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2026年7月16日木曜日

ベングリオン空港に展開していた米空軍給油機部隊が夏の旅行シーズンのため追い出される―イスラエルには他にも基地があるとはいえ、同空港のこの措置を疑問視する声もあります。

 Israel is restricting the number of U.S. Air Force refueling tankers at Ben Gurion International Airport.

(ゲッティイメージズ/新華社)

イスラエル最大の空港から米空軍給油機が追い出され戦闘能力に影響が出ないか?

Will USAF Tankers Getting The Boot From Israel’s Biggest Airport Impact Combat Capabilities?


米空軍はベン・グリオン空港に配備していた給油機を削減していたが、さらに機体多数が新たな駐機場所を探さなければならないことになった

https://www.twz.com/air/will-usaf-tankers-getting-the-boot-from-israels-biggest-airpor-impact-combat-capabilities


スラエルのベン・グリオン空港は、この数ヶ月にわたりイラン戦に投入された米空軍の空中給油機で溢れかえっており、エルサレムの当局者は、その存在が空港運営に与えている負担について不満を訴えていた。この問題は火曜日に決着がつき、イスラエル運輸大臣が制限を設けベン・グリオン空港に着陸できる給油機の数を制限した。この措置は、米国とイラン間の戦闘が激化し、アラブ諸国がイスラム共和国からの攻撃を受けているにもかかわらず講じられたものである。火曜日の午後、米中央軍(CENTCOM)は、イランの港湾に対する海上封鎖が再開される中、イランの標的に対する新たな一連の空爆を発表した。

匿名情報源に基づくイスラエル報道では、米国・イスラエル当局者がこの決定に激怒していると伝えられているが、本誌が取材した専門家3名は、軍事行動が激化しているとはいえ、ベン・グリオン空港での給油機の運航制限は、米軍にとって不便な状況となると指摘している。

問題となっているのは、夏の旅行シーズンのピークを迎え、混雑している国際空港が、現在進行中の高強度の戦闘作戦のため配備された米軍給油機数十機を受け入れなければならないという緊張状態にあることだ。

「イスラエル国民は、夏の休暇を楽しむために何十万枚もの航空券を購入した」と、ミリ・レゲブは火曜日の早い段階で述べた。「我々は、民間便運航を可能にし、米軍給油機を理由に航空券を1枚たりともキャンセルさせないと約束した。

「したがって、合意された20機を超える米国の給油機のベン・グリオン空港への着陸は一切許可せず、残る機体は空軍基地に着陸させるよう指示を出した。」

以前にも報じた通り、米空軍は2月28日に始まった米・イスラエルによるイランへの戦争に先立ち、ベン・グリオン空港へ給油機の派遣を開始した。

戦闘開始の数日前、9機のKC-46ペガサスと5機のKC-135ストラトタンカーという空中給油機がベン・グリオン空港に到着した。それ以来、同空港に駐機する米空軍の給油機および輸送機の数は飛躍的に増加した。

「戦争に先立ち、同地域における米軍の戦力増強の一環として、約75機の米軍給油機および輸送機が数ヶ月にわたりベン・グリオン空港に駐機していた」と、タイムズ・オブ・イスラエル』は火曜日に報じた。「ここ数週間で給油機の一部が撤収された後も、ベン・グリオン空港に30機以上の米軍給油機が駐機していると推定され、民間機を締め出し、駐機スペースの不足を招いている。」

以前の報道で、ベン・グリオン空港に展開していた米空軍給油機数十機は、少なくとも今年末まではイスラエルに留まる予想があったが、その計画は現在流動的になっているようだ。

一方、新たな駐留地が必要なKC-135およびKC-46十数機については、代替案が存在する。空軍は、イスラエル国内の他の基地や、この地域全域から給油機を運用することができる。しかし、イランに近い基地はイランの激しい砲火にさらされており、3月にサウジアラビアのプリンス・スルタン空軍基地がイランによる長距離攻撃を受け、5機の給油機が損傷したと報じられている。これらの作戦の伝統的な拠点であるカタールのアル・ウデイド空軍基地など、戦時中に前線付近で運用を行うことは、イランのスタンドオフ兵器がもたらす極めて高いリスクのため不可能である。ヨルダンのムワッファク・サルティ空軍基地のような他の基地は、すでに航空機で満杯であり、数十機の給油機を収容する余地はほとんどない。


