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2026年8月5日水曜日

ヨーロッパ派遣のアスビデス部隊に紅海航行の護衛要請が急増している背景―フーシ派の活動には目に余るものがあるが米国だけでは紅海に、まで護衛部隊を拡大する余裕がないのですね

 The number of ships requesting escorts from Operation Aspides in the Red Sea has spiked, the head of the task force tells us.

(オペレーション・アスピデス)

紅海でのタスクフォース司令官が護衛要請の大幅増について語る

Red Sea Maritime Security Task Force Commander Talks Major Jump In Escort Requests

フーシ派がサウジアラビアのタンカーへ攻撃開始したことで、紅海の海上輸送への脅威が再び高まってきた

https://www.twz.com/news-features/red-sea-maritime-security-task-force-commander-talks-major-jump-in-escort-requests

海を通過する船舶の安全確保を目的に欧州主導で結成されたタスクフォース「オペレーション・アスピデス」の指揮官は、本誌に対し、2月に米国とイスラエルがイランへの攻撃を開始して以来、護衛を要請する商船数が大幅に増加していると語った。イエメンのフーシ派反政府勢力がサウジアラビアの船舶に対する封鎖を実施し、同国の船舶や石油インフラへの攻撃を開始したことを受け、同地域の安全保障上の懸念は急激に高まっている。木曜日の夜遅く、フーシ派指導者はサウジアラビアに対し攻撃の激化を予告した

「『ハイ・スレット・エリア』(南紅海/バブ・アル・マンデブ海峡[BAM]/アデン湾)を安全に航行するため、『アスピデス』の支援を求める商船からの要請が大幅に増加している」と、EUNAVFORアスピデスの司令官ヴァシレオス・グリパリス少将は本誌への電子メールで述べた。「特に、2026年2月(米国・イスラエル・イラン間の対立が始まった時期)から現在までで、護衛要請は39%増加した。」


EUNAVFORアスピデス傘下で活動するギリシャ海軍のフリゲート艦HSプサラは、紅海を横断する商船(MV)への支援を行った。(アスピデス)

「保護要請の増加は、不安定な状況下において、海運業界が『アスピデス』を信頼できる海上安全保障の提供者と見なしていることを明確に示している」とグリパリス少将は付け加えた。「相互理解と効果的な協力は、海上安全保障と航行の自由の維持に不可欠であるため、我々は海運業界との絆を維持・強化するために日々取り組んでいる。」

本誌がいち早く報じた通り、「アスピデス」は、昨年9月に終結した前回のフーシ派による海運攻撃の最中、2024年2月に発足した。同任務部隊は、「商船を保護するための純粋な防衛モードで行動する『盾』となること、および(その)存在感によって抑止力を発揮し、海上状況認識を強化する『随伴』という2つの非執行任務」を果たすために創設されたと、現在は退任したEU高官が当時記者団に語った

アスピデス任務部隊の司令官は、発足以来、同部隊が「延べ2,240隻以上の商船の安全な航行を支援し、さまざまな国旗を掲げ、異なる利害関係を持つ690隻以上の商船に近接護衛を提供してきた」と説明した。

イタリアのフリゲート艦ベルガミーニに護衛され、紅海を通過する商船。(アスピデス)

グリパリス少将によると、アスピデス任務部隊が、最近フーシ派による攻撃を受けた船舶に支援を行わなかったのは、要請がなかったためだという。

「それらの船舶は、サウジアラビア王国海上救助調整センター(KSA MRCC)の管轄下にある領海内を航行していた」と同少将は述べた。「したがって、支援はサウジアラビア当局により提供された。問題の船舶は、インド洋海上安全保障センター(MSCIO)に通航を登録しておらず、EUNAVFORアスピデスへの護衛要請も行っていなかった。」

サウジアラビアの資産に対する封鎖や攻撃に加え、フーシ派はバブ・アル・マンデブ海峡を通過する船舶に通行料の徴収を検討していると報じられている。グリパリス提督は、まだ実施されていないとはいえ、そのような動きがあっても「アスピデス」作戦の目標は変わらないと語った。

