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2025年5月23日金曜日

ボーイングはKC-46Aの5号機6号機を今年中に日本に納入へ、その他自衛隊向けプロジェクトの現況について(Breaking Defnese)

 Exercise Cope North 25

グアムのアンダーセン空軍基地で行われたコープノース25演習で、給油任務に出発する航空自衛隊のKC-46A空中給油機。 (オーストラリア連邦撮影:Mikaela Fernlund)



ボーイング幹部は日本向けに進行中のF-15イーグルのアップグレードについても触れ、スセントルイスにあるボーイングの施設でシステム統合作業が進行中だと述べた


DSEI JAPAN - 今年後半に5機目と6機目のKC-46Aペガサス・タンカーを日本へ引き渡す予定であると、ボーイング幹部が語った。数ヶ月前の演習中に、供用中の同型機が同盟国機材に給油したことも明らかにした。

 ボーイングのジョン・スディング東アジア防衛・政府サービス担当エグゼクティブ・ディレクターによると、2月にグアムで開催されたオーストラリア、日本、米国が参加する多国間演習「コープ・ノース」に参加した際、航空自衛隊(JASDF)のKC-46Aは連合軍と日本の航空機に給油したという。

 同氏は対象機の所属国名は挙げなかったが、3月にNATO統合空軍能力センターにアップロードされた日本の空対空給油基準リリース文書によると、日本のKC-46は豪空軍と米空軍のF-35A、および後者のF-15、F-16、F-22への給油を許可されているという。

 日本政府は2025年度防衛予算で、2024年12月にKC-46を4機取得するために2068億円(14.4億ドル)をすでに計上している。

 ボーイングのランディ・ロッテ・インド・アジア太平洋地域担当リージョナル・ディレクターもブリーフィングで、日本が2月に発注した17機のCH-47FブロックIIチヌーク大型輸送ヘリコプターが航空自衛隊と陸上自衛隊に分割されることを確認した。

 両軍は現在、旧バージョンのチヌークを運用している。 日本は米国以外ではこのヘリコプターの最大の運用国であり、70機弱が運用されている。ボーイングは、日本がチヌークの最新モデルで機体を順次更新していく中で、日本からのさらなる発注の可能性を見ている。

 最新のヘリコプター・バッチは、1980年代から日本のチヌークを組み立てきた川崎重工業(KHI)によって日本で最終組み立てが行われる。 ボーイングと川崎重工は、過去40年で100機以上のチヌークを自衛隊に納入してきた。

 ボーイング幹部はまた、日本が現在進めているF-15イーグルのアップグレードについても触れ、スディングは記者団に対し、セントルイスにあるボーイングの施設でシステム統合作業が進行中であると語った。

国防総省は2024年12月、レーダー、自己防護システム、ミッション・コンピューター・ユニットの購入でボーイングに4億5000万ドルの契約を結んだ。

 1980年代に導入された日本のF-15Jのうち68機をアップグレードするプログラムでは、新しいミッション・コンピューター、レイセオンAN/APG-82(v)1マルチモード・アクティブ電子スキャン・アレイ・レーダー、米空軍の新造F-15EXイーグルIIと同様のBAEシステムズAN/ALQ-239デジタル電子戦システムが装備される。

 アップグレードされたF-15はまた、AGM-158統合空対地スタンドオフ・ミサイルの統合によるアップグレードの後、スタンドオフ攻撃能力を得ることになる。

 三菱重工業(MHI)が日本での実際の改修作業を実施するが、ボーイングとMHIの両社は、このプログラムの納期について質問されたが、口を閉ざした。■


Boeing on track to deliver fifth, sixth KC-46As to Japan this year: Exec

The Boeing executives also touched on Japan’s ongoing effort to upgrade its fleet of F-15 Eagle interceptors, with Suding telling reporters that systems integration work is ongoing at Boeing’s facilities in St. Louis.

