ボーイングF-47NGADステルス戦闘機は極秘のうち「5年前から飛んでいる」(19fortyfive) ―F-22時代とは比較にならないほどの技術上の変化、成熟度がすでに実現しているということで機体運用開始も意外に早くなりそうです
F-47戦闘機。 画像出典:アメリカ空軍。
トランプ大統領とピート・ヘグセス国防長官は、ボーイングが空軍の次世代制空権(NGAD)プログラムの契約企業となったとし、F-47と命名された第6世代ステルス戦闘機を3月21日発表した
-ボーイングは200億ドルの契約を獲得した
F-47はこれまで5年間ひそかに運用されており、今後10年以内にF-22に取って代わる
-画期的なステルス性、マッハ2以上のスピード、CCA(コラボレイティブ・コンバット・エアクラフト)の制御能力を搭載する
極超音速兵器を搭載し、B-21爆撃機とチームを組めば、米国の制空権を数十年にわたり確保し、中国やロシアの敵対国に対し前例のない戦略的能力が生まれる
F-47はすべてを変える
今朝、良い、いや...素晴らしいニュースがあった。 ドナルド・トランプ大統領とピート・ヘグセス国防長官は、空軍が第6世代ステルス戦闘機F-47と名付けた次世代航空支配プログラムをボーイングが獲得したと発表したのだ。
F-47は今後10年でF-22に取って代わる
ボーイングはロッキード・マーチンのスカンク・ワークスを抑え200億ドルの契約を獲得したが、これはちょっとしたサプライズとなった。
しかし、ボーイングは1960年代からステルス機を製造しており、地球上のどの企業よりもステルス機を製造した経験がある。
トランプ大統領は、同機は過去5年間、秘密の場所で飛行してきたと述べた。「F-47は、これまでに製造された中で最も先進的で、最も能力が高く、最も致命的な航空機になるだろう」とトランプ大統領は記者団に語った。 大統領執務室で同席した米空軍参謀長のデヴィッド・オールヴィン将軍も同機は "力による平和 "の未来を象徴するものだと述べた。
現在進行中の予算危機のため、NGADプログラムが無期限に延期されるのではないかと心配されていた。しかし、トランプ大統領はこのプログラムを望み、空軍司令官の意見に耳を傾けた。この動きによって、アメリカの航空機は技術的にしばらくの間、トップに立つことになる。
新型機は最先端のステルス性を持ち、マッハ2を超えるパワーを発揮するエンジンを搭載し、ステルス無人戦闘機をクォーターバックさせる能力を持ち、アメリカの制空権はそのまま維持される。
ボーイングF-47 NGAD:まったく新しいステルス戦闘機
NGADの契約は約200億ドルと予想されているが、同社はプログラム期間中に数千億ドルの注文を受ける予定だ。
連続生産段階で機体単価は3億ドル以上と見積もられている。ただし、本日の発表時点で機体価格に関し最新情報はない。
NGADプログラムでの同機は、高度な自律性を備えた無人戦闘機(CCA)、新型ジェットエンジン、武器、電子戦スイート、センサー、ネットワーキング・システム、戦闘管理能力などの開発を含む、他の野心的なプログラムの一部だ。
F-47は今後10年でF-22ラプターに取って代わる。F-22は今でも世界最高の戦闘機だが、1997年に初飛行し、2005年に採用された。しかし、大規模なコスト超過が原因で生産ラインは停止され、アメリカでは約180機しか稼働しておらず、うち「戦闘用コード」を持つものは150機しかない。
空のクォーターバックになる
F-47は "システムのファミリー"と考えられている。 おそらく極超音速ミサイルを発射できるだろう。エンジンは少なくともマッハ2、あるいはマッハ3に十分なパワーを持つだろう。
ドローンの母艦となり、前方に飛び出し、偵察データを収集し、電子戦を行い、早期警戒能力でNGADを守る共同戦闘機ドローンを運用することができる。
米空軍のコラボレイティブ・コンバット・エアクラフト(CCA)プログラムは、新しい自律型・有人無人航空機のチーム化コンセプトをテスト、開発、実装する多方面にわたるイニシアチブである。
これは「忠実なウイングマン」コンセプトとしても知られ、単独または小集団での飛行が可能で、中国の反アクセス/領域拒否(A2/AD)能力に対抗するために使用される。
今後数十年の間、制空権を維持するために、次世代戦闘機、武器、センサー、ネットワーキング、戦闘管理システムによるシステム・オブ・システムズ・アプローチを想定している米空軍のNGADプログラムの一環として、第6世代有人戦闘機とチームを組むために、CCAと正式名称される自律型無人航空機を大量に迅速に配備することを意図している。
F-47とB-21爆撃機のチーム運用への期待
将来的に、F-47戦闘機がB-21レイダー爆撃機と攻撃任務を遂行するかもしれない。潜在的な敵は、これらに匹敵するものを持っていないだろう。それぞれが核兵器搭載可能な先進的なステルス設計であり、空中のあらゆる航空機を打ち負かす手段を備えているからだ。
「F-47は前例のないほど成熟している」とオールヴィン将軍は言う。「現在、世界最高の制空戦闘機はF-22はで、近代化改修でさらに優れた戦闘機になるだろうが、F-47は世代を超越した飛躍だ プログラムのこの段階での成熟度は、将来の戦いを支配する準備ができていることを裏付けている」。
オールヴィンは、F-47はF-22よりもコストが安く、「将来の脅威に対して適応性がある」とし、空軍はラプターよりNGAD戦闘機を運用することになるだろうと付け加えた。■
Boeing F-47 NGAD Stealth Fighter ‘Has Been Flying for 5 Years’
By
Steve Balestrieri
https://www.19fortyfive.com/2025/03/boeing-f-47-ngad-stealth-fighter-has-been-flying-for-5-years/
著者について
スティーブ・バレストリエリは19FortyFiveの国家安全保障コラムニスト。米陸軍特殊部隊で下士官および准尉として勤務。19FortyFiveへの執筆に加え、PatsFans.comでNFLを担当し、Pro Football Writers of America(PFWA)のメンバーでもある。本人の作品は軍事出版物で定期的に紹介されている。
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