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いずも級2隻では何ができるのか、戸惑う海自幹部の声に耳を傾けるべきだ

コメントは下にあります。

Japan Doesn’t Know What to Do With Its New F-35 Armed Aircraft Carriers F-35空母の任務を日本が理解できていないことが問題だ

That's a problem.
May 24, 2019  Topic: Security  Region: Asia  Blog Brand: The Skeptics  Tags: MilitaryTechnologyWeaponsWarJapan


空母で日本に迷いがあるようだ。日本は空母で何がしたいのか。
日本政府関係者にもいずも級二隻の取扱に自信がないようだ。建前で「ヘリコプター駆逐艦」と呼称される両艦は20千トン超の小型空母そのものだ。日本に根強い平和主義が問題で第二次大戦後の新憲法で空母は「攻撃的」装備の一つとして保有を禁じている。安倍晋三首相率いる現政権は二隻をF-35B約10機運用可能に改装する命令を下した。
空母保有と空母ミッションの定義は意味が違う。「いずも改装で日本が堅持してきた『専守防衛』政策に反しないのか、また中国への対抗以外に改装空母で何をするのか、意見の総意ができていない」とJapan Timesは報じている。
一部防衛関係者が同紙に公然たる秘密を明かしている。日本が空母を必要とするのは中国の軍事力増強が原因だ。「公には国名を名指ししないが中国海軍が宮古海峡を通過し太平洋に進出しているのは事実だ。この5年で太平洋での中国海軍の活動が増加している」(関係者)
政界や元指揮官には空母で日本が強硬策に出るのではと憂慮する声がある。「いずもに戦闘機が搭載されれば日本は海上から自由に圧倒的攻撃をしかけるのではないか」と共産党議員が疑問をなげかけた。
小型空母二隻の20機程度の戦闘機で「圧倒的」と言えるのか、は別の議論だ。「防衛省・海上自衛隊幹部には運用目的を巡り混乱が見受けられる」とJapan Timesは指摘。「疑問の中心はいずも級改装で意味のある戦闘作戦が展開できるのか、あるいは日本の軍事プレゼンスを見せつけることだけが目的なのかという点である。空母部隊運用で効果をあげるのであれば三隻以上でローテーション投入が通常は必要となるからだ」
「3隻あれば1隻を作戦投入し、1隻を訓練に残りをドックで整備できる」と防衛省幹部が同紙に述べている。
米海軍では今年2月に空母USSハリー・S・トルーマンの退役案がリークされ大論争が起こった。実施すれば現役空母が11隻から10隻に減る。11隻でもあるいはペンタゴンが企画する12隻でも米海軍は世界各地への空母配備に苦労しており、各艦に必要な整備と乗員の休息の時間をひねり出すのも大変だ。
伊藤俊幸元海将は空母は四隻必要と試算している。「2隻だと離着艦訓練にしか使えない」「率直に言って現行案には海自関係者も疑問を持っている」
もうひとつはいずも級ではF-35Bを10機程度しか運用できない点だ。平和維持任務なら充分だろうし、商船護衛任務が政治的に日本で受け入れられればこれにも充分だろう。だが海自艦船部隊の防御や島しょ部防衛では中国の海空軍力増強を見れば不足すると言わざるを得ない。■
Michael Peck is a contributing writer for the National Interest. He can be found on Twitter and Facebook.
Image: Reuters
この記事を読んで思うのは 1- 憲法改正は待ったなし。このまま自衛隊を中途半端な立場に置くといざというときに実力が発揮できない。自衛隊員が公務員という扱いもなんとかしたいものです。 2- その上で日本の国防戦略を明確に示すこと、そこでは聞こえの良い表現ではなくそもそも国家として国民の生命財産を守る責務と言う至上命題から目的、手段を展開し国民に率直に説明すべき。 3- 議論は結構だが決まったことは着実に実行すべく国内も心構えを変えるべき 4- いずも級は空母運用の「習作」ではないか。次世代大型艦を最初から空母として整備すればいつものことで同型艦を2隻建造すれば、改いずも級とあわせ4隻体制になる。という点です。皆さんの意見はいかがですか。

