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2026年6月9日火曜日

ホームズ教授の視点:中国の空母建造急増はこの視点で理解せよ―やはり欧米ではギリシア-ローマ時代の遺産が今も生きているんですね

 

中国の空母建造ラッシュは3つの視点で理解できる

Three Ways to Understand China’s Aircraft Carrier Building Spree

https://nationalinterest.org/feature/three-ways-to-understand-chinas-aircraft-carrier-building-spree-jh-060526

国家は「恐怖、名誉、利益」に基づき行動するというトゥキディデスの古代の格言は、現代の中国人民解放軍海軍の優先事項にも当てはまる

国の空母について尋ねるのに手漕ぎボートや槍の時代に生きた歴史家ほどふさわしい人物はいないだろう。

もちろん、筆者が言及しているのはトゥキディデスだ。歴史学の父である彼は、著書『ペロポネソス戦争史』において、現実主義的分析のギリシャ的原型を構築し、これが中国の空母への野心を客観的に捉える上で役立つ。アテネとスパルタの長期にわたる戦争(紀元前431年~404年)を記録する中で、彼は国家の行動を駆り立てる「三つの最も強力な動機」は「恐怖、名誉、そして利益」だと宣言している。いわゆる「弱者は強者に服従すべきである」という法則に社会が犠牲とならないよう、武装せざるを得ない。トゥキディデスは、この容赦ない論理を、自らが目撃した流血の惨事に適用した。

古代の歴史家なら、今日の中国の空母への野心をどのように説明するだろうか?おそらく彼は、恐怖、名誉、利益というプリズムを通してそれを考察するだろう。彼の知恵を再現できるかどうか、見てみよう。

中国人民解放軍海軍の略史

共産主義中国は、海事分野において長い道のりを歩んできた。中国共産党の創設者毛沢東は、海に対してほとんど関心を示さなかった。彼は、中国が沿岸海域を越えて進出するためには、最終的には強力な人民海軍が必要になることを認めていたが、中国経済が近い将来にそれを支えることはできないという現実も理解していた。中国人民解放軍海軍(PLA Navy)は、1980年代に入ってもなお、規模こそ大きかったものの、本質的には後進的な軍隊のままであった。

毛沢東の考え方は、彼の死後も生き続けた。1976年に「偉大なる舵手」が亡くなった後も、後継者の鄧小平をはじめとする中国の指導者たちは、米国の海上覇権にただ乗りすることで満足していた。毛沢東と同様に、彼らは、限られた資源を巨大で高価な艦隊に費やすよりも、経済発展に充てるのが最善だと考えたのである――鄧小平は1978年頃に中国の「改革開放」政策を開始した。米国が提供し続ける限り、海洋安全保障を米国に委ねておけばよいのではないか。海軍および陸上軍事の分野において、中国は1980年代から1990年代にかけて、中国の指導者たちに「実力を隠し、時機を待つ」よう促した鄧小平の格言に従い、その実力に見合わないほど控えめな姿勢を貫いた。

しかし、中国の経済発展に伴い、完成品の輸出は言うまでもなく、燃料や原材料の輸入でも海への依存度が高まった。海運ルートは中国の外交政策の計算において重要な位置を占めるようになった。要するに、恐怖が根付いたのである。

原則1:中国は米国の封鎖を恐れている

今日、中国の政治家たちは、中国海での危機や戦争の際に、米国が中国の経済的利益を人質に取ることを懸念している。つまり、第一列島線に沿って、あるいはホルムズ海峡のような重要な水路など、他の場所でも封鎖を敷くのではないかと恐れているのだ。重要な海上交通路を遮断する能力は米国とその同盟国に優位性をもたらす。

懸念する十分な理由が習近平らにある。2026年の米国国防戦略は、同盟国の領土保全と中国の海上移動の自由を制限する双方の目的で、第一列島線に沿って「拒否防衛」を展開することを誓っている。そして、適切に行われれば、拒否防衛は北京による無謀な行動を阻止しうる。抑止力は疑念と恐怖に基づいている。

米海軍が遠方から中国の経済的生命線を断ち切るのではないかという懸念が、北京の戦略的視線を海へと不可抗力的に引き寄せている。こうした地政学的な不安は、公式のレトリックにも表れている。例えば、昨年のシャングリラ・ダイアログでヘグセス国防長官が熱弁をふるった後、中国外務省は彼を非難し、「地域諸国による平和と発展への呼びかけを意図的に無視し、代わりに冷戦時代のブロック対立のメンタリティを煽り、中傷的な主張で中国を誹謗し、中国を『脅威』であると虚偽の主張をした」と述べた。中国の用語において、「冷戦的思考」とは封じ込めを意味する。中国当局は、米国の太平洋防衛ラインが1950年までに第一列島線に沿って展開していたことを痛感している。それは再び起こり得る。北京は、そのような形で再び封じ込められることのないよう決意している。

