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KC-X選定結果の発表が迫る

USAF KC-X Winner to Be Named Soon aviationweek.com Feb 18, 2011 米空軍は次期空中給油機KC-Xの選定結果を来週にも発表する、と複数の業界、空軍関係者の情報から判明した。 2. 空軍は選にもれた提案者からの抗議が出ることは予想済みで、対応準備も進んでいると思われる。かれこれ10年近くになる空中給油機選定にはスキャンダル、抗議、選定結果の逆転、データ取り扱いの間違いにより競合他社の提案内容が相手にそれぞれ漏れるという直近の事態が発生している。 3. 「抗議が上がるのは織り込み済み。その対策に時間をかけ、選定過程を説明する文書も作成しています」(ドンレー空軍長官) 議会の会計検査院が連邦政府による入札関連の紛争発生時にはレフリーの役をする。 4. ボーイングが767、EADAがエアバスA330をそれぞれ基本とする案を提出済みだ。選定で大きな比重を占めるのは価格で、179機までの調達が始まると老朽化著しいKC-135と置き換わる。 5. ノースロップ・グラマン/EADS共同事業体が前回2008年の選定で勝ち抜いたが、ボーイングの抗議によりペンタゴンが契約締結を凍結し、再度選考を行うことになった経緯がある。ノースロップはEADSとの提携を昨年中止し、EADSは単独入札している。 6. ボーイングはEADSより価格で不利と判断しており、すでに落札失敗に備えているようだ。EADSが落札すると米国国防市場に大きな足場を築くことになる。なお、ヘリコプターでは同社すでに受注に成功している。 7. 選定結果は2月25日金曜日に最終決定される可能性がある。

EADSがKC-X入札に単独で参加

EADS KC-X Bid In, Tanker Rhetoric Heats Up aviationweek.com Jul 9, 2010                                        EADSノースアメリカはA330-200を改装する同社のKC-X提案が米空軍入札で採用とな ると自信満々である。同社会長ラルフ・クロスによると競合するボーイングの支持者による同社への攻撃は取るに足らないものと一蹴する。    同社は合計8,819ページ全17巻の提案書を 提出。入札締め切りは7月9日。提案の給油機設計はオーストラリア空軍仕様を大幅に流用している。一方、ボーイングは767原型の提案だが日本、イタリア 向けの設計とは異なり、現段階ではまだ原型機は存在していない。代替の対象となるKC-135は現段階で179機が稼働中。 米空軍は採択結果を11月12日に公表の予定。 契約規模は350億ドル。EADSは7月8日の記者会見で入札の意向を表明した。 両社はこれまで非難中傷の応酬を繰り返してきた が、ボーイングの支持者は世界貿易機関WTOの見解でエアバスが不正な形で政府補助金を受けて民間機を開発した経緯を今回の選定で考慮すべきと主張する。 この補助金を理由にEADSには一機あたり5百万ドル相当のペナルティを国防総省は課すべきだと主張する議員もいる。 ペンタゴン関係者はWTO規則ではペナルティの 上乗せはできないと言い、EADSも一蹴する。 一方WTOも紛争解決委員会の活動は9月まで延 期するとし、その理由はEU側が米国に対してボーイングは不公正な補助を受けているとしているためだとする。 EADSはKC-X事業の本拠地をアラバマ州 モービルに7月12日に開設し、以後の空軍との交渉を続けると発表。もともと同地は2008年の落札時にA330-200タンカー・貨物型の最終組立工場 として当時の提携先ノースロップ・グラマン主導で選定されていた経緯がある。この落札が無効とされたのはボーイングの抗議がきっかけであり、ノースロッ プ・グラマンが事業から降りてしまった。EADSはその後単独で応札する意向を公表していた。 KC-X開発用の最初の三機はツールーズで製作 し、スペインのエアバスミリタリーで軍用の改装を施す。4号機からモビールで改装をする。

KC-X 応酬するボーイングとEADSノースロップグラマン連合

Boeing, Airbus Chiefs Exchange Tanker Barbs aviationweek.com Oct 22, 2009 1.ボーイング経営トップは同社が不公平な優位性を米空軍KC-X空中給油機契約競争で受け手いるとの見解を否定するとともに逆に競争相手のEADS-ノースロップ・グラマン連合こそ政府補助金を受けた機体を使っていると非難した。 2.EADSとノースロップ・グラマンは当初は350億ドルの給油機契約を2008年初めに獲得したものの、米会計検査院がペンタゴンによる選定基準に疑義を呈したため契約ヶ成立しなかった経緯がある。今回は同連合からA330ベースの価格詳細情報がボーイングに漏れていた野ではないかとの疑惑が発表された。 3.「当方にとっては無視できない話題です。と言うのも双方ともに同じような機体を提案しているからです」とEADSのCEOルイ・ギャロワがワシントンでの10月20日記者会見席上発言している。「ボーイングにとっては当方の価格構成がわかることが好都合でしょう。当方も同じことが言えます」 4.これに対しボーイング会長兼CEOのジェイムズ・マクナーニは10月21日にボーイングの「いわゆる優位性」について反論した。「今回の競争では相手方から当社の情報がないという抗議ヶありそこから情報が出ている感じがする。相手方のいわんとしていることが理解できない」と第③四半期営業報告の発表席上発言している。 5.マクナーニは世界貿易機構によりヨーロッパ各国政府が不正にエアバス開発の補助金を支給していたとの指摘があったことを取り上げている。逆にヨーロッパ側からはボーイングが米政府からの援助を受けているとの反論に対する裁定は2010年に出るものと予想されている。 6.「公正な競争とはいえない。なぜなら今回の裁定内容で事実上エアバスの各機種が補助金を受けて開発されたことが判明したためで、A330もそのうちのひとつだ」とマクナーニは続ける。「これにより相手方は当社以上のリスクを引き受けることができるようになっている。このことは当社が詳しく調査したいと思っている」 7.マクナーニの発言は同社の統合防衛システム部門(軍用機関連)の売り上げが年換算3%増加し87億ドルになったとの説明の席上であったもの。営業利益は4%