5月、イランの攻撃による破片が至る所に刺さったKC-135ストラトタンカーが、英国のミルデンホール空軍基地に着陸した。(航空写真家アンドルー・マッケルヴェイ)

上で触れた通り、給油機受け入れ制限は、米国とイスラエルの当局者の双方を憤慨させたと報じられている。

「火曜日に運輸省が、ベン・グリオン空港への追加の米国給油機の着陸を許可しない決定を下したことを受け、数時間のうちに米中央軍の高官らがイスラエル国防軍(IDF)の最高幹部およびイスラエル防衛当局に連絡を取った」と、イスラエルのYnetニュースメディアは報じている。「詳細に詳しい情報筋によると、米国側は今回の決定に憤慨し、イランとの緊張が高まる中、同地域で活動する米軍の作戦上の必要性に直接的な損害を与えることを明確に伝えた。同情報筋は、給油機が地域の抑止力および防衛体制において不可欠な要素であると述べた。」

本誌Ynetの報道を独自に確認することはできない。同日早朝、CENTCOM報道官ティム・ホーキンス海軍大佐は、同司令部が「作戦を支援するために米軍機を最適な位置に配置できるよう、イスラエル側と引き続き協力していく」と当メディアに語った。

ホーキンス大佐は詳細については言及を避けた。「イスラエルは強力な軍事同盟国であり、地域の安全保障と安定の促進に向けて肩を並べて活動する中で、米軍に対して温かいもてなしをしてくれていることに感謝している」。

一方、以前の報道で指摘した通り、米国はすでに、イスラエルのオヴダ空軍基地を拠点としていたF-22ラプターを米国へ帰還させている。A-10やF-15Eなどの他の航空機も、CENTCOM管轄地域から帰還したか、あるいは交代配置されている。したがって、現在の作戦の最中であっても、航空戦力の配置変更が活発に行われている。


7月10日、イスラエルのオヴダ空軍基地から10機のF-22ラプターがRAFフェアフォードに到着した。同機は同基地で「オペレーション・エピック・フューリー」に参加していた。(@Saint1Mil)(@Saint1Mil)

米空軍の元高官は、民間空港を拠点として戦闘作戦に軍用機を運用することに伴う緊張を認めた。しかし、ベン・グリオン空港は同地域で最も重要な飛行場の一つと見なされていると、この元高官は我々に語った。

テルアビブの南東、ほぼ国の中心に位置するベン・グリオン空港の立地は、地理的な観点からも、イスラエルの誇る統合防空システム(IADS)の観点からも、大きな要因となっていると、この元幹部は付け加えた。

ベン・グリオン空港。(Google Earth)

それでも同氏は、ベン・グリオン空港における新たな制限が、イランに対する、あるいは同盟軍を支援するための米国の航空作戦の制約を自動的に意味するわけではないと示唆した。

同地域における既存の選択肢を踏まえ、CENTCOMと空軍は、他の場所で利用可能な滑走路、駐機スペース、装備を精査することになるだろう。

「流量管理は、戦闘作戦中、常に我々が懸念している事項だ」と同氏は説明し、計画担当者は給油機が待機飛行しなければならない場所までの距離、潜在的な脅威への近接性、および出撃能力などを考慮すると付け加えた。

「彼らは、防護、生存性、そして作戦範囲の最適な組み合わせを実現するために、事前に綿密に準備を進めている」と、この元上級指揮官は指摘した。


2026年5月23日、米中央軍(CENTCOM)の管轄区域内で、KC-135ストラトタンカーから給油を受けた後、機動を行う米空軍のF-16ファイティング・ファルコン。(米空軍写真:ティファニー・A・エメリー技術軍曹) ティファニー・エメリー技術軍曹