トゥキディデスは、ペロポネソス戦争の「真の原因」を「アテネの勢力の拡大、およびそれがスパルタに抱かせた不安」に見出した人物であるため、中国の厳しい分析に即座に親近感を覚えるだろう。彼は、戦争の根本的な原因について誰も公然と語らなかったことを認めつつも、恐怖こそが大国間の戦争を「不可避」にしたと主張している。北京の立場からすれば、米国の恒久的な海上覇権を容認することは、弱者が強者に従属し続けることを運命づけるトゥキディデスの法則に屈服することに等しい。いかなる超大国も、そのような苦境を受け入れることはできない。

原則その2:中国人民解放軍海軍(PLAN)は中国の帝国主義的な過去を尊重している

確かに、圧倒的な海軍力を米国指導部がどう活用するかという懸念は、中国が強力な海軍を追求する理由の一つではある。しかし、それだけでは、北京が空母のような最先端プラットフォームを執拗に追求していることを説明できない。その理由を探るには、別の視点が必要だ。

ボストン・カレッジのロバート・ロス教授は、中国による空母中心の海軍増強を「海軍ナショナリズム」に起因するものだと指摘した。ロスの見解によれば、最先端の艦艇は強大国の象徴であり、海洋文明としての運命を果たすために、北京がなんとしても保有しなければならないものなのである。主力艦のような象徴は、海洋活動に対する国民の熱意を喚起し、それを実行する国家への支持を高める。

そして、中国が海洋国家としての名誉と名声を高めようとしていること――あるいはむしろ、失われた名声を回復しようとしていること――に疑いの余地がない。中国は本質的に大陸国家であると言うのが流行っているが、かつて帝国中国は世界最大かつ技術的に最も洗練された艦隊――鄭和提督の「宝船隊」――を運用していた時代があった。15世紀、明王朝の象徴的な航海者鄭和は、東南アジアやインド洋を巡る一連の「宝船の航海」(1405年~1433年)を指揮し、貿易、外交、時折の治安維持任務、そして探検を行った。しかし、世紀の終わり頃には、その理由は今なお不明確なままだが、明朝廷は鄭和の艦隊を解体するよう命じ、それ以上の航海を禁じた。皮肉なことに、中国が海洋から撤退した時期と、ヨーロッパの航海者たちがこの地域に到来し始めた時期はほぼ重なり、これにより半世紀にわたるヨーロッパの海洋支配の時代が幕を開けた。明の海洋遺産は消え去った。

時は19世紀へと進み、イギリス、フランス、ドイツ、日本といった海路から攻め入った征服者たちの手によって、中国の「屈辱の世紀」が始まった。第一次アヘン戦争(1839–1842)を皮切りに、列強は衰退しつつあった清王朝を幾度となく打ち破り、清の皇帝たちに「不平等条約」の受諾を強要するとともに、外国の砲艦が中国の河川をパトロールするという屈辱を強いた。アジアの歴史的な中心勢力にとって、こうした悲惨な記憶を飲み込むのは容易ではない。しかし、これは単なる遠い過去の歴史ではない。空母計画が始まる前、中国のオブザーバーたちは国連安全保障理事会の議場を見渡し、中国を除く常任理事国5カ国すべてが自国の軍備に空母を保有していることに気づいた。

しかし、中国を凌駕していたのは常任理事国5カ国だけではない。より身近なところでは、日本の海上自衛隊でさえ軽空母(政治的な理由から婉曲的に「ヘリコプター搭載型護衛艦」と呼ばれている)を運用している。これらの艦艇は改装を経て、ヘリコプターに加え、F-35ステルス戦闘機も運用できるようになっている。同様の艦艇は韓国海軍にも含まれている。タイでさえ、小型ではあるが空母を保有している。

中国は、世界最高峰の軍艦において他国に後れを取ることを、もはや単純に受け入れられなくなったのだ。人民解放軍海軍の艦隊に空母を加えることは、中国が実力ある海洋大国として台頭したことを証明するものであった。鄭和の壮麗な宝船の現代版が空母である。彼の遺産が再び息吹を吹き返したのだ。

原則3:北京は地域覇権に関心を持っている

トゥキディデスは、海洋領域における北京の「面子」への執着を、深みある笑みを浮かべて見守っているだろう。しかし、中国の空母計画には、中国の威信を回復することや、他国に遅れをとらないようにすること、あるいは米国による侵略への恐怖を食い止めること以上の意味がある。

北京が空母打撃群をどのように活用して具体的な国益を守れるかを考えてみよう。最も明白なのは、中国人民解放軍海軍の空母が現在、琉球諸島やルソン海峡を経由して中国海から日常的に出撃し、その実力を誇示してアジアの近隣諸国を威嚇していることだ。さらに台湾の問題もある。空母打撃群が台湾の東海岸を威嚇することで、防衛側の直面する戦術的苦境はさらに複雑化する。台湾海軍と空軍に対し、西や上空だけでなく東にも警戒を強めるよう迫ることは、彼らの戦術的判断をさらに混乱させ、人民解放軍が交戦の条件を決定するのを助けることになる。

台湾に対する勝利が十分に迅速ならば、米軍が介入する前に人民解放軍が優勢を確立できる可能性がある。そうすれば、北京は地域秩序への混乱を最小限に抑えつつ、国家統一というを実現することになる。要するに、中国にとっても他の海軍大国にとっても、空母は費用対効果の高い投資なのである。