KC-X選定を空軍に任せる 国防長官

Gates Names USAF to Oversee KC-X Procurement aviationweek.com 9月16日 ロバート・ゲイツ国防長官はKC-X次期空中給油機の選定(予算規模350億ドル以上)で監理権限を空軍に与える。同長官が空軍協会の年次総会でのスピーチで表明した。会場から賛意の拍手が寄せられた。このスピーチの後、同長官は本件について「考えが変わった」わけではないが、空軍が今後の競争を監理する最善の組織であると確信を持っていると語った。ボーイングとノースロップ・グラマン/EADSの間で合計179機の空中給油機の受注を争うことになる。 これは空軍の調達業務の信用回復につながる大きな一歩となる。次期戦闘捜索救難ヘリCSAR-X、宇宙防衛装備調達、給油機で何回も失敗を重ねてきたからだ。給油機では二回仕切りなおしとなっており、先回はエアバスA-330が一度選定されたものの、ボーイングの抗議で政府監査部門が精査し、契約過程に問題ありと判定したため破棄された経緯がある。 今回は調達決定権限を国防長官官房に与えることも可能であったし、事実ゲイツ長官はオバマ大統領から国防長官職に再任命される以前に官房中心の調達方式を検討していた。 国防長官のスピーチを受けて空軍長官マイケル・ドンリーは声明を発表し、提案競技仕様書ドラフトが近日中に「発表可能となり、提案者に検討する時間が十分取れる」見込みとした。正式な仕様書がその後は交付され、契約成立を2010年と予定する。KC-X初号機は2015年の引渡しが予定されている。「空軍は本日の長官発表を歓迎し、空軍が契約業務の中心となることに自信をもっている」とドンリー長官は表明した。

食い違う国防長官と議員の見解 次期給油機の例

Gates Resists Split Tanker, Lawmakers Urge aviationweek.com 6月25日 ゲイツ国防長官はボーイングとノースロップ・グラマン-EADSからそれぞれの機体を調達する次期空中給油機の並行購入には依然反対の立場とペンタゴンのスポークスマンは24日明らかにした。 「長官はこれまでもこれからも並行購入には反対の立場です。長官の考え方は単一購入先からの調達で変更はありません。」 ジョン・マーサ下院議員(民主、ペンシルベイニア)は下院歳出委員会国防小委員会の委員長として総額350億ドルの新型給油機導入を二社に分割して発注することが最良の策であるとし、次回の競作で一社を採用すれば負けたほうからの抗議が再度発生し、実現が遅れるのを危惧すると取材記者団に説明。 マーサ議員はゲイツ長官と6月23日に、2010年度国防支出法案の準備状況を話し、契約を一社に与える選択肢も説明したという。だが、同議員は並行購入が「相当額の予算節約になる」と主張したという。同議員によればメーカーが二社となれば機体納入が早くなりアイゼンハワー時代の産物である現行機のメンテナンス費用が不要となるからだという。 「長官は耳を傾けていましたが、立場を明確にしませんでした。反対とは言っていませんでした」 ゲイツ長官が過去に両方のメーカーからの購入に踏み切り、生産、訓練、メンテナンスのすべてで費用が上昇することを避けたいと発言していた点に関し、同議員は「昨日長官からもらった手書きのメモがポケットにあります。長官がこれだけは妥協できないとしている点のリストです。またはホワイトハウスが譲れないという事項のリストですが、給油機はここにはいっていませんでした」 それでも国防総省スポークスマンはゲイツ長官が単一製造元にこだわっていると念押しをしている。二社並行調達を実現するには、国防総省は「当初予定機数より多くの給油機を購入する必要があり、そんな予算がどこにあるのか、相当な金額になる」としている。 コメント: ここでもゲイツ長官と議員の考え方が食い違っています。このままで割を食うのは老朽化が進むKC-135をまだ使わなければならない空軍部隊なのですが、ここではゲイツ長官の主張の方が筋が通っているように思えます。F-22では逆ですが。