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フーシ派の脅威の中、イエメン沖合の島に謎の滑走路が出現(Defense News)

  AP通信が分析した衛星写真によると、イエメンの離島に建設中とみられる謎の滑走路が完成間近であることが分かった。アラブ首長国連邦(UAE)が建設にあたっていると思われる。 (Planet Labs PBC via AP) A P通信が分析した衛星写真によると、イエメンの離島で謎の滑走路が完成間近であることが分かった。アラブ首長国連邦(UAE)が建設にあたっていると思われる。 アデン湾の入り口付近のインド洋上に浮かぶアブド・アル・クリ島 Abd al-Kuri Island の滑走路は、同海域のパトロール作戦で重要な着陸地点となる可能性がある。イエメンのイラン支援フーシ派反政府勢力による攻撃により、紅海とアデン湾を通る商業船舶(ヨーロッパ向け貨物およびエネルギー輸送の主要ルート)の通行が半減しており、滑走路が効果を発揮する可能性がある。また、この地域ではイランから反政府勢力への武器密輸も確認されている。 滑走路は、この地域での軍事的プレゼンス拡大が長らく疑われており、サウジアラビア主導のフーシ派に対する戦争を支援してきたアラブ首長国連邦が建設した可能性が高い。 フーシ派は、ガザ地区におけるイスラエルとハマスの戦いを自分たちのキャンペーンに関連付けているが、専門家は、停戦だけでは、世界的な注目を集めているフーシ派が作戦が停止するには不十分ではないと懸念している。一方、フーシ派はイスラエル攻撃を続ける一方、紅海で活動する米海軍にも攻撃を仕掛けており、そのうちに1発が命中し、米軍兵士の命が危険にさらされる懸念が高まっている。 イエメン国内の敵対勢力による戦場での誤算、イスラエル攻撃で致命的な結果が出ること、あるいは米軍艦攻撃で致命的な結果が発生すれば、同国の相対的な平穏を簡単に打ち砕く可能性がある。そして、月曜日に就任式を迎えるドナルド・トランプ次期大統領が、大胆さを増してきた反政府勢力にどう対処するのかは依然不明なままだ。 イエメンに詳しい国際戦略研究所の上級研究員ウルフ=クリスチャン・パースは、「フーシ派は実戦で勢力を拡大している。彼らにとって戦争は好都合だ」と述べた。「ついに彼らは自分たちのスローガンを体現できるようになった。スローガンは周知の通り、『アメリカに死を、ユダヤ人に死を』だ。自分たちが宿敵との壮絶な戦いに身を置いていると捉えており、彼らの視点で...

中国との共同航空演習にミラージュ2000を派遣中のUAEへの懸念。同型機は台湾も運用中。中国とつながりを強めるUAEは米国に公然と挑戦している (The Aviationist)

中国は、ミラージュ2000の性能と能力に慣れ親しみ、台湾との紛争が発生した場合に有利に働く可能性がある A UAE Air Force Mirage 2000 fighter on Nov. 10, 2008. (Image credit: Wikimedia Commons) In the inset, the satellite image showing seven Mirage 2000s and one A330 MRTT on the apron of the Hotan air base in China’s Xinjiang. (Image credit: IISS/Planet Labs) U AEと中国のPLAAF(中国空軍)の間で行われる「ファルコン・シールド2024」航空演習は、北京が欧米の軍用機技術をより多く利用できるようにするものだ。2024年7月10日に始まり、今月末まで続くこの訓練では、UAE空軍がフランス製ミラージュ2000を中国の空軍基地に配備する。 IISS(国際戦略研究所)の報告書によれば、同機種は台湾空軍とインド空軍の両方で使用されており、ともに中国の地域的な敵対国であるため、これは懸念事項だという。同シンクタンクは、新疆ウイグル自治区のホータンにある空軍基地の衛星画像を分析し、少なくとも7機のダッソー・ミラージュ2000-9DAD/EADが写っていることを確認した。 Satellite image from Aug. 2023 showing an UAE A330 MRTT and six Mirage 2000s at the Hotan airport, during that year’s installation of the Falcon Shield exercises. (Image credit: Planet Labs/IISS) Benefits for China ミラージュのこのバージョンは、地上攻撃と深部侵入攻撃に特化しているが、依然として強力な空対空能力を保持している。台湾は、1990年代にミラージュ2000-5EI(単座型)48機とミラージュ2000-5DI(双座型)12機を含む60機を発注したが、現在54機が就役していると報告されている。 報道によると、UAEのミラージュ2009-Dジェッ...