コメント

  1. 以前ここで私も懸念を表明しましたが、同様な内容の記事です。

    いずもにF-35Bを20機積んで、なおヘリ能力を犠牲にしないなどというお伽話を主張する人もいらっしゃるようですが、その方はこの記事をどう読むのでしょうかね。

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    1. 何度指摘しても同じ嘘をつくんですね。
      『いずもにF-35Bを20機積んで、なおヘリ能力を犠牲にしない』??
      そんな事どこにも書いてませんけど?
      あると言い張るなら例の記事から当該部分を抜き出して御覧なさい。
      できるものならね。
      それより、いずもの格納庫が上下二層になってる愉快な根拠の提示はマダ~?(  ̄∇ ̄)y━~

      この手の話は何度も出てきてるが、どれも既存の空母の運用を前提に『空母とはこういうもの』『こういう使い方をせねばならない』という固定観念から抜け出せない故の記事。
      海自は敵陣に侵攻する気など無いし爆撃する気も無く、艦隊防空と艦載兵装のエンゲージオンリモートに徹するなら敵にとって10機のF-35は決して無視できる数字ではない。

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    2. やっと、コテハン付けましたか。

      ただ、それが例のあの”匿名”氏と同一人物であることの証明にはならないわけで、どっちにしろ継続した議論にはならんわけです。

      >そんな事どこにも書いてませんけど?
      それをいうのでしたら、

      >いずもの格納庫が上下二層になってる愉快な根拠
      私も二重になっているなどといったことはありませんよ?
      格納庫に誤解がったとは言いました。それは格納庫を”車両格納庫”といったことを誤解といったのです。

      基本的読解力と物理学的素養のない人と議論できるとは思いませんので、あなたとは議論しませんよ。

      >>『いずもにF-35Bを20機積んで、なおヘリ能力を犠牲にしない』??
      >>そんな事どこにも書いてませんけど?

      この発言を取り消した、と理解します。それならそれで私はもう何も言うことはありません。

      >>『空母とはこういうもの』『こういう使い方をせねばならない』という固定観念から抜け出せない故の記事。

      専門家の記事の遥か高みから見下ろした傲慢な発言ですね。
      そこまでいうなら、ご自分で記事をお書きになればいいのに。

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    3. >私も二重になっているなどといったことはありませんよ?

      >>小林誠2018年11月12日 1:17
      >>いずも型の車両格納庫は船の下部喫水付近にあるのでこの重量は転覆には寄与しません。
      >>しかし飛行甲板と航空機の格納甲板は構造上上部にあるために

      ↑はい、残念賞~♪

      >この発言を取り消した、と理解します。

      だからその『発言』とやらを抜き出して御覧なさいって。
      当該記事からコピペしてくるだけですよ、簡単でしょ?

      >専門家の記事の遥か高みから見下ろした傲慢な発言

      その専門家がF-35B導入といずも型への搭載を決定したんですけど?

      削除
    4. >だからその『発言』とやらを抜き出して御覧なさいって。
      匿名の発言を抜き出した所で「それ俺の発言じゃねーし」って言われるだけなんで。
      そんな無駄なことはしませんよ。

      もう議論なんかしないって言ってるの分からないのかな、この人。

      >その専門家がF-35B導入といずも型への搭載を決定したんですけど?
      B型導入といずもの空母化は政治家が決めたこことですよ?専門家じゃありません。

      自分に都合悪い事実は目に入らないのかな。

      議論する気はないですが事実誤認は突っ込まれても、仕方ないでしょうに。

      削除
    5. 誤解してるようだが私も議論などする気はないよ。
      ここを御覧の皆さんに小林誠なる人物の言動が虚言であることを立証してるだけ。
      あんたのような下劣な虚言者と議論など成立するはずがないだろ?

