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日米のイージス艦が台湾を守る「盾」になる----日米同盟の台湾防衛構想

  中国を慮る日本国内の勢力にとっては看過できない記事です。また、専守防衛の幻にとりつかれている向きにとっても神経をさかなでされそうですが、大陸が一層狂っていくと台湾の防衛が日本の利益線であることが明らかになり、国民も理解できるようになるはずですが、当然底に至るまでに相当の妨害反対運動が展開されるはずですから要注意です。反対運動には大陸の思惑もからみ、実際に支援を提供してくるかもしれません。こうした内政干渉には断固反対しましょう。Warror Maven記事からのご紹介です。 日米同盟は、中国の弾道ミサイル、対艦ミサイル、核ミサイルに対抗する能力を拡大中 日 米同盟は、高度な弾道ミサイル防衛(BMD)技術で武装した軍艦の合同パトロールによって、中国の弾道ミサイル、対艦ミサイル、核ミサイルを追跡し、対抗する能力を拡大している。  レジリエント・シールド2024と呼ばれる合同演習で、海上自衛隊はBMD戦術を米海軍の軍艦と融合させ、照準、ネットワーキング、火器管制、迎撃技術を洗練させた、と米海軍の小論文は述べている。演習はコンピュータを使ったシミュレート環境で行われたが、両国のBMDエンベロープを拡大することを念頭に、日米の脅威探知、照準、ネットワーキングの相乗効果の評価を狙った。技術の進歩に伴い、コンピューター・ベースのシミュレーションは、実際の「実戦的」なシナリオ、データ・ネットワーキング、高度なターゲティングのシミュレーションとともに、兵器システムの主要な性能パラメータを忠実に再現できるようになってきている。  日米のBMD能力は、太平洋戦域の脆弱な地域全体にミサイル防衛の包囲網を大規模に拡大する可能性があるため、極めて重要な戦術力学をもたらす。日本はイージス艦のパートナーであり、米海軍も日本もイージス艦を運用している。これは、両国の軍艦が同様のソフトウェア、技術インフラ、コンピューティング、目標追跡情報を共有する能力で運用されることを意味するため、非常に重要である。イージス・コンバット・システムは、敵の弾道ミサイルの位置を特定し、追跡し、破壊するために、共通のコンピューティング標準、ソフトウェア、火器管制、高感度レーダー探知を使用するよう設計された技術の統合スイートである。イージス艦の最新のアップグレードであるベースライン10やソフトウェア主導の「技術挿入」により

考察 防空ミサイル迎撃におけるコストと価値----フーシのローテク脅威に高性能迎撃ミサイル多数を振り向ける対応の是非

一発数百万ドルの迎撃ミサイル数発で数万ドルのフーシのドローンを迎撃することの合理的な説明は可能とCSIS研究員が解説してますのでご紹介します。指向性エナジー兵器が未実用化の現在では確かに高価であろうがミサイルを発射せざるを得ませんね。しかも、世界経済の動脈を守るのであり、広域の防衛が不可欠というロジックです。 Photo: U.S. Navy 紅 海でのミサイル防衛交戦で、ニュース報道は、迎撃ミサイルと迎撃するミサイルやドローンの相対的なコストに触れている。これらのデータは、2つのコストのギャップを説明するために頻繁に使用され、防衛を維持するには高すぎるという印象につながる可能性がある。例えば、複数のメディアが、米海軍が200万ドルのスタンダード・ミサイル2発を使って2000ドルのフーシの無人機を迎撃したことを取り上げている。見出しにはなるが、単純比較は誤解を招きかねない。たしかにコストを比較する分析は魅力的で、有用な効果も生まれるが、防空・ミサイル防衛交戦の複雑さと防空・ミサイル防衛の複雑な価値の両方をあまりにも曖昧にしている。 コスト比較の議論には欠陥がある 「コスト交換比率」の枠組みが魅力的なのは、航空・ミサイル防衛の迎撃ミサイルが比較的高価である真実に根ざしているからだ。2024年度予算案を見ると、米国の防衛ミサイルの単価平均は、攻撃ミサイルの約2倍である。高性能な米国の攻撃用ミサイルは、イランがフーシ派に提供したミサイルよりも高価である可能性が高いが、これらのシステムのコストを過小評価している証拠もある。 この非対称性の主な原因は、防空ミサイルやミサイル防衛迎撃ミサイルの技術的な要求にある。攻撃用ミサイルの精度は向上しているものの、精密な照準と操縦能力に対する要求は、防衛用迎撃ミサイルに比べまだ見劣りする。攻撃してくるミサイルの迎撃を成功させるためには、防空・ミサイル迎撃ミサイルは並外れたスピード、射程距離、高度な誘導能力を備えていなければならない。これがミサイル防衛を "究極の精密誘導の挑戦 "にしている。 このような技術的な課題にもかかわらず、注意深く見てみると、インフレやミサイルの種類を考慮すれば、米海軍は長期にわたって迎撃ミサイルのコストを削減することで一定の成功を収めている。このような傾向は、スタンダード・ミサイル-6(SM-