「そのような事態になっても、『アスピデス』作戦の任務や目的は変わらない」と提督は述べた。「我々の任務は明確である。すなわち、航行の自由に寄与し、船員の生命を保護し、商船を保護することで世界貿易の安全な流れを支援し、海上状況認識を向上させ、地域の安定に貢献することだ。」

「もちろん、商船の自由な航行に影響を及ぼしうるいかなる措置も、航行の自由や海運業界の信頼に悪影響を及ぼす可能性がある」と同提督は付け加えた。「 こうした事態に各国や民間海運会社がどのように対処するかは、彼ら自身の政治的・商業的な判断に委ねられる」

「我々の立場としては、引き続き、我々の手段と能力の範囲内で任務を遂行し、海上安全保障環境を継続的に評価し、任務に基づき対象となる商船に保護を提供するとともに、海上状況認識および『インド洋海上安全保障センター(MSCIO)』を通じた情報や勧告の適時な提供を通じて、海運業界を支援していく」とグリパリス提督は述べた。

激しい演説の中で、フーシ派指導者のアブドゥル・マリク・アル=フーシは、サウジアラビアに全面的な事態の激化を警告した。彼は、自派の行動は、イエメンにおけるフーシ派に対するサウジアラビアの「包囲」への対応であると述べた。

「あらゆる兆候は、サウジアラビアが全面的なエスカレーションに向かっていることを示している」とアル=フーシは宣言した。「我々はそれに対して神の助けを求める――彼らの全面的なエスカレーションには、我々も全面的なエスカレーションで応じる。」

「現段階において、サウジアラビア側が取った行動に対し、(包囲には包囲で応じる)という方程式を確立して以来、結果は良好だ。サウジの石油タンカーを標的とし、その航行を阻止し、16隻の船舶を引き返させ、さらに偵察や我々の領空侵犯を行うために飛来したサウジ航空機――武装ドローン――を撃墜したことなどがそれだ」と、フーシ派指導者は続けた。

一方、サウジアラビアは、同地域における航行の安全を守るため、独自の海上連合を構築中である。

「世界の海上安全保障が直面する課題の増大、およびその結果として、航行の自由と国際貿易ルートを保護し、バブ・エル・マンデブ海峡、紅海、アデン湾を通る世界のエナジー供給ルートを確保するために、集団的な海軍防衛協力を強化する必要性を認識し」と、サウジアラビア国防省は木曜日に発表した。「創設国は、多国籍海軍防衛連合の設立が、バブ・エル・マンデブ海峡、紅海、アデン湾における海上安全保障の強化、加盟国間の防衛協力の強化、そして安定と繁栄の支援に向けた戦略的な一歩であることを確認する。これは、国際法の規定に従い、国際的な平和と安全を守るための国際的な取り組みを補完する形で行われるものである。」

約50カ国に参加が呼びかけられ、これまでに14カ国が参加を表明している。これが「アスピデス」とどのように異なるのかは、現時点では不明である。

一方、イランは、最近の米国の攻撃を受けて、ホルムズ海峡を完全に封鎖したと主張している。

「イランのペルシャ湾海峡庁(PGSA)は、同地域における米軍の『攻撃的な行動』が継続しているため、ホルムズ海峡の通過は不可能であると述べ、安定が回復して初めて通過申請が処理されると付け加えた」と、イラン国営メディアプレスTVが報じた。しかし、イランはしばしば、完全な捏造あるいは極めて誇張された声明を発表している。本誌は、この主張を独自に検証することはできない。

「エピック・フューリー」作戦の開始以来、戦略的なここ要衝を通る船舶の交通量は大幅に減少していた。

米中央軍はX(旧Twitter)への投稿で、同海峡は依然として船舶の通行に開放されているとして、この主張に反論している。「イラン政府は再び、ホルムズ海峡を閉鎖したと主張している。これは『虚偽』である」と同司令部は述べた。