      誰が言ったかどうかなんて関係ないの。
      その発言そのものは存在するんだろ?
      じゃあ提示してみろって言ってるのよ。
      できないよね?
      存在しないから。
      他人の発言を捏造し、それを指摘されたら焦って「この発言を取り消した、と理解します。(今日はこのくらいで勘弁しといてやるぅ!《意訳》」って無様過ぎるだろw。

      しらばっくれて逃げ回るならそれでよし。
      それを見た第三者は当然「あ~、提示できないって事はやっぱり嘘なんだなpgr」となるだけだから。
      今後あんたが書き込みする度に皆さんは「また嘘つきの小林誠か」と見るようになるよ、おめでとう♪

      で、いずも型の格納庫が二層になってる発言に突っ込みいれないのはどうしたの?
      「そんな事言ってない(虚言)」んだろ?
      動かぬ証拠を自分で残しておきながらよくも堂々と嘘がつける。

      さて、次はどうするのかな?
      名前変えて擁護コメでも残すか、それとも「その小林誠は同名の別人」とかいいだすか、それとも超時空理論で被害者ぶるか・・・さぁ、どれかな~(笑

      しかしまぁ、嘘のつき方と言い逃れの仕方が秘書給与詐欺がバレた時の辻元清美やレーダー照射を暴露されたあとの韓国政府そっくりだな。
      嘘つきってのはこういうものか。

      削除
    6. 一応これにも突っ込みいれときますか。

      >B型導入といずもの空母化は政治家が決めたこことですよ?専門家じゃありません。

      まさか防衛省や海自の意向なぞ無視して政治家が独断で決めたとか本気で思ってるの?
      もしくはそれらを総称して『専門家に非ず』とか思ってるの?
      まさかどこぞのライターやら退役軍人でなければ専門家ではないとでも言い張るのか?

      >自分に都合悪い事実は目に入らないのかな。

      >>小林誠2018年11月12日 1:17
      >>いずも型の車両格納庫は船の下部喫水付近にあるのでこの重量は転覆には寄与しません。
      >>しかし飛行甲板と航空機の格納甲板は構造上上部にあるために

      ↑都合の悪い事実ってコレのこと?
      こっちは本気でそう信じ込んでるだけなんだろうから虚言ではないのだろうが・・・こんな愉快な事を堂々と言っちゃう輩が『基本的読解力と物理学的素養』を持ってるつもりとはね・・・。

      削除
    7. 飛行甲板とは最上段の管制室から見えるところをいうんですが。
      滑走路・ヘリポートにあたるところ、ですよ。


      鬼の首を取ったように言っておいて、誤読とはいやはや。

      削除
    8. こりゃまた苦しい言い訳だな(笑
      『車両格納庫は船の”下部”喫水付近にある』『しかし飛行甲板と《航空機の格納甲板》は構造上”上部”にある』これを読んで「『下部喫水付近にある車両格納庫』と『構造上上部にある航空機の格納甲板』は"同じ場所を指した言葉”」と言い張る訳だw
      4日もかけて考えを巡らせて出てきたのがこんな稚拙な嘘とはね・・・(呆
      まぁ心配しなさんな、これを読んだ誰しもが”誤読”なんてしないから。

      で、『いずもにF-35Bを20機積んで、なおヘリ能力を犠牲にしない』はどこに書いてあるの?
      何年何月の発言?
      毎度も言わせんなや面倒だから。
      はやく動かぬ証拠を突きつけて私をギャフンと言わせてごらんなさいな(  ̄∇ ̄)y━~


      その場その場で適当な嘘をついて言い逃れできさえすればいいというその腐った性根・・・。
      ホント、奴らそっくりだな。

      削除
    9. 書き込んでしまってから気付いたが・・・これは下部車両格納庫と上部航空機格納庫は同じものアピールではなく『いずも型の車両格納庫は船の下部喫水付近にある』『航空機の格納甲板は構造上上部にある』という都合の悪い事実は見えませんアピールか(笑
      だから「飛行甲板が~」とかトンチンカンな事言い出した訳ね。

      『いずもにF-35Bを20機積んで、なおヘリ能力を犠牲にしない』の出展の追及も都合が悪いから見えないという意思表示と。

      いやはや失敬、誤読してましたわw

      削除
  2. 「いずも」「かが」は将来の本格的な空母運用に必要なノウハウを得るための実験だと思います。今の中国の軍事的拡張政策をみれば、空母から艦載機を発進させて迎撃にあてるのは有効だと思います。
    法改正による自衛隊の正規軍化と中国を押さえる装備、隊員の拡充は必要です。

