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B-2パイロットは24時間以上のフライトを2名でこうこなしている

Here’s how B-2 bomber pilots pull off grueling 33-hour flights

B-2爆撃機のパイロットは33時間フライトをどうしのいでいるのか


By: Valerie Insinna

B-2パイロットになると世界唯一のステルス爆撃機での離陸時の興奮とともに兵装投下のプレッシャーを感じることになる。だが同時にコパイロットと丸一日以上におよぶフライトで仮眠をいつとるかの打ち合わせも必要だ。
「長時間フライトを数回こなすと20時間未満なんてたいしたものじゃなくなりますよ」と最近B-52からB-2へ機種転換教程を修了したばかりのクリス・「サンダー」・ベック大尉は語る。ベック大尉はミズーリ州ホワイトマン空軍基地を尋ねたDefense Newsのジェフ・ボルトンの取材を受けた。
ベックはB-2スピリットに搭乗し長時間耐久フライトをこなす予定だ。長時間ミッションはB-52操縦で経験があり、ルイジアナ州バークスデイル空軍基地から日本まで飛んで戻ってきたことがある。
「個人記録の最長は33時間ですが、フライト中はいつも大きな視点で達成すべき任務のこと、自分自身やクルーのことを考えていれば時間は通り過ぎてくれます」
B-2は米軍装備の中で敵領空に侵入し爆弾投下して生き残れる唯一の爆撃機だ。わずか21機しか製造されず、運用機材20機はすべてホワイトマンAFBに配備されている。
敵国境の内部に侵入するミッションのためB-2搭乗員は米国中央部から世界各地に飛ぶ訓練を繰り返している。
ベックによればB-52時代は長時間フライトの大部分を眠らず必要な対応に備えていたという。だがB-2パイロットに選択の余地はない。B-52は5名で飛行する。パイロット2名、航法士2名、電子戦担当1名だ。B-2ではパイロット2名が全部担当するので休憩時間の余裕がない。
「正念場でどうこなすか、最重要ポイントはなにか把握していきます」とマイク・ハフナー大尉が語る。13爆撃飛行隊のB-2パイロットでシミュレーター訓練を担当する。
「ミッション開始後はまやかしの安心感にひたってはいけません。目標地点まで12時間残っているのですから。十分に働けるよう準備を整えておく必要があり順番で仮眠をとって馬力を出せるようにしておきます」
ホワイトマン空軍基地には長時間飛行の人体への影響を熟知した航空医官や心理療法士が揃い、新人パイロットには長時間ミッションでも成果を落とさない方法や経験豊かなパイロットから疲労予防方法を聞ける。
「身体の24時間周期を自由に操作して適度の睡眠を確保しつつ食事摂取も含め睡眠時間の調整は可能です」とケイレブ・ジェイムズ軍医(509医療隊)は語る。
長時間ミッションでは医官が薬物を調合し、「ミッション集中を維持できるようにする」とジェイムズは言う。
パイロットはB-2ミッション開始直後にミッションの立案とともに離陸、兵装運用、空中給油、休憩といった通常業務でバランスをどうとるかを考えるのが通例だとニッキ・「ローグ」・ポリダー中佐(B-2パイロット兼509爆撃団安全主任)が述べる。
「24時間ミッションだと長時間ミッションでも誰がどの任務をこなすのか詳細を詰めて同時に睡眠も取る必要がある」と中佐は述べた。毎回の任務でタイミングを先に設定する必要があるのは「パイロットふたりとも座席で空中給油や兵装投下の段階や着陸など重要な仕事をこなせる体制にしておく必要があるから」という。
通常はパイロットは仮眠を数時間とりながら仕事をこなすが、「飛行ルートにより変わりますし、給油地点や兵装活動地点にも左右されます」(ポリドー中佐)
各パイロットにその人なりの長時間フライトでシャンとしておく秘訣がある。
「前日は暴食は避け早めに就寝しています」とハフナー大尉が述べる。「夜中に目がさめても体の向きを変えてなるべく長く寝るようにしています」
ベックは充分な水分摂取を重視しフライトには水やゲータレードのボトル数本を持ち込むという。
ハフナーの場合は洗面用具、着替え、スナック菓子だという。「長時間ドライブと似ていますね。ファストフード店に止めてダブルチーズバーガーやフライ、シェイクなんかを注文するでしょう。そうすると眠たくなりますよね。でもなにも食べないと惨めな気分です。なにか楽しくなるものがほしくなります」
環境も人体を覚醒させたり眠たくする。ベックの33時間B-52フライトで日本に行ったときは太陽を追いかける形となり乗員には暗闇は数時間しかなかった。
「なにも考えられなくなります。単に体が目覚めているだけですね」とベックは言い、このような状況では乗員は時間感覚を失うという。「着陸すると思わず感謝したくなります」■

Defense News partnered with independent journalist and long-time radio personality Jeff Bolton for a multimedia report that takes an up-close look at the U.S. nuclear enterprise by way of Bolton’s exclusive flights on military strike platforms and interviews with the leadership and military staff that support nuclear operations and missions.

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