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2025年12月21日日曜日

中国の新空母福建が台湾海峡を通過し上海へ向かった模様

 


空母福建が台湾海峡を通過(USNI News)

ジルハン・マハジール

2025年12月17日 午前11時48分

中国海軍の最新鋭空母「福建」(18)は2025年12月16日、台湾海峡を通過した。台湾国防部

湾国防部によると、中国人民解放軍海軍の最新鋭空母「福建」(18)が火曜日に台湾海峡を通過した。

ソーシャルメディアに投稿された動画では、「福建」が日曜日、玉林海軍基地 Yulin Naval Baseを出港する様子が映っている。台湾国防部は、前日に福建が台湾海峡を通過したのを確認し、水曜日に短い声明を発表した。同省は、中華民国軍が通過を監視し、空の飛行甲板の同空母の写真を入手したと述べた。

水曜日の議会で、台湾の顧衛寧 Wellington Koo 国防相は、福建が上海の長興島Changxing Islandにある造船所に戻り整備を受けるものと推測されると述べた。顧国防相はさらに、現在の観測では福建の通過に軍事的な動きはなかったと付け加えた。台湾国防部は、同空母に護衛艦艇が随伴していたかどうかについて言及しなかった。

火曜日の台湾海峡通過は、同空母が11月5日の就役以来、母港である海南島三亜市の玉林海軍基地から出航した2度目の事例となる。

国有の江南造船所で建造された福建は、9月に長興島を出港し、最終的な就役に向け海南島へ向かった。当時、日本は同艦が台湾海峡に接近するのを追跡したが、台湾国防部が同艦の海峡通過について言及しなかったことから、福建は台湾海峡内の中国領海を通過したとみられている。

福建が中国北東へ向かうのは、おそらく整備のためだが、同艦は渤海湾に向かう可能性もある。渤海湾は中国海軍の空母作戦訓練及び飛行認証区域である。

北京が保有する他の2隻の空母、CNS 遼寧(16)と山東は、いずれも12月の展開任務を終え母港へ帰還した。両空母は今年度、広範な展開任務を遂行しており、6月には両空母打撃群が日本の南西地域周辺で同時に作戦行動を展開した。

2025年12月12日、空母「遼寧」(16)打撃群はフィリピン海から南シナ海へ進入した 統合幕僚監部

山東打撃群は4月に人民解放軍による台湾威嚇演習「海峡雷鳴2025A」の一環で展開した。

遼寧空母打撃群は金曜日、日本の南西諸島周辺での6日間の哨戒を終え、空母は現在山東省青島の母港に戻っている。巡航中、遼寧は搭載戦闘機・ヘリコプターによる計260回の出撃を実施。日本側は、遼寧のJ-15戦闘機が、同艦の行動を監視中の航空自衛隊F-15戦闘機にレーダーを捕捉したことを抗議した。

中国側は、任務群を追尾していた日本の駆逐艦に対し飛行作戦の実施を通知しており、遼寧の戦闘機は捜索レーダーのみを使用したと主張した。北京はまた、日本機が遼寧の戦闘機の訓練空域に侵入し、訓練を妨害したと非難した。

一方、中国共産党の機関紙人民日報は山東空母打撃群は南シナ海で訓練を実施したとXに投稿した山東は今年最後の海上訓練任務を完了し、母港に戻った。中国海軍の公式SNSアカウントも山東の最新訓練映像と称する動画を投稿した。

水曜日は山東の就役6周年であり、人民解放軍の公式SNSアカウント「中国軍号」は記念動画を投稿した。■

ジールハン・マハジール

ジールハン・マハジールはマレーシア・クアラルンプールを拠点とするフリーランスの防衛ジャーナリスト兼アナリストである。1998年以降、彼が執筆した出版物には『ディフェンス・レビュー・アジア』『ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー』『ネイビー・インターナショナル』『インターナショナル・ディフェンス・レビュー』『アジアン・ディフェンス・ジャーナル』『ディフェンス・ヘリコプター』『アジアン・ミリタリー・レビュー』『アジア・パシフィック・ディフェンス・レポーター』が含まれる。

New Chinese Carrier Fujian Sails Through the Taiwan Strait

Dzirhan Mahadzir

December 17, 2025 11:48 AM

https://news.usni.org/2025/12/17/new-chinese-carrier-fujian-sails-through-the-taiwan-strait


2025年11月16日日曜日

中国の次期空母が原子力推進となる強い証拠が浮上(TWZ)―透明性のまったくない中国軍に対して西側は鋭い情報工作、情報分析をくりひろげています


中国の「004型」空母が原子力推進となれば、海軍戦力の飛躍的向上を意味し、米国との対等化に一歩近づく

Recent imagery indicates that China is progressing work on a new aircraft carrier, its fourth, which is widely expected to introduce nuclear propulsion. The development comes just a week after the People’s Liberation Army Navy (PLAN) commissioned its first domestically produced carrier, the Fujian. Meanwhile, there are signs that Beijing may also still be working on at least one more conventionally powered carrier, too.