「事実:ホルムズ海峡は依然として商船の通行に開放されている。イランは同海峡を支配していない。過去4ヶ月間で、数千隻の船舶がこの国際水路を通過している。」

互いに矛盾する主張にもかかわらず、グローバル貿易情報企業Kplerによると、同海峡を通る船舶の通行量は減少している。

「最新の海上リスクデータは、この地域2つの戦略的要衝間で乖離が拡大していることを示唆している」 とKplerはX上で述べた。「ホルムズ海峡の通過数は前日比77%減のわずか5隻にまで落ち込み、すべてがイランの『一方的な計画』ルートに集中している。これは、運航に対する信頼感の低下と航路選択の柔軟性の制限を示唆している。一方、バブ・エル・マンデブ海峡は依然として活発で、制裁対象船舶の航行、影の船団の活動、および闇通航が続いているにもかかわらず、47隻の通過が記録された。米国とイランが依然として対立している中、海運事業者は、今後数日間で地域の航路におけるリスクを再構築しうる交通量、航路選択の動向、および外交的な展開を注視している。」

エナジー輸出への懸念に拍車をかけるように、エジプト当局は昨日、ダミエッタ港が水曜日にドローン攻撃を受けたことを確認した。これは、同国が今回の紛争中に攻撃を受けたことを公に認めた初めての事例である。カイロ当局は攻撃の主体について言及しなかったが、トランプはイランによるものだとほのめかしたニューヨーク・タイムズ、安全保障上の問題について匿名を条件に語ったイラン人2名が、「この爆発は、イランが事態をエスカレートさせることを選択した場合、世界の海運やエナジー供給がさらに深刻な混乱に陥り得ることを示すために仕組まれたドローン攻撃だった」と述べたと報じた。これらの人物は、攻撃を仕掛けたのがイランなのか、それとも同地域のイランと結託した民兵組織なのか、また攻撃がどこから行われたのかについては言及しなかった。

一方、イランはイスラエルに責任があるとの見方を示している。いずれにせよ、この事件は、エナジー供給の流れをめぐる紛争に、同地域の別の地域が巻き込まれるという懸念を招いた。

海上で緊張が高まる一方で、陸上目標に対する実弾攻撃のペースは鈍化しているようだ。クウェートは金曜日早朝、自国の防空システムがドローン複数を撃墜したと報告した。

「イランによる罪深い侵略は、数多くの重要施設や軍事施設を標的としたが、敵対的な標的は対処され破壊された。破片の落下で物的損害が生じたが、人的被害は確認されていない。神に感謝する」と、クウェート国防省はXで報告した。「軍は、継続的な即応態勢と恒常的な準備態勢の枠組みの中で、高い効率をもって任務と職務を遂行し続けると確約する。また、関係当局と連携し、市民および居住者の安全を確保しつつ、祖国の主権を守り、その安全と安定を維持するために必要なあらゆる措置を講じる。」

米国とイラン間の報復攻撃も鈍化しており、米国による最後の空爆は7月29日に行われた。しかし、キャンプ・デービッドでの閣議において、ドナルド・トランプ米大統領は、さらなる攻撃的措置が差し迫っている可能性を示唆した。

「我々はただ勝ちたいだけだ」と彼は述べた。「彼らに非常に激しい打撃を与えるつもりだ。いずれ、彼らは『もう耐えられない』と言ってくるだろう。」

「大規模な行動に出る」という提案を受けたという報道について問われると、大統領は、それはすでに実行済みだと答えた。「我々はすでに大規模な行動に出ている」とトランプは答えた。「『大規模』とはどういうことだ?」■

ハワード・アルトマン

シニア・スタッフライター

ハワードはTWZのシニア・スタッフライターである。紛争について頻繁に執筆しており、特に中東やウクライナに焦点を当てているほか、世界中の軍・諜報当局者や業界リーダーへのインタビューも行っている。彼は、米中央軍および米特殊作戦司令部の本拠地であるフロリダ州タンパ近郊に住んでいる。

オリジナル版読者のコメント

  • 「我々は彼らに非常に激しい打撃を与えるつもりだ。いずれ、彼らは『もう耐えられない』と言うだろう。」

  • コンテナ船に積まれたコンテナ多数を見るたびに、ウクライナ軍の作戦「スパイダーズ・ウェブ」を思い出す。

  • コンテナのどれか一つ(あるいは複数)に、船一杯のドローンを詰め込み、ロングビーチ港やニューアーク港で放出するのは簡単だろう ...

    • 意外にも、それほど簡単ではありません。特別なドローン入りコンテナを、甲板上の適切な発射位置に配置するためには、...

