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M1戦車をウクライナに簡単に送付できない事情が米陸軍にある

  US Army / Staff Sgt. Warren W. Wright Jr. / 21st TSC Public Affairs M1戦車をウクライナに送るとしても、米国内の在庫から引き抜くわけにはいかない事情がある 米 国政府は現在、ウクライナ軍にM1エイブラムス戦車数十台のを送る準備を進めており、その複雑な電子部品や特にガスタービン推進システムが、操作やメンテナンス困難にするという懸念に注目が集まっている。ウクライナ軍が受け取るエイブラムスの具体的な車種は明らかになっていないが、輸出仕様とする必要がある。米軍仕様車両には劣化ウラン含む極秘の装甲パッケージがあり、主要同盟国にも容易に輸出できないためだ。つまり、米国はウクライナにM1をそのまま送るわけにはいかないのだ。  ジョー・バイデン大統領は本日、ウクライナ軍にM1戦車31両を送る計画を正式発表した。米国政府は、ウクライナ安全保障支援構想(USAI)を通じエイブラムスを入手する。USAIは、ウクライナ軍の長期ニーズを支援するため、武器システムやその他の装備の購入、訓練やその他支援サービスの資金を提供するもの。正確な納入スケジュールはまだ不明だが、アメリカ政府関係者はプロセスが数カ月かかると明言している。最初の戦車が到着するのは今年末か来年初めになるかもしれない。  さらに、ウクライナ向けのM1が完全に新規生産された戦車なのか、それとも別の供給元から調達するのかは、すぐには明らかにならない。米陸軍には数千台の旧式エイブラムスが保管されており、請負業者に依頼して新品同様の状態に改修してもらう、あるいは新品と再生部品を混合した戦車の製造に利用することができる。 カリフォルニア州シエラ陸軍基地のM1エイブラムス戦車などの装甲車の列を示す衛星画像。 Google Earth いずれにせよ、ウクライナに向かう前に輸出可能な構成にする必要がある。作業の大部分は装甲パッケージの取り扱いが中心となるだろう。  1980年代後半からの米軍向けM1A1の新造車両には、高密度金属として知られる劣化ウラン(DU)など含む複合装甲パッケージが採用されている。その後のA2系でもDUを組み込んだ装甲パッケージが採用された。アメリカの旧式M1A1の多くは、後で新型装甲などに改良され、最終的に数百両がA2規格に引き上げられた。 M1A

いよいよM1エイブラムズのウクライナ供与か。米政府を巡る動きが急展開してきた。

戦車供与の話題はここに来て急展開しており、いよいよエイブラムズ戦車もウクライナヘ向かうことになりそうです。ロジスティクスなどの問題はありますが、大きな政治的な意味があるのでしょう。 US Army 米エイブラムス戦車がウクライナへ向かうとドイツなどのレオパード2も含む、大きな取引の一部となる 米 国政府がM1エイブラムス戦車数十台をウクライナ軍に送付する案が実現に近づいているとの報告が増えてきた。ポーランド当局がレオパルド2戦車をウクライナに再輸出する承認をドイツに正式要請したことを受けたものだ。ドイツの政府関係者は、アメリカがエイブラムスの譲渡を許可した場合のみ、このような取引にサインすると述べたという。 Politico記事によると、バイデン政権は、M1戦車30〜50両を含むウクライナへの新しい軍事支援パッケージを検討している。これは、ウォール・ストリート・ジャーナルなどが本日報じた、アメリカ政府関係者がM1エイブラムス譲渡の決定に向けて動き出しており、正式な発表が今週にも行われるかもしれない、という報道に続くものだ。 ウクライナ向けに検討中のM1エイブラムスの型式不明である。これまでの米国のウクライナ向け軍事援助からすると、旧型のM1A1またはM1A2の可能性が高い。いずれも120mm主砲を搭載しているが、装甲、センサー、通信システムなどの具体的な構成が異なる。米陸軍は旧世代のM1戦車数千台を保管している。米海兵隊は再編の一環で、エイブラムス戦車をすべて売却している。オーストラリア、エジプト、イラク、クウェート、モロッコ、サウジアラビアもM1型戦車を運用している。 アメリカ政府関係者は一貫して、エイブラムスは他の西側近代戦車と比べて複雑で燃料消費が激しく、ウクライナ軍に有用な能力を短期間で提供できないと懸念を表明してきた。後者は、M1のガスタービン推進システムを指している。また、エイブラムスには非常にデリケートな側面があり、同盟国協力国向けの輸出仕様には、省かれている機能がある。 ウォールストリート・ジャーナル記事によると、「(エイブラムスの)発表は、ベルリンが自国のレオパルド2戦車を少数送ることに同意し、ポーランドなどによるドイツ製戦車の納入を多く承認するというドイツとのより広い外交の一部となるであろう」という。 正確な状況はまだ不明だ。The War Zo