退役空軍大佐のトロイ・パナノンは、英国のミルデンホール空軍基地を指揮した経験から、ベン・グリオン空港での制限が及ぼす影響は限定的と推測している。

「同基地は全体的な計画に影響を与えるとはいえ、作戦遂行能力を制限するものではない」とパナノンは述べた。同氏は、現在の作戦に関する内部情報を持っていないことを指摘した。「給油作戦の計画担当は、その日の指定目標を攻撃する受給機への給油要件を満たすため、作戦区域(AOR)内で十分な空中燃料を確保できるよう、計画を修正することができ、またそうすべきだ。言い換えれば、基地Aでの給油能力に制限がある場合、基地Bから補充するか、または待機時間や目標を調整することができるし、そうするだろう。」「空軍作戦は本質的に流動的なものであり、計画担当者、指導部、そしてC2[指揮統制]の重要性が浮き彫りになる」と彼は付け加えた。


2026年4月30日、中東の基地で、米空軍の空中給油機KC-135ストラトタンカーがタキシングしている。(米空軍写真、撮影:ジェームズ・ケイソン上級曹長)ジェームズ・ケイソン上級曹長

イスラエル国防軍(IDF)の高官は、ベン・グリオン空港に関して、イスラエルが綱渡りの状況にあると語った。「この空港は事実上、イスラエルで唯一の主要な国際民間空港だ」と指摘した。「ハイファやラモン空港が扱うのは、イスラエルの民間航空交通のごく一部に過ぎない。運用面では、ベン・グリオン空港には米空軍の空中給油機がおよそ20機まで収容可能だ。その数を超えると、民間航空への影響が顕著になる。」

しかし、「同時に、ベン・グリオン空港は、この地域において米軍機にとって間違いなく最も安全な空港だ」と、このIDF高官は指摘した。「だからこそ、現在、ベン・グリオン空港に給油機を駐機させるか、それともイスラエル空軍の各基地に分散させるか、その適切なバランスを見出すことに議論が集中している。私の見解では、これは根本的に運用上、経済上、そして民間航空上の問題であり、政治的な問題ではない」


テルアビブのベン・グリオン空港の駐機場に、米空軍のボーイングKC-135ストラトタンカー空中給油機が並んでいる。(写真:Gil Cohen-Magen/picture alliance via Getty Images)picture alliance

ベン・グリオン空港に駐機する米空軍給油機が民間航空に支障をきたしているという問題は、決して新しいものではない。

「米軍機の駐機が、ベン・グリオン空港で重大な運用上の困難を引き起こしている。空港内のほぼあらゆる場所に駐機されているからだ」と、イスラエルのN12 Newsは5月にXで報じていた。

ベン・グリオン空港での制限がいつまで続くかは依然として不透明であり、特にイスラエルが再びイランと戦争状態に陥った場合にはなおさらである。

以前の報道で指摘した通り、現在ベン・グリオン空港に配備されているKC-46とKC-135だけでも、イスラエル空軍(IAF)が現在保有する給油機部隊をはるかに上回る規模で、KC-46はKC-707やKC-135よりも多くの燃料を積載し、受給機に給油することができる。「エピック・フューリー」演習中、米国とイスラエルが共にイランを攻撃していた際、米軍給油機がイスラエル空軍機に給油を行った。


F-15に給油を行うイスラエル空軍のKC-707の1機。(IAF)

とはいえ、戦時下となれば、こうした制限は速やかに解除され、民間便の運航は減少するだろう。航空機を他の基地へ移動させつつ、テルアビブからの給油機撤退前に利用可能だった給油能力の大部分を維持することは確かに可能だが、突発的な危機においては、給油を受ける航空機の出撃頻度や飛行時間が依然として影響を受ける可能性がある。これらは給油機である以上、その可用性や「顧客」への近接性は、下流の運用に波及効果をもたらす。結局のところ、任意の時点で空中にどれだけの燃料が供給可能か、という点が、航空作戦のニーズとどう釣り合うかという問題に帰着する。米国の給油機乗組員や計画担当者は、配備先の変更が指揮官のニーズに与える影響を最小限に抑えるよう、資産を巧みに調整する達人である。

イスラエル運輸大臣のこの決定は、4月8日に停戦合意が成立して以来、米国とイラン間の緊張を外交的に解決する見通しが、かつてないほど暗くなっている状況下で下されたものである。

