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エイブラハム・リンカンCSGが中東を離れ、ヴィンソン空母打撃群が展開、G・ワシントンCSGは横須賀へ移動中(USNI News)

  2024年11月8日、アーレイ・バーク級誘導ミサイル駆逐艦USS Frank E. Petersen Jr.(DDG-121)と洋上補給を行う準備をするUSSエイブラハム・リンカン(CVN-72)。. US Navy Photo USS エイブラハム・リンカン(CVN-72)が米第7艦隊担当海域に入り、中東で1年ぶり2度目の空母不在となることがUSNI Newsの取材で分かった。  ハリー・S・トルーマン空母打撃群は現在、地中海に向かう途中で東大西洋にいる。同空母打撃群は、継続的な商船保護任務「オペレーション・プロスペリティ・ガーディアン」の一環として、米中央軍に向かう可能性が高い。  米国が空母打撃群なしで中東を離れたのは、6月にUSSドワイト・D・アイゼンハワー(CVN-69)が地中海に入り、USSセオドア・ローズベルト(CVN-73)が中央司令部担当海域に向かった以来だ。  セオドア・ローズベルトの到着により、ドワイト・D・アイゼンハワー空母打撃群は7カ月ぶりに中東を離れることができた。エイブラハム・リンカン空母打撃群は8月に中東に到着し、セオドア・ローズベルト空母打撃群と合流した。  西海岸を拠点とする2つの空母打撃群を太平洋から中東に移動させることは、海軍が現在のニーズを満たすために戦力を増強する一例である、と関係者はUSNIニュースに語っている。   海軍は、2022年初頭のロシアのウクライナ侵攻に先立ち、2021年12月以来、東海岸の空母を中心に東地中海でのプレゼンスを維持してきた。  ハマスが2023年10月7日にイスラエルを攻撃し、その1カ月後にフーシ派が紅海の海運を攻撃し始めると、海軍はイスラエルと商業海運を支援するため艦船を移動させた。  フーシ派の攻撃以来、中央司令部の対応地域には継続的にプレゼンスが維持されている。国防総省は今月初め、リンカンの出発に合わせて駆逐艦と航空機をこの地域に移動させると発表した。USNIニュースの『Fleet and Marine Tracker』によると、現在、海軍は2隻の駆逐艦を中東に、2隻を紅海に配備している。  月曜日には、カールビンソン空母打撃群が太平洋展開のためカリフォルーアから静かに展開したと、2人の防衛当局者がUSNIニュースに確認した。  海軍のスポークスマンはUSNIニュー...

太平洋での米海軍の空母展開がゼロに―南シナ海など中国の行動へ警戒が必要だ (Naval News)

240815-N-WV584-1036 シンガポール海峡(2024年8月15日) ニミッツ級空母のエイブラハム・リンカン(USS Abraham Lincoln、CVN 72)とフランク・J・ピーターセン・ジュニア(USS Frank J. Petersen Jr.、DDG 121)がシンガポール海峡を通過した 。(米海軍撮影、報道担当海軍伍士ジョーイ・シッター) エイブラハム・リンカン(CVN 72)が第5艦隊へ配備された。 空母が最も必要とされるこの時期に 太平洋に空母配備がない状態となった。 米 海軍は、中東で増強を続ける中、太平洋における空母の不足に直面している。西太平洋に重大な空白が生じている。  USSエイブラハム・リンカンの出港は、USSロナルド・レーガン(CVN 76)の母港が横須賀からワシントン州ブレマートンに変更された時期と重なっている。ロナルド・レーガンの代替艦USSジョージ・ワシントン(CVN 73)は、現在もサンディエゴに停泊している。  米海軍の他の太平洋配備空母は、入港中または整備期間中にある。太平洋に配備されている空母6隻のうち、USSカール・ヴィンソンは最近、環太平洋合同演習(RIMPAC 2024)に参加し、USSニミッツは最近、6か月間の計画された段階的な整備期間を完了し、USSロナルド・レーガンは最近、母港をキトサップ海軍基地に移し、USSジョージ・ワシントンはUSSロナルド・レーガンからの乗組員と装備の交換が完了するまでサンディエゴに留まる。 USS セオドア・ローズベルトとUSS アブラハム・リンカンは、中東における地域紛争の可能性が高まっているのを受け、第5艦隊作戦地域に配備されている。ローズベルトは配備から11ヶ月目に入ろうとしている。リンカンは、ロイド・オースティン国防長官が空母を中東に派遣するよう命令したことを受け、第7艦隊での配備を短縮した。  今後少なくとも3週間は太平洋に米空母が不在となるため、海軍は、今週南シナ海でフィリピン沿岸警備隊の船と中国沿岸警備隊の船が衝突したように、対立や事件が頻繁に起こる地域において、重要な防衛の空白が生じる。  来月末までに、次期前方展開空母として、USSジョージ・ワシントン(CVN 73)が第7艦隊の一員として横須賀に到着する見込みだ。■ No U.S. Navy Aircr...