By   Mike Yeo

on May 21, 2025 at 11:56 AM


https://breakingdefense.com/2025/05/boeing-on-track-to-deliver-fifth-sixth-kc-46as-to-japan-this-year-exec/


2016年4月7日木曜日

★★CH-47チヌークは2060年代まで現役で活躍する



もちろん同じ機体が100年間飛行できるわけではありませんが、基本設計が100年間有効というのは驚くべきことで、昔は想像もつかなかったことですね。同様にC-130も一世紀にわたる機体になるのでしょうか。100年とはいかなくても50年以上同一機体が運用される事例もこれから増えるでしょう。
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Army Chinook Helicopter to Fly for 100 Years


KRIS OSBORN
03/10/2016

CH-47チヌークは改良を重ね2060年代まで供用される見込み。

  1. 米陸軍はヴィエトナム時代から稼働してきたCH-47チヌーク輸送ヘリコプターを100年間にわたり供用する。各種の改装で性能は向上し、機体重量、エイビオニクス、貨物取り扱いで改良が目立つ。陸軍が同機を2060年まで使うと供用期間は100年を超える。
  2. 最新型のチヌークFは技術進歩の成果を取りこみ、糧食、兵員、補給品をアフガニスタンの高地で運搬している。
  3. 最高速度は170ノット、航続半径400カイリで最高18,000フィートまで上昇できる。高高度性能はアフガニスタン山地での運用で頼りにされている。全長52フィートで離陸最大重量は50千ポンドで26千ポンドの貨物を搭載できる。さらに機関銃三丁を搭載できる。
  4. F型はさらに改良を受けており、デジタルコックピットは共通エイビオニクスアーキテクチャシステム(CAAS)と呼ばれ、パイロットと機体のインターフェースで大幅な改善がみられる。また搭載コンピュータの性能が上がり乗員は正しい判断を迅速に行えるようになった。
  5. 米陸軍はF型を2018年までに440機整備する。F型は2020年にブロック2改装で高高度高温環境すなわち高度6,000フィート華氏95度での機体操縦性を高める。
  6. ブロック2では最大離陸重量を54千ポンドに引き上げ、新型共用軽量戦術車両 Joint Light Tactical Vehicle を機体下につりさげて運搬できるようになる。これにより陸軍は車両他の装備を戦術的に効果的な形で地上走行させずに展開できるようになる。これはアフガニスタンのような地上インフラが未整備の地では有効策となる。

  1. ブロック2ではエンジンはハネウェルT55-715が搭載され出力が2割増えるとAviation Weekが伝えている。また新設計のローターに複合材を使い、4千ポンドの揚力追加を狙う。.
  2. そのほかの特徴として貨物搭載積み下ろしシステムCOOLSがあり、機内の床面にローラーを配置し、貨物をペレット単位で移動させる。これにより機体の防御性能が高まるという副次効果も期待できる。
  3. この他F型では自動操縦機能もあり、パイロットが負傷しても飛行を続け、障害物を回避できる。
  4. 機体構成の見直しでこれまでのリベット多数が不要となった。機体構造の見直しでMH-47G(特殊作戦用機材)で採用した機首と後部構造をF型に流用するという。
  5. この他、小型携帯型の診断装置を導入し、整備が必要な個所を事前に示し、故障を予防すると陸軍は発表している。
  6. ATIRCMつまり高性能赤外線脅威対策を軽量化したのがCIRCMで、ハイテクのレーザージャマーで誘導ミサイルを回避することがミサイルの軌跡を赤外線で探知することで可能になる。複数バンドの熱レーザーをミサイルに放射して軌跡を変えるのだ。ATIRCMはイラク、アフガニスタンで投入中のヘリコプターにはすでに搭載されており、CIRCMはその後継装備として重量が軽減されており、今後多数の機体に導入されるだろう。
  1. その他として有用性が戦場で証明済みの防御装備が供用ミサイル警戒システムCMWSがあり、紫外線センサーで接近してくる攻撃を感知してからフレアを放出し、ミサイルの飛行経路を狂わす。
  2. さらに小火器探知システムが長年かけて整備されており、機体に向けられる敵の小火器銃撃の発射地点を割り出し、機体乗員を守る仕組みができている。■