あるいは南シナ海について考えてみよう。空母打撃群は、中国が実効支配する島々、その周辺の海域と空域、そして海底に眠るとされる豊富な天然資源を防衛するための、前線に位置する機動的な飛行場を提供する。これらはグレーゾーン作戦の有用な補完手段であり、もし地域の何らかの勢力が中国の海上民兵や海警局に対して効果的な抵抗を展開した場合の、最後の切り札となる。また、北京がさらに南西へ戦略の軸足を移す中、中国指導部がインド洋遠征艦隊の編成を選択すれば、空母は南アジアにおける中国人民解放軍海軍のプレゼンスの中核を成すことになるだろう。要するに、空母は第二次世界大戦以来、米海軍の多種多様な作戦において中心的な役割を果たしてきたのと同様に、多岐にわたる機能を果たし得るのだ。

空母には汎用的な用途も数多くある

さて、艦隊の設計についてである。中国海軍の空母は、党の目標を達成するため、艦対艦能力において米海軍の空母と互角である必要はない。航空部隊を含む中国人民解放軍海軍の水上艦隊は、陸上からの強力な火力支援の恩恵を受けている。例えば、中国人民解放軍ロケット軍は、対艦弾道ミサイル(ASBM)を配備している。米国防総省によると、トラック発射型兵器は、アジア沿岸から数百マイル、場合によっては数千マイル離れた海域を航行中の艦船を攻撃することが可能である。こうした兵器の網の目に直面すれば、米インド太平洋艦隊の指揮官たちは、グアムの西側へ進出することを躊躇するかもしれない。仮にASBMによる打撃による損失を受け入れたとしても、米海軍は、陸上配備の戦闘機、静粛性の高いディーゼル電気潜水艦、そして長距離対艦巡航ミサイルを装備した多種多様な戦闘艦艇に遭遇することになる。戦闘地域に到達するだけで、米統合部隊に多大な代償が課される恐れがある。

中国人民解放軍(PLA)が、西太平洋を米海軍および関連する統合部隊にとって立ち入り禁止区域に変えることができれば、主要な敵対勢力との戦闘を一切冒すことなく、中国の「トゥキディデスの利益」を守り抜くことができるだろう。そして、海軍航空戦力においては余裕がある。陸上防衛網と、巡洋艦、駆逐艦、フリゲート艦からなる世界最大級の水上戦闘艦隊により、中国人民解放軍海軍の指揮官たちは、空母パイロットの訓練や、空母打撃群の運用という複雑な技術を習得する時間を確保できた。空母は、護衛艦や補給艦の随伴部隊を伴って航行する。様々な編隊、防御網、航行中の補給技術などを習得するには時間がかかる。沿岸防衛体制はまた、中国海軍に対し、空母自体の技術的な不具合を解消し、より野心的な新型空母を建造し、艦隊戦術を実験するための猶予を与えている。

中国の空母保有への野心を駆り立てている動機が、決して戦闘準備態勢だけではない。空母は、トゥキディデスの「恐怖、名誉、利益」という三要素には明確には当てはまらない非戦闘任務を遂行することもできる。例えば、2004年のインド洋津波の後、中国の評論家たちは、被災地域を通過していた米海軍艦艇が現場に急行して支援を行った様子に注目していた。米国が東南アジア全域で好感を集めた一方で、中国は取り残されたと感じたのである。

再び不意を突かれることのないよう、北京はすでに、自然災害や人道危機への対応に適した病院船や揚陸艦などの艦艇を建造している。大型空母は、中国の災害救援体制にさらに価値ある一翼を加えることになる。トゥキディデスの三要素には当てはまらない「慈悲の任務」は、海洋大国としての中国の評判に輝きを加え、海軍活動の正当性を高め、ひいては国家利益を間接的に推進することになる。

恐怖、名誉、国益。トゥキディデス――あらゆる時代に通じる人物である。■

著者について:ジェームズ・ホームズ

ジェームズ・ホームズは、海軍戦争大学(Naval War College)のJ. C. ワイリー海事戦略講座教授であり、『太平洋上の赤い星:中国の台頭と米国の海事戦略への挑戦』第3版の共著者である。本稿で述べられている見解は、著者個人のものである。


2024年4月30日火曜日

中国の新型空母「福建」、海上公試を前に桟橋から引き離される


新型空母の価値を決めるのはEMALSですが、通常動力の同艦で膨大な電力需要をどう賄うのか注目です。あるいは早々にEMALSに見切りをつけて乗機カタパルトに復帰するのか。その場合は何でも新しいものに価値があるとマウントとりたい北京はメンツまるつぶれとなり、さらに「枯れた」技術の習得に数年かかることになります。いずれにせよ、新型空母は次の原子力空母へのつなぎの存在ではないでしょうか。


Activity at Jiangnan Shipyard today indicates that China’s latest aircraft carrier is about to go to sea for the first time. via X