中国インターネット

近流出した画像は、中国が空母4番艦の建造を進めており、情報源多数が原子力推進の導入を予想していることを示している。艦体構造の新たな詳細が確認され、この見解を直接裏付けている。この進展は、中国人民解放軍海軍(PLAN)が初の国産空母である福建を就役させてからわずか1週間後のことだ。一方、北京が少なくとももう1隻の通常動力型空母も引き続き建造中であるとの報告が増えてきた。

大連で建造中の004型と思われる空母のクローズアップ。中国インターネット

004型と呼ばれる新型空母の画像は、中国遼寧省の大連造船所で建造が進んでいる様子を示している。現在確認できるのは、原子炉格納構造体と見られる部分で、これは推進システムの重要な指標となる。確かにこの構造は米海軍の原子力空母と概ね類似しており、将来の原子炉設置に関連するとする見解が一般的だ。ただし、これが他の試験艦あるいは試験モジュールである可能性も残る。また、ある目的のために存在するように見えるが、実際には別の目的であるケースもあり得るが、その可能性は低いと思われる。

過去に004型設計に関連して公開されたレンダリング図は、米海軍のフォードやフランスの次世代空母と類似点が見られ、いずれも原子力推進である。

将来の中国空母を想定した概念図。中国インターネット経由 @HenriKenhmann

米国防総省の最新中国軍事力評価報告書では、原子力空母についてはっきり言及していないものの、中国の「次世代空母」は「より高い持続能力」を特徴とし、「中国周辺海域を越えた地域に展開された場合、潜在的な海軍空母戦闘群の攻撃力を増大させる」と記されている。

今年3月、中国人民解放軍海軍の政治委員袁華智は、4隻目の空母建造が開始されたことを認めたが、それが原子力推進かどうかについては回答を避けた。


将来の中国原子力空母の模型。中国船舶工業集団(CSSC)のラベルが貼られていることから、公式モデルである可能性を示唆している。中国インターネット

ほぼ1年前、中国が大型水上戦闘艦に適した陸上型原子炉プロトタイプを建造した証拠が明らかになった。いわゆる「龍の力」プロジェクトは四川省楽山市郊外の山岳地帯に位置する。

中国4番艦の原子力化は極めて重大な意味を持つ。

原子力推進により004型艦は事実上無制限の航続距離を得る。また、高度化するセンサーやその他の任務システムの発電需要を満たす上でも有効だ。原子力超大型空母は米海軍との技術格差を大きく縮め、中国をフランスに次ぐ原子力空母運用国とするだろう。

過去の衛星画像からは、2024年5月以前に大連で空母建造が進行中であることが確認されていた。同年5月に初めて衛星画像に捕捉されたのは、飛行甲板の一部を構成するモジュールだった。


2024年5月17日付の衛星画像に捉えられた大連の空母モジュール Google Earth

モジュールには明らかにカタパルト軌道用の溝が確認され、004型は船首2基に加え、中央部に2基のカタパルトを装備することを示唆している。これはニミッツ級やフォード級の配置と一致し、中国第3空母である003型福建では3基だった。

先週の就役式典で撮影された中国空母福建。中国国防省

福建と同様に、また最初の2隻の空母と対照的に、004型はカタパルトによる航空機発進能力を備える。先行する山東と遼寧はどちらも短距離離陸・着艦方式(STOBAR)を採用し、特徴的な「スキージャンプ」式離陸用ランプを備えている。カタパルトは総重量の大きい航空機の発進において多くの利点があり、これは燃料や兵装の搭載量増加につながる。また一般的に、より多様な機種の航空機にも対応できる。これには大型で低速な設計のもの、例えばKJ-600艦載早期警戒管制機や、小型の無人機なども含まれる。

福建と同様に、004型も先進的な電磁式航空機発進装置(EMALS)を搭載すると推測される。この種の装置は、米海軍のみが使用している。

前述のKJ-600に加え、004型艦の航空部隊にはJ-35ステルス戦闘機が配備される見込みだ。これにはJ-15多用途戦闘機の改良型、特に電子戦仕様機も含まれる。さらに各種無人機、例えばGJ-11無人戦闘航空機(UCAV)の艦載型ヘリコプターも搭載されるだろう。


