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これはおかしい。新エンジン搭載のB-52の実戦稼働が2033年以降へすれこむ公算。

  米国の防衛装備計画がことごとく遅れる傾向にあるのは一体何が原因なのでしょうか。複雑になりすぎたシステムを統制できなくなったのでしょうか、それとも本当に国力が衰退してきたのでしょうか。The War Zoneが淡々と伝えていますが、どう考えてもおかしなことです。ことが世界の安全保障につながるので、西側有志国が米国の運営をテコ入れする協力は考えられないでしょうかね   USAF ロールスロイスエンジンを搭載したB-52Jの初期運用能力は、3年ずれ込み契約締結から12年後となり、レーダーのアップグレードも遅れる 米 空軍は、B-52爆撃機の初期運用能力(IOC)の達成を、当初の計画より3年遅い2033年度に延期する。議会監視団による新しい報告書によれば、同機めの重要なレーダー・アップグレード・プログラムも価格上昇と、スケジュールの遅れに見舞われている。  政府説明責任局(GAO)が本日発表した米軍の主要プログラムに関する年次報告書には、空軍のB-52H爆撃機が今後数年間に受ける予定の2つの最も重要なアップグレードの問題に関する新たな詳細が含まれている。本誌は、B-52の広範な近代化計画を調査した。B-52Hは、すべての作業が完了するとB-52Jに再指定され、少なくとも2050年まで使用されることになっている。  GAOの新しい報告書は、正式にはB-52商用エンジン代替プログラム(CERP)として知られているものに関して、「プログラムは、詳細設計を完了するための資金不足に起因する部分的な遅延があったが、請負業者と協力し、2025年8月の重要な設計レビューと2033会計年度半ばの初期運用能力をサポートするための予算要求を提出したと指摘している。  「遅れは......詳細設計活動を完了するため必要な資金のレベルを過小評価した結果だ。具体的には、B-52のプロトタイピング作業が予備設計から重要設計に延長され、プログラム関係者は詳細設計作業の提案を受けた」。  2021年、空軍はB-52Hに搭載されている8基の生産終了したプラット・アンド・ホイットニーTF33エンジンを、新型のロールス・ロイスF130に一対一で置き換えることを決定したと発表した。F130は、燃費が改善され、メンテナンスの必要性が低く、維持コストの削減と航続距離の延長を含む運用上の利点が期待さ...

B-52はJ型に改修され、2050年代あるいは2060年代まで供用され、1世紀にわたり活躍する爆撃機になる

  B-52は文字通り1世紀にわたり供用される機体になりそうです。Warrior Mavenの記事をご紹介しましょう。 米国はB-52J爆撃機を2060年まで飛行させる B-52Jの運用を2060年頃まで維持するため、米空軍は486億ドルのオーバーホールを行う。 米国の戦略爆撃機ボーイングB-52ストラトフォートレスは、航空技術の驚異だ。亜音速、ジェットエンジン8発搭載の長距離機は、20世紀半ば以来、アメリカ空軍(USAF)の主力機である。 最大70,000ポンド(32,000kg)の兵装搭載が可能な、圧倒的な積載能力を誇り、空中給油の必要なく、約8,800マイル(14,200km)の航続距離を誇る。この積載量と航続距離の組み合わせが、現代の戦争シナリオにおける戦略的重要性を強調している。 長年にわたり、米軍でのB-52の役割は進化してきた。当初、核兵器を搭載する冷戦時代の抑止任務用に設計されたB-52ストラトフォートレスは、コンベアB-36ピースメーカーの後継機だった。より先進的な戦略爆撃機の出現にもかかわらず、B-52の亜音速高速での優れた性能と比較的低い運用コストは、その継続的な運用を確実なものにしている。 将来を見据えて、米空軍は最新のステルス爆撃機B-21レイダーを導入し、B-1ランサーとB-2スピリットを退役させる準備を進めている。2030年代までに、同軍は少なくとも100機のB-21と、さまざまなアップグレードで徹底的に近代化される76機のB-52からなる2機種の爆撃機部隊を運用する計画である。今回の486億ドルのオーバーホールは、2060年頃までB-52J(最終的に改名される)を運用し続けることを目的としている。 B-52ストラトフォートレスは、亜音速で飛行し、高度50,000フィート(15,166.6メートル)まで到達できる。核兵器や精密誘導通常兵器も搭載可能で、グローバルな精密航法能力を備えている。翼幅185フィート(56メートル)、全長160フィート10.9インチ(49メートル)と、その大きさは目を見張るものがある。主翼の下にある4つのツインポッドに配置された8基のジェットエンジンが動力源だ。 B-52のユニークな着陸装置 B-52ストラトフォートレス爆撃機のユニークな特徴の一つは、旋回式着陸装置である。中心線から左右に最大20度まで旋...