江南造船所での今日の動きは、中国の最新型空母が外海に出る動きを示している


国の最新型空母「福建」が、海上試験を開始するため出港準備が整ったようだ。5機の航空機モックアップがデッキ上に登場して間もなくのことである。初の完全国産設計であり、「スキージャンプ」式の離陸ランプでなくカタパルトで航空機を発進させる中国初の空母となる。

 今日ソーシャルメディアに投稿された画像は、上海の北、長江河口の長興島にある江南造船所に係留されている同艦が離れる様子を示している。数隻のタグボートに先導され、自力で移動する空母の姿が映し出され、アイランド上部には信号旗が掲げられている。

 この記事を書いている時点では、空母「福建」はまだ長江にいると伝えられおり、同艦は、海に向かう本流に入る前に、長江上流に移動するため方向転換していると指摘されている。

 これに先立ち、空母は人民解放軍海軍(PLAN)の75周年記念日である4月23日に出航するのではないかという憶測が流れていた。その数日前には、通常推進システムの試験中であることが指摘されていた。

 時期はどうあれ、遅かれ早かれ外洋を航行する「福建」を目にすることになるのは明らかだ。

 ここまでの道のりは、2018年夏に江南で空母向けの船体モジュールが初めて目撃されたことから始まった。その後2年間で、「003型」と呼ばれる現地設計で完成した空母は造船所で形を整え、2020年夏頃に乾ドックで最終組み立てが始まった。

 2022年6月17日、新型空母は進水し、「福建」と正式に命名された。


2022年6月17日、上海の江南造船所で行われた「福建」の進水式。写真:VCG/VCG via Getty Images


「福建」は、PLANで就役中空母「001型遼寧」と「002型山東」に続くものだ。このうち「遼寧」は、ソ連のクズネツォフ級艦船「ヴァリャーグ」の未完成艦体をウクライナから購入したものだ。2番艦は中国で建造されたが、001型の設計に非常に忠実だった。

 「遼寧」と「山東」は、短距離離陸(Short Takeoff but arrested recovery: STOBAR)作戦用に装備されている。これは、艦首の「スキージャンプ」の助けを借りて固定翼機を発進させ、アレスター・ワイヤーを使い回収するものである。

 一方、「福建」には艦首ランプがなく、代わりにカタパルト支援離陸・回収作戦(CATOBAR)用の装備が施されている。回収は同じだが、CATOBAR空母はカタパルトで固定翼機を発進させるため、より重い燃料と武器を積んで離陸することができる。

 CATOBARの利点は、003型ではさらに強化され、従来の蒸気式ではなく、先進的な電磁式航空機発進システム(EMALS)タイプのカタパルト(合計3基)を採用している。現在、EMALSを搭載しているのは米海軍のジェラルド・R・フォード級だけで、米国によるこの技術の導入は一筋縄ではいかない。

 昨年11月、TWZは、「福建」でのEMALSの最初のテストと思われるものについて報告した。

 それ以外の点では、「福建」はPLANの前任艦とほぼ同様の寸法を持つようで、飛行甲板の長さは約1,040フィート、ビームは約250フィートとの報告がある。新型空母の全備重量は、遼寧の約7万トン、山東の約6万1000トンに対し、約8万トンと、それ以前より大きくなると予想されている。

 自衛兵装に関しては、「福建」はHQ-10短距離地対空ミサイルと30mm多砲身近接武器システム(CIWS)の組み合わせを維持し、センサーと電子機器にはアイラインド上部に新型のアクティブ電子走査アレイ(AESA)レーダーが搭載されている。

 しかし、最も重要なのは、「福建」から運用される新型航空機である。

「福建」の新型PLAN空母航空団は、ステルス性のJ-35マルチロール戦闘機が先導する可能性が高い。

 一時期、J-35は003型空母からの運用となり、後続の空母が続くと見られていた。最近では、001型や002型空母からの運用も計画されているようだが、カタパルトがないため、J-35の可能性は低くなるだろう。

 J-35と同様に、J-15のCATOBAR開発もある。J-15はSu-33フランカー戦闘機の中国製バージョンで、遼寧と山東で主要な戦闘装備として使用されている。これは、すでにJ-15に慣れ親しんでいるパイロットや甲板クルーに貴重な継続性を提供すると同時に、海軍のフランカー、あるいはその他の航空機をSTOBAR空母から運用する際に生じる、積載量や性能の面でのさまざまな制限を克服する。

 一方、J-15は新たな役割も担っている。新空母には、2人乗りのJ-15D電子戦機が搭載される見込みで、米海軍のEA-18Gグラウラーと同様の役割を果たす可能性が高い。

Mockups seen on the deck of the Chinese carrier Fujian

Five aircraft mockups seen on the deck of the carrier Fujian earlier this month. via X Unknown author


 これらの戦闘機と同様に重要なのは、KJ-600空中早期警戒管制機(AEW&C)である。大型で飛行速度の遅い同機は、CATOBARタイプの艦船からしか運用できず、PLANが空母中心の航空作戦を調整する方法に一歩進んだ変化をもたらすことを約束し、空中監視、ネットワーキング、空中戦管理能力の新たなレベルをもたらす。

