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難航するKC-46事業で納入を急ぎたいボーイングに立ちふさがる技術問題はこれだ

KC-46は老朽化進むKC-135後継機として一日も早く稼働させたい機体なのですがいろいろな問題に直面して納期が遅れに遅れています。軍用機で好調なボーイングの脚を引っ張りかねない存在ですが、調達は固定価格制度ですので空軍は納期を除けば負担がない格好です。ただし、追加技術解決で発生した費用は日本が負担することになるのでしょうか。現在のところKC-46発注している外国は日本だけですよね。   The Air Force's struggling tanker program just hit another major setback 米空軍の難航する給油機更新事業があらたな難関に直面 Valerie Insinna, Defense News https://www.businessinsider.com/air-force-kc-46-tanker-program-delivery-date-pushed-back-again-2018-10 ボーイングKC-46給油機がレシーバー互換性をC-17グローブマスターIIIと確認中。シアトルのルイス-マッコード共用基地上空。 Christopher Okula/ U.S. Air Force/Handout via REUTERS/File Photo K C-46一号機の初納入は今月中は無理になったと米空軍とメーカーのボーイングで共通認識していると空軍文民トップが認めた。 10月17日のブルームバーグとのインタビューで空軍長官ヘザー・ウィルソンが初納入という大きな出来事が再度延期になることを認めた。 空軍関係者とボーイング幹部が同日に未解決問題の解決方法を検討していた。問題が残るため空軍は同機の受領に踏み切れていない。 Defense Newsが新たに第一種不良事象二点がKC-46の問題一覧に加わり合計5点になったと伝えていた。第一種不良とは最も深刻な技術問題で解決方法がないものを指す。 シアトルのボーイング・フィールドを離陸するKC-46Aペガサス, June 4, 2018. US Air Force 航空機動軍団司令官のメアリーアン・ミラー大将が9月18日に空軍は10月27日の初納入を期待刷ると述べていた。ただし、10月もほとんどすぎようとして

再掲示)KC-46A空軍納入仕様第一号機が初飛行したが前途多難の様子

​KC-46開発は固定価格制度が適用され納入が遅れればボーイングの負担分が増えてしまうため同社も必死になっているのですが、いろいろな問題が発生しており、モグラたたきの様相を示しています。燃料ポッドは海軍等向けの装備で、米空軍としては、あるいはボーイングとしてはブーム式給油が出来ればまずことが足り、納入実績となるため見切り発車するのでしょう。日本も同機を発注しているのですが、ちっともほかの国からの受注がありませんね。 Boeing flies first KC-46A tanker for US Air Force ボーイングがKC-46Aの空軍引き渡し用機材一号機を初飛行 ボーイングジャパンのウェブサイトより   05 DECEMBER, 2017 SOURCE: FLIGHTGLOBAL.COM BY: LEIGH GIANGRECO WASHINGTON DC https://www.flightglobal.com/news/articles/boeing-flies-first-kc-46a-tanker-for-us-air-force-443902/ K C-46Aの米空軍向け引き渡し機材一号機が初飛行し、遅れている納入が2018年に実現しそうだ。 ボーイング がこれまで飛ばしているのはテスト機材で同社は翌年に第一期分として18機の実用型機材の引き渡しを迫られている。米空軍は一号機引き渡しを2017年末と期待していた。 米政府会計検査院の報告書によればボーイングは第一期18機を2018年2月までに納入予定で、当初の計画より7か月遅延する。 コバム 製主翼取付空中給油ポッドは来年10月に別途納品されるとボーイングは認めた。 連邦航空局による型式証明発行でボーイングは日程管理に苦しんでいる。KC-46には基本形767に給油装備を付けたことで改正証明がFAAから、さらに軍用仕様にしたことで補完証明が必要になっている。ボーイングは前者を2017年末、後者を2018年中に取得すると見込む。 だがKC-46の難関はこれだけではない。ボーイングは今年初めに見つかった問題の解決を迫られている。米空軍はKC-46で「カテゴリー1不具体事象」三点を把握しており、ブームの摩耗はまだ解決策が見つかっていない

