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MDAと米海軍、SM-6による迎撃実験に成功(2024年3月)実験にはオーストラリアも参加。

  Naval Newsの記事からです。 MRBM TARGET: An advanced medium range ballistic missile target is launched from the Pacific Missile Range Facility, Kauai, Hawaii, as part of the U.S. Missile Defense Agency’s Flight Test Aegis Weapon System-32 (FTM-32), held on March 28, 2024 in cooperation with the U.S. Navy. (courtesy photo/released) 3月28日、ミサイル防衛庁、米海軍、ロッキード・マーティンは、スタンダード・ミサイル-6(SM-6)デュアルII・ソフトウェア・アップグレード(SWUP)を使用し、高度な中距離弾道ミサイル(MRBM)試験目標の迎撃に成功した。飛行試験イージスウエポンシステム(FTM)32(ステラレイラップス)は、イージスベースライン9装備艦による実弾迎撃に至る飛行の最終段階で、MRBMターゲットを探知、追跡、交戦、迎撃する能力を実証した。 2 024年3月28日、米ミサイル防衛庁は米海軍と協力し、スタンダードミサイル-6(SM-6)デュアルII with ソフトウェアアップグレード(SWUP)を使用した先進的な中距離弾道ミサイル(MRBM)試験目標の迎撃に成功した。  飛行試験イージスシステム(FTM)32、またはステラ・レイラップスとして知られるこの試験は、イージスベースライン9を装備した艦船による実弾迎撃に至る飛行の最終段階で、MRBMターゲットを探知、追跡、交戦、迎撃する能力を実証した。  このテストは、米国の同盟国であるオーストラリアがイージス艦のテストに参加した。オーストラリアは、このイベントを活用して、参加した空、陸、海のアセットで自国の能力を実証した。さらに、SPY-6レーダーを搭載した最初のフライトIIIイージス駆逐艦であるUSSジャック・H・ルーカス(DDG125)は、初期運用試験評価キャンペーンを支援するため、この重要なイベントに参加した。  MDAのヒース・コリンズ中将は、「飛翔の最終段階で、高度な脅威を模した標的に対す

日本がSM-6を導入。

  SM-6 launches from guided-missile destroyer USS John Paul Jones on Aug. 29, 2017. MDA Photo   国 務省からの議会通達によると、日本は450百万ドルの兵器購入パッケージの一部として、アメリカに続きスタンダードミサイル6を配備する最初の国になるようだ。  木曜日付の通達によると、日本は議会承認を待ち、レイセオンSM-6ブロックIsを最大32基の購入が条件付きで承認された。  「提案されている売却は、地域の潜在的な敵対者に対する日本の防空・弾道ミサイル防衛能力を向上させる。また、日米安全保障同盟に最新・最先端の能力を提供し、日本の防衛における米軍への依存度を下げ、日米の軍事的相互運用性をさらに向上させる。日本には該当ミサイルを自国軍に吸収することに何ら困難はない」と通達に書かれている。  この通達は、日本、韓国、オーストラリアのミサイル購入を条件付きで承認した2017年の米国防総省の決定を受けたもので、当時USNIニュースが報じた。  3カ国はいずれも、イージス戦闘システムのベースライン9を搭載した誘導ミサイル艦を実戦配備している。ベースライン9では、艦船のセンサーに加え、他の艦船や航空機からの照準情報がSM-6に入力できる。      オーストラリアのホバート級誘導弾駆逐艦3隻、日本のあたご級、まや級駆逐艦2隻、韓国の世宗大王級駆逐艦3隻がベースライン9を搭載する。  SM-6は、対空戦、対地戦、限定的な弾道ミサイル防衛能力の3モードを備えるが、すべての機能が3カ国すべてで利用できるとは限らない、とUSNI Newsは理解している。  特に、米海軍とミサイル防衛庁MDAは、終末期の弾道ミサイルに対するSM-6ミサイルの有効性を証明するため、何度もテストを行っている。  昨年、当時MDAのイージス弾道ミサイル防衛プログラム執行官だったトム・ドゥルガン少将は、SM-6を「極超音速ミサイル防衛での主要な防衛能力」と呼んでいた。  日本の駆逐艦も弾道ミサイル防衛用SM-3を搭載している。 日本は弾道ミサイル防衛任務に特化した2万トン級艦艇二隻を建造すると、USNI Newsは先月報じた。■   Japan Set to Buy SM-6s in Potential $450M De