本記事の前半で触れた通り、CENTCOMはX上で、「ホルムズ海峡における商船への攻撃に使用されるイランの能力を引き続き弱体化させるため、イランに対する追加の空爆を開始した」と発表した。「空爆は、米軍がイランの港湾および沿岸地域に対する海上封鎖を再開する準備を進める中で行われている。封鎖は米国東部時間午後4時に発効する。」

一方、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は「火曜日、イランに対し、今後イスラエルへ攻撃を行わないよう警告し、実施すればテヘランはこれまでの対立時よりもはるかに厳しい報復に直面することになるだろうと述べた」と、エルサレム・ポスト』紙が火曜日に報じた

「我々を攻撃すれば、事態が静かに収まるとは思わないでほしい」と、ネタニヤフ首相はディモナで開催されたネゲブ会議での演説で述べた。「同じことの繰り返しになるとは思わないでほしい。今回は異なる事態となり、はるかに強力なものになるだろう。」

こうした状況を踏まえると、中東における米空軍の空中給油機の必要性が大幅に減少するとは考えにくい。しかし、機体がどこに配備されるかについては、依然として流動的である。■

ハワード・アルトマン

シニア・スタッフライター

ハワードはTWZのシニア・スタッフライターである。紛争について頻繁に執筆しており、特に中東とウクライナに焦点を当てているほか、世界中の軍・諜報当局者や業界リーダーへのインタビューも行っている。彼は、米中央軍および米特殊作戦司令部の本拠地であるフロリダ州タンパ近郊に住んでいる。

2026年5月21日木曜日

イタリアがエアバスA330MRTTを6機導入へ―KC-46は落札失敗、イタリアはこれで欧州各国と機材共通化へ

 



NATO Airbus A330 MRTT

提供:エアバス・ディフェンス・アンド・スペース

ロンドン――エアバスのA330多用途給油輸送機(MRTT)でイタリアが次の導入国となる。

欧州連合(EU)の「Tenders Electronic Daily」によると、同国は6機のA330多用途給油輸送機(MRTT)の調達および10年間のロジスティクス支援に、13億9000万ユーロ(16億1000万ドル)を投じる計画だ。

文書によると、MRTTは12月に選定され、4月16日に契約が締結された。イタリア国防省もエアバスも、この発注について発表していない。

イタリアのニュースサイト「Ares Difesa」が、この公示について最初に報じた。

イタリア空軍は現在、ボーイングKC-767を運用している。同空軍はボーイングKC-46ペガサスの導入を図っていたが、ローマ政府は2024年に計画を凍結し、競争入札を開始した。

MRTTがKC-767に交代するかは不明だが、この動きにより、イタリアはフランス、スペイン、英国を含む他の欧州諸国の空軍や、ベルギー、デンマーク、ドイツ、オランダ、スウェーデンに空中給油を提供しているNATOと足並みを揃えることになる。もしMRTTがKC-767に取って代わる場合、6機発注はイタリアの給油機部隊を50%増強することになる。

本誌が入手した情報によると、今回の発注はA330-800neoをベースにした新型MRTT+ではなく、中古機体を使用した標準A330-200ベースのMRTTとなる。これらの機体の調達元は確認できいない。

KC-767はイタリア空軍において、導入当初は困難なスタートを切った。イタリアは2002年に同機のローンチカスタマー契約を締結したが、開発および試験中に発生した技術的問題のため、同国初のKC-767が就役したのは2011年となった。■

トニー・オズボーン

Eメール:tony.osborne@aviationweek.co.uk

ロンドンを拠点とするトニーは、欧州の防衛プログラムを担当している。2012年11月に『エイビエーション・ウィーク』に入社する前は、シェパード・メディア・グループに在籍し、『Rotorhub』誌および『Defence Helicopter』誌の副編集長を務めていた

Italy Is Set To Acquire Six Airbus A330 MRTTs


Tony Osborne May 19, 2026

https://aviationweek.com/defense/multi-mission-aircraft/italy-set-acquire-six-airbus-a330-mrtts


