今日、一国で新しい世界秩序の触媒になれないため、日米両国が決定的な影響を及ぼすにはお互いが必要だ 安 倍晋三元首相が7月に暗殺され、世界中に衝撃が走った。多くのアメリカ人の目には、安倍首相は自信に満ちた積極的な日本の代表として映り、数十年にわたる衰退国家のイメージを払拭し、日本が世界をリードできることを証明していた。安倍首相の信念のひとつは、日本と米国は相互に必要であるという点であり、グローバル・リーダーシップを示す日本の努力は、常に日米パートナーシップに根ざしていた。安倍首相が亡くなった今、日米両国が安倍首相の遺志を継ぎ、地域と世界をリードできるかどうかが、後継者の外交政策で試される。 グローバルヘルス が出発点となる。 安倍首相は、外交儀礼を破り金メッキのゴルフクラブを持参しドナルド・トランプ次期大統領の前に現れたり、2016年のリオ五輪でスーパーマリオの格好をしてステージに上がったりと、ほとんど日本人離れした芝居がかった仕草で目立つ存在だった。 アジアがますます危険になる中で日本の立場を強化し、多大な利益を日本にもたらしてきた自由主義的国際秩序の基盤を維持するため、彼は並々ならぬ時間を費やした。安倍首相が夢見た軍事力強化は、ファンも批評家も認めるところであるが、実際に実現した改革は革命的というよりは進化的だった。安倍首相が国際的に成し遂げた実質的な成果は、主に中国に対抗するため地域協力を深化させたことである。 安倍政権は、自由で開かれたインド太平洋という概念を提唱し、オーストラリア、インド、日本、米国の4カ国による協力関係を深める歴史的なステップ「クワッド」の創設を率先した。さらに、TPPの救世主として、後発の日本を米国を含む10カ国との交渉に参加させ、米国の離脱で暗礁に乗り上げたTPP新バージョンを実現するという国内政治の賭けに出た。 これらの成功に共通するのは、安倍首相が日米パートナーシップに信頼を置いていたことである。そのため、安倍首相は自らの政治生命を賭しも、米国との関係を深めるため並々ならぬ努力を惜しまなかった。しかし、最近の出来事から、米国にとって、志を同じくする同盟国、特に日本とのパートナーシップが一層重要であることが明らかになった。日本の協力なくしては、台湾を孤立させる中国の動きに対...
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