J-35試作機2機が緊密な編隊を組む様子。via X

しかし興味深いことに、中国は並行して別の新型空母の開発も進めていると報じられている。こちらは通常動力型だ。

未確認情報によれば、大連で建造中の004型に加え、上海の江南造船所で通常動力型空母の建造が間もなく開始されるという。この場所は福建を建造した造船所である点で理にかなっている。もし情報が正しければおそらく改良型003型となるだろう。

中国の巨大な造船能力を考えれば、二つの異なる次世代空母設計を追求することは理にかなっている。改良型003(一部の観測筋が003A型と呼び始めている)は実績ある設計と低コストという利点を提供し、より野心的な004型は高コストでリスクも高い。

下図は後継となる通常動力空母(艦番号CV-19)の模型だが、出所は不明で公式かどうかは定かではない。ただし注目すべきは、アイランド構造が武漢にある大規模な陸上空母試験施設のものと大きな類似点を持つことだ。

将来の中国通常動力空母CV-19のモデル。中国インターネット武漢の改造空母模型。その奇妙な島構造は(おおむね)上記モデルと一致する。(中国インターネット)

また、中国の任務の多くに原子力空母が必ずしも必要ではないという主張もある。原子力空母は世界規模での持続的な遠洋作戦には大きな利点となるが、台湾海峡や係争中の南シナ海など、自国に近い地域での緊急事態においては、通常動力型空母部隊が極めて有効である。通常動力空母には追加の利点がある。予算が限られていても、より短期間で建造でき、より多くを配備できる。ただし、安定した補給ラインへの依存度が高く、紛争時には脆弱になりうる。一方、原子力空母でも航空部隊や護衛艦隊の燃料を含む、他の物資の安定供給を必要とする。

同時に、中国が076型と呼ばれる超大型強襲揚陸艦の複数導入を進めている点にも留意すべきだ。各艦には少なくとも1基の電磁カタパルトが搭載され、主に無人機発進に用いられる見込みである。これらもまた、台湾に対する作戦任務と南シナ海における軍事力投射に特化した設計と見受けられる。

原子力空母となる可能性が高まる艦艇の建造と、別の通常動力型空母の建造計画の可能性は、中国が海軍大国として抱く高い野心と、その海洋戦略を実現するため投入する資源を浮き彫りにしている。こうした進展はあるものの、現時点では中国海軍の通常動力空母3隻は米海軍の現役原子力空母11隻大きく劣ったままであることも忘れてはならない。とはいえ、差は急速に縮まりつつある。■

トーマス・ニューディック

スタッフライター

トーマスは防衛分野のライター兼編集者であり、軍事航空宇宙分野や紛争に関する取材経験は20年以上である。数多くの書籍を執筆し、さらに多くの書籍を編集し、世界の主要航空出版物に多数寄稿してきた。2020年に『The War Zone』に参加する前は、『AirForces Monthly』の編集長を務めていた。


Strong Evidence That China’s Next Carrier Will Be Nuclear Emerges In Shipyard Photo

Nuclear propulsion for China's 'Type 004' aircraft carrier would represent a leap in naval capability and another step toward parity with the U.S.

Thomas Newdick

Published Nov 12, 2025 1:32 PM EST

https://www.twz.com/sea/strong-evidence-that-chinas-next-carrier-will-be-nuclear-emerges-in-shipyard-photo






2025年11月8日土曜日

PLANが新空母福建を海南島で就役(11月5日)(Naval News)

 


2025年11月5日、三亜での就役式典における空母福建。背景には空母山東と075型強襲揚陸艦。画像:中国国営メディア


中国海軍(PLAN)は11月5日、空母3番艦「福建」(18)の正式就役を宣言した。最高指揮官習近平主席含む高官が、海南島にある三亜海軍基地で行われた式典に出席した

役式典は、上海で建造が確認され約8年に及ぶ同艦建造で頂点となった。新型艦の最初のモジュールは2018年初頭に江南造船所に現れた。同造船所は2022年6月17日に空母を進水させた。海上公試は2024年5月1日に開始された。その後、中国海軍最大の艦艇は8回の海上公試を実施し、今年9月に三亜へ到着した。

就役式典は、台湾と対峙する中国南東部の省名に因んで命名された同艦が、中国人民解放軍南部戦区(STC)隷下で運用される。式典には空母山東、075型強襲揚陸艦(おそらく同型4番艦)や多数の戦闘艦艇も加わった。