2015年5月4日月曜日

米印防衛協力>スコーピオン最初の購入国はインドになりそう ただし商談は高難易度


日米にとってインドは重要な安全保障のパートナーになりそうですが、うーん、インドの官僚制度としたたかな態度に米側も相当苦労している様子ですね。US-2輸出でも日本は相当覚悟するべきではないでしょうか。スコーピオンに関心を示していた亡国とはインドだったのですね。

Carter to offer Scorpion to India under joint development plan

Rahul Bedi, New Delhi and James Hardy, London - IHS Jane's Defence Weekly
30 April 2015

  
Industry sources in India say the US may offer the Textron
アシュトン・カーター国防長官は6月にインドを2日間訪問し、二国間戦略防衛協力のレベルを引き上げるとインド国防関係者がIHS Jane'sに明らかにした
  1. カーター長官は10か年の米印防衛枠組み協定に調印し、防衛貿易技術協力構想Defence Trade and Technology Initiative (DTTI)の早期実施でも合意形成し、二国間共同開発・生産をインドで進める。
  2. DTTIはカーターが国防副長官時代から進めてきたもので、米国はテクストロン・エアランドのスコーピオン軽攻撃偵察情報収集機をインドに提示するものとみられる。同機はインド空軍採用を目指し開発中。
  3. インド空軍司令官アルプ・ラハ Arup Raha 自身がスコーピオンに関心を示したといわれ、複座の同機は中間ジェット練習機(IJT)としても使える。インド空軍(IAF)でIJT機種が不足しているのはヒンドゥスタン・エアロノーティクス・リミテッド(HAL)のシターラ機開発が2005年から進んでいないため。
  4. 2014年のファンボロ航空ショーでテクストロン関係者からIHA Jane’sにスコーピオンの機体単価は20百万ドル未満、一時間当たり飛行費用は3千ドルとの説明があった。あわせて海外向けに2千機の販売目標があると述べていた。ただインドへの販売可能性についてはコメントを避けていた。
  5. バラク・オバマ大統領は1月のインド訪問の際に防衛枠組み合意を共同軍事演習や相互運用性の実現、情報の共有、対テロ対策、海洋監視協力で引き上げると認めていた。
  6. あわせて両国の軍部、防衛関係者高級レベルの相互訪問の頻度を引き上げる。
  7. 駐インド米国大使リチャード・ラフル・ヴァーマ Richard Rahul Vermaによれば両国は77項目のフォローアップをしているという。各項目はオバマ訪印を機にまとめられたもの。「再構成あるいは新規の30項目と別に30項目の対話をしている」というが、詳細は語らなかった。
  8. 関係者によればカーター訪印時にはDTTI枠組みで米国が約束した先行事例4項目の技術内容の進捗を検討するという。
  9. その対象のひとつはエアロヴァイロンメントRQ-11レイヴン無人機の共同開発、共同生産で、ロッキード・マーティンC-130J-30輸送機も対象だという。.
  10. 残る二つは機動性電気ハイブリッド動力mobile electric hybrid power systems (MEHPS)と核・生物・化学戦対応の戦闘服だという。
  11. 今年に入り作業部会がふたつ結成されており、航空機エンジン開発と電磁航空機発進システム(EMALS)が題材で長官訪問の機会に進捗を点検する
  12. カーターからはインド側に総額25億ドルの装備調達契約の早期締結を求める方向で、ボーイングAH-64Eアパッチ22機、ボーイングCH-47Fチヌーク15機がその内容。調達交渉は2013年末にすでに終わっている。.
  13. ボーイングは6月末までは両機種の価格据え置きを認めているがその後は無理との連絡がIAFに入っているとみられる。業界筋によればボーイングが価格据え置きで商談を維持するのはこれで9回目だという。
  14. インドの防衛調達手順Defense Procurement Procedure (DPP)では交渉集結案件で価格改定が発生した場合は入札やり直しとなる。■