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日米関係はここまで成熟している:駐日大使の米国内むけに背景説明、トランプ大統領の訪日近づく


Trump Heading to Tokyo to Talk Cybersecurity, Regional Threats

トランプは5月首脳会談でサイバーセキュリティ、域内脅威について協議する

May 3, 2019 2:49 PM


ナルド・トランプ大統領は今月末に東京ヘ飛び停滞する北朝鮮非核化問題、サイバーセキュリティでの共同対策に加え二国間貿易問題を安倍晋三首相と話す。

ウィリアム・ハガティ駐日大使は先週ワシントンDCのハドソン研究所で、金正恩がロシア大統領ウラジミール・プーティンと初の首脳会談に望んだのは「制裁が効果を上げている証拠」と発言した。さらに北朝鮮は他国に援助の手を求めており制裁効果の軽減化を目指しているとも述べた。

非核化が停滞しているが、北朝鮮は依然として日本には現実の脅威だ。ハガティ大使は赴任した2年前に日本の学童が朝鮮半島からの攻撃想定で訓練していたと述べた。北朝鮮は北海道上空を通過する弾道ミサイル発射の他核実験を行っている。

日本は在日米軍の存在をありがたがっており、福島原子力発電所の事故で米軍が支援した際にも同じ感想が聞かれた。

大使は米日間に中国を含む地域内安全保障問題で「相違点は皆無に近い」と述べた。

6月に大阪でのG-20経済サミットに先立ち安倍首相は習近平主席を東京で迎える。中国は一帯一路インフラ整備をアジア、アフリカで進める中で日本の参加を促しているが日本は応じていない。

トランプも大阪サミットに参加する。
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今月後半の首脳会談でトランプと安倍は域内安全保障で広範な議題を対象とし中国による尖閣諸島への圧力を始めとする東シナ海問題のほか朝鮮半島非核化問題も取り上げる。

米日両国は域内で軍事、経済両面で「最強のプレゼンス」とハガティ大使は述べた。

質疑応答でハガティ大使は米国による航海の自由作戦(FONOPs) による紛糾海域通航は安全保障問題であり同時に経済問題でもあると述べ、自由な交易のため必要な行為だとした。

「わがほうが日本にいるのは日本を防衛するためだ」とし、米日双方でまとまったばかりの安全保障・外交協議に触れ、尖閣諸島に関する中国の主張を斥けた。

ハガティ大使は米側の国防長官代行と国務長官、日本の防衛相・外相から出た声明文に盛り込まれた一節に「一定の状況において」日本がサイバー攻撃を受ければ安全保障条約の適用になると記されたと紹介した。

「この声明を待っていた」と大使は述べ、「日本はわが国を助けて」サイバー事案捜査を行ったと紹介。

米軍の前方配備の本拠地としてハガティ大使は「日本は長年に渡り発展を遂げ、大統領は一層の日本のコミットメントを求めるだろう」とし、防衛予算の増額で自衛隊の装備近代化を進めることを期待するとした。さらに米国は対外軍事装備品販売制度を改訂し同盟国に導入しやすくしたとも述べた。

日本から見れば米軍との共同作戦体制を向上させる装備品の購入となり、米国防技術へのアクセスが許されることになる。

米軍関係者の日本国内での行動に関連し沖縄での米軍プレゼンスでくりかえし質問が大使に向けられた。

「同盟関係への支援には大きなものがある」が「米国のプレゼンスが政治面で摩擦を生むことがある」とし、2月の沖縄住民投票結果に触れ、基地移転へは反対意見が多数であった。

安倍政権は海兵隊基地の辺野古移転を進める姿勢こそあるが沖縄からの米軍撤収を求める声はない。ハガティ大使からは大使館と米軍はともに日本側と協力し「問題の緩和」に向け努力していると、基地外での軍関係者の行動に触れた。在日米軍50千名の大部分が沖縄に集中している。

貿易問題で意見の相違はあるが、二国の関係は「世界で最も親密な同盟だ」と大使は述べた。■

コメント

  1. 米国でも民主党議員には中国の影響が強いようですから、2020年の大統領選挙では共和党候補に期待したい。(既に関係が良好なトランプ大統領の再選になればより良いですが)
    米国から見ても、米国の地位を脅かさんとする中国や、時に味方とは言いがたい行動をとることも多い欧州と比べて、日本は安定して友好関係にある国と言えるのではないでしょうか。
    良い関係が続くことを願っています。

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