2026年4月26日日曜日

次世代空中給油機の導入よりも既存の旧式給油機の給油システム改修に予算をつぎ込む米空軍の判断は後悔を招かないか

 

新型給油機の調達ではなく給油システムの改修へ資金投入を推進する米空軍の判断は正しいのか

給油機の更新が遅れて戦闘部隊に悪影響が及ぶと懸念する声もある

Defense One

トーマス・ノヴェリー

シニア・レポーター

2026年4月22日 午後6時52分(米国東部時間)

空軍は次世代給油機の導入計画を最新の予算要求から外し、代わりに既存の給油システムのアップグレードや新技術への投資に注力する。

次世代空中給油システム(NGAS)への予算は、2027年度予算要求においてゼロとなった。前年度、将来の給油機開発に向けたこの計画には約1,200万ドルが計上されていた。

代わりに、空軍は「先進給油機システム(Advanced Tanker Systems)」という新予算項目で1,300万ドルを要求したと、空軍当局者が火曜日の国防総省予算説明会で記者団に語った。承認されれば、将来の代替機に関する分析が継続される一方で、「プラットフォームではなくミッションシステム」に充てられることになる。この資金は、議会からの追加の補正予算ではなく、基本予算から直接拠出される予定だ。

「『先進給油システム』と呼ばれるものへと移行していく」と、空軍予算担当副次官補のヴェルドゥゴ少将は述べた。「これは、NGAS(次世代給油機)だけでなく、別の選択肢を提供し、将来の先進給油システムを強靭とし、敵対的な環境下でも運用可能にするためのものだ。」

一部の防衛専門家は、空軍による給油機更新の推進が遅れていることが、将来的に戦闘機部隊との間に不均衡を生じさせることを懸念している。空軍の最新の予算要求には、F-15EX 24機とF-35 38機の調達に加え、次世代戦闘機F-47および爆撃機B-21の開発・生産に向けた数十億ドル規模の投資が含まれている。同軍はKC-46給油機15機の購入資金も要求しているものの、老朽化したKC-135給油機約20機を退役させる。同型機はイラン戦争で甚大な戦闘被害を受けている。

新型給油機導入の要請は2023年初頭に始まったが、次世代機の導入に向けた進展はほとんどない。ある元軍関係者は、強力な戦闘機部隊を保有することは重要だが、それらを支援する近代的な給油機がなければ、将来の戦闘において致命的な欠点となり得ると指摘している。

「これを優先事項にしなければ、これ以上の進展は望めない」と、この元軍関係者は語った。「爆撃機や戦闘機が優先された場合――優先されるべきではないと言っているわけではないが――機動性が計画戦略にどう組み込まれるかを理解していないのでこういう結果になる。」

現役および元空軍機動部隊の指導者たちはここ数週間、老朽化する空中給油機隊について懸念を表明しており、先月「オペレーション・エピック・フューリー」中の給油機墜落事故で空軍兵6名が死亡したことを受け、同部隊の旧式KC-135に対する待望の改修を求めている。

「90年も前の給油機でB-21に給油させるわけにはいかない。計算すれば分かるが、各プログラムの終了時期が迫るにつれ、それが現実となるのだ」と、空軍機動司令部の暫定司令官レバ・ソンキス中将は2月、記者団に語った

空軍機動司令部の幹部らは、混沌とした戦闘地域において敵機や味方機の状況を完全に把握するため不可欠な通信・接続機能のアップグレードが、同軍の機動部隊に欠けていると警告してきた。空軍広報は本誌に対し、アップグレードは「先進給油機システム(NGAS)」予算枠の下で検討されている取り組みの一つであると述べた。

「全体として、空軍は、将来発生しそうな激甚な戦闘下でも空中給油の回復力と持続性を確保する『次世代空中給油システム(NGAS)の代替案分析』に基づき、選択肢を検討している」と空軍広報は述べた。「これには、接続性、戦場状況の把握、および生存性に焦点を当てた、プラットフォームに依存しない能力の追求が含まれる。」■


Air Force pushes to fund upgraded refueling systems instead of new tanker development

One former military official fears delays for a tanker replacement could hurt the combat fleet.