KC-46開発がここまで遅れている理由と米空軍の対応

なぜKC-46開発は遅れに遅れているのでしょうか。今後どう解決していくのでしょうか。KC-Xとして始まった同機の調達は米空軍の目指す空中給油機体系の一手段にすぎないようです。 Will the KC-46 face another schedule delay? The Air Force will find out in June  KC-46は追加遅延を乗り越えられるのか。米空軍は6月に実態を調査する By: Valerie Insinna, May 30, 2017 (Photo Credit: The Boeing Co.) http://www.defensenews.com/articles/will-the-kc-46-face-another-schedule-delay-the-air-force-will-find-out-in-june WASHINGTON — 米空軍は6月にKC-46空中給油機開発が再度遅延するか見極めると議会に伝えている。 メーカーの ボーイング は日程遅延のリスク評価中で、空軍の調達業務トップの ダーリーン・コステロ、アーノルド・バンチ中将両名に六月第一週に内容を開示すると同社が伝えてきたとバンチ中将は下院軍事小委員会に紹介した。 バンチ中将から報道陣に日程上の遅れを生みそうなリスクへの懸念が表明されており、2018年10月までに必要な機数がそろうのかもそのひとつだという。ボーイングはその時期までに第一陣18機を納入する義務があり、空中給油用ポッドも同時に引き渡す。日程上では一年ほど遅延している。今年8月に予定されていたFAA認証も2018年末に先送りされた。 「ボーイング製のサブシステム各種やハードウェア生産はFAA(連邦航空局)承認がまだおりずフライトテストの遅れにつながっている」とバンチ中将は議会証言した。「テスト日程が予定通り進んでいない原因にはテスト機材が設計変更で改修をうけていることもある。ボーイングは数か月相当も予定から遅れており、生産型一号機の引渡しは2017年9月12日以降になる」 今年3月に政府会計検査院(GAO)が同機事業がさらに遅れる危険に注意喚起し、テスト日程に全く余裕がなく、テストで不具合が見つかっても再実施できないことを理由に挙げた。

★KC-46Aで再度遅延が発生、契約不履行になる公算大へ 事業体制見直しは必至か

なぜここまで開発が手間取るのでしょうか。そもそも767があるから簡単に給油機ができると楽観的だったボーイングも自社負担が増える一方のため、青ざめているのかも。その分は日本が負担することになるのでしょうか。今のところKC-46に手を挙げているのは日本だけではないでしょうか。 KC-46A Tanker Program Braces For Another Delay May 26, 2016  Jen DiMascio | Aerospace Daily & Defense Report http://aviationweek.com/defense/kc-46a-tanker-program-braces-another-delay KC-46: Boeing ボーイングのKC-46A空中給油機開発でまたもや遅延が発生、今回は最短でも六か月にわたる規模で、サプライチェーンと技術上の問題に直面している。 今回の遅延で事業推進体制の見直しや資金投入の削減を議会あるいはペンタゴンから申し渡されるかもしれないと上院のある補佐官は述べた。「誰かが責任をとらないとね」 ボーイングは2017年8月までにKC-46Aを18機引き渡す予定で三機をテストに投入していた。だがC-17相手に空中給油テスしたところブームで安定性の問題が見つかり、その解決方法としてソフトウェア改訂でフライバイワイヤのブーム制御を改善しようとした。だがハードウェアの改良策はまだ決まっていない。またサプライチェーンの問題のため15機分の部品が全部そろうのは2018年になると判明した。 上院歳出委員会は5月26日に2017年度国防支出法案原案を可決し、ブラク・オバマ大統領が求めていた15機購入分29億ドルでを承認した。しかし法案に合わせまとめられた報告内容から議員の間にKC-46の将来に懸念が広がっているという。 まず2017年は量産開始の年で、15機を生産する予定だったと報告書は指摘。だが量産開始を決定するマイルストーンC判定は先送りされたままで、このままでは生産数は同じでも低率生産になると報告書は伝えている。 また開発段階の飛行テストが2割しか完了していないのは、ブーム問題が原因だと報告書は指摘する。 委員会は数回にわたる遅延