エイブラムズXについて。新技術とウクライナ戦のフィードバックはどこまで有効なのか。

  General Dynamics Land Systems が米国陸軍協会の年次シンポジウムで発表した新型エイブラムズXは、戦闘で実証ずみの重装甲戦車の主要要素と、パラダイムを変える可能性のある革新的技術を融合している。       地上ロボット、無人プラットフォーム、攻撃ドローンの制御、ステルス戦闘機や前方部隊との目標データのネットワーク化、精密誘導および軌道修正式弾薬による敵車両の破壊、大量の各種データの受信を瞬時に処理するなど、陸軍の未来の主力戦車が高度な敵に対して行うべきことはすべ備えている。   エイブラムズX 360度サーマルサイト、次世代弾薬、殺傷力の高い無人砲塔を備えた、重量60トン、AI搭載、低燃費のハイブリッド電気主戦戦車が、米陸軍の「デモンストレーション」用として登場した。   エイブラムズX   GDLSの新型エイブラムズの出現は、エイブラムズXのようなテクノロジー、無人システム、機動陣形、高い生存力の重機械化プラットフォームを新しい脅威環境に適合させる最善の方法に関する陸軍の進行中の分析および実験と密接に関連している。疑問も残る一方で、陸軍が大きな熱意と決意を持って歓迎する明確なものは技術革新だ。  「陸軍の戦闘戦車の未来がどうなるかを語るのは時期尚早です。お伝えできるのは、我々は道を探している、ことはご存知のとおりで、我々が行う必要がある投資はご存知の通りで、可能性の芸術であり、AFCが次世代戦闘車両CFTを通じて実験を継続し、教訓を抽出し始めるだろうと見ている」と陸軍次官Gabe Camarilloはインタビューでウォーリアーに語った。  陸軍は、エイブラムズXのような特定製品について特定の立場を取らないように注意することがよくあるが、エイブラムズXでは陸軍はイノベーションに強くコミットしている。  目標の一部と概念的な焦点は、激戦時における生存能力と、主力戦車の機動性、遠征作戦、速度、殺傷力の最適なバランスを見つけることに集中している。軽量装甲複合材、アクティブ・プロテクション・システム、AI搭載コンピューティング、エレクトロニクス、センシング、長距離殺傷力など、パラダイムを変える新技術を活用して、敵の激しい攻撃から最高の防御力を発揮する最適点はどこにあるのか?  GDLSのエイブラムズXは、重要な重装甲技術を、新世代のイノベーシ