BY THOMAS NOVELLY

SENIOR REPORTER

APRIL 22, 2026 06:52 PM ET


2025年8月25日月曜日

イスラエルがKC-46ペガサスの追加調達で空中給油機部隊の強化を図る(TWZ) ―ライジングライオン作戦で給油機能力不足を痛感したためですが、これでイスラエルの地域内空軍運用能力が高まります



The Israeli Ministry of Defense has said it will seek to buy two more Boeing KC-46A Pegasus tankers from the United States, as it invests in its fleet of inflight refueling tankers, heavily utilized in the recent campaign against Iran, as well as for other long-range combat missions. While Israel has already committed to buying four KC-46s, it currently relies on a dwindling fleet of veteran Boeing 707 tankers. The 12-day war against Iran earlier this year, in particular, led to questions about Israeli Air Force (IAF) aerial refueling capacity and the U.S. government was forced to deny that it had provided additional tanker support for the operation.

イスラエル国防省

イランへの長距離空爆作戦で老朽化した707給油機に依存していたことから、イスラエルはKC-46調達を加速する

スラエル国防省は、最近のイランに対する作戦やその他の長距離戦闘任務、国内任務で多用されている空中給油機隊の強化策として、米国からボーイング KC-46A ペガサス給油機 2 機を追加購入する方針を明らかにした。KC-46ではイスラエルは既に4機購入を決定しているが、現在は老朽化したボーイング707給油機(12機)に依存している。今年初めのイランとの12日間戦争では、イスラエル空軍(IAF)の空中給油能力に疑問が投げかけられ、米国政府は作戦に追加の給油機支援を提供した事実を否定せざるを得なかった。

「5機目と6機目のKC-46は、IDFの遠距離戦略部隊としてのIAFを強化し、大規模な部隊を遠方の戦場に展開する能力を向上させる」と、イスラエル国防省アミール・バラム少将は今週初めに述べた。

ボーイングのレンダリング画像には、イスラエル空軍のKC-46が先進型F-15の給油を行う様子が描かれている。Boeing

バラム少将は、追加の装甲車両とファーストパーソンビュー(FPV)ドローン含む再装備計画を発表した。KC-46の調達計画は、イスラエルの防衛調達大臣委員会が承認すれば進められる。推定5億ドルの給油機契約は、米国の財政援助で資金調達される。

イスラエル国防省は、「新機はイスラエルのシステムを搭載し、イスラエル空軍の運用要件に適合するように改造される」と付け加えた。

2020 年、米国務省は、イスラエルへの KC-46A 8 機の販売を承認し、その総額は 24 億米ドルと推定されている。

米国安全保障協力局(DSCA)は当時、「米国はイスラエルの安全保障に全力を尽くしており、イスラエルが強力かつ即応性の高い自衛能力の開発と維持を支援することは、米国の国益にとって極めて重要だ」と述べた。「今回の販売案は、これらの目標と一致している」と付け加えた。

1 年後にイスラエルは KC-46 の初回発注計画を正式承認した。イスラエルは、米空軍がすでにボーイングに発注しているロットから、最初の 2 機の KC-46 を納入できるかどうかについても問い合わせたと報じられている。これにより、イスラエル空軍は、通常より早く機体を入手することができる。

2022 年に米国国防総省は、イスラエル向け KC-46 の最初の 4 機について、9 億3000 万ドルの契約をボーイングに交付した。納入は 2026 年末までの予定。

KC-46の米国での運用における問題が広く報じられている中、イスラエルの調達スケジュールがどの程度影響を受けたかは不明だが、購入を増やす決定はプログラムへの信頼のあらわれで、ボーイングが同機の海外販売拡大を目指す上で好材料となる。

最初のイスラエル空軍用KC-46が納入される頃には、重要なリモートビジョンシステム(RVS)の次世代バージョンが搭載される。このシステムは、完成まで非常に困難を極めたことで知られている。皮肉なことに、KC-46が置き換えるイスラエルの707は、現地で開発されたRVSを使用しており、これが非常に有効であることが証明されている。

