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2025年10月1日水曜日

駆逐艦「ちょうかい」がトマホーク運用の改修・訓練のためサンディエゴへ移動開始(USNI News)―USNI Newsは日本関係の話題を着実に伝えてくれますね。このニュースをウェブで伝えていたのはNHKだけでした

 

駆逐艦「ちょうかい」がトマホーク運用の改修・訓練のためサンディエゴへ移動開始(USNI News)

2021年9月19日、ニミッツ級空母カール・ヴィンソン(CVN-70)が、海上自衛隊こんごう級ミサイル駆逐艦「ちょうかい」(DDG-176)による通過栄誉礼を受けた。米海軍写真

本海軍のイージス駆逐艦「ちょうかい」(DDG-176)は、トマホーク巡航ミサイル運用に向け改修と訓練のため1年間におよぶ米国派遣に本国を出航した。

「ちょうかい」は9月26日金曜日、海上自衛隊横須賀基地を出港し、米カリフォーニア州サンディエゴへ向かった。防衛省によると、同艦の米国派遣期間は2025年9月から2026年9月までを予定している。

海上自衛隊(JMSDF)はソーシャルメディアXに投稿した声明で「護衛艦『ちょうかい』は本日、スタンドオフ防衛能力の強化と訓練のためサンディエゴに向け日本を出港した。これは海上自衛隊として初の試みである。強固な日米同盟のもと、抑止力と対応力を強化する」と述べた。

米海軍は2024年3月以降、トマホーク巡航ミサイル発射システムの運用方法を日本に訓練しており、インド太平洋地域の日本の能力拡大を支援している。日本が米海軍が通常使用するこの長距離亜音速誘導ミサイルを受領するのは2026年3月31日の予定で、USNIニュースが以前報じた。ミサイル取得後の迅速な運用能力確保に向け、日本は「ちょうかい」の改修と乗組員のトマホーク運用訓練を進める。

防衛省によると、2026年夏頃には実弾射撃試験などを行い、艦艇の作戦任務遂行準備態勢と乗組員の習熟度を確認する。

出航前の木曜日、「ちょうかい」は米海軍の支援のもと、海上自衛隊横須賀基地でトマホーク模擬弾を用いた訓練を実施した。海上自衛隊によると、この訓練は艦艇がトマホーク運用に必要な手順に習熟し、安全管理体制を確認することを目的とした。訓練の様子と「ちょうかい」の出航を収めた動画が海上自衛隊により金曜日に公開された。

防衛省の発表文には「防衛省は今回の米軍展開・訓練をトマホーク計画の着実な進展を示すものと評価し、スタンドオフ防衛能力の早期確立に向け引き続き取り組んでいく」と記されている。

「ちょうかい」は海上自衛隊のイージス駆逐艦として初のトマホーク運用艦となる。日本政府は残る7隻のイージス駆逐艦に加え、建造中のイージスシステム装備艦(ASEV)2隻にも、この長距離ミサイルシステム運用に向けた改修を実施する計画だ。

オーストラリアとオランダの両国も最近、米国でトマホークの試験発射を実施した。オーストラリア海軍の駆逐艦「ブリスベン」(DDG-41)は2024年12月に米国西海岸沖で発射を実施し、オランダ海軍のフリゲート艦「デ・ルイテル」(F804)は3月上旬にノーフォーク沖でトマホーク巡航ミサイルを発射した。

日本は2024年1月に計400発のトマホークミサイルを発注した。契約内容は、ブロックIV型トマホーク200発、ブロックV型トマホーク200発、戦術トマホーク兵器管制システム14基に加え、支援・訓練・保守・予備部品・その他付帯サービス・物品を含む。納入は日本の2025年度から2027年度(4月1日~翌年3月31日)に予定されている。

当初日本は2026年度でのトマホーク取得を計画していたが、「日本を取り巻く安全保障環境の深刻化」を理由に1年前倒しした。これはロシア・中国・北朝鮮の行動及び潜在的な行動に対する日本の防衛・安全保障上の懸念を示す政府の標準用語である。■


Japan’s Destroyer Chokai En Route to San Diego for Tomahawk Training

Dzirhan Mahadzir

September 29, 2025 2:15 PM

https://news.usni.org/2025/09/29/japans-destroyer-chokai-en-route-to-san-diego-for-tomahawk-training

ジルハン・マハジール

ジルハン・マハジールは、マレーシア・クアラルンプールを拠点とするフリーランスの防衛ジャーナリスト兼アナリスト。1998年以降、執筆歴のある出版物には『Defence Review Asia』『Jane’s Defence Weekly』『Navy International』『International Defence Review』『Asian Defence Journal』『Defence Helicopter』『Asian Military Review』『Asia-Pacific Defence Reporter』などがある。