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  3. 私もいずも型は練習空母兼予備だと思います。
    本命は次期強襲揚陸艦ですが、普段使いしないにしても全通甲板を持っているいずもに離着艦機能を付与しておいたほうが何かと便利ですし揚陸艦の建造より先行して航空隊育成を行うことができます。

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  4. ぼたんのちから2019年5月27日 16:52

    日本は、中国の著しい軍備増強に対応して、自国の軍備増強をせざるを得ない状況に置かれていると考えます。それだけ、日本の特に南西方面の緊張が高まり、中国の軍備増強と習やPLAの威嚇が顕著になってきているということです。
    PLA海軍は、米国の空母部隊のプレゼンスと、それによって得られる軍事的覇権を手本として、2030年代までに6個の空母部隊の編成を計画しています。この規模は、東アジアの米海軍に対する優勢を目指し、第一列島線や第二列島線内、及びその先の海域で米海軍を排除し、制海権を奪うつもりと考えるべきです。そのためには戦争も辞さないかもしれません。
    もちろん第二列島線までPLAに握られると、日本の生命線である海路は中国に支配されることになります。この状況になってからの対策は、著しく困難です。日本は朝貢国になるしか国家の存続の道はなくなってしまうかもしれません。
    日本は、対抗策の一つとしていずも型を空母化しようとしていますが、その後の空母部隊の増強はPLAの軍備増強次第でしょう。使える空母と艦載機になるためには長い年月が必要です。これから日本海空軍はその経験を積むことになります。
    近年の国際情勢の変動は大きく、今までのように現行憲法を維持し、平和を唱えるだけでは戦争を招きかねません。そのような現実を適切に評価し、将来を見据えないと日本の将来を誤ることになります。日本の政治は、このような議論を避けてきたように思えますが、このような「甘え」が通じない世界になりつつあることを、与野党問わず政治家は認識すべきでしょう。

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  5. 空母に対して空母で対抗、というのは国力が拮抗する大国同士の戦略のはずなんですが、いまさら日本が空母を持ったところで牽制になるんですかね?

    もし、中国の戦略の真似をするとしたら人工島のほうだと思うのですよ。
    太平洋上の離島(暗礁じゃないから国際法上問題ない)を埋め立てて空軍基地を造成する、という戦略は空母よりも効果的ではないでしょうか。

    いくら動き回れるからといっても被弾すれば無力化してしまう空母よりも、地上基地のほうが修復が可能ですし、既存の航空戦力を活用できるわけで有用な面もあるでしょう。
    いつ戦力化できるか分からない空母航空隊よりも、現実的な解だと思います。

    地上の航空基地はぜい弱だと思われていますが、適切にダメージコントロールされた航空基地を爆撃だけで無力化するのは難しいと思うんですがね。離島であればその周囲を護衛艦が守ることにもなるわけですから。

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    1. 私としてはもし状況が許すのならいずもの空母化よりも下地島空港の要塞化のほうが費用対効果は高いと思います。
      ただ一方で沖縄の世論等政治的問題が横たわっているので自衛隊内部だけで進めることができる空母改修のほうが実行スピードは早いでしょう。

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  6. 中国のキエフ擬き空母がさほど脅威とは思えませんが、明らかに空母を持ったことで勘違いが始まっています。
    また周辺国にも空母を持っている中国こそ米に匹敵するとして従中反日を加速させている傾向もあります。
    ことほど左様に空母の持つ政治的意味は大きいものがあります。
    実際にハリボテの空母を投入しての海戦などあるとは思えませんので、実力はどうでも良いのです。
    なので中国の勘違いに冷水を浴びせ、某国の反日を牽制する意味でも「いずもの空母化」は意味があると思います。
    尤も政府は空母だなどと言っていませんし、実質ヘリ護衛艦であることにも変化はないのでしょうけど、日本が空母を持ったと思わせておけば目的は達したと言う物です。