A satellite image of a KJ-600, still wearing primer. <em>via X</em>

A satellite image of a KJ-600, still wearing primer. via X


 その一方で、PLANは回転翼機の近代化にも力を入れており、H-60シーホークのようなZ-20の各種バージョンがこれらの計画の最前線にある。特に空母打撃群の周囲に対潜水艦戦スクリーンを提供する任務を担う。

 これまでのところ、J-15、J-35、KJ-600のモックアップがすでに福建省に展示されており、JL-10Jの空母対応バージョンも展示されている。

今月初め、空母「福建」の甲板で見られた5機の航空機モックアップ。

 また、PLANが関心を高めている無人機の搭載も、いずれは「福建」で行われる可能性がある。

 「福建」は、先に就役した2隻の空母に比べ、顕著な改善を遂げるだろうが、運用開始までにはまだ長い道のりがある。

 特に、PLANにとって初のCATOBAR運用とEMALSの導入となることを念頭に置いている。

 中国国営メディアの報道では、「福建」は2025年就役の可能性が示唆されているが、冷静な分析によれば、これは2026年まで実現しない可能性が高い。

 欧米の観測筋は、それ以降も中国の空母が就役すると広く予想している。「福建」の成功次第では、そのような艦船は同じ003型設計に準拠した直接の後続艦となるかもしれない。一方、PLANの野心には、より能力が高く、より大型の設計も含まれているとの憶測も以前からある。

 いずれにせよ、江南造船所での今日の動きは、中国海軍航空にとって今が非常に興味深い時期であるという事実を補強するものである。■



China’s New Aircraft Carrier Pulls Away From Its Pier Ahead Of Sea Trials

BYTHOMAS NEWDICK|PUBLISHED APR 29, 2024 12:44 PM EDT

SEA


2024年3月7日木曜日

中国が米空母撃沈に執着し、空母建造に走ったのは第三次台湾海峡危機が契機だった。30年が経過した今日の状況はどうなっているのだろうか。

 


1995年から1996年にかけての第3次台湾危機で、米空母の戦略的優位性が中国に明らかになり、中国の軍事計画に転機が訪れた


要約:1995年から1996年にかけての第三次台湾危機で米空母の戦略的優位性が明らかになり、中国の軍事計画での転換点となった。台湾の民主的な選挙と米国の軍事的支援を受けて、中国は威嚇のための軍事演習を開始し、台湾近海でのミサイル発射実験もその一部だった。米国は強力な空母のプレゼンスで対抗し、中国の軍事的限界を浮き彫りにした。この出来事が中国を海軍力整備に駆り立て、ロシアの未成空母「遼寧」を購入・改修し、対艦弾道ミサイルを開発した。今日、中国は空母対策の革新を進めながら、重要な空母艦隊を目指している。


30年前、東アジアで軍事対立が起こり、米中は衝突に近づいた。アメリカではほとんど知られていなかったが、この出来事は中国、特に中国の軍事プランナーに強烈な印象を与えた。歴史家が「第3次台湾危機」と呼ぶこの出来事は、中国が空母の威力と柔軟性を知る契機となった。

 危機は1995年に始まった。台湾初の民主的な総統選挙が翌年に予定されていたが、北京は当然これに反対した。現職の国民党の李登輝総統は、母校コーネル大学で講演するためにアメリカに招待された。李登輝はすでに、自国統治を支持し、中国本土から離れた独立した台湾人のアイデンティティを確立する「台湾化」を強調したことで、北京から嫌われていた。その彼がコーネル大学で台湾の民主化について講演するよう依頼され、北京は激怒した。

 クリントン政権はリーのビザ発給に難色を示したが、その前年にコーネル大学で同様の講演を行なった際にはビザが発給されなかった。だがほぼ全会一致の議会支持があり、リーはビザを与えられ、6月にコーネル大学を訪問した。新華社通信は「台湾問題は火薬の樽のように爆発的だ。温めると非常に危険である。中国に負わされたこの無謀な傷は、中国人民が米国がどのような国であるかを明確に認識するのに役立つだろう」と伝えた。

 1995年8月、中国は東シナ海での一連のミサイル演習を発表した。演習は珍しいものではなかったが、発表は異例であり、これは中国による威嚇作戦の始まりであり、コーネル訪問に対する報復であると同時に、翌年の選挙を控えた台湾の有権者への威嚇であるとの憶測が流れた。演習には人民解放軍第2砲兵部隊(現在のPLAロケット軍)が参加し、中国軍のF-7戦闘機(中国版MiG-21戦闘機)が台湾から250マイル離れた場所に再配備された。また、最大100隻の中国民間漁船が大陸のすぐ沖合にある台湾の馬祖島周辺の領海に侵入した。

 Globalsecurity.orgによると、中国の長距離ミサイル部隊の再配置は1996年まで続き、中国軍は実際に軍事行動の準備をした。中国は1996年3月の総統選挙の直後、台湾に対して30日間、1日1回のミサイル攻撃を行うという有事計画を策定した。これらの攻撃は実行に移されなかったが、その準備はアメリカの諜報機関に察知されていたと思われる。