707 Re’emのRVSの眺め。IDFスクリーンショット

一方、IAFが707隊の後継機を急務としていることは疑いようがない。これらの機体は現地で「Re’em」(ヘブライ語で「オリックス」の意味)と呼ばれている。

現在のRe’em機は1979年に初めて就役し、当時の最新型である707-300型機で以前の707-100型機を置き換えた。これらの機体は民間航空会社から購入され、現地で空中給油用に改造された。改造はイスラエル航空宇宙産業(IAI)が担当した。2010年代には追加の機体が調達され、給油機としてアップグレードされたが、中で最古参の機体は退役ずみだ。

空中給油に加え、IAFの707は指揮統制拠点および通信ノードとしての重要な役割を果たしている。機体は衛星通信システムを搭載し、F-15やF-16などの適切に装備された戦術機や遠方の指揮センターとの、重要な安全な視界外通信を提供している。これは長距離攻撃作戦で極めて重要な機能だ。KC-46に「イスラエル製システムを搭載し、イスラエル空軍の運用要件に適合させる」という記述は、同様のC2および通信システムの改修を指している可能性が高い。

現在、イスラエルは707給油機を7機以下しか保有していないとされており、昨年末のネバティム空軍基地の衛星画像で5機が確認されている。

2024年12月時点でのネバティム空軍基地の飛行ラインに並ぶイスラエル空軍の707給油機5機。Google Earth

これにより、Re’emはイスラエル空軍にとってこれまで以上に価値の高い機体となっている。

イランの核開発計画に対する作戦「Operation Rising Lion」では、約2,000マイルの往復飛行が実施されたほか、IAFは2023年10月7日のハマスからの攻撃以降、地域内の標的に対長距離攻撃を実施してきた。これにはイエメンのフーシ派標的に対する空襲も含まれる。

これらの作戦を支援する給油能力の需要、およびその他の任務や定期訓練活動により、米空軍がイスラエルを支援している可能性が浮上した

イランとの12日間の戦争後、米国防総省は、紛争中にIAFに対しそのような支援を提供した事実はないと明言した。

米空軍の発言者は、本誌の問い合わせに対し、次のように回答した:

「米空軍は、中央軍管区(CENTCOM)の責任区域内で同盟国やパートナーと共に訓練作戦を定期的に実施している。イスラエル空軍は、これらの演習や作戦に様々なレベルで定期的に参加しているが、米軍の空中給油機はIAFへの空中給油を実施していない。」

F-35I戦闘機へ給油作戦中のイスラエル空軍707給油機。イスラエル空軍

12日間戦争中に米国が実際に給油支援を行ったとの主張は今も残る。ただし、米空軍の否定がその通りなら、IAFが広範な地域で高強度の作戦を継続しながら重大な効果を上げた能力は、驚くべきものとなる。

一方、米国軍がイスラエルに給油能力を提供できる能力は、計画があれば無比であることは疑いようがない。KC-46の引き渡しが続く中、ペガサスが「ブリッジ・タンカー」要件の下で追加注文が見込まれており、同機は米国空軍の給油機部隊の柱として重要な存在になっている。

KC-46の注文拡大に動き出したことで、老朽化が進む707の退役プロセスが加速し、空中給油能力の近代化がイスラエル空軍で急務となってきた。■



Israel Wants More KC-46 Pegasus Tankers To Boost Overworked Aerial Refueling Fleet

Israel is stepping up its procurement of KC-46s after a campaign of long-range strikes on Iran that relied heavily on its geriatric 707 tankers.

Thomas Newdick

Aug 24, 2025 12:41 PM EDT

Israel Wants More KC-46 Pegasus Tankers To Boost Overworked Aerial Refueling Fleet

トーマス・ニューディック

スタッフライター

トーマスは、軍事航空宇宙分野と紛争に関する報道で20年以上の経験を持つ防衛分野のライター兼編集者だ。数多くの書籍を執筆し、多くの書籍の編集を手がけ、世界有数の航空専門誌に記事を寄稿している。2020年に『The War Zone』に参加する前は、『AirForces Monthly』の編集長を務めていた。


2025年8月1日金曜日

米空軍はKC-46の追加購入により、タンカー競合を回避する決定を下した(Defense One)

 A U.S. Air Force KC-46 takes on gas over the Atlantic Ocean in 2020.

