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2025年6月9日月曜日

ウクライナがロシアのSu-35S戦闘機9機目の撃墜を主張(The Aviationist)―ウ空軍はF-16による撃墜だとして降り、事実ならF-16による初の戦果となる

 

Su-35S shot down

Su-35S(画像提供: Aktug Ates/Wiki)

オンライン上の公開映像で、ロシアが新たにSu-35Sを失ったことが確認できる。未確認の主張によれば、同機はF-16によって撃墜された


クライナ空軍は、2025年6月7日午前に行われた作戦中に、ロシアのスホーイ Su-35 フラッカー-E戦闘機を撃墜したと発表した。

空軍の公式テレグラムチャンネルで共有された短い声明によると、機体は「クルスク方面での成功した作戦の結果」で撃墜された。交戦に関する追加の詳細の提供はなく、ロシア側からコメントは出ていない。

興味深いことに、ソーシャルメディアの投稿で使用されたロシアの航空機のシルエットは、Su-35SではなくSu-34 Fullback(ただしテキストにはSu-35と記載)を表現しているように見える。

この撃墜は複数のロシアの軍事ブロガーによって確認されているが、モスクワから公式発表はない。航空機の残骸の映像がオンラインで拡散されている

ロシア航空宇宙軍がパイロット救助のために出動したミッションの映像もソーシャルメディアに投稿されている。

Su-35Sの撃墜自体は疑いの余地がないものの、フラッカー多用途戦闘機が地対空ミサイルシステムにより撃墜されたのか、またはウクライナ空軍の戦闘機(おそらくF-16)によって撃墜されたのかは不明。一部ウクライナ筋は後者を示唆している。

現時点では、どちらの主張を裏付ける証拠は出ていない。確認されればウクライナ空軍のF-16による初の空中戦撃墜となるだろう。

ロシア航空宇宙軍は、ウクライナ戦争開始以来、少なくとも8機のSu-35Sを失っている。最初の機体は2022年4月3日に撃墜された。

Su-35S「フラッカーE」は、Su-27フラッカーの4++世代型だ。この多用途戦闘機は、推力矢じり制御、レーダー波吸収塗装、Irbis-Eパッシブ電子スキャンアレイレーダー、赤外線検索追跡システム(IRST)、Khibinyレーダー妨害システムを搭載し、興味深い武器の使用能力も有し、AWACSや給油機などの高価値航空資産(HVAA)を標的とできる超長距離空対空ミサイルR-37Mや、敵の防空網制圧(SEAD)任務で用いられるKh-31対レーダーミサイル(ARM)を含む。

この撃墜は、ウクライナの保安機関SBUが先週実施した大規模なドローン攻撃に続くものだ。前回の攻撃では、40機を超えるロシア軍機が標的とされたと報じられている。複数の飛行場への攻撃は、ウクライナ領土へのミサイル攻撃に頻繁に使用されるTu-95とTu-22爆撃機の長距離プラットフォームを損傷または破壊したものとされている。■


Ukrainian Air Force Claims Shootdown of Russian Su-35S Fighter

Published on: June 8, 2025 at 12:22 PM

 David Cenciotti

https://theaviationist.com/2025/06/08/russian-su-35s-claimed-shot-down/



2017年12月16日土曜日

Su-57に高優先順位を置けないロシア空軍の実情

 


  • Russia's New Su-57 Stealth Fighter Has A Big Problem That Won't Be Fixed Until 2025 ロシアのSu-57ステルス戦闘機の問題解決は2025年以降に