 1996年3月、中国は第4回目の大規模軍事演習を発表した。解放軍は中国沿岸にミサイル発射区域を設定し、発射方向を延長すると台湾に到達した。現実に中国はミサイル三発を発射し、うち2発首都台北の沖合30マイルに着水し、1発は高雄から35マイル地点に届いた。両都市で台湾の民間海上交易の大部分となる。台湾のように輸出に依存する経済でミサイル発射は正しく同国の経済の弱点を狙った動きに写った。

 米軍はタイコンデロガ級イージス巡洋艦USSバンカーヒルを、台湾南部沖に移動させ、SPY-1レーダーシステムで中国のミサイル発射実験を監視していた。日本を拠点とする空母USSインディペンデンスは、駆逐艦ヒューイット、オブライエン、フリゲート艦マクラスキーとともに島の東側に陣取った。

 ミサイル実験の後、空母ニミッツはペルシャ湾地域を離れ、西太平洋に急行した。これは、イージス巡洋艦ポートロイヤル、誘導ミサイル駆逐艦オルデンドルフとキャラハン(後に台湾海軍に譲渡された)、誘導ミサイルフリゲート艦USSフォード、原子力攻撃潜水艦USSポーツマスからなる、強力な空母戦闘群であった。ニミッツとその護衛艦はフィリピン海に到着し、インディペンデンスを支援する準備を整えた。

 人民解放軍は、アメリカの空母に対し何もできず、屈辱を味わった。中国は、急速な経済拡張の結果を見せ始めたばかりであったが、海岸線からわずかな距離しか離れていないアメリカの艦船に信頼できる脅威を与えることができる軍隊をまだ持っていなかった。

ー空母とー対艦ミサイル: ー1996年以降のー

その後どのような話し合いが行われたかはわからないが、その後何が起こったかはわかっている。わずか2年後、ある中国人実業家が未完成のロシア空母リガの残骸を購入し、リゾートとカジノにすると明言した。この船は中国海軍に移管され、15年間の改装を経て、中国初の航空母艦「遼寧」として今日に至っている。他に少なくとも1隻の空母が建造中であり、最終的な目標は5隻の中国空母になるかもしれない。

 同時に、第二砲兵部隊は長距離ロケットの専門知識を生かして、対艦弾道ミサイルDF-21Dを開発した。DF-21は、空母のような大型艦船に対する用途が明らかであり、将来の危機では、米海軍は台湾といわゆる"第一列島線"の沖合800~900マイルで作戦を展開せざるを得なくなる可能性がある。

 第三次台湾危機は、長い間、自国の国境内で戦争を戦う準備をしてきた中国にとって、残酷な教訓となった。それでも、PLA海軍がこの事件から学んだことは称賛に値する。そして今、中国がアメリカの空母に深刻なダメージを与えたり、撃沈したりする可能性は十分にある。また、アメリカとは異なり、中国は空母の価値を見出して自国の艦隊を建造すると同時に、空母の撃沈に多くの時間と資源を割くユニークな立場にある。米国も近い将来、同じ立場に立たされるかもしれない。■


China Is Obsessed with Sinking America's Aircraft Carriers | The National Interest

by Kyle Mizokami 

February 27, 2024  


About the Author: Kyle Mizokami

Kyle Mizokami is a defense and national-security writer based in San Francisco who has appeared in the Diplomat, Foreign Policy, War is Boring and the Daily Beast. In 2009, he cofounded the defense and security blog Japan Security Watch


2024年1月5日金曜日

新空母福建の海上公試が近づく中、空母の姿がメディアに流出。中共が宣伝するほどの実力があるのか、EMALSが作動するのかは不明。

 中国が国産設計の空母として建造中の福建が海上公試に近づいてきたというThe War Zone記事からのご紹介です。通常型のためEMALSに必要な電力システムをどうやって確保するのかという課題はあるはずなのですが。目が離せない存在になりつつあります。

<em>CCTV screen cap</em>

CCTV screen cap


中国国営メディアが公開した新型空母の映像は、完成間近の様子で、海上試験が近づいてきたのを予感させる


国が公開したビデオ映像は、同国の新空母「福建」の最新かつ最高の眺めを提供してくれた。中国初の完全設計空母である同艦は、人民解放軍海軍(PLAN)初の、カタパルトで航空機を発艦させる空母になる予定だ。新たなビジュアルは、同艦の海上試験が目前に迫っていることを示すものだ。

 今日、中国国営のCCTVによって公開されたビデオは、短いセグメントの一部として空母を正面から映している。CCTVによると、この映像は「福建」(別名003型)が主推進機械のテストを含む係留テストを終えているところだという。

 2022年6月に進水した同艦は、カタパルト支援離陸・回収システム(CATOBAR)が特徴で、海上公試が始まる前に上海の長興江南造船所で艤装の最終段階にある。

 映像では、係留テスト中の福建が2隻のタグボートに伴われている様子が映っている。非常に鮮明な映像で目につくのは、飛行甲板カタパルト3基の完成度の高さである。

 また、飛行甲板後方には瀋陽J-15戦闘機のモックアップも映っており、J-15戦闘機のカタパルト・バリエーションJ-15Tが、おそらくこの空母の主役になるだろう。ベースラインのJ-15はすでに就役しており、PLANの他の2隻の空母、001型遼寧と002型山東から飛来している。