2020年、大西洋上空で給油を受ける米空軍のKC-46。USAF/ ピーター・ボリス




空軍は、次回購入で固定価格から移行するべきか検討中。


空軍のタンカー計画について不透明な状態が続いていたが、空軍は新たな競合を開始せず、KC-46をさらに購入する決定をした。

 老朽化したKC-135の後継機として75機のタンカーを暫定的に購入するため、ボーイングとエアバスの間でコンペが行われるのではないかという憶測に終止符が打たれた。その代わりに空軍は、長期的なタンカー需要が判明するまでの "つなぎ "として、問題を抱えながらも生産中のKC-46を追加購入することになる。

 「空軍はKC-46延長プログラムの取得戦略を承認した。その取得戦略では、最大75機のKC-46の追加が承認されている。価格設定や管理など、詳細については明らかに検討する必要があるが、KC-135の後継機導入の一環として、最大75機のKC-46の取得戦略が承認された」と、空軍参謀総長のデビッド・オールヴィン大将は、ロイヤル国際エアタトゥーの会場で本誌に語った。

 ボーイングKC-46にこだわるという決定は予算の圧力に起因したものだろう。新規契約は、ボーイングが現在の188機分のタンカー納入を終えた後に結ばれる。

 戦略が承認されたとはいえ、契約形式やコストなどの詳細についてはまだ詰める必要があると空軍は強調している。ボーイングは固定価格契約の下でKC-46を製造しており、その結果同社は数十億ドルの損失を被っている。空軍が現在の契約方式を変更すれば、タンカーの必要な修正やアップグレードなど、プログラムの一部を実費上乗せ方式に移行させることができる。

 KC-46を追加購入するという決定は、2026年の予算要求に「タンカー生産延長」プログラム用の資金が含まれていたことから可能性が高まっていた。予算書によれば、このプログラムではKC-46を「最も手頃な要求ベース」として使用する。

 20年間にわたり空軍は3本柱の計画でタンカーフリートの構築を計画していた:商用改造タンカーを購入し、「ブリッジ・バイ」となる別の商用改造タンカーのコンペを開始し、最終的に次世代機を製造するとし、計画の最初のステップはKC-46である。

 そして2023年、軍当局は計画の第二段階であるブリッジ・タンカーの購入を160機から75機に削減し、"次世代空中給油システム"と呼ばれる次世代タンカー計画を加速させると発表した。

 空軍はかつて、2030年代末までにステルス性のある新型タンカーの実戦配備を望んでいたが、2026年の予算要求でNGASの資金を1300万ドルまで削減し、代わりに第6世代戦闘機プログラムであるF-47に注力を注いでいるため、そのスケジュールは可能性が低くなっている。

 オールヴィンは、NGASはひとつのプラットフォームではなく、むしろ新型タンカーを含むか含まないかのシステム・ファミリーであると強調した。そして、2026年のNGAS予算ラインの資金の一部は、現在のタンカーを生存しやすくする方法を検討するために使われると述べた。

 一方、空軍はKC-46プログラムでの問題を解決し続けている。KC-46プログラムは、多くの「カテゴリー1」の欠陥-墜落や人命の損失を引き起こす可能性のある問題-や納入の中断に悩まされている。

 オールヴィン大将は、ボーイングの欠陥に対する進展には「満足」しており、タンカーは現在も「非常によく」機能していると述べた。これは、6月にイランの核開発拠点を攻撃したB-2への給油をKC-46が支援した「ミッドナイト・ハンマー作戦」における役割に言及したものだ。

「完全に危機を脱したとは言わないが、欠陥の除去は順調に進んでおり、同機は作戦運用上非常にうまく機能している」とオールヴィンは語った。■




Air Force will buy more KC-46s, skip competition

The service is mulling whether to move away from fixed-priced on the next buy.

BY AUDREY DECKER

STAFF WRITER

JULY 20, 2025

https://www.defenseone.com/policy/2025/07/air-force-will-buy-more-kc-46s-skip-competition/406850/?oref=d1-homepage-top-story