  • まあ、一つだけ紛れもない事実があります。カッコいい作戦名の付け方に関しては、ヨーロッパは私たちより光年単位で先を行っているということです。

  • 「オペレーション・アスピデス」という名称は、こうした需要の高い護衛任務には少し手薄な印象を受けます。

  • 2026年2月の記事より:わずか3つの海軍部隊で構成されているにもかかわらず、オペレーション・アスピデス(Operation ASPIDES)は、海上安全保障、地域の安定、そして世界的な貿易の流れの保護に対するEUの取り組みを強調している

  • トランプ:「我々はすでに大規模な対応を取っている。何が『大規模』だというのか?」

  • イランによるサイバー攻撃の疑い、ミネソタ州の30以上の水道システムが標的に

  • トランプは、イランによる米国への攻撃と、自身の政権がCISA長官の任命に失敗したことについて、ミネソタ州知事を非難した。自身の失敗の責任を他人に転嫁する、終わりのない連鎖だ。

  • 「しかし、イランはしばしば、完全な捏造あるいは極端に誇張された声明を発表している。TWZはこの主張を独自に検証することはできない。」

    • ハレルヤ、TWZ!!! ついに西側のメディアがそれを言った。ありがとう!!

  • この紛争について報じる主要メディアの記事を読むのは、まるで主の話を聞いているようだった……

  • アンサール・アッラーのアブドゥル・マリク・アル=フーシが喚いていた時、彼の胸元についていたあれは何だったんだ? 誰かを叩くための、ちょっと豪華なパドルみたいに見えた。

2026年7月26日日曜日

ホルムズ海峡だけではない、紅海でのフーシ派の脅威も警戒しなければならない。中東情勢の緊迫化はなかなか解消されそうもない

 

紅海でフーシ派の脅威、米イラン戦争の新戦線となる恐れ

Houthi threats in Red Sea risk new front in US-Iran war

https://thehill.com/policy/defense/5983848-houthis-threaten-red-sea-blockade/

ランと結託したイエメンのフーシ派は、米イラン戦が大幅に激化することを示唆しており、世界の石油供給量の約7%を賄う重要な紅海の航路を封鎖すると脅している。

  1. この動きは、ホルムズ海峡を事実上封鎖したイランの戦術を模倣したものであり、イラン戦争によって引き起こされた世界的なエナジー危機をさらに悪化させることになるだろう。

  2. フーシ派は月曜日の声明で、バブ・アル・マンデブ海峡を経由するサウジアラビアのエナジーおよびその他の輸出品すべてを具体的な標的としていると述べた。しかし、その影響は世界的なものとなる。

  3. 「フーシ派はこの脅威によって、綱渡り的な駆け引きを試みている」と、ワシントン研究所の上級研究員、エイプリル・ロングリー・アレイは述べた。

  4. 「彼らは米国やイラン、ホルムズ海峡ではなく、サウジアラビアに焦点を当てている。しかし実質的には、この行動は地域紛争と直接結びついている。なぜなら、サウジアラビアの石油輸出能力は明らかに不可欠な生命線だからだ。」

  5. アレイによると、フーシ派は自国の国内目的のために重要な譲歩を引き出そうとしており、とりわけサウジアラビアによる同国の空港や港湾への制限の完全撤廃などを要求しているという。

  6. フーシ派にとって引き金となったのは、7月13日にイエメン北部のサナア空港で発生した攻撃であり、これにより、制裁対象のイランのマハン航空便の着陸が阻止された。アナリストらは、サウジアラビアがこの攻撃を実行したと指摘しており、この攻撃は比較的安定していた4年間にわたる停戦を破る結果となった。

  7. 「イランは現在起きている事態の傍観者ではなく、サナアへのフーシ派代表団の往復便を手配したのは彼らだ」とアレイは述べ、イエメンに新たな現状を作り出そうとするイランのこの動きを「厚かましい措置」と呼んだ。

  8. クリティカル・スレッツ・プロジェクトの研究マネージャーで、アメリカン・エンタープライズ研究所主任研究員でもあるブライアン・カーターは、サウジアラビアが停戦を犠牲にしても構わないと考えている事実は、リヤドにとって停戦による利益が変わったことを示唆している、と述べた。あるいは、サウジ側が、その飛行機に何があったにせよ、容認できないリスクをもたらすと判断した可能性もある。