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  7. このコメントは投稿者によって削除されました。

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  8. 結論から言えば私はいずも空母化+F35B導入に反対です。

    Ddogのプログレッシブな日々 
    いずも空母化は愚策ではないか?2019/6/1(土) 午前 2:49
    https://blogs.yahoo.co.jp/ddogs38/40964167.html

    「BSフジプライムニュースhttp://www.bsfuji.tv/primenews/index.html
    5/30 (木) 『海&空元司令官にきく 空母「いずも」の現実』 前編/後編 
    ゲスト:長島昭久 元防衛副大臣、香田洋二 元自衛艦隊司令官、織田邦男 元航空支援集団司令官」は、大変参考になりました。



    前編http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/day/d190530_0.html
    香田洋二 元自衛艦隊司令官曰く、
    「いずも空母化はシーレーン防衛の日本の対潜水艦戦において、いずもが空母化すれば、自ら隙を作ってしまっている。いまのままでは、日本の防衛戦略上大きな穴があいてしまっていて、やるべきではない。」


    織田邦男 元航空支援集団司令官曰く
    「いずもは、空母ではない。空母の持つ目的(存在意義)は、①:Power Projection(戦力投射)地上海上に対し攻撃が出来る②艦隊防空 ③国家の威信(国威発揚:砲艦外交) ①の戦力投射はF-35Bの10機や20機程度では軍事的合理性に欠け、(中国や半島相手に)敵基地攻撃等をしても意味を成さない(軍事的目的を遂行することができない)いずも空母化では考えていない②太平洋上を防空するのであれば、やはりF-35Bの10機や20機程度では屁のツッパリにもならない。もし太平洋上の防空であれば、硫黄島を要塞化し、空中給油機、AWACSとF-35Aを置いたほうが合理的。戦闘機の運用は地上において分散化し、上空において集約化することが原則。いずもに集めても役に立たない。」

    長島昭久 元防衛副大臣曰く
    野党として、いずも空母化の決定プロセスが不明瞭で合理的に欠けるので徹底的に追求する!

    後編http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/day/d190530_1.html


    香田洋二 元自衛艦隊司令官曰く、
    「いずも空母化は、2年間の検討といわれているが、本質的議論を防衛省内で行われたか疑問。定量的な議論ではなく、定性的な数値・数量で表せない議論、いずもにF-35Bを組み合わせたら良いのではないかと言う(空気で)導入が決まったのではないか?※定量的と定性的とは何か?その違いは何なのか? 」
    「いずもを空母化するのであれば、沖縄諸島(第一列島線)をどう守るか?太平洋側の主要都市をどう守るか?海上交通をどう守るか?この目的の為、三自衛隊を統合的にどう振り分けるか、議論された形跡がない。」
    「いずもを洋上基地化しても①F-35B用の搭載するミサイルなどの弾薬庫がない。②ヘリに比べ圧倒的な燃料を消費するF-35Bに給油する燃料を確保するタンクが無い、弾薬庫・燃料タンクを確保するには、船体を延長するなどの改造が必要となる」「◎定量的にいずも空母化を分析したならば、いずも空母化は合理的ではない。新しい船を作った方が合理的である。限られた国家資源を最適に使うとするならば、いずも空母化は合理的ではない。何よりも対潜戦闘能力が落ちるということを考慮されていない。いずも空母化は、軍事戦略的にその必要性優先順位について説得力に欠ける。」「いずも空母化は一旦リセットすべし!」

    織田邦男 元航空支援集団司令官曰く
    「艦載ヘリと戦闘機では燃料消費が桁違いである。1日100ソーティー(延べ出撃回数)だとすると米原子力空母ニミッツ(満載排水量95000トン)ですら、航空機燃料はたった4日しか持たない。常に補給しなければ燃料タンクは空になってしまう。」
    「いずも空母化は、よほど大掛かりな改装をしないかぎり、臨時の着艦以外米軍も利用できないし、戦力として期待できない。」「F-35B用に改装したとするならば対潜能力は激減してしまう恐れがある。いずも空母化は米側からするとまったくニーズが無い。」「せめてもの効用として、いずもの空母化を使って、米海軍を太平洋東アジアに存在させる為の道具とすべき」