次世代エイブラムズ戦車 エイブラムズXのコンセプトモデル公開へ

    General Dynamics video Screencap   将来の主力戦車となるエイブラムスXのコンセプトが初公開された     ジ ェネラル・ダイナミクス・ランドシステムズ General Dynamics Land Systemsは、エイブラムズX次期主力戦車コンセプトの実物を正式に公開した。今週初め、本誌はこの機能満載のM1エイブラムスの進化に関する最新情報を書き上げたが、今週ワシントンDCで開催される米陸軍協会のイベントに先立って、実際のハードウェアを見られた。 General Dynamics Land Systems 社が新たに公開した エイブラムズX のビデオをご覧ください。  エイブラムスXは、複数の電子光学照準器や30mmチェーンガンを装備したリモート・ウェポン・ステーションなど、砲塔を大きく改良されており、未来の戦車に見えることは言うまでもない。スナイパーグレーのような都市型迷彩に、鋸歯状のスカートに沿ったカウンターシェーディングを施し、XM360由来の120mm砲とポート付きマズルブレーキも非常に未来的な印象を与えている。  しかし、この重装甲戦車で最もエキサイティングな特徴は、戦車の奥深くに埋められたハイブリッドパワートレインだ。ジェネラル・ダイナミクスによれば、なんと50パーセントの燃料節約になるという。エイブラムスの燃料を大量に消費するタービン・エンジンは、長い間、物流と性能のトレードオフの関係だった。このハイブリッド・システムにより、エイブラムズXはアイドル状態でも静かに作動し、場合によっては低速走行も短時間可能となり、戦術的に大きな利点となる。  自動装填式弾薬システムの無人砲塔は、乗員を4人から3人に減らした。これで生存率を高め、砲塔にスペースを空けてより多くの機能を導入でき、大きな魅力となる。また、乗員削減は、世界各国の軍隊が望む上位事項だ。エイブラムスXは、巨大化するM1型戦車のトレンドに逆らい、先代より軽量化されています。  この戦車のデジタルバックボーンは、KATALYST Next Generation Electronic Architecture(NGEA)と呼ばれる。戦車の全システムを接続し、ハードウェアのアップグレードやソフトウェア変更を容易にすることで、従来型戦車より優雅に年を重ね、戦術的な現実

米装甲車両がウクライナへ? エイブラムズかストライカーか、それともスワップで東欧の戦車が供与されるのか。いずれにせよウクライナ軍の戦力整備に資する結果が生まれそう

  An M1 Abrams tank. US Army   米国製M1エイブラムス戦車がウクライナへ送られるのではと話題になっているが、他にも選択肢がある     米 国国防省高官は本日、米国政府が将来的にウクライナ軍に戦車を譲渡する可能性は確実に存在すると述べた。  ウクライナ向け戦車に関する米国防総省高官の発言は、本日未明、ウクライナ戦況に関する国防総省の定例記者会見で出たものだ。ウクライナ軍は、4週間ほど前に始まった大規模反攻作戦を続けており、すでに以前占領されていた地域を相当量解放するに至っている。武器、弾薬、その他の資材、米国が供給する227mm誘導多連装ロケットシステム(GMRLS)発射用の高機動砲ロケットシステム(HIMARS)と空から発射するAGM-88高速対射ミサイル(HARM)が満載の海外軍事援助パッケージが成功の鍵で、今の勢いを維持するには、今後も納入が不可欠となる可能性がある。  VOAのカーラ・バブによると、「戦車は絶対に候補に挙がっている」と米国防省高官は語った。フォーリン・ポリシーのジャック・デッチによれば、米国防省高官は、アメリカ当局が戦車提供に同意する前に、ウクライナ軍がより近代的な西側戦車を維持する能力を示す必要があると述べたという。  ウクライナ軍には西側戦車部隊を維持する能力があることを証明する必要があるが、これで破談になる可能性は低いと思われる。米国は過去にも、HIMARSの初回納入に先立ち、同様のことを述べていた。ウクライナ軍は、HIMARSや、前述のAGM-88や地上発射型対艦ミサイル「ハープーン」など、より複雑な西側兵器システムを維持・運用する部隊を迅速に習得する能力を示してきた。  とはいえ、米国政府がどの戦車を譲渡する用意があるのかは不明である。国防省高官の発言でM1エイブラムス戦車がウクライナの戦場に投入される可能性で憶測を呼んでいる。  確かにM1には輸出可能な構成がいくつかあるが、それでもウクライナ軍が現在運用しているソ連時代の設計や派生型のすべてではないにしても、そのほとんどより新しく、格段に高性能戦車を入手することになる。米軍に残る旧型エイブラムスをダウングレードし、火器管制装置、通信、その他機密システムを取り外す「ドローダウン」をすれば、より迅速にウクライナに送れる可能性がある。     イラク軍のM