  9. 2022年に合意された停戦により、サウジアラビアの投資を脅かしていたフーシ派による同国への攻撃は停止した。フーシ派は石油施設を攻撃し続けており、投資や観光の新たな目的地として売り込もうとする同国の取り組みを損なっていた。

  10. 「サウジアラビアは、2010年代後半のように、再びイエメンに深く関与することには消極的だと思う」とカーターは述べた。「しかし、フーシ派がサウジアラビアを追い詰めれば、何らかの報復攻撃を行わざるを得なくなる。」

  11. フーシ派は当初、サウジアラビアのアブハ空港への攻撃で応酬したが、その後、リヤドに対する報復を海上封鎖へ拡大した。これは、イエメン北部で彼らが支配する地域に対する「不当かつ抑圧的な包囲」への対応として、「目には目を」という正当化のもとに行われたものである。

  12. 火曜日、サウジアラビア産原油を積載した少なくとも2隻のタンカーが紅海で引き返したと報じられている。これは、バブ・アル・マンデブ海峡に接近すれば攻撃の対象になるとするフーシ派の警告を受けたためである。

  13. タンカーは、サウジアラビアのヤンブー港から南へ向かっていた。同港では、同国の東西パイプラインから原油を積み込んでおり、このルートにより、リヤドはイランによるホルムズ海峡の実質的な封鎖を回避できていた。

  14. 「民主主義防衛財団(FDD)」のリサーチアナリスト、ブリジット・トゥーミーは、テヘランが世界の石油市場に対する影響力を示そうとしている、あるいは少なくともそう見せかけようとしていると述べた。また同氏は、スエズ運河を経由してタンカーを輸送するサウジアラビアの代替案についても、タンカーの巨大なサイズを考えれば、狭い水路で渋滞を引き起こすリスクがあると懸念を示した。

  15. トゥーミーはさらに、「フーシ派がサウジアラビアの原油輸出を抑制することに成功した場合――現在、その70%以上が紅海を経由して輸送されている――それは間違いなく石油市場に影響を与え、価格上昇を招く可能性がある」と付け加えた。

  16. 両陣営の間で実戦的な攻撃が勃発すれば、地域紛争の深刻なエスカレーションを意味することになる。

  17. トランプ大統領は火曜日、フーシ派が封鎖を実行に移した場合、米国は「事態を処理する」と述べた。これにより、2025年5月に米国とフーシ派の間で成立した停戦が破綻するリスクが生じる。この停戦は、紅海での船舶に対するフーシ派の攻撃を阻止するために米国が開始した、2ヶ月にわたる攻防の末に成立したものである。

  18. カーターはフーシ派は「昨年の春、多大な損害を被った」と述べた。米国がテロ組織に指定している同グループは、米国の報復を招くことを躊躇している可能性が高いする一方で、米国がイランとの対峙に追われている状況下で、米国が再び空爆作戦を実施することは困難になるという計算もしているという。

  19. 合同海上情報センター(JMIC)は火曜日の通知で、フーシ派に近い情報筋が、バブ・エル・マンデブ海峡付近へのミサイルやドローンの配備を含め、船舶攻撃の準備を完了したと述べたと伝えた。

  20. 「民主主義防衛財団」の研究員で、湾岸地域とイエメンを専門のフセイン・アブドゥル・フセインは、フーシ派の能力を「安っぽい海賊行為」と評した。「最初のタンカーを攻撃し、2隻目を攻撃すれば、3隻目は現れないだろう」と彼は述べた。

  21. フセインは、サウジアラビアがフーシ派の脅威に立ち向かう姿勢を強めていないことを批判し、リヤドが世界でも有数の軍事費支出国であり、2025年の予算は780億ドル、当時の国内総生産(GDP)の7.1%に相当すると指摘した。

  22. 「今こそ、サウジアラビア軍が自国のタンカーを防衛すべき時だ」と彼は述べた。「フーシ派でさえ、これはイランと無関係だと言っている……彼らは、これは『我々二人』、つまり『サウジアラビアのあなたたち』と『イエメンの我々』の問題だと語った。我々の問題なのだ」