★KC-46のテストで生産遅延につながりかねない問題が見つかる

KC-46はこれまでも開発が遅れており、契約を定額方式にしているため余分にかかるコストは全部ボーイングが負担しているはずです。今回の事案でさらに本生産移行が遅れれば一層の追加コストになるでしょうね。その場合、唯一米国以外で同機を調達する方針の日本が高い買い物をさせられることになるのではないでしょうか。今後も注視していく必要がありそうですね。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ Air Force: Boeing Tanker Issue Could Delay Production Decision Lara Seligman , Defense News  12:08 p.m. EDT April 1, 2016 http://www.defensenews.com/story/defense/air-space/2016/04/01/air-force-boeing-tanker-issue-could-delay-production-decision/82510610/ (Photo: John D. Parker/Boeing) WASHINGTON —ボーイングのKC-46給油機が米空軍C-17への空中給油テストで燃料を移送できなくなる事態が発生し、生産開始が遅れるかもしれないと空軍は見ている。 給油ブームの軸荷重が想定より大きくなったためC-17へ燃料移送ができなくなったと空軍報道官ダリル・メイヤーが4月1日に発表した。ブームは伸縮式の硬式構造で操作員が伸ばして受け取り機についている給油口に差し込むもので空軍機材で広く使われている方式。 ボーイングはすでに対策に取り組んでいるとメイヤーは述べた。ただし、米空軍はこれで5月に予定していた生産開始の決定「マイルストーンC」にどんな影響が出るか見極めたいとしている。 「マイルストーンC決定にどんな影響が出るか不明だが、問題はすでに把握済みで、大幅遅延になるとは思っていない」(マイヤー) すでにKC-46はF-16への給油に成功しているとマイヤーは述べている。また

★KC-46A 日本も導入か 

これまでKC-46Aの開発難航は対岸の火事だったのですが、本当に日本も同機を調達(KC-767の補完?)する予定になっていれば無関心ではいられなくなりますね。これまでは機内配線が仕様どおりでなかったとのことでしたが別の問題があるのかもしれません。 KC-46A First Flight Facing Delay By Aaron Mehta 5:31 p.m. EDT March 17, 2015 http://www.google.com/url?q=http%3A%2F%2Fwww.defensenews.com%2Fstory%2Fdefense%2Fair-space%2Fsupport%2F2014%2F12%2F18%2Fkc-46-tanker-first-flight%2F20588319%2F&sa=D&sntz=1&usg=AFQjCNH_SP7gTBX8yDXlKMDcxShMhWlwmw (Photo: Paul Gordon/Boeing) WASHINGTON — 開発中のKC-46Aペガサス空中給油機は初飛行予定が4月になっているが、開発責任者は「安心できない」と胸中を語っている。 同機開発を主管するデューク・リチャードソン准将Brig. Gen. Duke Richardsonは予定を第二四半期中のいつかと6月末までに変更したい意向だ。 「日程確定を避けています」と准将はクレディスイス・マッカリーズ共催の会合で発言した。「第二四半期中と言っておくのが安全でしょうね」 KC-46Aは179機調達する予定だが、先行18機を2017年までに稼働させる調達契約では大幅な費用超過が発生しても空軍には追加負担が生じない。 エンジニアリング、製造、開発チェック用(EMD)の機材は昨年12月に初飛行している。完全仕様のKC-46Aは4月に初飛行の予定だが遅れる公算が大となってきた。 リチャードソンは日程が各種テストの実施でプレッシャーになっていると認め、EMD機材で確保していた6ヶ月の余裕期間はすでに消費ずみだという。 「非常に深刻に受け止めています。なんとか日程に余裕が生まれるようにがんばっているのですが」 工程表がきついため、本来なら初飛行も一日も早く