 福建の航空部隊で採用される可能性のある他の航空機には、瀋陽J-35ステルス戦闘機の海軍仕様がある。この航空機は、2010年代初頭に初めて公開されたFC-31の進化版である。KJ-600空母艦載早期警戒管制機も、ヘリコプターとともに航空団の重要な一部となる。ステルス無人偵察機も福建省の航空団の一部となることが明らかになりつつあり、おそらく遅かれ早かれそうなるだろう。

 福建に関する動向は、最近よく報告されているが、新たに設置されたカタパルトの詳細はまだ確認されていない。

 11月下旬に造船所で行われたカタパルトテストの映像には、福建の飛行甲板がはっきりと映っていなかった。少なくとも1つの映像は、試験中に上空を飛行していた航空機の乗客によって記録されたようだ。

 テストの一環として、福建の電磁式航空機発射システム(EMALS)カタパルトの性能を評価するために、赤い色のカタパルト「トラック」が使用された。EMALSは、蒸気ベースのカタパルトに比べ、リセット時間が短いため出撃率が高いなど、さまざまな利点がある。また、蒸気式カタパルトに必要な複雑な配管やかさばるピストルギアも不要となる。同時に、この技術はまだ比較的新しく複雑だが、中国は何年も前からEMALSシステムを陸上でテストしている。

 その後、中国軍の航空専門家で『ウォーゾーン』への寄稿者でもあるアンドレアス・ルプレヒトによって、12月末に同艦が江南の第4乾ドックに移されたことが確認されている。

 なぜ「福建」が乾ドックに入っているのかは不明だが、ルプレヒトと防衛アナリストのアレックス・ラックは、最終的な船体の洗浄が一つの説明となる可能性を示唆している。大型船が最初の海上公試前に乾ドックで作業を行うのは、既知の問題を解決し、試運転の成功を可能な限り確実なものにするためであり、珍しいことではない。ラックによればCCTVによって公開された映像は、福建が乾ドックに入る前に撮影された可能性が高いが、係留テストの後であることを示唆している。

 同艦が就役すれば、PLANは世界で3つしかないCATOBAR空母を運用する海軍に加わる。2030年代には、インド海軍がCATOBAR空母を保有することになっており、イギリス海軍はクイーン・エリザベス級フラットトップにカタパルト発射機能を追加する可能性を検討している。また、フランスの新世代航空母艦と同様に、インドの将来的なCATOBARであるINS VishalがEMALSのカタパルトを搭載することも以前から示唆されている。

 福建とそのEMALSカタパルトにとどまらず、PLANはフラットトップ艦隊をさらに拡大する重要な野心を持っており、また急速に成長している大型甲板の水陸両用強襲揚陸艦部隊も、さまざまな航空機を発進させることができるようになる可能性があることに留意すべきである。これらはすべて、海を支配し、自国から遠く離れた場所に兵力を投射する能力において、米海軍に匹敵するという北京のビジョンの一部である。

 福建の次なる展開から目が離せない。       


Our Best Look At China's Nearly Completed New Aircraft Carrier


BYOLIVER PARKEN|PUBLISHED JAN 2, 2024 7:54 PM EST




2023年4月13日木曜日

米中もし戦わば----米海軍は中国空母をこうやって無力化する....

 



中国の空母は、アメリカ海軍との交戦で非常に脆弱になる可能性が高い


(ワシントンD.C.) 中国の空母艦隊は、米軍との対戦で生き残れるのだろうか?

中国空母は、いくつかの理由から、米海軍との交戦において非常に脆弱である可能性が高い。ここでは、中国の空母が米海軍によって危険にさらされる可能性があるすべての方法を概観したい。


ズムウォルトと極超音速ミサイル

中国の空母が直面する米海軍の脅威は、近い将来あるいは直近のものだけでなく、今後数年間に増大する。

例えば、米海軍が2025年までにズムウォルト級駆逐艦に極超音速ミサイルを搭載することに成功し、艦載レーザー兵器の成熟と運用化が急速に進めば、中国の空母を破壊する能力は今後数年間で計り知れないほど拡大する。


F-35とF-22

より直接的に、中国空母を撃破する可能性の高い米海軍の武器・戦術として、現在または近い将来、具体的に3つが思い浮かぶ。

 最も重要なのは、米海軍が前方配置した第5世代の海上航空戦力を大量に運用し、中国の空母防御を圧倒できることだ。アメリカ級の水陸両用強襲揚陸艦は13~15機のF-35Bを配備でき、空母航空団はF-35Cを出撃できる。

