AP通信が分析した衛星写真によると、イエメンの離島に建設中とみられる謎の滑走路が完成間近であることが分かった。アラブ首長国連邦(UAE)が建設にあたっていると思われる。 (Planet Labs PBC via AP) A P通信が分析した衛星写真によると、イエメンの離島で謎の滑走路が完成間近であることが分かった。アラブ首長国連邦(UAE)が建設にあたっていると思われる。 アデン湾の入り口付近のインド洋上に浮かぶアブド・アル・クリ島 Abd al-Kuri Island の滑走路は、同海域のパトロール作戦で重要な着陸地点となる可能性がある。イエメンのイラン支援フーシ派反政府勢力による攻撃により、紅海とアデン湾を通る商業船舶(ヨーロッパ向け貨物およびエネルギー輸送の主要ルート)の通行が半減しており、滑走路が効果を発揮する可能性がある。また、この地域ではイランから反政府勢力への武器密輸も確認されている。 滑走路は、この地域での軍事的プレゼンス拡大が長らく疑われており、サウジアラビア主導のフーシ派に対する戦争を支援してきたアラブ首長国連邦が建設した可能性が高い。 フーシ派は、ガザ地区におけるイスラエルとハマスの戦いを自分たちのキャンペーンに関連付けているが、専門家は、停戦だけでは、世界的な注目を集めているフーシ派が作戦が停止するには不十分ではないと懸念している。一方、フーシ派はイスラエル攻撃を続ける一方、紅海で活動する米海軍にも攻撃を仕掛けており、そのうちに1発が命中し、米軍兵士の命が危険にさらされる懸念が高まっている。 イエメン国内の敵対勢力による戦場での誤算、イスラエル攻撃で致命的な結果が出ること、あるいは米軍艦攻撃で致命的な結果が発生すれば、同国の相対的な平穏を簡単に打ち砕く可能性がある。そして、月曜日に就任式を迎えるドナルド・トランプ次期大統領が、大胆さを増してきた反政府勢力にどう対処するのかは依然不明なままだ。 イエメンに詳しい国際戦略研究所の上級研究員ウルフ=クリスチャン・パースは、「フーシ派は実戦で勢力を拡大している。彼らにとって戦争は好都合だ」と述べた。「ついに彼らは自分たちのスローガンを体現できるようになった。スローガンは周知の通り、『アメリカに死を、ユダヤ人に死を』だ。自分たちが宿敵との壮絶な戦いに身を置いていると捉えており、彼らの視点で...
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