UAEが中国からJ-20戦闘機調達を検討との噂。米国がF-35売却を渋っているためのブラフか、それとも....

  ちょっと気になるニュースがSimple Flyingに出ていましたのでご紹介します。UAEが米国の姿勢に不満を感じ、ブラフしているのか、本気でJ-20が買えると思っているのか、本当に商談となれば、逆に中国側はJ-20の真価が世界にあらわになって困るのではないかと思うのですが、防衛装備の購入も交渉であり、日本は米国からすると優良な顧客になっているのではないでしょうか。条件闘争もしませんしね。 Photo: Mike Mareen l Shutterstock 米国からF-35売却を拒否されたUAEが中国のJ-20ステルス戦闘機を 代替候補にしたとの噂が浮上 イスラエルがF-35売却を容認したのに、UAEが中国からJ-20を購入するとの噂が出てきた UAEのF-35購入が棚上げに。イスラエルとのバランシングが背後 米国との交渉行き詰まりで、UAEは中国のJ-20戦闘機を検討へ U AEが戦闘機の購入先を中国にシフトする可能性が、地政学的な懸念を引き起こしている。 政治が複雑で厄介なものであることには誰も驚かない。▼アラブ首長国連邦(UAE)はF-35を50機米国から購入しようとしてきた。▼しかし、この案件は政治に巻き込まれ、今では代わりに中国のJ-20をUAEが購入するかもしれないという噂が流れている。▼アメリカはこの地域の複数の国の同盟国であるが、時としてこれらの同盟国は互いに不信感を抱く。▼イスラエルは米国の最も強固な同盟国だが、米国はUAEや他のアラブ諸国とも良好な関係を保っている。▼米国はこれらの国々にさまざまな兵器を供給しているが、イスラエルが技術的な優位性を維持できるよう、バランスを取る必要がある。 イスラエルとのバランス調整 2020年8月、UAEはイスラエルを承認し、米国がUAEに50機の最新鋭F-35を売却する道を開いたかに見えた。▼法的には、米国の中東諸国への武器売却は2008年の海軍艦艇譲渡法により禁止されており、イスラエルの軍事的優位を損なわないように配慮している。▼2021年12月、『タイムズ・オブ・イスラエル』紙は、「米国の同盟国イスラエルは、歴史的にアラブ諸国がF-35を入手することに反対し、地域的優位を維持しようとしていたが、昨年UAEがユダヤ国家を承認する数十年ぶりの新しいアラブ諸国となった後、これを承認した」と報じた。▼し...

THAADが初の実戦投入で弾道ミサイル迎撃に成功。UAE 1月17日フーシ襲撃事件で。武器供与でイランの関与が明白になり、厳しい対応が展開されそう。

  イスラエルにTHAADが展開した。2019年。米陸軍、米空軍、イスラエル軍の演習でダイナミック部隊展開構想を実行した。 (Staff Sgt. Cory D. Payne/U.S. Air Force)     2 022年1月17日のフーシ戦闘員によるアブダビ襲撃事件でアラブ首長国のTHAADが弾道ミサイル一発を迎撃し、初の実戦運用となったことがわかった。     THAAD 終末高高度防衛ミサイル はロッキード・マーティン製。UAEの石油精製施設を狙った中距離弾道ミサイル迎撃に投入されたことが複数の筋から判明した。同施設はアルダフラ航空基地に近く、同基地には米軍仏軍が駐留している。   今回の襲撃事件でには巡航ミサイル、弾道ミサイル、無人機が使われ、民間人3名が死亡、6名が負傷した。駐米UAE大使ユセフ・アル・オタイバ Yousef Al Otaiba が述べている。   「襲撃は数次にわたり、巡航ミサイル、弾道ミサイル、無人機を投入し民間施設を標的にした。多数を迎撃したが、数発がすり抜け、罪のない民間人三名が不幸にも生命を奪われた」。   UAEはサウジアラビア主導の多国籍軍で中核メンバー。イエメン内戦に2015年以来参戦している。フーシ派がイエメン首都サナアを前年に奪取し、大統領を放逐した。UAE部隊は大部分がその後イエメンから撤収しているが、同国は依然としてイエメン情勢に深くかかわっており、現地戦闘集団を支援している。   米中央軍は1月16日に「差し迫った脅威が向かっている」ためアルダフラ基地の空軍隊員を退避壕に待機させ、「高度警戒態勢」を約30分維持したと1月21日に明らかにした。その後、同基地は24時間警戒態勢を維持した。   THAADは短距離、中距離、長距離いずれの弾道ミサイルにも対応し、開発は1990年代に始まった。初期テスト段階では苦しんだが、その後信頼性を確立し、2000年にロッキードはTHAADを陸軍移動対空部隊に統合する契約を交付された。   2019年までにミサイル防衛庁はTHAADの迎撃テストで16回連続成功し、同装備の性能を実証した。   米国はTHAADをグアム、イスラエル、南朝鮮、日本等に展開中で、2017...

