スキップしてメイン コンテンツに移動

F-35Aで初のアグレッサー隊が誕生。



Air Force Will Use Old F-35s To Train for Battle Against Russian and Chinese Stealth Jets 米空軍は初期型F-35でロシア、中国のステルス機対応訓練をめざす

A smart ideas considering what the USAF will face in the future. USAFが将来直面する想定を考えるとなかなか賢い選択ではないか

L
May 10, 2019  Topic: Security  Blog Brand: The Buzz  Tags: RussiaChinaMilitaryTechnologyWorldF-35J-20Su-57

空軍は休止状態の飛行隊の再活性化を検討中だ。この飛行隊は2014年までF-15で敵国空軍役を演じ演習を現実味あるものにしていた。
第65アグレッサー飛行隊は初期生産型のF-35Aでロシアや中国のステルス戦闘機Su-57やJ-20の戦術を真似ることになりそうだ。
同隊はネリス空軍基地(ネヴァダ)を拠点にし、毎年恒例の空軍のレッドフラッグ演習に参加するはずだが運用開始時期は未定だ。65アグレッサー飛行隊は5年前に経費節約策で活動を停止していた。
War Zone記者 Tyler Rogowayが2019年5月9日に同隊復活を最初に報じた。『ネリス空軍基地は65アグレッサー隊をF-35Aで再編成することに期待している』との同基地報道官の発言を引用した。『現在以上に敵機役機能が充実すれば米軍ならびに提携国空軍部隊に有益な訓練演習のシナリオが実現する』
ロゴウェイは「F-35は今までの敵機役機材をいずれもうわまわる」と報じた。
F-35Aは各種脅威対象を今までにないほど現実的に再現できる。筆者はこの件を以前も関係筋と話したことがあり、F-35のソフトウェアで敵機のセンサー性能、センサー融合機能、電子戦や通信装備を再現できることを皆認めていた。
.これはF-35の各種機能を制限することになる一方、想定する相手機材の性能を反映することにもなり、レーダー反射板を取り付け敵機のレーダー反射特徴を模擬したり、ステルス性を消すこともできるはずだ。
65アグレッサー部隊が立ち上がれば、空軍には「レッドエア」専用隊が3つ揃うことになる。64アグレッサー隊はF-16をネリスで運用している。18アグレッサー隊はアラスカにありF-16を装備している。
米海軍海兵隊も独自の敵機役飛行隊がありF-16、F/A-18、F-5を飛ばしている。空軍、海軍、海兵隊では民間企業を契約先としレッドエア役を演じさせてもいる。
空軍は65アグレッサー隊の編成まで待っているつもりはない。2019年4月末から388戦闘航空団のF-35Aと予備部隊の419戦闘航空団がヒル空軍基地での演習に敵機役で参加し訓練生のF-16とともに民間企業ドラケンインターナショナルの機体も動員された。
F-35、F-16とドラケンの所有機が敵機役を演じた。「F-35Aで100ミッションを22機でこなし、F-16も56ミッション実施した」と388戦闘航空団はソーシャルメディアで発表。
「青軍」F-16が数で「赤軍」のF-35、F-16等を圧倒した。「不利な状況でした」と388戦闘航空団兵器担当将校トーマス・メイヤー少佐が述べている。「数では5対1で劣勢でこちらには防衛対象のリストがあり8時間守り通す必要がありました。機材はアラート体制を維持し敵機の出現に備えていました」
「こちらはF-35の操縦になれており、敵機として相手を追い込み若手パイロットのエラーを誘いましたよ」とF-16教官パイロットのベンジャミン・ウォルターズ少佐が語る。「だからといっていつも勝てるわけではない。戦闘に勝つ要素はある程度までコックピット内のパイロットの腕です」
65アグレッサー飛行隊が年間通じて悪役を演じることになれば、もっと多くの空軍パイロットが同じアメリカ人パイロットの知見から学ぶことになり、ロシアや中国のステルス機との戦闘に備えることができる。■

David Axe serves as Defense Editor of the National Interest. He is the author of the graphic novels  War Fix, War Is Boring and Machete Squad.

コメント

このブログの人気の投稿

フィリピンのFA-50がF-22を「撃墜」した最近の米比演習での真実はこうだ......

