グアムのアンダーセン空軍基地で行われたコープノース25演習で、給油任務に出発する航空自衛隊のKC-46A空中給油機。 (オーストラリア連邦撮影:Mikaela Fernlund)
ボーイング幹部は日本向けに進行中のF-15イーグルのアップグレードについても触れ、スセントルイスにあるボーイングの施設でシステム統合作業が進行中だと述べた
DSEI JAPAN - 今年後半に5機目と6機目のKC-46Aペガサス・タンカーを日本へ引き渡す予定であると、ボーイング幹部が語った。数ヶ月前の演習中に、供用中の同型機が同盟国機材に給油したことも明らかにした。
ボーイングのジョン・スディング東アジア防衛・政府サービス担当エグゼクティブ・ディレクターによると、2月にグアムで開催されたオーストラリア、日本、米国が参加する多国間演習「コープ・ノース」に参加した際、航空自衛隊(JASDF)のKC-46Aは連合軍と日本の航空機に給油したという。
同氏は対象機の所属国名は挙げなかったが、3月にNATO統合空軍能力センターにアップロードされた日本の空対空給油基準リリース文書によると、日本のKC-46は豪空軍と米空軍のF-35A、および後者のF-15、F-16、F-22への給油を許可されているという。
日本政府は2025年度防衛予算で、2024年12月にKC-46を4機取得するために2068億円(14.4億ドル)をすでに計上している。
ボーイングのランディ・ロッテ・インド・アジア太平洋地域担当リージョナル・ディレクターもブリーフィングで、日本が2月に発注した17機のCH-47FブロックIIチヌーク大型輸送ヘリコプターが航空自衛隊と陸上自衛隊に分割されることを確認した。
両軍は現在、旧バージョンのチヌークを運用している。 日本は米国以外ではこのヘリコプターの最大の運用国であり、70機弱が運用されている。ボーイングは、日本がチヌークの最新モデルで機体を順次更新していく中で、日本からのさらなる発注の可能性を見ている。
最新のヘリコプター・バッチは、1980年代から日本のチヌークを組み立てきた川崎重工業(KHI)によって日本で最終組み立てが行われる。 ボーイングと川崎重工は、過去40年で100機以上のチヌークを自衛隊に納入してきた。
ボーイング幹部はまた、日本が現在進めているF-15イーグルのアップグレードについても触れ、スディングは記者団に対し、セントルイスにあるボーイングの施設でシステム統合作業が進行中であると語った。
国防総省は2024年12月、レーダー、自己防護システム、ミッション・コンピューター・ユニットの購入でボーイングに4億5000万ドルの契約を結んだ。
1980年代に導入された日本のF-15Jのうち68機をアップグレードするプログラムでは、新しいミッション・コンピューター、レイセオンAN/APG-82(v)1マルチモード・アクティブ電子スキャン・アレイ・レーダー、米空軍の新造F-15EXイーグルIIと同様のBAEシステムズAN/ALQ-239デジタル電子戦システムが装備される。
アップグレードされたF-15はまた、AGM-158統合空対地スタンドオフ・ミサイルの統合によるアップグレードの後、スタンドオフ攻撃能力を得ることになる。
三菱重工業(MHI)が日本での実際の改修作業を実施するが、ボーイングとMHIの両社は、このプログラムの納期について質問されたが、口を閉ざした。■
Boeing on track to deliver fifth, sixth KC-46As to Japan this year: Exec
The Boeing executives also touched on Japan’s ongoing effort to upgrade its fleet of F-15 Eagle interceptors, with Suding telling reporters that systems integration work is ongoing at Boeing’s facilities in St. Louis.
By Mike Yeo
on May 21, 2025 at 11:56 AM