    長島昭久 元防衛副大臣曰く
    いずも空母化が決まってしまったのなら、アジア太平洋地域の平和と安定に貢献する戦略的コミュニケーションのプレゼンスの道具として使う。

    私も、いずも空母化F-35B導入に強い疑問を持ちます。
    ①いずも空母化で何をしたいのか、明確な戦略が無い。
    ②いずも空母化で対潜水艦作戦に穴が開く。
    ③離島に基地を置き、いずもは臨時の洋上基地としたとしても、いずものは十分な弾庫や燃料の補給余地が無い。
    ④F-35の稼働率が悪いうえに、運用費用が高額
    ⑤F-35Bでは航続距離が短く、日本の防空網に穴が開く、太平洋の防空を目的とするならば、硫黄島を要塞化して、F-35Aの基地を置き、空中給油機、AWACSを配備いたほうが合理的。空中給油機、AWACSの無い「いずも空母化+F-35B」では戦力にならない。
    太平洋防空であれば、F-35A/Bよりも、F-15Xを新規に導入したほうがいいのではないか?

    いずもに離発着するF-35Bは日本の空自のものとはかぎりません。ゆえにいずもを強固な日米同盟の象徴にするという意見もありますが、10機程度のF-35Bは単なる飾りでしかありません。単なる飾りならいずもを本格的な空母化する必要は無い。どうしても本格的にF-35Bを運用したいのであれば、おおすみ型の後継として、多機能艦艇(強襲揚陸艦)を導入を待つべきと思う。

    いずも空母化と大騒ぎする出来事ではなくF-35Bが離着陸することが可能になったと言う程度で、V/STOL機も運用可能な護衛艦になる程度で割り切るべきと私は思います。

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    1. ぼたんのちから2019年6月3日 11:20

      日本の安全保障で不毛な点は、将来を予測した議論が公でなく、報道などで国民一般の目を逸らした議論に終始することと考えます。
      Ccatさんは、フジプライムニュースでの議論を基に主張されているように見受けられますが、このニュースの中で将来日本の安全保障の環境はどのように変わっていくであろうか、その上でいずもの空母化が必要かどうか議論されていなかったと思います。この議論がなされないと、ニュースのように技術論に終始してしまいます。
      憲法や法的問題もありますが、将来、日本を取り巻く国際環境がどのように変わるのか、それに対し日本の安全保障をどのように構築すべきか、国民的議論が必要な時期に来ていると認識しております。

      削除
  9. 私はいずも、かがの小型空母への改修は米国の西太平洋艦隊における強襲揚陸艦の補完目的だと思っています。
    米艦隊は戦力的には世界一ですが整備時を考えると一時的といえ極東の戦力バランスが崩れます。航空機はローテーションで修理整備可能ですが船はドックに入り数日で復帰とはいかない事がほとんどなので航空部隊の日々の訓練も考えると代替手段の確保は必須です。
    新しい代替艦を極東に回す余裕もないと思うので日本にそこを埋めてもらおうと言うのが米国の本心で日米安保条約を盾に日米両国が手を打ったというのが実際ではないかと思います。