「003型」と呼ばれていた福建は、遼寧(16)と山東(17)に続く3番目の空母である。最初の2隻はそれぞれ2012年9月と2019年12月に就役した。福建はまた中国初の超大型空母であり、8万トンを超える空母だ。さらに福建は、中国海軍(PLAN)で初めて電磁カタパルトを装備した艦艇である。これにより中国海軍は米国に次いで電磁式カタパルトを搭載した空母を運用する世界第2の海軍となった。

この就役は、遼寧(旧ソ連空母ヴァリャーグが大連の乾ドックに曳航されてから20年目の節目でもある。

新空母の運用開始までにはさらなる作業が必要

就役は福建が正式にPLANで運用を開始する節目である。しかし、この出来事は試験や海上公試の終了を意味するものではない。空母は搭載航空機と、移動式航空基地の機能を支えるサブシステム多数からなる複雑な生態系だ。この最大級の軍艦の性質上、運用能力に至るまでのプロセスには時間を要する。

就役時の艦上に展開した航空団には、J-15T、J-35、KJ-600、Z-20など関連機種が全て含まれていた。Xソーシャルメディア経由、元は中国国営メディア。

中国は最初の2隻の空母で相当な運用経験を蓄積した。しかし福建はクズネツォフ型STOBAR空母から進化し、劇的な技術的向上を遂げている。そのためこの新型超空母は今後数年間、完全な運用能力達成に向け訓練を続けることになる。

今後の試験では、搭載された電磁式発着装置(EMALS)の利用頻度が次第に増加する。その他の側面としては、兵器や燃料供給などの支援システムの認証、運用手順の検証などが挙げられる。

新空母は新たな高性能航空団も導入

本誌は過去において中国の空母計画詳細に報じてきた。また福建の運用特性についても関連情報を整理してきた。艦体自体に複数の新技術を導入するだけでなく、同空母は根本的に改良された航空団も運用する。

搭載される艦載航空戦力には、カタパルト対応のJ-15T多用途戦闘機、J-15DT電子戦機、次世代戦闘機J-35、そしてKJ-600空中早期警戒機が含まれる。三種類の機種の組み合わせは、前世代の二隻の空母遼寧と山東を大きく凌駕する能力上の飛躍を意味する。カタパルト発射の支援により、各機種は中国海軍の作戦行動範囲、搭載量、状況認識能力を飛躍的に向上させる。

加えて、回転翼航空部隊も大幅な近代化が進み、多用途型及び対潜戦型Z-20ヘリコプターがその顕著な例である。

航空戦力の多様化は、太平洋及び周辺海域への進出を拡大する中国海軍の野心を示している。初の大型空母である福建は、訓練艦としての重要な役割も担う。同艦は、これらの新型兵器システムを活用する中国海軍航空隊のさらなる成長と戦術熟成を可能にする。

次の空母は、時を待たずして登場する

中国の追加空母建造は「実現するか否か」ではなく「いつ実現するか」の問題だ。四号艦は、遼寧と山東の建造を完遂した大連の同名造船所で、表向きは建造中だ。

建造が非常に初期段階にあること、中国当局からの情報提供が乏しいことから、その存在を断定的に証明するものは未だない。福建の建造ペースを考慮すれば、仮称004型の正確な特性については2026年頃に情報が得られるだろう。

武漢にある陸上空母模型。おそらく第四号空母のアイランド配置を示している。同施設では以前、山東と福建の同様の模型も展示されていた。画像提供:Sinodefenceforum

大きな疑問点は推進方式で、原子力推進設計と推測されている。さらに004型は、リスク低減と迅速な開発のため、福建が依然採用するクズネツォフ型船体からより大きく離れる可能性が高い。ただし詳細な特性は、関連する仮説を裏付ける画像が追加されるまで完全な推測の域を出ない。

変貌を遂げた海軍力

福建が現役艦隊に編入された事実は、中国海軍が真の遠洋海軍へと変貌したことを強調している。同海軍は運用する空母の数と艦載航空戦力の運用能力の両面で、米国に次ぐ世界第2位の規模を誇る。この出来事は、PLANの20年にわたる急速な近代化における最も顕著な節目である。

しかしPLANの視点から見れば、この成果はより重大な変革の前兆に過ぎない。特に艦隊規模と関連する作戦行動範囲にさらに大きな変化が及ぶだろう。中華人民共和国が建国100周年を迎える2049年、つまり24年後にはPLANは変革の旅を完結させているかもしれない。■

アレックス・ラック

アレックス・ラックはフリーランスのライター兼アナリストであり、ドイツ軍の近代化、NATO、世界各国の海軍計画、特に中国海軍(PLAN)を専門とする。ドイツ出身で、現在はオーストラリアのブリスベンを拠点としている。


Chinese Navy Takes Aircraft Carrier Fujian Into Active Service In Hainan