B-52エンジン換装機の制式名称がB-52Jに決定。2020年代末までに実戦運用を目指す

  B-52H型全機はエンジン換装だけでなく電子装備なども同時にアップグレードされ、「100年爆撃機」 になりそうですね。Air & Space Forces Magazine記事からのご紹介です。 米 空軍の2024年度予算案によると、新しい ロールスロイス F130エンジンを搭載したB-52HはB-52Jの制式名となる。  今回の決定は、B-52H型の61年の耐用年数で最も重要な改良を受けるにあたり、数年間議論されてきた問題を解決する。  「新しい民生エンジンと関連するサブシステムで改造したB-52H機は、B-52Jと制定される」と、空軍は2024年予算要求文書で述べている。  というのも、B-52は新エンジンに加え、新しいレーダー、新しい通信・航法装置、武器など、2050年代まで信頼性と能力を維持することを目的とした改良を受けるため、空軍は改良型ストラトフォートレスでさまざまな呼称を検討していた。  このように変更点が多いため、グローバル・ストライク・コマンドは暫定的な呼称を使用することを検討していた。  B-52の改良兵器の1つは極超音速のAGM-183 Air-Launched Rapid Response Weapon(ARRW)とされていたが、2024年予算で空軍は、あと数回のテスト後に同プログラムを「終了」させ、極超音速攻撃巡航ミサイル(HACM)に重点を移すと発表している。  B-52エンジン換装プロジェクトの名称も、Commercial Engine Replacement Program(CERP)からRapid Virtual PrototypingのCERP RVPへ進化したと、空軍は予算要求で述べている。  エンジン換装の取り組みは、時間を節約し、より早く能力を得るためて開始された。このプログラムは、RVPの取り組みが終了した時点で、Major Capability Acquisitionとなると空軍は述べている。  アップグレードはまた、その他変更への扉を開くと空軍は指摘している。 「B-52 CERPでB-52にさらなる能力をもたらすにつれて、新たなセキュリティ/認証要件(核硬化、サイバーセキュリティ、プログラム保護など)にも対処の必要がある。B-52 CERPの期間中、アップグレードが同時に行われるため、仮設施設や施...

米空軍が企画中の改修でB-52はJ型となる

B-52Jとの名称が出てきたのははじめてです。H型までありましたがIは1と紛らわしいので飛ばしたのですね。とりいそぎ、Aviation Weekの速報をお伝えします。 U.S. Air Force Mulls B-52 Upgrade Effort 米空軍がB-52改修事業を検討中 Aug 24, 2018 Lee Hudson | Aerospace Daily & Defense Report http://aviationweek.com/air-dominance/us-air-force-mulls-b-52-upgrade-effort B-52: USAF 米 空軍はB-52J型改修案を正式決定するようだ。ティカーAFB(オクラホマ)で機体改修案を8月に業界へ事前説明した。Aerospace DAILYが説明会の概要を入手した。 ランス・レイノルズ大佐(B-1およびB-52システム事業主幹)は参加各社にB-52Jは「将来につながる事業」と説明したことが当日のプレゼン資料からわかる。これまでも改修案推進派はB-52Jの呼称を使っており、とくに「重武装機」構想が2016年に浮上していた。だがティンカー基地での配布資料が空軍発表文書でB-52Jの名称をはじめて使用した。 当日のプレゼンでは小規模な改修内容に焦点を当てており、防御装備、エイビオニクス近代化、衝撃に耐えるフライトデータレコーダー、ウェポンシステム訓練装置、高性能標的補足ポッド、射出座席に触れている。 空軍はこの新規事業について言葉を濁らせたままだ。空軍報道官カーラ・パンペは声明文で現時点でB-52Jの制式名称については何も知らないとAerospace DAILYに伝えてきた。 B-52J改修にエンジン換装が含まれるのか、すべてB-52Hからの改修となるのかは不明だ。■