空母キラーDF-26弾道ミサイルに米海軍は防御手段を着々と整備している。これも一つのオフセットだ。

  DF-26 Xinhua     DF-26は太平洋全域でアメリカ海軍艦艇を攻撃可能だ       中国の「空母キラー」ミサイルは、米海軍空母を中国沿岸に近づけない主要な兵器として、ここ何年話題になっている。   DF-26ミサイルとは DF-26ミサイルは、中国が数回試射し、米空母を破壊する能力を示すことで、不吉な警告を発してきた、中国で最も強力な対艦ミサイルだ。全長46フィート、重量44,000ポンド。   ワシントンDCの戦略国際問題研究所は、「DF-26は『モジュール設計』で、ロケットに核弾頭と通常弾頭を搭載できる」と述べている。 DF-26の射程は最大2500マイル、積載重量は4000ポンドで、衛星を利用すれば、理論上は西太平洋全域の米海軍艦艇を攻撃することが可能だ。「中国の内陸部から発射されても、DF-26は南シナ海をカバーする十分な射程距離を持っている」と、ある無名の軍事専門家は数年前グローバルタイムズに語っている。  しかし、海軍高官コメントをよく読むと、この問題に議論の余地があるようだ。この種の脅威の深刻さを疑問視する人は皆無で、中国兵器を真剣に受け止めているのは明らかだが、空母打撃群の防御も着実に進歩していることを考えれば、脅威の表現の一部は「誇大表現」と評価されるかもしれない。  「空母キラー」について問われた海軍高官は、脅威を否定するのではなく、米海軍の空母は「攻撃に必要であればどこででも活動できる」と明快に述べている。  当然ながら、艦船防御の具体的内容は、安全保障上の理由で明らかにされていないが、海軍は、「層状」艦船防御技術が急速に成熟していると公に語っている。これには、攻撃用または防御用の艦載レーザーが含まれ、飛来するミサイルを追跡して「焼却」または「無効化」できる。新しい EW アプリケーションは、「ベアリングライン」を検出したり、ミサイルの誘導システムの電子署名を追跡しその軌道を「妨害」できる。  海軍のHELIOS(High-Energy Laser with Optical-dazzler and Surveillance)は現在、アーレイ・バーク級フライトIIA駆逐艦に搭載されており、さらに陸上と海上でテストと評価中だ。  また、現在、陸上および...

★★英海軍新鋭空母がはやくも演習に参加、しかしその実態は?