  23. それでもフセインは、米国がこの機会を利用して、イランとその同盟国に対抗するためのより大規模な地域同盟として、湾岸諸国のパートナーを結集させることを推奨している。同氏は、イランとの間で続いている「その場しのぎ」の報復攻撃ではなく、ホワイトハウスによるより大規模な資源の動員が必要になると述べた。

  24. また、国連安全保障理事会での合意形成に向けた取り組みに対し、ロシアと中国が拒否権を行使する可能性が高いと指摘しつつも、米国は英国やフランスといった同盟国に働きかけるべきだと述べた。これら2カ国は、ホルムズ海峡の安全確保に向けた多国籍ミッションを提案しているが、月曜日に就任したアンディ・バーナム新首相の下で英国の立場が変わる可能性もある。

  25. 「今こそ、イランに後退を迫り、航路を開放し続けるための、米国主導の適切な多国籍作戦としてこれを設計する諸条件が整っている」とフセインは述べ、海上輸送ルートの開放は、イランの核開発プログラムをめぐる米国とイランの協議とは別問題であると付け加えた。

  26. 「しかし、何が起こるかはホワイトハウスのあの人にしか分からない。もし私が彼なら、現時点ではそう考えるだろう」■

2026年7月24日金曜日

ホルムズ海峡に加え、紅海でも航行への脅威が現実になった―フーシ派によるサウジアラビア船籍タンカー2隻への攻撃で原油価格は急上昇した

フーシ派の攻撃で紅海が火薬庫に変わった

Houthi attacks create tinderbox in Red Sea: What to know


https://thehill.com/policy/international/5985654-houthi-strikes-saudi-tankers-red-sea/

ーシ派によるサウジアラビアの石油タンカー2隻への攻撃で紅海で爆発的な状況が生じており、米国・イスラエルとイランとの対立に新たな戦線が開かれる恐れが生まれ、世界のエナジー市場をさらに混乱させる恐れがある。

イエメンを拠点とする武装組織フーシ派は木曜日、SABA通信によると、弾道ミサイル、巡航ミサイル、ドローンを用いてタンカー「エンセリア」と「レイラ」を攻撃したと発表した。これは、フーシ派が今週初め、バブ・エル・マンデブ海峡を通過しようとするサウジアラビア船舶に対する封鎖を宣言して以来、初めての攻撃となった。

この封鎖は、イエメン北部のサナア国際空港に対する空爆への報復として実施された。フーシ派はサウジアラビアを非難したが、サウジアラビアが支援するイエメン政府は、この空爆の責任を自ら認めた。

原油価格が夜間に急騰

木曜日のタンカー攻撃を受け、国際的な指標であるブレント原油100ドルの大台を突破し、先物価格は1バレルあたり約101ドルで取引された。これは1ヶ月前の約79ドルから上昇した水準である。AAAによると、ガソリンの平均価格は1ガロンあたり3.92ドルから4.10ドル近くまで急騰した。

米国エナジー情報局(EIA)によると、世界の石油の約8%が紅海南端にあるバブ・エル・マンデブ海峡を通過している。分析プラットフォーム「Kpler」の統計によると、過去1か月間、毎日約620万バレルの石油が同海峡を通過しており、その3分の2はサウジアラビア産で、これによりサウジアラビアはホルムズ海峡を迂回することが可能となっている。

フーシ派は、同海峡沿いのイエメン領土を支配している。海峡が封鎖されれば、サウジアラビアの原油輸出の大部分が中東から出荷できなくなり、2月にイランが米国およびイスラエルとの戦争開始に伴いホルムズ海峡を封鎖して以来、原油流通量が10%減少している状況にさらに追い打ちをかけることになる。

Kpler社によると、バブ・エル・マンデブ海峡を経由する原油輸入量の減少により、アジアの数カ国、とりわけインドが深刻な打撃を受ける可能性が高いという。

国際エナジー機関(IEA)のファティ・ビロル事務局長は火曜日、紅海の要衝に対する脅威が、石油供給の安全保障に関する懸念や「市場見通しに対する不確実性」を「悪化させている」と警告した。