海軍のミサイル防御で最後の砦ガトリング砲で初の実戦実績が生まれたが....(2024年1月30日 紅海)

  紅海での事件は、ファランクス近接武器システムが機能することを証明したが、同時に、海軍の長距離防衛システムがどこまで効果的なのかという疑問も投げかけている。 ✅ 要点: 開発から50年の米海軍のファランクス近接攻撃兵器システムが、海上でついに戦果を挙げた USSグレイブリーで同兵器がフーシの対艦ミサイルを撃ち落とした ファランクスは20ミリのガトリング砲とレーダー・システムを組み合わせたもので、艦船へ向かう脅威を近距離で自動的に撃ち落とす 紅 海での画期的な交戦で、米海軍の駆逐艦が、向かってきたフーシ派の対艦巡航ミサイルを撃ち落としたが、これは艦の長距離兵器システムが脅威を無力化できなかったことを示唆している。アーレイ・バーク級駆逐艦USSグレイブリーは、Mk-15ファランクス近接武器システム(CISW)に頼り、艦から1マイル弱でミサイルを迎撃した。 海軍のいわゆる "最終防衛ライン "であることを考えれば、これは悪いことではない。しかしその一方で、交戦の正確な詳細がわからないため、他のシステムよりもファランクスを使用したことが意図的だったのかどうかは不明である。結局のところ、危機一髪だった。 窮余の一策 第二次世界大戦中、米海軍の水上艦船は艦首から艦尾まで、可能な限り多くの対空砲で覆われていた。戦時中の駆逐艦で基幹となったギアリング級駆逐艦は、6門の5インチ砲、12門の40ミリ砲、11門の20ミリ砲を装備していた。その目的は、空を鋼鉄の壁で覆い、日本の神風やその他の空中からの脅威が艦隊に近づくのを防ぐことだった。  レーダーとオートメーションがすべてを変えた。レーダーのおかげで、コンピューターの頭脳を備えた1つの砲システムが複数標的を探知し、その距離、速度、方位を計算し、優先順位の高い脅威と正確に交戦できるようになった。これによって軍艦のスペースが大幅に削減され、1つの兵器で20以上の兵器を処理できるようになる。  Mk-15ファランクスはM61A1ガトリング砲で、F-15イーグルやF-16ファイティング・ファルコン戦闘機に搭載されているのと同じ6連装砲で、Kuバンド・レーダーと高度なコンピュータ化された火器管制システムを組み合わせた。艦内の戦闘情報センターで武装が解除されると、空中の脅威を自動的にスキャンする。このシステムは完全に自動化され

イランのミサイルはイスラエルにどんな損害を与えるか?イスラエルはどう対抗するか?最悪のシナリオも想定しておくべき。(1945)

