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2018年11月8日木曜日

☆中国も推力偏向技術を実用化した模様

Aerospace Daily & Defense Report

J-10B Confirms China’s Thrust Vectoring Capability J-10Bで中国も推力偏向技術の実用化を達成

Nov 6, 2018Steve Trimble | Aerospace Daily & Defense Report


J-10B: Chinese internet


ZHUHAI, China—.11月6日、AVIC社有のJ-10Bテスト機が試験装備の推力偏向制御による飛行操縦性能を飛行展示した。
数千人が見守る中、中国航空ショー会場でJ-10Bは非対称式噴射口によるアクロバット飛行の実力を見せつけ、敏捷性の高さを示した。
推力偏向によりパイロットは機体を低速度で失速させてから高迎え角を与えることができる。偏向式噴射口でエンジンの推力を回転させつつパイロットは統制の取れた操縦を通常の航空機では不可能な形で行える。
中でも目をみはる操縦は機首をほぼ90度引き起こしながら推力変更制御で迅速に機体向きを変える「Jターン」だった。
この.J-10Bはロシア戦闘機同等のアクロバット飛行も見せつけた。機首を低速で90度引き起こし、推力偏向により飛行制御を守った。
こうしたスタント飛行は航空ショーでおなじみだが最新の戦闘航空機の敵機対応では限定的な意味しかない。ただし失速後の機体制御は別の意味を有する。たとえば空中早期警戒レーダーの探知を逃れるべく探知の設定条件より低い速度で飛行できるからだ。

推力偏向技術はロシア、米国では1990年代に実用化されているが、中国での導入は最近のことだ。スホイSu-35S戦闘機の第一陣が今年始めに人民解放軍空軍に配属された。ほぼ同時にAVICのJ-10B試験機に推力偏向噴射口がついた写真が出回り始めた。■