対空、ミサイル防衛、対地攻撃に加え、対艦攻撃能力まで実証したSM-6はオールマイティの装備品だと証明された

  USN   ヴァリアント・シールド22演習で、SM-6 ミサイルが退役フリゲート艦を撃沈した     米 海軍は先週のヴァリアント・シールド演習の最後に、退役フリゲート艦をスタンダード・ミサイル6(SM-6)で沈め、「マルチドメイン、多軸、長距離海上攻撃の調整」のデモンストレーションを行った。沈没演習(SINKEX)は、2週間にわたる演習のフィナーレを飾っただけでなく、SM-6で進化中の水上戦能力を示し、同ミサイルに用途が追加された。   SM-6は、航空機や巡航ミサイルのような飛翔体の脅威を撃墜する中核的な能力だけでなく、飛翔最終段階の弾道ミサイルを狙ったり、場合によっては極超音速兵器に対応したり、さらに陸上攻撃能力も備える。   6月17日に行われたSM-6の対艦任務のデモンストレーションでは、アーレイ・バーク級駆逐艦USSベンフォールド(DDG-65)がミサイル一発が発射され、退役したオリバー・ハザード・ペリー級フリゲートUSSバンデグリフトを標的にした。   バンデグリフトに激突したのはSM-6だけではありません。海軍は、「一連の実戦的なイベントで、海上環境における統合部隊の射撃と効果発揮の能力を示した」と記述し、「新兵器は通信技術とともに、サイバー効果を統合し、海上での地表目標に対する長距離、精密、致死的、圧倒的な多領域攻撃を行うためにテストされた」と主張している。   米空軍によると、ベンフォールドが発射したSM-6は「バンデグリフトの沈没に大きく影響した」というが、その他にも空母USSロナルド・レーガン(CVN-76)、ロサンゼルス級攻撃型潜水艦USSキーウエスト(SSN-722)の固定翼機やヘリ、さらに第28爆撃隊のB-1Bランサー、米海兵隊のF/A-18とF-35B戦闘機などがSINEXに参加している。   キーウェストがMk48重魚雷やハープーンを発射したのは確実だが、海兵隊F/A-18は空中発射のハープーンを搭載しているのが確認された。B-1は、AGM-158C長距離対艦ミサイル(LRASM)または他の精密兵器を搭載していた可能性がある。F-35BもLRASMを搭載するが、海上での役割が高まっている統合直接攻撃弾(JDAM)を搭載していたようだ。   ハープーン対艦ミサイルで武装し、ヴァリアント・シールド22に参加するため、アンダーセン空軍

(ほぼ)万能のSM-6が米海軍の主力ミサイルとなる

このたび自衛艦として就役した新型イージス艦「まや」もSM-6運用可能となっています。では、SM-6とはどんな存在なのでしょうか。以下をご参照ください。 最 新鋭のSM-6は各種ミサイルの最良の部分を応用し、あらゆる標的に対応可能だ。 米海軍は艦船戦闘力の増強がねらいの長期計画の実現をめざしている。 構想で大きな柱とされるミサイルがSM-6で、対空ミサイルからほぼすべての用途に投入可能となった。 米海軍は長年供用中のトマホーク巡航ミサイルの最新型を「ブロックV」とし、対艦弾頭、対地弾頭の二形式があると発表。▶トマホークはレイセオン製品でワシントンD.C.で論争の種となった。オバマ政権は主力対地攻撃手段として1980年代から供用中の同ミサイルの生産を中止し予算節約する案を提起した。▶だが議会は同案を否定し、単価100万ドルでトマホークを購入継続させた。 その裏で同じレイセオン製品で低知名度のSM-6が主役となる。海軍の水上艦潜水艦が搭載中の主要ミサイルは10型式あるが、海上、空中、さらに大気圏境界部分すべてに対応できるのはSM-6のみだ。 海軍は2026年にかけてSM-6を1,800本合計64億ドルで調達する。イージスレーダーシステム搭載艦に導入する。2019年末現在で米海軍のイージス艦は合計41隻ある。▶艦船攻撃、航空機迎撃に加え弾道ミサイル対応まで可能なミサイルはSM-6のみだ。改良を加えればSM-6で対地攻撃さらに潜水艦まで標的にできる。「一本のミサイルを一本の発射管から運用して各種効果を期待できる」と戦略国際研究所のミサイル専門家トーマス・カラコが述べる。▶SM-6はフランケンシュタインの怪物のような存在で、レイセオンが別のミサイルから流用した部品を搭載している。シーカーと炸薬弾頭は高性能中距離空対空ミサイルAMRAAMから、本体は旧型SM-2のまま使っている。 SM-6ブロックIは2013年に供用開始され、航空機・巡航ミサイルへの対応を任務とした。「その後に機能が追加され弾道ミサイルの最終段階迎撃手段となった」とカラコは解説している。 センサーを改良したのがブロックIAで、2016年の試射で水上目標に命中させ、対艦ミサイルになった。▶さらに進化する。「シーカー、弾頭部の改良で対地攻撃手段となる」(カラコ)▶戦略予算評価センター