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2020年9月27日日曜日

新鋭英空母が米海兵隊F-35Bを搭載。英米両国は新しい安全保障協力の時代に入った。

 海軍空母HMSクイーン・エリザベスが英米両国のF-35Bを搭載した新しい運用段階に入った。英海軍、英空軍、米海兵隊が共同で新運用体制を準備してきた。

英空軍617飛行隊「ダムバスターズ」と米海兵隊戦闘攻撃飛行隊VMFA211「ウェイクアイランド・アヴェンジャーズ」の合計15機が同空母に搭載された。これと別に英海軍航空隊所属のマーリンヘリコプター8機もある。

各機は同艦に2020年9月22日から順次合流した。英国保有のF-35Bで作戦投入可能な機材は15機で、RAFマーハム基地に展開する。別に3機がエドワーズ空軍基地(カリフォーニア)でテスト評価作業に従事している。

F-35Bで最大の運用事例はUSSアメリカが太平洋を航行中の13機だった。海兵隊の「ライトニング空母」構想では強襲揚陸艦にF-35Bを16機から20機搭載する。

海兵隊は F-35Bの作戦能力獲得を2015年に宣言し、2018年から揚陸艦に搭載している。同年に海兵隊のF-35Bがアフガニスタンで初のF-35B実戦投入となった。

UK MINISTRY OF DEFENCE/CROWN COPYRIGHT

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実戦飛行隊二個から15機を集め空母に搭載するのは英国海軍航空部隊の戦力整備で大きな一歩だ。2010年に英戦略防衛安全保障検討で英海軍最後の固定翼機運用空母HMSアークロイヤルをハリヤージャンプジェット機と合わせ廃止したことからこの構想は生まれた。

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2隻建造される新型空母の一号艦HMSクイーン・エリザベスは2017年6月に初の外洋航海を実施し、スコットランド沖合で公試に入った。ライトニングの初運用は2018年9月の米東海岸沖合で、パタクセントリバー海軍航空基地の統合試験部隊の米海兵隊F-35Bだった。英軍機材の運用開始は2019年10月で同じく米東海岸沖合でのことだった。

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英国防省によればHMSクイーンエリザベス艦上の航空部隊は1983年のHMSハーミーズ以来で最大規模という。

排水量65千トンのHMSクイーンエリザベスはポーツマス軍港を2020年9月21日出港し、F-35Bを搭載し同盟国との演習に向かった。スコットランド北東の沖合で9月21日から10月15日までNATO最大規模の演習ジョイントウォリアーに加わる。

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同空母は英海軍艦艇7隻と同じ行動をとる。これは英主導のNATO空母打撃群構想が来年から実施されるのに先立つ準備作業となる。

「617飛行隊にはわくわくする瞬間となり、米海兵隊とHMSクイーンエリザベスでの来年の本格運用に備えます」と同飛行隊司令マーク・スパローが述べている。「英軍でこれだけの規模の運用は30年も前のことで第五世代機の空母運用としては初のことです。大型空母で高速ジェット機を運用する時代がもどってきました」

「ウェイクアイランド・アヴェンジャー隊は英乗組員、航空要員との業務に向け準備ができています。英軍の同僚と今後数か月を過ごし、大西洋両岸の海軍部隊として全力を尽くします。この重要な責務を同盟国の空母打撃力整備で果たせることに誇りを感じます」とVMFA-211司令ジョセフ・フレシャウアー中佐が語っている。

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英空母打撃群司令スティーブ・ムーアハウス准将は「英国の海軍力復活は今後も続き、新世代艦艇、潜水艦、航空機を投入していく。だがなんといっても意味のある戦闘力として集結させたのは今回がはじめてだ」と述べている。「HMSクイーンエリザベスは第五世代戦闘機航空部隊として最大規模の戦力を運用する。英海軍が主導するが、最も親密な同盟国から支援を受ける、この新空母打撃群はNATOに真の戦力となり、世界規模で役割を希求する英国の決意を改めて示すことになる」

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英空母航空部隊司令ジェイムズ・ブラックモア大佐はこう加える。「F-35Bの海上運用でUSMCに学ぶ点が多い。海兵隊は運用経験がこちらより長く、運用方法を共有できる。だがそれ以上の意味がある。大西洋同盟が動き、親密な同盟国が自国空母からの運用に加え、必要に応じそれぞれの空母から運用可能となるからだ。統合運用により危機、紛争、有事に柔軟な運用に道が開く」

HMSクイーン・エリザベスは10月末にポーツマスに帰港予定だ。F-35飛行隊二個とヘリコプター支援部隊を搭載した同空母により英国は空母打撃群戦力の再整備へ大きな一歩を踏み出した。■

この記事は以下を再構成したものです。日本も将来は英米の艦艇でF-35Bを運用する日が来るかもしれません。逆に日本の「軽空母」での米軍機運用も現実になるのかも。安倍政権が進めた日米同盟の強化が効果を発揮する日がくるでしょう。左巻きの人は戦争をする体制というかもしれませんが、これは抑止力です。平和を維持するためのコストととらえるべきでしょう。

Behold A British Carrier Carrying The Most Stealth Fighters Of Any Warship To Date

British and American F-35Bs have gone aboard HMS Queen Elizabeth for the latest phase of trials.

BY THOMAS NEWDICKSEPTEMBER 23, 2020

 


2017年11月18日土曜日

新型英空母クイーン・エリザベスの就航は12月7日に


Queen Elizabeth to formally join fleet

クイーン・エリザベスの就役近づく

  
Source: Crown Copyright

Tim Ripley - IHS Jane's Defence Weekly
17 November 2017
英海軍クイーン・エリザベス級空母一号艦が建造業者による海上試験をこの度終了し、12月7日に艦隊編入される。
国防相ギャビン・ウィリアムソン Gavin Williamson が11月16日にイングランド南西海上で公試中の同艦を訪れ発表した。
就役式典にはエリザベス女王が参列しポーツマス海軍基地で行う。同艦の建造はエアクラフトアライアンスが行った。式典後に正式HMSクイーン・エリザベスとなる。
同艦は10月30日出港し建造者公試験第二段階を開始している。狙いは通信機能、レーダー等のセンサー機能だ。オープンソースAISトランスポンダー追跡によれば同艦はランズエンド周辺からコーンウォール北海岸を航行していたのがわかる。■