「我々の推計では、湾岸諸国の輸出量は6月下旬のピークを下回っているものの、3月上旬から6月中旬にかけての水準よりは依然としてかなり高い」と彼は指摘した。

オマーン外務省は、「状況を悪化させ、航行の自由を脅かす恐れのある」新たな事態の悪化や脅威を回避する必要性を強調した。

スエズ運河の代替ルート

バブ・エル・マンデブ海峡が事実上閉鎖されたことを受け、アジアの石油精製会社は原油輸出の代替ルートを模索している。中には、サウジアラビアのヤンブーからエジプトのスエズ運河を経由して地中海へ入り、アフリカ大陸を回り、喜望峰を過ぎてアジアへ向かうという、より長い航路も含まれていると、アルジャジーラが水曜日に報じた

この方法でサウジアラビア産原油の輸送ルートを変更すれば、安全上のリスクは回避できるが、石油輸出にかかる時間と距離は増える。Kplerによると、ヤンブーから韓国への輸送ルートを変更した場合、所要時間は24日から54日に延びるという。

Kplerの原油分析責任者であるホマユーン・ファラクシャヒはアルジャジーラに対し、課題は、世界の需要を満たすのに十分な量の原油を、物理的に十分な速さで運河を通じて輸送できるかどうかだと語った。

「現在の輸出ペースを維持するには、ターミナルの生産性を大幅に高める必要があり、物流が最大のボトルネックとなる」と同氏は同メディアに語った。

もう一つのリスクは、イランがスエズ運河を通過する貨物の輸送に干渉する可能性があるかどうかだ。今月初め、米海軍退役のジェームズ・スタブリディス提督は、スエズ運河周辺におけるイランの動きを注視すべきだと警告した。

「スエズ運河を通る船舶の交通量はホルムズ海峡より多く、イラン側は南西部のフーシ派を利用して同運河を封鎖しようとしているとの示唆を出し始めている」と、スタブリディスはCNNのジェイク・タッパー氏に語った。

トランプ大統領がイランに警告

トランプ大統領は、サウジアラビアのタンカー2隻への攻撃を受け、イエメン過激派が攻撃を継続すれば「イランに責任を負わせる」と警告した。

「1年前、米国は、船舶への発砲を通じて商業や貿易を妨害したとして、フーシ派に対して極めて強力な攻撃を行った」とトランプはTruth Socialで述べ、2025年3月から5月にかけて行われたフーシ派に対する米軍の空爆に言及した。

大統領は、フーシ派がそれらの空爆以来「責任ある」行動をとっていたことを認めたが、「今、彼らは再び活動を再開しつつある」と指摘した。

「この『真実』を、もし彼らが再びこのような行為に及んだ場合、米国はイランに責任を問うという意思表示として受け止めてほしい。フーシ派はイランの代理組織であり、イランに対して大規模な軍事的報復が加えられることになる。もちろん、フーシ派自身に対しても同様だ。彼らはこれまで非常にプロフェッショナルかつ賢明に行動してきただけに、私は彼らに対して非常に失望している」と、トランプ氏の投稿には記されている。

トランプは、ホワイトハウスに復帰して間もない2025年1月、フーシ派を外国テロ組織に指定した。

フーシ派の「レッドライン」

3月下旬、イランから支援を受ける武装勢力フーシ派は、5項目の指針を発表し、米国、そのペルシャ湾岸の同盟国、およびイスラエルに対し、イランへのさらなる攻撃を行わないよう警告した。そのうちの1項目では、紛争の外交的解決と、「パレスチナ、レバノン、イラン、イラクのイスラム諸国に対する侵略の停止、およびイエメンに対する不当な包囲の解除」を主張していた。

この項目の中には、フーシ派が「決して越えてはならない」と述べた3つの「レッドライン」が含まれていた。すなわち、中東諸国はイランとの戦いで米国やイスラエルと同盟を結んではならない、紅海を米国やイスラエルの代理としてイランへの攻撃を行うために利用してはならない、そしてイランとその同盟国に対する敵対行為をエスカレートさせてはならない である。

フーシ派のその他要求事項には、人道支援やパレスチナ人民の「正当な権利」の保障が盛り込まれており、「イエメン国民に対する包囲を強化することを目的としたあらゆる不当な措置」に対して警告を発している。

