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ロシアはウクライナのドローン攻撃をなぜ繰り返し受けているのか。ロシアの組織文化に問題がありそうで、ウクライナがドローン増産に入った今、攻撃が下火になる予想はない。

  Tu-22M3 がドローン攻撃で破壊された 学べないロシア: 空軍基地がウクライナの安物ドローンに襲われ続ける理由 安 価なドローン1機でバックファイア爆撃機の1機が破壊されたことは、ロシアにとって十分に恥ずかしいことだが、真の問題は、それが大胆な1回限りの奇襲ではなかったことだ。ウクライナの無人偵察機はロシアの空軍基地をくりかえし攻撃している。 ソーシャルメディアは今週末、ドローンによる破壊の壮大な画像で溢れかえり、駐機中のロシアの戦略爆撃機Tu-22Mバックファイアが火球に包まれる様子が映し出された。 ウクライナによるドローン攻撃の実態 この最新の事件では、モスクワとサンクトペテルブルクの間にあるノヴゴロド地方のソルツィ2空軍基地の駐機場で、ドローンが少なくとも1機を攻撃した。Tu-22Mはミサイル母機であり、この地域に拠点を置く機材である。同爆撃機は定期的にKh-22「キッチン」ミサイルでウクライナを攻撃している。1960年代に対艦ミサイルとして設計されたKh-22は、ウクライナ戦争で陸上目標を攻撃するため再活性化された。マッハ3の速度と200マイルの射程は、防空圏外から発射でき、迎撃が難しいことを意味し、貴重な戦力となっている。その発射機を失うのは痛い。 ロシア国防省によると、攻撃してきたドローンは空軍基地の隊員に発見され、小火器で撃墜されたが、「駐機場で火災が発生し、消防隊が速やかに消火した」という。声明では、航空機1機が「損傷」し、死傷者はなかったとある。 ウクライナ内務省のアントン・ゲラシチェンコ顧問が共有した画像は、航空機が単に損傷しただけではないことを示している。テレグラムの独立系ニュースチャンネル『アテオ・ブレイキング』は、この攻撃で2機が被弾したと主張しているが、これまでのところ、画像には1機しか写っていない。 ロシアの軍事評論家たちは、空軍基地における基本的な予防措置の欠如をすぐ指摘した。ドローンが駐機中の航空機に危険を及ぼすずっと前に迎撃されるべきだったのは明らかだが、そもそもなぜ爆撃機が野外にあったのか?すべての空軍基地に完全装備の航空機シェルターがあるわけではないが、格納庫があれば、航空機がドローンに発見され、標的にされることは防げただろう。移動式シェルターでも十分だったし、ウクライナで砲兵陣地の防御によく使われている軽量の対ドロー

速報 黒海上空でSu-27がMQ-9を迎撃し、海上に墜落させた事件が発生。

U.S. Air Force photo by Senior Airman Daniel Snider/Crown Copyright ロシア軍Su-27の2機がMQ-9を迎撃し、燃料を投下し、1機がドローンのプロペラを挟み込み、リーパーが海上に墜落した 米 空軍は、MQ-9リーパー無人機1機が、ロシアのSu-27フランカー戦闘機と衝突し、本日黒海に墜落したと発表した。事故は、国際空域でロシアのSu-27戦闘機が無人機を「無謀」で「プロフェッショナルでない」方法で迎撃した結果であるという。  米欧州軍(EUCOM)のプレスリリースによると、衝突は現地時間午前7時3分ごろに発生したす。事件に関するニュースはすでに出始めており、当局がドローンが撃墜されたか判断に当たっているとの報道もあった。USAFEの声明は、それが事実でないことを明らかにしている。  「ロシアのSu-27機がMQ-9のプロペラに衝突し、米軍は国際水域でMQ-9を墜落させなければならなくなった」とプレスリリースは説明している。「衝突前に数回、Su-27は燃料を投棄し、無謀で、環境的に不健全で、プロフェッショナルではない方法で、MQ-9の前を飛行した」。 2021年の演習で黒海の国ルーマニアの上空を飛行する米空軍のMQ-9。本日の衝突に巻き込まれたリーパーがどこから飛んできたかは不明。 USAF ロシア人パイロットの正確な動機は不明だが、米国当局者は、無人機を墜落させる意図的な意図があったことを一方的に示す明確な兆候はないと見ている。「MQ-9を妨害する意図は(中略)あったが、衝突は技能の不在のためと思われる」と、空軍関係者はThe War Zoneに語っている。 イギリス機による迎撃の際に見たロシアのSu-27フランカー戦闘機。 Crown Copyright MQ-9がどこから飛んできてどの部隊に所属していたのかは不明。空軍は、黒海に面したルーマニアや、イタリアのシゴネラ海軍航空基地など、ヨーロッパにリーパーを配備している。リーパーは、ロシアが2022年2月にウクライナへ全面侵攻を開始するずっと前から、この地域で日常的に情報・監視・偵察(ISR)活動を実施していた。うちの1機、第31遠征作戦群第1分隊に所属するドローンは、2022年7月に同国でまだ理由がはっきりしないまま墜落した。  本日の衝突後の

