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エストニア外相による寄稿 ウクライナの勝利は重要鉱物の安全保障につながる(National Interest)―ウクライナにあるレアメタルなど鉱物資源についてこれまで誰も指摘していないので新鮮な視点です。

  画像 Dmytro Sheremeta / Shutterstock.c 欧米支援が頓挫すれば、ウクライナが埋蔵する希土類鉱物はロシアと中国のなすがままになる 世 界経済は、技術進歩やエネルギー転換、さらに軍事力に不可欠な重要鉱物に依存度を高めている。 ウクライナにはこうした鉱物の膨大な埋蔵量がある。米国と同盟国は、ウクライナが重要鉱物の膨大な埋蔵量を保持し続けるのを助けるか、それともモスクワ、北京、テヘラン、平壌の手に渡ってしまう危険を冒すか決断を迫られている。  ウクライナ、ひいては西側の安全保障構造に対するロシアの戦争は多次元的である。軍事的な戦場、サイバースペース、情報操作、プロパガンダから、貿易ルートやサプライチェーンの混乱、さらにはその先にまで広がっている。 鉱物資源もここに含まれる。  レアアースや、チタン、リチウム、ガリウム、黒鉛など重要な原材料は、ハイテク電子機器、風力タービン、電気自動車用バッテリーの生産に不可欠だ。 また、航空宇宙・防衛産業でも広く使用されている。  これらの鉱物に対する世界的な需要は、クリーンエネルギーへのシフト、デジタル技術の成長、そして現在進行中の世界大国間の軍拡競争によって急増中だ。 鉱物安全保障パートナーシップなどのイニシアチブを含む米国とエストニアの協力関係は、サプライチェーンの多様化の重要性を強調している。採択されたばかりのEU重要原材料法は、技術革新をさらに促進し、戦略的投資を誘致し、環境保護基準の維持に役立つ。  こうした貴重な資源はウクライナに豊富にある。 例えば、ウクライナは米国へのチタンとマンガンの主要輸出国のひとつで、これらは米国の航空宇宙、鉄鋼、自動車産業で使用されている。 しかし、ウクライナの重要鉱物は現在の最前線に極めて近いところにある。仮にこれらの地域がロシアの手に渡れば、モスクワとパートナーは、防衛やエネルギーなどの主要産業で力を強化し、莫大な資源を手にし地政学的野心を推進することになる。  しかも、ロシアが地域住民や環境を顧ず、これらの埋蔵資源を略奪することは間違いない。 同時に、世界市場、特に重要鉱物の輸入に大きく依存しているヨーロッパやアメリカ経済へのこれらの鉱物の供給を制限することになる。  中国はすでにレアアース鉱物の生産と加工において世界のリーダーである。 中国企業のサ...