A330マルチロールタンカー輸送機の米空軍への売り込みは、これまで4度失敗している ロ ッキード・マーティン は、米空軍で老朽化したKC-135空中給油タンカーの一部を代替する契約の獲得を断念した。同社は以前、 エアバス A330マルチロールタンカー輸送機のアメリカナイズバージョンを売り込んでいた。同社は今後、空軍が求める先進的な次世代タンカーの設計を含め、他の機会に力を注ぐとしている。 ロッキードは、空軍が現在KC-135リキャピタライゼーション・プログラムと呼ぶ競作から撤退すると、本日未明の短い声明で発表した。エイビエーション・ウィークによれば、エアバスがA330MRTTベースのタンカーを引き続き提供する。 ロッキード・マーティンは2021年9月、LMXTとして知られるA330 MRTT派生案を初めて発表した。ジョージア州マリエッタのロッキード・マーティン施設で、エアバスA330を空軍専用のMRTT構成に改造する構想だった。 「当社は、ロッキード・マーティンのLMXTチームとリソースを、米空軍の次世代空中給油システム(NGAS)構想を支援する空中給油ソリューションの開発など、ロッキード・マーティン社内の新たな機会と優先プログラムに移行している。「引き続き、米空軍の空中給油任務を強化する先進的な能力の提供を加速させることを約束する」。 今回の決定には多くの伏線があった。 ロッキード・マーティンがLMXTを最初に売り込んだとき、当時ブリッジ・タンカーと呼ばれていたプログラムだった。これは、空軍が ボーイング KC-46Aペガサス・タンカーの発注を終了するまでの "つなぎ "となるものだった。 しかし、空軍はその後、ブリッジ・タンカー・プログラムの競作をまったく行わず、ボーイングとの単独契約でKC-46Aを追加購入する可能性を示唆した。その後、この決定が下された場合は争う意向を示す議員もいた。 そして今年初め、空軍は、現在KC-135リキャピタライゼーション・プログラムと呼ぶ事業の購入機数を、わずか75機に削減すると発表した。この動きもまた、事実上コンペを中止させたものと見られている。空軍は現在、次世代空中給油システム(NGAS)事業に重点を置いている。 2024会計年度の空軍予算案に添付のデータによると、空軍は3月時点で、KC-135を365
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