イ スラエルとハマスの対立が過熱を続ける中、イランが介入すると脅している。イスラム共和国は、自らの声明や代理人の行動を通じて、ガザでの長期作戦に対するイスラエル政府の支持を低下させ、米国がさらなる物資援助を提供することを思いとどまらせようとしている。  ヒズボラによるイスラエル北部への攻撃や、シリアにおける米軍基地への攻撃で、緊張はエスカレートし続けている。地域紛争が勃発すれば、イランによる同盟国への物質的支援と、イラン自身がイスラエルにミサイル攻撃を行う能力を地理的に制限することになる。  しかし、戦争になれば、イランのミサイルはイスラエルにどれほどの損害を与えることができるのだろうか。 イランのミサイル兵器庫 イランのミサイル兵器庫は、同国の経済規模が小さく、不況であることを考えれば、目を見張るものがある。CSISによれば、イランは「中東で最大かつ最も多様なミサイル兵器庫を保有し、弾道ミサイルと巡航ミサイル数千発を保有している」。  多くは射程300キロから1000キロの短距離弾道ミサイルで、イスラエルには届かない。しかしイランは、射程2000キロの中距離弾道ミサイルと陸上攻撃巡航ミサイルを十分に保有しており、ユダヤ国家にとって現実的な脅威となる。  イラン・イラク戦争中、イスラム革命防衛隊はイラクのスカッド攻撃に対抗するため、スカッドミサイルを入手し配備し始めた。隣国との戦争中、イランはミサイル開発を継続するため、数カ国、とりわけ北朝鮮と関係を築いた。1990年代、北朝鮮はイランが「シャハブ3」と呼ぶ核搭載ミサイルの開発に協力した。  現在、イランはイスラエルに到達可能なミサイルを少なくとも4種類(セジール2、コラムシャール、ガドルh、エマド)保有している。イランは、イラク、シリア、レバノン、イエメンの代理国に、射程の短いミサイルを多数輸出している。イエメンのフーシ派はすでにイスラエルを攻撃しようとしているが、これはおそらくイラン装備によるものだろう。イスラエルはこの脅威に対抗するための強力な防衛兵器を持っている。 イスラエルのアイアンドーム イスラエルで最高の防衛手段は、2007年に運用開始したアイアンドーム・システムである。他の防空システムと同様に、探知・追跡ユニット、戦闘管理・武器制御システム、ミサイル発射ユニットという、いくつかの明確な部分を持っている

イージス駆逐艦カーニーが紅海でフーシが発射したミサイル3発をSM-2で撃破(10月19日)。イスラエルへの攻撃を未然に防いだのか。(USNI News)

      米駆逐艦がイエメンが発射のミサイル3発をSM-2で撃墜したと国防総省が発表 USS Carney (DDG-64) transits the Suez Canal, Oct. 18, 2023. US Navy Photo 米 海軍の誘導ミサイル駆逐艦がイエメン西部海岸から発射された陸上攻撃ミサイル3発を撃ち落としたと米政府当局者が10月19日認めた。  国防総省によれば、USSカーニー(DDG-64)はイエメンのフーシ支配地域から発射された3発のミサイルと多数の無人機を「撃墜」した。  「今回の行動は、中東で構築してきた統合的な防空・ミサイル防衛体制を示すものであり、地域内パートナーとわれわれの利益を守るため、必要であればいつでも利用する用意がある」。米国防総省のパット・ライダー報道官は25日、記者団に対し、「米軍に死傷者はなく、地上の民間人に被害はなかった」と述べた。  USNIニュースによる初期評価によると、カーニーは紅海上空の陸上攻撃ミサイルと西イエメンから発射された8機の無人機を撃墜するためスタンダードミサイル2を発射した。評価書によると、同艦に脅威はなかったという。  ミサイルが何を狙っていたのかは不明だが、ライダーは記者団に対し、ミサイルは北に向かっており、「イスラエルの標的に向かう可能性がある」と語った。  しかし、ライダーは発射されたミサイルの種類については明言しなかった。イエメン西海岸はイスラエル最南端から1000マイル以上離れている。  イエメンの反体制派フーシ派は以前からイスラエルとの戦闘に関心を示していたと、民主主義防衛財団のベーナム・ベン・タレブル上級研究員はUSNIニュースに語った。彼らは、最近の攻撃やイスラエルとハマスの2021年の紛争を受け、再びその関心を高めている。 Houthi forces on parade with a Quds-2 land attack cruise missile  ベン・タレブルによれば、フーシ派は、イランが供与したクッズ・シリーズの陸上攻撃巡航ミサイル含む、進化した長距離攻撃能力を持っているという。「イエメン北部のフーシ支配地域から発射された場合、例えばエイラートのようなイスラエル南部に到達できる」。  今回のミサイル迎撃は、イスラエルに対するハマスのテロ攻撃を受けて、アメリカ海軍が東