英海軍が大型空母二隻を整備する理由がよくわかりません。グローバルな打撃力を実現するとしてもF-35Bが12機程度しか搭載できないのであれば片手落ちでしょう。結局米海兵隊機材を搭載するのであれば図体は大きいのに中途半端な存在にならないでしょうか。むしろ艦を建造し運用は余裕がある同盟国に任せる賃貸物件のオーナーのような立場になるのでは。日本から見ればF-35B運用の実際を見てみたいところですがね。あらためて防衛力整備には強力な経済力が必要だと痛感させられますね。今後の日本が心配です。 USN Royal Navy's New Supercarrier Trains Alongside Its US Counterpart For The First Time  英海軍新造超大型空母が米海軍と初めて訓練に加わった The training mission off the coast of Scotland offers the first glimpse of future Royal Navy carrier operations.  スコットランド沖合での訓練から英海軍の空母運用構想が垣間見えた   BY JOSEPH TREVITHICK AUGUST 9, 2017 http://www.thedrive.com/the-war-zone/13368/royal-navys-new-supercarrier-trains-alongside-us-navy-counterpart-for-first-time 英海軍の新鋭超大型空母HMSクィーンエリザベスが随行艦とスコットランド沖合で多国間訓練演習の最終段階に入っている。同艦は米海軍USSジョージ・H・W・ブッシュ以下空母打撃群2(CSG-2)と行動をともにし、将来の二国間合同作戦のモデルを示している。 サクソンウォリアー2017演習とは 艦船15隻と6千名がドイツ、ノルウェー、スウェーデン、英国、米国5カ国から北大西洋に終結し8月1日サクソン・ウォリアー2017演習の幕が開いた。目的は各国間の海軍作戦の共同実施で目玉は空母二隻が参加したことだ。 空母2隻は随行艦、各国水上艦と対空、対艦、対潜戦の他飛行禁止区域の執行を想定した各種演習を...

★★米空母への攻撃手段四点と対抗策:空母撃沈は可能なのか

就航前艦ジェラルド・R・フォードが自力で初の建造所公試で外海に向かう。フォードは米スーパー空母の新型一号艦。Photo credit: United States Department of Defense かつての戦艦同様に現在の航空母艦はすでに実効力を失っているのではないかと長年批判されていますが、今回の朝鮮危機で示されているように今でもその威容は十分に威嚇力があり、搭載機も北朝鮮程度の一線機材を上回る規模です。では空母は無敵なのかといわれればそうでもなく、それだけにいろいろな対策を加えればさらに巨大艦になっていきます。ロシア、中国、北朝鮮、イランが記事にあるような攻撃手段を研究しているはずなので今後さらに技術が進歩していくでしょう。 What It Would Really Take To Sink A Modern Aircraft Carrier 最新の航空母艦撃沈に必要な条件はなにか Robert Farley 4/20/17 10:45am http://foxtrotalpha.jalopnik.com/what-it-would-really-take-to-sink-a-modern-aircraft-car-1794182843 現代の空母は米国による支配、覇権、平和、そして帝国の象徴である。しかし全長1,000フィート排水量10万トンの空母は格好の標的なのだろうか。アメリカの国力の象徴は時代遅れで脆弱な鉄の塊に過ぎないのだろうか。 米国が超大型空母運用を続けるべきかの議論があるが結論は出ていない。空母を沈めるのは困難でも不可能ではない。カギを握るのは何をどのように投入するかであり、敵が誰なのかという点だ。空母を沈めたいのであれば以下を参照されたい。対抗措置も述べる。 現代の空母の歴史 米国防部門では1940年代末から空母無用論が戦わされている。第二次大戦で空母は海軍戦で決定的な存在になった。戦後の技術開発で空母の残存性に疑問がついた。精密誘導ミサイルは無人カミカゼ攻撃といってよく潜水艦の性能向上で空母の防御は不可能と言われ始めた。さらに核兵器がここに加わった。 空母を核攻撃すればゲームオーバーである。核攻撃すればなんでもおしまいだ。 空母の将来を巡る危機の最初...