 この脅威の方程式に、日本が最近数十億円規模のF-35を購入し、まもなく大規模な第5世代攻撃編隊を投射できる立場になるのが加わる。

 これと異なるのは、中国の航空戦力だ。中国は第5世代の空母艦載機J-31を開発中だが、どの程度進んでいるかは不明で、海上運用の第5世代機として、さらに日米への対抗手段として、すぐに信頼できる手段にはならないかもしれない。また、中国は第4世代にアップグレードされたJ-10を何百機も保有しているが、PLA空軍はJ-20第5世代機を大規模でインパクトのある存在にはしていないようである。J-20は陸上発進で、海上へ戦力投射はできず、F-35にどの程度対抗できるのか、明確な示唆は得られていない。


ミサイル

中国空母に対するもう一つの脅威は、米海軍の駆逐艦や巡洋艦が発射するトマホークミサイル新型で、ほとんどの艦載レーダーのカーブや開口部をかいくぐり900マイル移動できる。

 最新のトマホークであるタクティカルトマホークは、移動目標に適応し、船舶を破壊するハイテク能力を備えている。米海軍の駆逐艦や巡洋艦から垂直発射システムで大量に発射される誘導式トマホークミサイルは、中国の空母を破壊するのに適している。


ヴァージニア級潜水艦

最後に、中国空母に対する最大の、そしておそらく最も認識されていない脅威は、水中ドローンと米海軍の攻撃型潜水艦だ。

 特にブロックIIIとブロックVのヴァージニア級攻撃型潜水艦は、新型静音化技術、高度なソナー、海中監視ドローンの発射・回収能力により、脅威の高いエリアの近くで活動できるため、極秘ISR(情報・監視・偵察)任務への投入が考えられている。

 攻撃型潜水艦は、観測しやすい水上艦や航空機よりもはるかに探知されにくいため、魚雷や海中発射されるトマホークミサイルの大群で中国の水上艦を発見し攻撃できる可能性がある。

 米海軍の攻撃型潜水艦の強化技術に関する詳細や具体的な内容は、安全保障上の理由から明らかにされていないが、海軍上層部は、ブロックIII以降のヴァージニア級攻撃型潜水艦には、艦の音響シグネチャーを下げる新しい静粛アプリケーション、コーティング材料、感知用アンテナなどが採用されていると語っている。

 ブロックIII各艦はまた、水上艦を発見し攻撃することができる、より大きく効果的な大口径船首ソナーシステムを搭載する。また、有人潜水艦が被害を受けにくいスタンドオフレンジで敵のターゲットを発見、追跡、爆発させることを可能にするミサイルチューブ発射型の海底ドローンが搭載され、ブロックIIIバージニア潜水艦はより生存しやすくなっている。これはまた、敵の水上戦艦を発見することができる重要な前方作戦と検出の少ない海中「センサー」ノードを提供する。ヴァージニア潜水艦は、アップグレードされた大型魚雷と超軽量魚雷を搭載し、侵入してくる脅威を迎撃すできる。


ボトムライン

中国は、造船所を増設し、055型駆逐艦、77型揚陸艦、さらに米国のグローバルパワーに対抗することを目的とした空母艦隊の早期建造を目指し、造船事業を大幅に加速させようとしている。

 人民解放軍海軍は、米国が行った直後に、南シナ海付近で二隻の空母による作戦を実施したが、より高い出撃率を実現できるUSSフォードに似た新型スーパーキャリアがすでに前進している。中国の第3の空母「福建」は、「海上試験」の準備を進めており、運用開始が近づいている。福建はまた、USSフォードのような電磁カタパルトを使用していると報じられているが、これは中国がよく知られた米国の軍事技術を「パクる」努力の結果かもしれない。

 中国の空母3隻は、アメリカ海軍の11隻に匹敵する強力な戦力ではないが、多くのオブザーバーや専門家は、中国の産業能力は予想より早くその差を縮めるのに十分強固であるという見解を示している。

 もちろん、北京はこのすべてにおいて一票を投じている。中国空母に対する米海軍の攻撃力は、あまり知られていない中国の艦船防御に大きく左右される。中国の空母は、米海軍の潜水艦や水上艦が発射するトマホークミサイルに対抗するために、高度なソナーや迎撃兵器で武装した空母打撃群という種類の駆逐艦で防衛されているのだろうか。

 中国空母の脆弱性の真偽は、中国が飛来する兵器の電子誘導システムを妨害することができる電子戦防御を備えているかどうかといった重要な問題にも関係している。また、攻撃してくるドローンや飛行機、水上艦船を焼いたり無力化したりする迎撃ミサイルやレーザー兵器の効果も考慮する必要があるだろう。■


Can The US Navy Destroy Chinese Aircraft Carriers? How?

By Kris Osborn, President, Center for Military Modernization



Kris Osborn is the Military Affairs Editor of 19FortyFive and President of Warrior Maven – Center for Military Modernization. Osborn previously served at the Pentagon as a Highly Qualified Expert with the Office of the Assistant Secretary of the Army—Acquisition, Logistics & Technology. Osborn has also worked as an anchor and on-air military specialist at national TV networks. He has appeared as a guest military expert on Fox News, MSNBC, The Military Channel, and The History Channel. He also has a Masters Degree in Comparative Literature from Columbia University.