上院軍事委員会での公聴会で、ミシガン州選出の民主党議員エリッサ・スロットキンは、メインク・オールビン両名に、カタールが F-35 ジョイントストライクファイターの購入を要請していることを知っているかどうかを尋ね、見返りの交換の可能性をほのめかした。メインク長官は、この質問に後ほど回答すると記録に残した。

CNN は匿名の情報源を引用して、ドーハ政府が747-8i の贈呈を提案する前に、トランプ政権がカタールに購入を打診していたと報じた。

いずれにせよ、空軍はカタール王室所有のジェット機を新しいエアフォースワンに変えるため具体的に何が必要かを検討している。■


Plans To Modify Qatari 747 Into Air Force One Now Being Drawn Up By USAF

The USAF is moving forward with coming up with requirements for turning the secondhand 747 into an aircraft able to securely carry the president.

Joseph Trevithick

Published May 20, 2025 2:58 PM EDT

https://www.twz.com/air/plans-to-modify-qatari-747-into-air-force-one-now-being-drawn-up-by-usaf


ジョセフ・トレヴィシック

副編集長

ジョセフは2017年初頭からThe War Zoneチームの一員です。以前はWar Is Boringの副編集長を務め、Small Arms ReviewSmall Arms Defense JournalReutersWe Are the MightyTask & Purposeなど他のメディアにも寄稿しています。


2016年12月9日金曜日

ヘッドラインニュース 12月9日


12月9日のヘッドライン

筆者が注目する記事の要約を掲載しています。時差・掲載時間の関係でその後進展した内容と食い違うことがあります。


韓国議会がF-35価格上昇に疑問を呈す
韓国国防部が提示した機体価格2割上昇を拒絶した。一方でF-16関連では提出案より予算増を認可している。韓国向けF-35の引き渡しは当初より遅れている。次年度国防予算は40.3兆ウォン(345億ドル)となる。


トランプ大統領を待ち受ける国防上の難題
米国防予算は10年間5000億ドルの削減を予算管理法で求められているが、トランプは選挙運動中、強制削減の撤廃、軍備の大幅拡張を公約していた。これには共和党内部でも実現は難しいとの声が上がっている。


国防総省は1,250億ドルを無駄遣いしていたのか
ワシントン・ポスト記事でホワイトハウスも対応を迫れているが、もともと2015年1月にDefesen Newsが報じていたもの。業務維持管理予算として省共通(870億ドル)、航空機(588億ドル)、陸上部隊(487億ドル)等が計上されていた。

米国はアフガニスタン軍向けMi-17ヘリをロシアから購入
購入は終わったが、ロシア製ヘリの保守管理予算をどう捻出するかが問題だ。ブラックホーク、カイユース両米製ヘリへの移行までの前提だったがアフガン軍は大型ミルヘリコプターを多用している。ただしロシア製機体の購入には怪しげなクレムリン関連企業が絡んでいる。

中国 新型対潜ミサイルが開発中か 
中国CCTV映像からのキャプチャーは不鮮明だが、空気取り入れ口があり、ターボジェットあるいはターボファンで発射後に飛翔するようだ。米アスロックと同様に潜水艦ソナー探知により目標近くで魚雷を投下する機能があると思われる。中国は軽量魚雷Yu-7を使用しており、40ノットの速度を確保しているとされる。