ウクライナ情勢 ロシアの動きが加速化しています。今回はヘッドラインでのご紹介です。

ウクライナをめぐりロシアの不穏な動きが周辺国の神経をさかなでしています。The DRIVEのWar Zoneからのご紹介です。 Russia Masses Iskander-M Ballistic Missiles Near Ukraine As Its Build-Up Is “Almost Completed ” イスカンデル-M弾道ミサイルが国境付近に集結 A new Ukrainian intel report highlights the threat posed by these short-range ballistic missiles, which are flowing in from elsewhere in Russia. The continued build-up of Russian troops and equipment in areas of the country adjacent to Ukraine has taken a new and potentially more ominous turn with the appearance of additional Iskander-M short-range ballistic missile (SRBM) systems near the border as well as missile reloads being transported in open-top railcars. A recent intelligence assessment from the Ukrainian Ministry of Defense states that there are now 36 Iskander launchers close to the frontier, putting these missiles within range of the Ukrainian capital, Kyiv, as well as many critical military targets within Ukraine. As far as is known, all these launchers are for the Iskander-M, which fires an

【2022年世界の動きを読み取る】カザフスタン危機の飛び火するをプーチンは恐れる。ウクライナ侵攻どころではなくなる事態も想定しているのか。

  アルマトイ市内の抗議集会。ロシア自体の危機に発展するのか。January 5, 2022, (ABDUAZIZ MADYAROV/AFP via Getty Images) ロシア軍のカザフスタン展開が始まった。展開する部隊規模によってはプーチンのウクライナ方面作戦にも影響が出そうだ。 Breaking Defense からのご紹介です。 2 021年12月はウクライナ国境付近でのロシア軍増強に世界が注目した月となり、ウラジミール・プーチン大統領がウクライナ全面侵攻を命じるのか、いつ発動となるのかに注目していた。 ところが新たな波乱要因が加わった。ロシアはウクライナ侵攻を断念してまでカザフスタンでの危機に対応する必要に迫られている。 燃料価格上昇をきっかけとした抗議運動が公然たる街頭反乱活動に発展して二週間になる。保安部隊との衝突でデモ側に死者数十名が発生し、1月5日にカザフ大統領カッシム-ジョマル・トカイエフ Kassym-Jomart Tokayev はロシアに治安維持のため援助を求め、自らの権力の座を守ろうとしている。 トカイエフ大統領は抗議勢力を非合法とし、「平和的手段による要求の声にはすべて耳を傾けた」としたうえで、街頭に出ているのは「2万名の蛮族」だと決めつけた。抗議運動との対話を求める声に対して「ばかげている。犯罪者集団とどんな交渉ができるというのか。武装して準備万端の蛮族は地元民と外国人が構成している。蛮族、テロリスト集団で撲滅せねばならない。即座に実行する」と堂々と語っている。 1月7日朝になり、トカイエフ政権に自暴自棄の印が現れた。大統領が治安部隊、軍部隊に抗議の群れには警告なしで「実弾発射」してよいと直接下命した。大統領はデモ隊を依然として「蛮族、テロリスト集団」と弾劾している。 プーチンの悪夢 カザフスタンの抗議活動はプーチン政権にとって最悪の悪夢といえる。「カラー革命」の再発となり、親ロシア政権が崩壊したジョージア、ウクライナを想起させ、クリミアへのロシア侵攻、ドンバスでいまも活動する「リトルグリーンメン」、さらに現在のウクライナ国境への部隊増強につながっている。 2014年の再来をロシアはどう見ているのか。昨年に実施されたザパッド-2021ロシア-ベラルシ合同演習ではロシアはロスグヴァルディア(重武装警備隊)と連邦保安庁(FSB)の特

