Business Insiderがイスラエルのペイトリオットミサイルについて、イスラエルが低評価のPAC2を退けるので、これを防空ミサイルが喉から手が出るほどほしいウクライナへ供与するのではと観測記事を掲載しましたのでご紹介しましょう。 US soldiers participate in Patriot missile training at Mount Eitam, Israel in 2018. Sgt. 1st Class Jason Epperson/US Army イスラエルは米国製ペイトリオット防空システムに感銘を受けたことがない 1991年にはイスラエルに向け発射されたイラクのスカッドミサイルの迎撃にペイトリオットが失敗した事が大きい イスラエルにペイトリオットは不要でも、ウクライナは切実に必要としている イ スラエルはペイトリオット防空システムに決して満足していないがウクライナは自国の存続にこれが不可欠と考えている このため、イスラエルが旧式ペイトリオット部隊をシャットダウンし始めた一方で、ウクライナは自国の都市と軍隊を防衛するためにペイトリオット・ミサイル増設を懇願する奇妙な状況が生まれている。 イスラエルとウクライナのペイトリオットに関する経験は、全く異なっている。イスラエルは1991年、イラクが発射した約40発のスカッド弾道ミサイルにペイトリオットを初めて実戦使用した。だがイスラエルはペイトリオットの哀れな性能に失望し、関係者はわずか1発、あるいはゼロ発のスカッドしか撃墜できなかったと推定している。 イスラエルがペイトリオットを再び戦闘に使用したのは、2010年代にシリアから飛来したドローンとSu-24爆撃機を撃墜してからだ。それまでにペイトリオットはまったく異なるシステムになっていた。イラクのスカッドなどに対する初期の失敗から、システムの大規模アップグレードが行われ、標的を直接攻撃し運動エネルギーで破壊するアクティブ・レーダー・シーカーを搭載したミサイルが開発された。これらの新型「ヒット・トゥ・キル」ミサイル、PAC-3の価格は1発約400万ドルと見積もられている。一方で低性能のPAC-2は近接信管ミサイルで、飛来するミサイルの近くで爆発させて排除する。 2023年初頭にPAC-2とPAC-3両方の迎撃ミサイルを搭載した...
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