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  Wikimedia Commons フィリピン空軍のかわいい軽戦闘機FA-50が米空軍の獰猛なF-22を演習で仕留めたとの報道が出ていますが、真相は....The Nationa lnterest記事からのご紹介です。 フ ィリピン空軍(PAF)は、7月に行われた空戦演習で、FA-50軽攻撃機の1機が、アメリカの制空権チャンピオンF-22ラプターを想定外のキルに成功したと発表した。この発表は、FA-50のガンカメラが捉えた画像とともに発表されたもので、パイロットが赤外線誘導(ヒートシーキング)ミサイルでステルス機をロックオンした際、フィリピンの戦闘機の照準にラプターが映っていた。  「この事件は、軍事史に重大な展開をもたらした。フィリピンの主力戦闘機は、ルソン島上空でコープ・サンダー演習の一環として行われた模擬空戦で、第5世代戦闘機に勝利した」とPAFの声明には書かれている。  しかし、この快挙は確かにフィリピン空軍にとって祝福に値するが、画像をよく見ると、3800万ドルの練習機から攻撃機になった航空機が、なぜ3億5000万ドル以上のラプターに勝つことができたのか、多くの価値あるヒントが得られる。  そして、ここでネタバレがある: この種の演習ではよくあることだが、F-22は片翼を後ろ手に縛って飛んでいるように見える。  フィリピンとアメリカの戦闘機の模擬交戦は、7月2日から21日にかけてフィリピンで行われた一連の二国間戦闘機訓練と専門家交流であるコープ・サンダー23-2で行われた。米空軍は、F-16とF-22を中心とする15機の航空機と500人以上の航空兵を派遣し、地上攻撃型のFA-50、A-29、AS-211を運用する同数のフィリピン空軍要員とともに訓練に参加した。  しかし、約3週間にわたって何十機もの航空機が何十回もの出撃をしたにもかかわらず、この訓練で世界の注目を集めたのは、空軍のパイロットが無線で「フォックス2!右旋回でラプターを1機撃墜!」と伝え得てきたときだった。 戦闘訓練はフェアな戦いではない コープサンダー23-2のような戦闘演習は、それを報道するメディアによってしばしば誤解される(誤解は報道機関の偏った姿勢に起因することもある)。たとえば、航空機同士の交戦は、あたかも2機のジェット機が単に空中で無差別級ケージマッチを行ったかのように、脈絡な

主張:台湾の軍事力、防衛体制、情報収集能力にはこれだけの欠陥がある。近代化が遅れている台湾軍が共同運営能力を獲得するまで危険な状態が続く。

iStock illustration 台 湾の防衛力強化は、米国にとり急務だ。台湾軍の訓練教官として台湾に配備した人員を、現状の 30 人から 4 倍の 100 人から 200 人にする計画が伝えられている。 議会は 12 月に 2023 年国防権限法を可決し、台湾の兵器調達のために、 5 年間で 100 億ドルの融資と助成を予算化した。 さらに、下院中国特別委員会の委員長であるマイク・ギャラガー議員(ウィスコンシン州選出)は最近、中国の侵略を抑止するため「台湾を徹底的に武装させる」と宣言している。マクマスター前国家安全保障顧問は、台湾への武器供与の加速を推進している。ワシントンでは、台湾の自衛を支援することが急務であることが明らかである。 台湾軍の近代化は大幅に遅れている こうした約束にもかかわらず、台湾は近代的な戦闘力への転換を図るため必要な軍事改革に難色を示したままである。外部からの支援が効果的であるためには、プロ意識、敗北主義、中国のナショナリズムという 3 つの無形でどこにでもある問題に取り組まなければならない。 サミュエル・ P ・ハンチントンは著書『兵士と国家』で、軍のプロフェッショナリズムの定義として、専門性、責任、企業性という 3 つを挙げている。責任感は、 " 暴力の管理はするが、暴力行為そのものはしない " という「特異な技能」と関連する。 台湾の軍事的プロフェッショナリズムを専門知識と技能で低評価になる。例えば、国防部は武器調達の前にシステム分析と運用要件を要求しているが、そのプロセスは決定後の場当たり的なチェックマークにすぎない。その結果、参謀本部は実務の本質を理解し、技術を習得することができない。 国防部には、政策と訓練カリキュラムの更新が切実に必要だ。蔡英文総統の国防大臣数名が、時代遅れの銃剣突撃訓練の復活を提唱した。この技術は 200 年前のフランスで生まれたもので、スタンドオフ精密弾の時代には、効果はごくわずかでしかないだろう。一方、台湾が新たに入手した武器の多くは武器庫や倉庫に保管されたままで、兵士の訓練用具がほとんどない。 かろうじて徴兵期間を 4 カ月から 1 年に延長することは、適切と思われるが、同省は、兵士に直立歩行訓練を義務付けるというわけのわからない計画を立てている。直立歩行は 18 世紀にプロ