日本がSM-6を導入。

  SM-6 launches from guided-missile destroyer USS John Paul Jones on Aug. 29, 2017. MDA Photo   国 務省からの議会通達によると、日本は450百万ドルの兵器購入パッケージの一部として、アメリカに続きスタンダードミサイル6を配備する最初の国になるようだ。  木曜日付の通達によると、日本は議会承認を待ち、レイセオンSM-6ブロックIsを最大32基の購入が条件付きで承認された。  「提案されている売却は、地域の潜在的な敵対者に対する日本の防空・弾道ミサイル防衛能力を向上させる。また、日米安全保障同盟に最新・最先端の能力を提供し、日本の防衛における米軍への依存度を下げ、日米の軍事的相互運用性をさらに向上させる。日本には該当ミサイルを自国軍に吸収することに何ら困難はない」と通達に書かれている。  この通達は、日本、韓国、オーストラリアのミサイル購入を条件付きで承認した2017年の米国防総省の決定を受けたもので、当時USNIニュースが報じた。  3カ国はいずれも、イージス戦闘システムのベースライン9を搭載した誘導ミサイル艦を実戦配備している。ベースライン9では、艦船のセンサーに加え、他の艦船や航空機からの照準情報がSM-6に入力できる。      オーストラリアのホバート級誘導弾駆逐艦3隻、日本のあたご級、まや級駆逐艦2隻、韓国の世宗大王級駆逐艦3隻がベースライン9を搭載する。  SM-6は、対空戦、対地戦、限定的な弾道ミサイル防衛能力の3モードを備えるが、すべての機能が3カ国すべてで利用できるとは限らない、とUSNI Newsは理解している。  特に、米海軍とミサイル防衛庁MDAは、終末期の弾道ミサイルに対するSM-6ミサイルの有効性を証明するため、何度もテストを行っている。  昨年、当時MDAのイージス弾道ミサイル防衛プログラム執行官だったトム・ドゥルガン少将は、SM-6を「極超音速ミサイル防衛での主要な防衛能力」と呼んでいた。  日本の駆逐艦も弾道ミサイル防衛用SM-3を搭載している。 日本は弾道ミサイル防衛任務に特化した2万トン級艦艇二隻を建造すると、USNI Newsは先月報じた。■   Japan Set to Buy SM-6s in Potential $450M De

北朝鮮発射のIRBMを日本が今回迎撃しなかった理由。ミサイル防衛の実相をより良く理解する必要をなぜメディアは伝えず、Jアラート誤作動を取り上げるのか。

  日本のイージス駆逐艦JSこんごうでのスタンダードミサイル-3発射の様子 U.S. Navy photo 日本には中距離弾道ミサイル迎撃能力があるが、撃ち落とさない正当な理由がある  10月4日に北朝鮮が発射し日本上空を通過した「火星12」中距離弾道ミサイル(IRBM)を撃破する能力があるものの、日本は避難勧告を出し、列車を一時的に停止させるにとどまった。東京が迎撃しない選択をした理由がある。 飛翔してくるIRBMの迎撃能力があることの意味は大きい。しかし、実際に北朝鮮が発射したミサイルに迎撃発射したことは、一度もなく、多くの問題を提起している。オクラホマ州フォートシルにある陸軍防空砲兵学校の前司令官退役陸軍大佐デビッド・シャンクDavid Shankは、火曜日の朝The War Zoneに以下語った。 「弾道ミサイルが太平洋に着弾するのであれば、交戦理由にならない」。シャンクは、ミサイル防衛についてNational Institute for Public Policyで論文を共同執筆したことがある。 シャンクによれば、宇宙、海、地上のレーダーやその他センサーが豊富にあり、発射を素早く検知し、大体の軌道や高度を割り出すことができるという。 日本は弾道ミサイルの探知、対応をこうすると説明した防衛省の広報資料。(Japanese Defense Ministry graphic) 弾道ミサイル発射の軌道と高度はレーダーや人工知能を搭載した他のセンサーで「発射後5分間とかなり早く認識でき」、その後更新できるとシャンクは述べた。 浜田靖一防衛大臣は、東京時間午前7時22分に発射された月曜日のミサイル飛翔は、約22分間続いたと記者団に語った。 最大高度約1,000km(約620マイル)で約4,600km(約2,900マイル)飛行し、午前7時28分頃から午前7時29分頃まで青森県上空を通過した」と述べた。「7時44分頃、日本の東方約3,200km(約2,000マイル)の日本の排他的経済水域外に落下したと推定されます」。 今回、日本が北朝鮮のIRBMを迎撃しなかったのは、自衛隊が「自衛隊の各種レーダー」を使い、日本に着弾する危険性がないと確認したためと浜田防衛相は述べた。 「ミサイルが我が国に飛来する危険性はないと判断したため、自衛隊法第82条の3に基づく弾道ミサイルの破壊措