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北朝鮮ICBM初発射の分析と浮かび上がった課題

失敗を回避すべく最大限の配慮で初のICBM発射に成功し、責任者は命を失うことはなかったようです。記事が指摘するように初の発射で即兵器運用にはならないとしても、まさしく時間の問題になったようです。北朝鮮は自滅へのスイッチを入れたことになるのか、まだわかりませんが、終わりの始まりであることは明らかです。日本としては中距離弾道ミサイル多数があることに引き続き注意していく必要があります。 (Photo: Rodong Sinmun) North Korea Finally Tests an ICBM 北朝鮮がついにICBM実験に踏み切った BY: JOHN SCHILLING JULY 5, 2017 http://www.38north.org/2017/07/jschilling070517/ 米国では独立記念日は壮大な花火ショーで祝うことが多いが、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射テストは想定外だ。だが金正恩がそれを実施し独立記念日祝いと言うが心配の種を増やしてくれた。北朝鮮中央通信が発射の映像を公開し、最大高度2,802キロまで達してから933キロ離れた海面に39分後に落下したとする。日米韓各国政府が発射の事実を認め、おおよその性能を確認した。事実なら米本土まで到達するミサイルになる。ここまで早く実現するとは予想していなかった。 ただしこのミサイルが実際に米本土を正確かつ信頼性高く攻撃可能な兵器になるまでは一二年はかかりそうだ。とくに有事の際の発射の想定が必要だ。とりあえずは確実性に欠ける脅威対象だ。だが不確実でも米本土へ脅威が生まれ抑止力になるし、今回の脅威に対応した外交政治上の意味がすぐにでもあらわれるはずだ。 興味を惹かれるのはロシア国防省が最大高度はわずか510キロだったと発表したことだ。米太平洋軍の第一報では最大高度を2,500キロとしそこから射程距離を5,500キロと推定しICBMに分類した。初期報道で数字に不一致が見られるが、一番正確な数字がどれなのか判断できない。確かなことはいえないが、確実性が不足していることを考慮しても、高度2,500キロ超、飛翔時間37分超は正しいと言える。 最近の北朝鮮長距離ミサイルテスト同様に今回も「ロフテッド」軌道で近隣国を飛び越す飛翔を防ぎながら、高性能を試したとみられる。デ