スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

ラベル(グライドフェーズ迎撃兵器)が付いた投稿を表示しています

日米の共同開発による迎撃ミサイルは中国の極超音速攻撃を阻止するが狙い

  ペンタゴン、グライドフェーズ迎撃兵器を開発する日米共同開発協定を急ピッチで進める 中国人民解放軍は、艦上発射型極超音速兵器のテストや、H-6K爆撃機による空中発射型極超音速兵器の配備を行ったことが知られている。この開発は、中国が「極超音速」攻撃バブルを作り、そこから米軍や同盟軍の台湾侵攻を阻止するのではないかという懸念を煽っている。 この種の不測の事態は、中国に関する国防総省の公的な議論の中でも一定の位置を占めている。中国が極超音速の領域で有利な状況を利用し、台湾近海の打撃範囲内で米軍の水上艦船や航空機、陸上部隊が防衛作戦を展開するのを阻止するため、台湾の周囲に「反アクセス/領域拒否」の円陣を実質的に構築しようとする懸念があるからだ。中国が極超音速兵器の領域で自国軍が西側諸国より短期的に戦術的・作戦的に優位に立てると考えた場合、台湾を併合する好機と解釈することも考えられる。 日米グライドフェーズ迎撃(GPI)ミサイル同盟 この脅威のシナリオが、国防総省が極超音速兵器の攻撃を追跡し、破壊するために設計された次世代技術である滑空位相迎撃兵器を開発するための日米協力開発協定を急ピッチで進めている主な理由だ。 「米ミサイル防衛局は国防総省のためにGPIの開発を主導しており、極超音速飛行のグライドフェーズ部分において極超音速ミサイル防衛能力を提供する。署名されたGPI協力開発(GCD)により、日本はGPIのロケットモーターと推進部品の開発を主導する」と国防総省の声明は述べている。 GPIはブーストグライド兵器を迎撃するためのもので、地球の大気圏境界で発射された後、圧倒的な降下速度で標的を破壊する。当然ながら、この種の防衛兵器には新世代の高速追跡技術が組み込まれている。 例えば、極超音速ブーストグライド兵器は、大気圏に突入して極超音速で滑空した後、比類ない速度で目標に降下する。ミサイルの軌道におけるこの「滑空」地点に、迎撃の絶好の機会がある。 このように、極超音速ビークルが最も脆弱な段階にある可能性が高い滑空段階は、実際にはかなり厳しい環境である。2022年までさかのぼるペンタゴンの記録によると、ジョン・ヒル海軍副司令官(元ミサイル防衛庁長官)は記者団に対し、「防空兵器をそこで運用することはできないし、SM-3のような宇宙兵器をそこで運用することもできない」。 日米のGPI