心配なKC-46Aのプロジェクト管理

Boeing Burns Through KC-46 Reserves Faster Than Planned By Amy Butler aviationweek.com September 18, 2012 ボーイング は米空軍向けKC-46A空中給油機開発で準備した予算等経営資源を予想より早いペースで消費していることが判明し、その原因をプログラム管理チームが調査中であり、新しい費用見積もりを議会に提出する、と空軍関係者が明らかにした。 ボーイングの言い分はリスク低減策の前倒し実施の結果として予算が早く支出されているが、管理予備費予算management reserve budget の総額に変化なし、というもの。 ボー イングは18ヶ月前に固定価格で報奨金なしの契約締結でEADSを破り、767-2-C原型の空中給油機179機を販売することになった。政府監査部門に よる直近の開発費用は53億ドルで、交渉上限価格の49億ドルをすでに超えている。(契約上限額を超過した場合にペンタゴンが負担する分も含む。) 政 府監査スタッフはボーイングが400百万ドル上限で開発費用の一部負担をすることを目ろんでいた。そのねらいは同社は生産が順調になり引渡し機数が増えれ ば当然利益を上げることができるはずと見ていたため。したがって準備した予算消費の早さはボーイングに取っては実際の支出なので問題視されるが、ペンタゴ ンにとっては痛くもかゆくもなく、資金がなくなれば同機開発が座礁するだけだからだ。 で はボーイングは欠損をどうやって埋めるかと言うと海外販売へ期待しているのである。シンガポールから真っ先に情報開示請求がありKC-46A購入の意志あ りと認められるとJ.T.トンプソン少将が明らかにしている。しかし、同国はA330ベースの給油機の購入も検討しそうだ。 管理予備予算とは開発期間中に発生する問題の解決に留保されたもので、プログラム管理者が使うもの。予定よりも早い支出ペースは日程管理のリスク評価の際に明らかになった。 にもかからずトンプソン少将は全体としてみれば同機開発チームは「コスト、日程、技術成果の観点から」KC-46の設計開発を順調に進めていると見ている。 ボー イングはシステム統合ラボsystem integration laboratories (SI

KC-46Aの基礎設計が完成

KC-46A Design Review Complete May 09 , 2012 By Amy Butler abutler@aviationweek.com ボーイング は2013年予定の米空軍向けKC-46A空中給油機の設計審査に備え、4月に事前設計審査(PDR)を完了した。このPDRでボーイング設計案が「システム要求水準を満たし詳細設計に進む基礎ができている」ことが証明されたと空軍は発表した。 KC- 46Aは(計画のみにとどまっている)民生用767-2C貨物機仕様を原型に貨物扉や機内床の強化、尾翼、主翼、尾部などの設計変更をしている。ボーイン グは「PDRのような」社内審査を-2C型で行なってからKC-46Aの審査に入る。ただ同社関係者は詳細については明確にしていない。 ボー イングはKC-46A開発契約を昨年初めにEADS提案のA330原型案にうちかって手に入れた。その結果、2017年度末までに実戦投入型機材を18機 納入することが求められている。その予定価格は合計44億ドルが目標だが、政府見積もりでは53億になっており、このうち空軍は契約上の上限額49億ドル を支払う。上限額を超える分は空軍とボーイングで60対40の比率で負担する。さらに政府の会計検査では同機開発を継続するためボーイングは4億ドルを自 社負担する必要があるとする。  同機開発を統括するクリストファー・ボグデン少将Maj. Gen. Christopher Bogdanは「これまでのところの推移に満足」しているという。 ただし、同少将はボーイングはウィチタ工場の閉鎖を決定したため設計、製造上で計画が困難な事態に直面する可能性を以前に示していた。同工場は伝統的に空中給油機を担当してきた。この決定により専門知識はシアトルに移転することになる。 「ボー イングには同社が約束したことは全部責任をもってもらいたいです。それをウィチタ工場を閉鎖したからといってひとつでも反故にさせるつもりはありません。 同社の組織決定事項ではありますが、リスクを増やすのは問題です。ただ本官の観点からは何も変更が見えません。ボーイングには結果を出してもらいたいと思 います。」(同少将) KC-46Aの初飛行は2014年末の予定で、初期低率生産は2015年開始となる。空軍は179機を合計517億ド