スエズ運河巨大船事故で露呈。海上交通閉塞戦術が今日でも有効な点について、安全保障上の関心が必要だ。

    巨 大コンテナ船がスエズ運河を閉塞した今回の事件から海上交通の脆弱性があらためて示された。問題のエヴァー・ギヴィングは誤って通航をストップさせたようだが、軍事部門は今回のような通航封鎖が意図的に行われた場合を想定すべきだ。   「閉塞船」戦術には長い歴史がある。英軍は両大戦でこれを使い、南北戦争で北軍も採用した。歴史上では1,000年前の記録がある。古代の話だと笑っていられない。21世紀でも実施例がある。ロシアがウクライナ海軍をクリミアで2014年封鎖した事例だ。老朽船二隻を沈め港湾入り口をふさいだため、ウクライナ艦艇は外海に出られず、陸上から捕獲された。   世界各地の港湾で船舶は限られた水路を航行している。水路の幅は大型コンテナ船より狭い。攻撃勢力が船員を買収し意図的に沈没させる、座礁させる、狭い地点に衝突させればどうなるか。閉塞船を除去するのに数日、数週間要すれば、敵対側は軍事的に有利となり、優位性をそのまま維持できよう。動きの取れなくなった艦艇、潜水艦はミサイル攻撃の格好の標的となる。   こうした事態を回避するには船舶を交通難所に近づけなければよいが、巨大な民間船舶が通行量の多い水路を航行しており、時には軍港近くを常時移動しているのが現状だ。悪意ある動きの排除は困難だ。巨大船は停止するのも容易でない。今回スエズ運河をふさいだ船は20万トンだった。エンパイアステートビル並みの全長があり、フットボール競技場15個分の面積がある。このような一隻が狭い水路で固定施設に衝突する、別の船に衝突する、座礁する、あるいは爆発物を作動して自沈したら....   悪意ある行為でこの戦術を使えば、解除は困難になる。時限爆弾や仕掛け爆弾が船内いたるところにあればどうなるか。ひとつ爆発すれば別の爆弾探知に時間がかかり、解除作業は大幅に遅れる。貨物艙に電子妨害装置を隠せば、サルベージ作業の交信に障害が生まれる。船舶の制御系にマルウェアがあれば、各システムが障害を受ける。そこにミサイル攻撃があれば、問題船の除去はさらに遅れ、艦艇は軍港から出られないままとなる。   閉塞船戦術の効果をさらに高める新技術がある。2013年のRANDレポートは無人船舶による攻撃の可能性を指摘している。高い技術は不要だ。老朽船を使えばよい。自律運航技術が向上しており、海軍研究本部のロボット装備制御セン

★緊急記事 ウクライナで何が起きているのか

The Coming War over Ukraine? ウクライナ巡りロシアと開戦が近づいているのか The danger of escalation is real and must be treated as such.エスカレーションの危険は現実であり準備が必要だ by Jonas Driedger November 26, 2018   Topic: Security   Region: Europe   Tags: Ukraine Sea Of Azov Russia Crimea War https://nationalinterest.org/feature/coming-war-over-ukraine-37177 11 月25日、ケルチ海峡でロシアがウクライナ海軍舟艇3隻を攻撃し拿捕した。ウクライナ海軍によればロシア側が先に攻撃を開始し、ウクライナ海軍に少なくとも六名の負傷者が発生したという。 同日にウクライナのポロシェンコ大統領と戦時内閣はウクライナに戒厳令を敷く決議を採択した。ウクライナ議会は本会議で11月26日に可決する見込みだ。 ロシアがケルチ海峡で強硬な態度に出たこと、ウクライナ側の対応が従来と異なることは両国の軍事衝突にエスカレートの危険が増えていることを示す。 ケルチ海峡は地理戦略上で大きな意味がある。東にロシア本土があり、西にはロシアが占拠するクリミア半島がある。同海峡はアゾフ海、黒海を結ぶ唯一の水路のため、アゾフ海沿岸に重要な意味を有する。ウクライナのマリウポリはロシア分離勢力が繰り返し占拠をねらう地点だ。 そのためウクライナ、ロシア両国が同海峡をめぐり2014年以降繰り返し衝突をしているのは不思議ではない。 ソ連崩壊でケルチ海峡は法律、政治両面で対立の対象となった。ウクライナが一方的に国境線を同海峡に敷いたのは1999年のことでアゾフ海の一部も国際水面と宣言した。 これに対しロシアは2003年に本土から両国がそれぞれ領土を主張するツツラ島につながる堤防を構築しはじめた。この事案をウクライナ指導層・専門家ともにロシアの侵略的態度の象徴としている。 ロシアはケルチ海峡の支配を更に追求し、クリミヤ半島まで手を伸ばしたため両国は2014年以前にも軍事衝突一歩手前になってい