  Wikimedia Commons フィリピン空軍のかわいい軽戦闘機FA-50が米空軍の獰猛なF-22を演習で仕留めたとの報道が出ていますが、真相は....The Nationa lnterest記事からのご紹介です。 フ ィリピン空軍(PAF)は、7月に行われた空戦演習で、FA-50軽攻撃機の1機が、アメリカの制空権チャンピオンF-22ラプターを想定外のキルに成功したと発表した。この発表は、FA-50のガンカメラが捉えた画像とともに発表されたもので、パイロットが赤外線誘導(ヒートシーキング)ミサイルでステルス機をロックオンした際、フィリピンの戦闘機の照準にラプターが映っていた。  「この事件は、軍事史に重大な展開をもたらした。フィリピンの主力戦闘機は、ルソン島上空でコープ・サンダー演習の一環として行われた模擬空戦で、第5世代戦闘機に勝利した」とPAFの声明には書かれている。  しかし、この快挙は確かにフィリピン空軍にとって祝福に値するが、画像をよく見ると、3800万ドルの練習機から攻撃機になった航空機が、なぜ3億5000万ドル以上のラプターに勝つことができたのか、多くの価値あるヒントが得られる。  そして、ここでネタバレがある: この種の演習ではよくあることだが、F-22は片翼を後ろ手に縛って飛んでいるように見える。  フィリピンとアメリカの戦闘機の模擬交戦は、7月2日から21日にかけてフィリピンで行われた一連の二国間戦闘機訓練と専門家交流であるコープ・サンダー23-2で行われた。米空軍は、F-16とF-22を中心とする15機の航空機と500人以上の航空兵を派遣し、地上攻撃型のFA-50、A-29、AS-211を運用する同数のフィリピン空軍要員とともに訓練に参加した。  しかし、約3週間にわたって何十機もの航空機が何十回もの出撃をしたにもかかわらず、この訓練で世界の注目を集めたのは、空軍のパイロットが無線で「フォックス2!右旋回でラプターを1機撃墜!」と伝え得てきたときだった。 戦闘訓練はフェアな戦いではない コープサンダー23-2のような戦闘演習は、それを報道するメディアによってしばしば誤解される(誤解は報道機関の偏った姿勢に起因することもある)。たとえば、航空機同士の交戦は、あたかも2機のジェット機が単に空中で無差別級ケージマッチを行ったかのように、脈絡な

主張:台湾の軍事力、防衛体制、情報収集能力にはこれだけの欠陥がある。近代化が遅れている台湾軍が共同運営能力を獲得するまで危険な状態が続く。

iStock illustration 台 湾の防衛力強化は、米国にとり急務だ。台湾軍の訓練教官として台湾に配備した人員を、現状の 30 人から 4 倍の 100 人から 200 人にする計画が伝えられている。 議会は 12 月に 2023 年国防権限法を可決し、台湾の兵器調達のために、 5 年間で 100 億ドルの融資と助成を予算化した。 さらに、下院中国特別委員会の委員長であるマイク・ギャラガー議員(ウィスコンシン州選出)は最近、中国の侵略を抑止するため「台湾を徹底的に武装させる」と宣言している。マクマスター前国家安全保障顧問は、台湾への武器供与の加速を推進している。ワシントンでは、台湾の自衛を支援することが急務であることが明らかである。 台湾軍の近代化は大幅に遅れている こうした約束にもかかわらず、台湾は近代的な戦闘力への転換を図るため必要な軍事改革に難色を示したままである。外部からの支援が効果的であるためには、プロ意識、敗北主義、中国のナショナリズムという 3 つの無形でどこにでもある問題に取り組まなければならない。 サミュエル・ P ・ハンチントンは著書『兵士と国家』で、軍のプロフェッショナリズムの定義として、専門性、責任、企業性という 3 つを挙げている。責任感は、 " 暴力の管理はするが、暴力行為そのものはしない " という「特異な技能」と関連する。 台湾の軍事的プロフェッショナリズムを専門知識と技能で低評価になる。例えば、国防部は武器調達の前にシステム分析と運用要件を要求しているが、そのプロセスは決定後の場当たり的なチェックマークにすぎない。その結果、参謀本部は実務の本質を理解し、技術を習得することができない。 国防部には、政策と訓練カリキュラムの更新が切実に必要だ。蔡英文総統の国防大臣数名が、時代遅れの銃剣突撃訓練の復活を提唱した。この技術は 200 年前のフランスで生まれたもので、スタンドオフ精密弾の時代には、効果はごくわずかでしかないだろう。一方、台湾が新たに入手した武器の多くは武器庫や倉庫に保管されたままで、兵士の訓練用具がほとんどない。 かろうじて徴兵期間を 4 カ月から 1 年に延長することは、適切と思われるが、同省は、兵士に直立歩行訓練を義務付けるというわけのわからない計画を立てている。直立歩行は 18 世紀にプロ