★空母打撃群を再編せよ、CSBA提言に注目

先日のF-14の話題はここから来ていたのですね。ブライアン・クラークは元海軍士官の研究員ですね。ここではふたつの艦隊構想Deterrent ForceとManoeuvre Force(空母打撃群あらため)があり後者を機動部隊と訳しています。これまでに大戦中の帝国海軍の機動部隊に対し米海軍のTask Forceも機動部隊とされてきましたが、今後は区別が必要ですね。 US think-tank calls for stealthy, carrier-based UCAV 28 FEBRUARY, 2017 SOURCE: FLIGHTGLOBAL.COM BY: STEPHEN TRIMBLE WASHINGTONDC https://www.flightglobal.com/news/articles/us-think-tank-calls-for-stealthy-carrier-based-ucav-434654/ 米有力シンクタンクが海軍攻撃部隊の将来構想を発表し、各群を空母二隻、支援艦、110機で構成するとしている。機材では無人航空機(UAS)、有人機を組み合わせ空対空ミッションを重視するとしている。 2月28日に戦略予算評価センター(CSBA)が発表した報告書にはジョン・マケイン上院議員(軍事委員会委員長)が賛同している他、トランプ政権共和党指導層も注目している。 ブライアン・クラークよびピーター・ヘインズが中心となったCSBA分析では現行の空母打撃群が2030年までに適切でなくなり、高度装備を有する敵勢力との戦闘では数日しか持続できなくなるとする。 そのため、報告書は「米海軍力復興」 “Restoring American Seapower” と題し、新発想の「機動部隊」“manoeuvre force” として空母打撃群二個を単一部隊に再編し、運用機数を現在の60機から110機に増やすと提唱。合同部隊は航空作戦を高度な敵相手でも継続実施しつつ十分な防御力をで敵の長距離対艦ミサイルにも対抗できるとする。 報告書の想定シナリオでは奇襲攻撃を受ける想定で、ロッキード・マーティンF-35Cを配備した 空母が一隻の場合の場合、戦闘二日目までに戦域を撤退することになるが機動部隊が救援に駆け...

空母ギャップ----定期大修理が遅延し、米新政権に頭の痛い事態が発生か

空母打撃群一個が下手な国の空軍力海軍力を凌駕する規模ですが、それだけに空母の運用には大きな負担が発生します。そこでお約束の予算削減、国内産業基盤の問題が工事を遅延させています。さらに記事では出ていませんが、新型フォード級空母の就役も遅れる見込みなので、「空母ギャップ」の発生は必至でしょう。来年1月発足の新政権にはつらい状況が生まれそうで、米国の敵対勢力は虎視眈々と様子を見ているのでしょうね。 US Carrier Delays Continue — And Another 'Gap' Could Affect The New Administration By: Christopher P. Cavas, October 7, 2016 http://www.defensenews.com/articles/us-carrier-delays-continue-and-another-gap-could-affect-the-new-administration WASHINGTON -- ワシントンで新政権が発足すると、米国に対抗する各国がアメリカの意思を試す動きに出るのはほぼ確実だ。ロシア、中国、イラン、北朝鮮、ISIS、アルカイダが新大統領に圧力をかけ、指導者の資質を確かめようとするだろう。問題が来年発生すれば、新指導層が「空母はどこにいるのか」と尋ねるのは必至だ。 残念ながら国民が耳にしたくない答えが少なくとも新政権発足直後に出てくるだろう。 空母USSドワイト・D・アイゼンハワーはペルシア湾を哨戒中で米中央軍で唯一の強力な装備となっている。ISIS勢力をシリア、イラク国内で数ヶ月に渡り空爆したあと、同艦は来年一月にUSSジョージ・H・W・ブッシュと交代する予定だ。アイクはその後ノーフォークへ帰港し7ヶ月間の航海を終える。ここまで長い配備は海軍の目標どおりで、配備がさらに9から10ヶ月と長くなると人員、装備ともに消耗が激しくなる。 だが問題がある。ブッシュの配備は予定より遅れており、保守点検期間が伸びたことが原因だ。ノーフォーク海軍工廠での工期は六ヶ月の予定だったのが13ヶ月になった。その間、乗員と搭載航空部隊は訓練を積み、12月にアイゼンハワーとの交替に備えていた。だが当初の10ヶ月訓練期間は2ヶ月短...