サウジアラビアが支援するイエメン空港空爆により、フーシ派との停戦は事実上終了した。

クリティカル・スレッツ・プロジェクトの研究マネージャーであり、アメリカン・エンタープライズ研究所研究員でもあるブライアン・カーターは、この空爆は、リヤドにとって停戦のメリットが変わったか、あるいはその飛行機に積載されていたものが容認できないリスクをもたらすと判断したことを示していると述べた。

「サウジアラビアは、2010年代後半のように、イエメンに深く関与することには非常に消極的だと私は思う」と彼は述べた。「しかし、フーシ派がサウジアラビアを追い詰めるような行動に出れば、何らかの報復攻撃を行わざるを得なくなるかもしれない。」■



 

2025年7月14日月曜日

フーシが紅海で1週間に商船2隻を撃沈している(Naval News)—日本はもっと世界のホットゾーンの動向に注意を払うべきです。国境線と利益線は違うのです


イエメン海軍に撃沈された貨物船マジックシーズ(フーシのビデオ)


エメンを拠点とするフーシ派の反政府勢力は先週、リベリア船籍でギリシャが運営する貨物船「マジックシーズ」と「エタニティC」の2隻の商船を、ミサイル、無人水上艦、RPGを使って沈没させたと報じられた。

 最初の攻撃は2025年7月6日、イエメンのアル・フダイダの南西約51カイリの紅海で発生した。フーシ派勢力はこの事件の映像を公開し、リベリア船籍でギリシャが運航する貨物船マジックシーズがミサイルと無人水上艦艇(USV)に攻撃され、その後イエメン海軍が船上で爆発させる様子を映した。この攻撃は、武装した襲撃者が乗った8隻の高速ボートによって行われ、RPGタイプの対戦車ロケット弾を十数発発射した。 USV4隻も攻撃に参加した。

 ビデオによると、乗組員は衝突前の再三の警告を無視したとされる。 その後、船は攻撃され、特殊部隊によって乗り込まれ、その後、船内で爆発物が仕掛けられ、最終的に沈没した。

 2回目の攻撃は、2025年7月7日、リベリア船籍のばら積み貨物船「エタニティC」を標的にしたものだった。同船は、海上ドローン、高速移動するスキフ、ロケット推進手榴弾(RPG)に襲撃されたと報じられている。最初の報告によると、この襲撃で3人のフィリピン人船員が死亡し、もう1人の乗組員が負傷した。


2隻の沈没地点(地図:グーグルマップ)

 

同船の乗組員は船を放棄し、事件現場付近にいた別の商船に救助された。英国海事貿易オペレーション(UKMTO)センターによると、水曜日(7月09日)、同船への攻撃後、5人の乗組員が救助されたが、行方不明者の捜索が続いている。ガーディアン紙によると、貨物船の乗組員7人は救助されたが、少なくとも4人が死亡、14人が行方不明とある。

 フーシ派は両攻撃の犯行声明を出し、イスラエルにガザでの軍事行動を停止するよう圧力をかけるキャンペーンの一環として、イスラエルに関連する船舶を狙っていると述べた。これらの事件は、紅海南部の商業船舶に対するフーシ派による襲撃の新たな波となり、最後に報告された2024年12月26日の襲撃以来、比較的平穏な期間が終わった。

 フランスのMICAセンターによると、標的となった船舶は明らかにイスラエルと関係がある(本船または他の船舶が寄港している)ため、最近の攻撃は傾向の変化ではないという。 「また、フーシストはハマスとイスラエルの停戦交渉に圧力をかけたいのかもしれない」とMICAセンターはLinkedInへの投稿で付け加えた。■


Houthis sunk two merchant ships in Red Sea in a week

  • Published on 10/07/2025

  • By Tayfun Ozberk

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  • https://www.navalnews.com/naval-news/2025/07/houthis-sunk-two-merchant-ships-in-red-sea-in-a-week/

  • テイフン・オズベルク

  • タイフン・オズベルクは元海軍士官で、水上戦、特に沿岸海域の専門家である。 コンピューターサイエンスの学士号を持つ。 トルコ海軍に16年間勤務した後、複数のメディアに記事を執筆。また、世界の海軍戦略に関する分析サービスも提供している。 トルコのメルシン在住。