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ズムワルト級、シーハンター等を運用する先進技術実験隊が米海軍に誕生

Navy Stands Up Surface Development Squadron for DDG-1000, Unmanned Experimentation

米海軍がDDG-1000、無人艦艇等で水上艦開発部隊を新設

May 22, 2019 12:00 PM • Updated: May 22, 2019 2:28 PM

就役前艦マイケル・マンソー(DDG 1001) がサンディエゴ海軍基地に到着した。2018年12月7日。USSマイケル・マンソーとなる同艦はズムワルト級誘導ミサイル駆逐艦の二号艦で今後各種試験を展開する。. US Navy photo.

海軍に無人艦艇、新型兵器含む水上艦艇の将来戦力実験戦隊が本日発足した。

ズムワルト戦隊1 ZRON-1としてズムワルト級駆逐艦(DDG-1000)3隻の配備先となり、将来は水上開発戦隊SURFDEVRON1に変更となる。

SURFDEVRONはまずズムワルト級DDGの試験に主眼を起き、当初の対地攻撃任務が余りにも主砲が高額となり放棄され水上艦攻撃任務へ変更されたので同艦の全電動統合発電システム他の機能を活かすかを検討する。SURFDEVRONにはシーハンター中型無人水上艦艇(USV)も配属され、シーハンター2号艇も2020年度に完成次第編入される。

中大型USV建造事業で無人艦艇が今後艦隊に加わる。SURFDEVRON
がズムワルト級DDGとUSV各艇を組み合わせて戦力の最大化を模索することになる。

本日のSURFDEVRON編成式典に先立ち海軍水上部隊司令官兼太平洋水上艦部隊司令官のリチャード・ブラウン大将は「機密情報はお話できないが無人装備をズムワルト級駆逐艦の支援につければ相当の効果がでkると思う。ズムワルト級と無人艦艇を組み合わせた運用は自然の成り行きだろう」と記者団に語っていた。

将来にMUSVsやLUSVsが通常の艦艇や打撃群に随行する、あるいは地上司令部の指揮下に入るだろうとブラウン大将は述べ、「可能性は無限だ。可能性を引き出すためにも新組織を作り専任させる。

式典で ZRON-1の組織が発表されスコット・キャロル大佐が指揮をとり今のところは名称のみ先行するSURFDEVRONのハンク・アダムズ大佐が同隊を吸収する。

サンアントニオ級揚陸ドック輸送艦USSアンカレッジ (LPD 23)がズムワルト級駆逐艦USSズムワルト(DDG 1000)(写真左)とUSSマイケル・マンソー(DDG 1001)の間を航行した。サンディエゴ海軍基地にて。2019年3月1日 US Navy photo.


ブラウン大将はSURFDEVRONは三段階を経ると発表。まず本日名称が代わり、秋までにミッションや任務の詳細を記した書類を米太平洋艦隊がまとめる。当面は人員配備、訓練、装備習熟をズムワルト級で行う。現時点ではUSSズムワルト(DDG-1000)しか配備されていないが、USSマイケル・マンソーが今年早々に就役したが戦闘システムがまだ稼働していない。さらにリンドン・B・ジョンソン(DDG-1002)はメイン州のジェネラル・ダイナミクスのバスアイアンワークスで建造中だ。

第二段階は2020年度から2023年度にかけてでズムワルト級駆逐艦3隻とシーハンターUSV2隻で実験を開始する。人員増も図る。

2024年度からの第三段階ではMUSVsおよびLUSVsの隻数が増える。現時点の予算見込み通りならSURFDEVRONは無人艦艇を配備されミッションを完全に展開できるはずだ。さらに初期建造の沿海域戦闘艦(LCS)四隻がSURFDEVRONに編入される。各艦は試験艦として建造されている。

「LCS試験艦4隻がSURFDEVRONに編入されるのは自然の流れで、試験活動を一つの組織で行えるようになる。試験成果はLCS戦隊にも伝えられる」(ブラウン大将)


無人水上艦の新しい姿を示すシーハンターは海軍研究本部 (ONR) が国防高等研究プロジェクト庁 (DARPA)と共同開発し、サンディエゴからハワイまでの自律航行に成功した。シーハンターはONRが進める中規模排水量無人水上艦艇(MDUSV)事業の一環。 US Navy photo.


SURFDEVRONの試験活動は無人装備にとどまるわけではない。「技術、戦術、装備を統合した解決策を加速度をつけて提供することが任務だ」(ブラウン)

「新規機能が利用可能になる。指向性エナジー兵器、高出力レーザー、極超音速ミサイルなどは迅速に実験を行い早期の搭載を実現し、TTP(戦術・技術・手順)を新規に確立をこれまでより迅速に進めたい」
.
ブラウン大将は水上艦隊以外に海軍水上機雷戦開発センターも統括し、独自のTTP確立を目指している。そこでは実験成果に加え現場経験も訓練内容・実務に反映し同センターの知見もSURFDEVRONに活用したいとする。

ズムワルト級駆逐艦を空母打撃群に加える予定に変更はない。CSGに加わりながら空母が母港で補修中にズムワルト駆逐艦は実験業務につく。

「特別な艦艇であり各種実験を迅速に行いたい。ズムワルト級は空母打撃群に加わりながら訓練を通じゆくゆくは現行の巡洋艦、駆逐艦同様の作戦展開に投入される。だが同級艦の性能は他に比類がないものがあり配備期間以外はSURFDEVRONで各種実験に投入する」(ブラウン大将)■

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