UAE向けF-35売却検討の解禁は新たな中東の動きの一環になるか

北朝鮮や南シナ海、中国とともすれば我々の関心は近隣国に偏りがちですが(それだけ緊急性が高いのは当然ですが)中東へも関心を維持していく必要があります。その中でイラン包囲網としてアラブ諸国が仇敵のイスラエルと対立ばかりしてられない状況が生まれつつあるのでしょうか。F-35が販売できればロッキードは大喜びでしょうが、日本としても原油供給しか見ていないUAEの躍進ぶりには十分注意を払ってしかるべきでしょう。 Trump could let the UAE buy F-35 jets トランプはUAEにF-35売却を許すのか 米空軍F-35AライトニングII。トランプ政権はF-35のUAE売却の検討に入る。 (Master Sgt. John R. Nimmo Sr./U.S. Air Force) By: Barbara Opall-Rome   https://www.defensenews.com/digital-show-dailies/dubai-air-show/2017/11/04/trump-could-let-the-uae-buy-f-35-jets/ WASHINGTON ― アラブ首長国連邦向け拡大戦略協力の一環でトランプ政権はUAEが求めていたF-35共用打撃戦闘機の購入要請を検討することで合意した。 正式決定ではないが検討に合意したことでUAE向け機微情報ブリーフィングが可能となり、第五世代戦闘機取得の第一歩となればオバマ前政権の政策から大きな変化となる。オバマ政権は同国からのブリーフィング要請を2011年以来拒絶していたからで、その理由をイスラエルのいわゆる質的軍事優位性Qualitative Military Edge(QME)が脅かされるからとしていた。 湾岸諸国の専門家、産業界幹部へインタビューするとトランプ政権に対して米議会が求めているQME維持の動きを回避するよう望んでいるのが分かった。QMEではイスラエルが望む武器援助を提供して同国防衛の実現を優先して求めている。同時にワシントンは5月発表の米UAE防衛協力を拡大したいとする。 「トランプ政権は要請を検討することにした。これは『イエス』でないが、状況が落ち着けば実現するのは間違いない」とペンタゴン前高官がDefense Newsに語っ...

★アラブ首長国連邦に謎の新基地が突如出現

ここまでわかってしまうと各国の防衛当局がグーグルアースに警戒心を抱くのは理解できますね。これだけの基地があっという間に完成するのも、用地取得の工程がおもいっきり省略できるアラブ首長国連邦ならではの展開なのかもしれません。 UAE’s Mysterious Airbase Apr 2, 2015  by Tony Osborne in Ares http://aviationweek.com/blog/uae-s-mysterious-airbase グーグルアースの画像で名称不明の謎の空軍基地がオマーン、サウジアラビアに近いアラブ首長国連邦の砂漠地帯で見つかった。 名称不明の空軍基地の近況  Credit: Google Earth コンクリート滑走路が一本あるだけだった飛行場が急速に拡張されている。当初の滑走路一本は3,000メートル級並行滑走路二本になった。駐機エプロンが建設済みあるいは建設中である。 拡張前の姿  Credit: Google Earth UAE軍がこの基地を戦闘機作戦用に準備していることは明瞭で、滑走路両端には拘束ケーブルを装備し、緊急着陸に備え、南西のランプには太陽光から機体を守る遮光シェルター10個が視認され、各シェルターには戦闘機が2機ずつ格納できる。 戦闘機用遮光シェルターが南西にあるランプ上で視認できる  Credit: Google Earth 増設中の駐機場の規模はかなり広く、基地北側で建設中だ。長さ1,000メートル幅400メートルとグーグルアース付属の測定ツールでわかる。ランプは米空軍のアルウデイド空軍基地 Al-Udeid air base (カタール)より若干狭いがグーグルアースで一見するとKC-135やB-1サイズの大型機が40機50機駐機できる広さはある。 この新基地がサウジ主導で実施中の決着の嵐作戦Operation Decisive Stormでイエメンのフーシ勢力Houthi rebels の空爆実施に使われる可能性は十分ある。 基地が遠隔地にあることが重要だ。UAEで一番近い入植地はアル・キスAl Khisだが50マイルは離れている。UAEはかねてから軍事施設の脆弱度とともに空軍基地の数が少ないことを懸念いs...