December 13, 2017


  • ロシアがスホイSu-57PAK-FA第五世代戦闘機に新世代サトゥルン製イズデリエ30エンジンを搭載してテストを開始した。今後数年間続く。一方でロシアは暫定的にサトゥルンAL-41F1アフターバーナー付きターボファン(推力32,500lbs)を搭載し運用テストも行う。
  • サトゥルン製イズデリエ30エンジンの詳細は不明だが通常24,054lbs、アフターバーナーで39,566lbsとの予想がある。ただし供用開始は2025年ごろになる。ロシア空軍はSu-57を160機程度調達する予定で、新型エンジン搭載をもくろむ。
  • 現時点では12機のみ購入し、納入は2019年予想だ。初期型のSu-57の調達規模は60機未満だろう。
  • Su-57初期型にロシアが前向きでないのは搭載エンジンAL-41F1が原因だ。同エンジンはSu-35Sフランカー-Eにも搭載されている。
  • ステルス性能を除けば、最新型フランカーでSu-57とほぼ同じ性能が実現している。そうなるとロシアがごくわずかしか性能が上がらない機体に大金を払いたくない気持ちがわかる。
  • Su-35S制空戦闘機やSu-34フルバック爆撃機を導入中のロシアがSu-57を大量導入するとしたら2027年以降だろう。
  • 「Su-57の本格生産は新エンジン換装がないと始まらず、それは2027年以降だ」「今後8年間でロシアはテスト用に小数機を導入するでしょう」とドミトリ・ゴレンブルグDmitry Gorenburg(Center for Naval Analys主任研究員)が‘PONARS Policy Memoに書いている。
  • 生産は続いても、ロシア空軍は他機種に重点を置くだろう。
  • 「新鋭戦闘機が多数ある中で同機調達を減速し他機種導入を優先するはず」とゴレンブルグも述べる。「同様なことは軍用ヘリコプターにもあてはまり、ロシア軍向け新型高速ヘリの開発は2027年すぎないと始まらないだろう」
  • 今後のロシア空軍は大型輸送機、情報収集偵察監視機など支援機材に重点を置きそうだ。さらにロシアは空中給油能力不足を常に抱えている。■

Dave Majumdar is the defense editor for The National Interest. You can follow him on Twitter: @davemajumdar.

Image Credit: Creative Commons.

2016年1月22日金曜日

ロシア空軍がSu-35S追加発注したのはT-50投入がさらに遅れるため


一見どうでもいいニュースに聞こえますが、重要なのはT-50 PAKFAが実戦化するのが2020年代以降にずれこむということで、原油価格低迷もありロシア経済がすでに低迷していると示唆していることです。

Russia Places New Order For 50 Su-35S Fighters

Jan 12, 2016Maxim Pyadushkin | Aerospace Daily & Defense Report

Sukhoi-35S: Aleksander Markin
MOSCOW — ロシア空軍はスホイ-35Sを50機以上、1,000億ルーブル(14億ドル)で発注する。ロシア業界筋関係者が伝えてきた。.
  1. 調達契約は昨年夏に調印済みと、スホイ親会社の合同航空機会社(UAC)の代表がAviation Weekに明かした。別の教会筋が経済日刊紙Vedomosti に発注の最終決定が遅れたのはロシア政府の2016年度予算の道筋がはっきりしなかったためだという。予算は12月中旬にやっとプーチン大統領が署名して発効した。
  2. 合同航空機代表によれば戦闘機は今年から年間10機のペースで引き渡すという。
  3. 単座型Su-35はSu-27フランカーの系列に属する最新型。以前のフランカー各型と比べるとエンジンが強力なNPOサトゥルンAL-41F-1Sに換装され、推力ベクトル制御と完全デジタル装備が特徴で、ティコミノフNIIPイルビス式フェイズドアレイレーダーも搭載される。ハードポイントは12箇所あり合計で8トンまでの兵装を搭載する。
  4. ロシア空軍はまず2009年にSu-35Sを48機発注しており、二年後に初号機が就役し、最終号機が昨年納入されたばかりだ。ロシア国防省の発表ではコモソモルスクオナムールの組立工場からカムチャツカ地方までフェリーフライトを今週実施したという。ロシア極東には拠点基地プリモリエがありそこまで移動した。
  5. Su-35はロシア軍にとって同じスホイのT-50代後世代戦闘機が登場するまでのつなぎの扱いだ。T-50の第一線配備は2020年より先になる模様で、ロシアの経済不振が原因だ。
  6. Su-35運用に加わるのは中国で、長年に渡る交渉の末に24機を20億ドルで調達する契約を昨年調印している。■