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JASSMの供与はウクライナに巡航ミサイルの安定供給をもたらす―一方で機微情報の漏洩リスクや米軍在庫の減少リスクも懸念(The War Zone)

 今回の話題は AGM-158 統合空対地スタンドオフミサイル(JASSM)で、米国がウクライナへ引き渡すことになりました。 頑なにロシア国内への攻撃を供与した装備では実行しないように求めてきた米国が態度を変えてきていることがわかります。    Todd Cromar/USAF JASSMはロシアの防空システムを突破できる。しかし、提供される数が最大の利点となる 米 国が、今後数週間のうちに実施する支援パッケージにAGM-158 統合空対地スタンドオフミサイル(JASSM)をウクライナに提供する準備を進めているとの報道が本日出た。JASSMはウクライナの兵器庫内のいかなるスタンドオフ兵器よりも高性能であり、より優れた能力を提供できるが、最大の利点は、米国政府が安定供給できることであり、これにより、ウクライナが敵陣深くまで攻撃できる優先度の高い標的の数を大幅に拡大できる。  JASSMがウクライナに送られる可能性があるという報道は、数ヶ月前に同国の最高幹部が、寄贈されるF-16ヴァイパーには、300~500キロ(186~310マイル)の射程距離を持つ最新型スタンドオフミサイルが武器メニューの一部として搭載されるだろうと主張していたことと一致する。  また、ウクライナで生まれたばかりのヴァイパー部隊に、大きなリスクを負わせず、防空以外の任務を提供することにもなる。ウクライナは納入された6機半のF-16のうち1機と、貴重なバイパー訓練を受けたパイロットを失ったが、その経緯については依然として不明な点が多い。 F-16 ファイティングファルコンは、2024年8月4日にウクライナが初めて受け取ったジェネラル・ダイナミクス社製F-16 ファイティングファルコンの前で、ウクライナ軍の功績を称える演説を行うウクライナ大統領ヴォロディミール・ゼレンスキー氏(ウクライナ大統領府/提供/Anadolu via Getty Images)Anadolu  現在、ウクライナ空軍は、イギリスとフランスから各供与された、ほぼ同一のストームシャドーとSCALP-EG巡航ミサイルを、空対地離脱攻撃の主な手段として採用している。両タイプとも、ウクライナのSu-24フェンサーによって発射される。   米軍から供与されたATACMS弾道ミサイルと、独自開発のネプチュー...

JASSMステルス巡航ミサイルをウクライナへ提供との:報道が出てきたのは、実際に検討が進み、供与が現実になる兆候だ。クルスク侵攻作戦も後押し材料になるのか。(The War Zone)

  Maj. Jacob Rohrbach, a test pilot with the 40th Flight Test Squadron, flies a test mission with two JASSM-ERs onboard an F-16 on July 25, 2018, at Eglin Air Force Base, Florida. U.S. Air Force photo by Staff Sgt. Brandi Hansen AGM-158 JASSMが供与されれば、ウクライナにとって最先端で生存能力の高い長距離攻撃兵器となる 米 国は、ウクライナに新たに到着したF-16戦闘機の搭載兵器として、AGM-158 統合対空対地スタンドオフ・ミサイル(JASSM)の供与に「前向き」であると伝えられている。JASSMは、非常に強力な新たな長距離攻撃能力を提供する。ワシントンからの報道は、ウクライナ政府高官が、同国はF-16用に最大射程300マイルの空中発射巡航ミサイル(種類は不明)を受け取ると述べた約6か月後に発表された。  バイデン政権の匿名高官と「内部協議に詳しい」2人の人物の話として、ポリティコは本日、米国政府がJASSMをウクライナに承認するかどうかを検討しているが、前向きであると報じた。  さらに、同じ情報筋によると、すでに国防総省は、ウクライナのF-16に、同ミサイルを統合する方法に取り組んでいるという。  ウクライナに供給されるジェット機は、中期近代化(MLU)プログラムが実施されたF-16AM/BM規格であるが、現在、いずれもJASSMを装備していない。現在、このミサイルを使用しているF-16の運用者は、米空軍とポーランドのみ。MLU機材はJASSMを使用するため必要なソフトウェアを搭載できる、あるいはすでに搭載している可能性が高いが、起動や関連ハードウェアの調整が必要になる可能性があり、おそらく限定的なものになるだろう。  最終決定はまだ下されていないと伝えられているが、同じバイデン政権の高官は、ミサイルの機密技術への対応方法を含め、移転の詳細は現在調整中であると述べている。 AIM-120 AMRAAM および AIM-9 Sidewinder 空対空ミサイルを2発ずつ装備したウクライナ空軍の F-16。ウクライナ空軍...

グアムにB-1BがJASSM実弾を搭載し戻ってきたのは中国へのメッセージ

第7爆撃団が爆撃機任務部隊の展開で即応体制を示した。 PACIFIC AIR FORCES PUBLIC AFFAIR—PUBLIC DOMAIN メ ッセージは明らかだ。米爆撃機隊は尻尾を巻いて逃げ出したのではない。ステルスで一撃をいつでも加えられるぞ、と言っているのだ。 「ボーン」B-1がグアム島に戻ってきた。しかもステルスAGM-158共用空対地スタンドオフミサイル(JASSMs)20本とともに、米国の太平洋での戦力を示威する形で。同ミサイルは開戦となれば初期段階で投入される装備だ。 写真ではグアムに展開したB-1BにJASSM実弾が搭載されているのがわかる。B-1Bはスタンドオフ攻撃で米国と同等戦力を有する国の最高度防備標的でさえも狙う事ができる。さらに同ミサイルの後継モデルJASSM-ERが開発中で、完成すれば600マイル地点から攻撃できる。B-1B自体も大陸間横断の長距離航続距離を誇る。 総合すれば相手国には大きなメッセージになり、まさしくこれこそが機体を派遣する目的なのだ。 USAF 珍しい角度の写真でJASSMのステルス形状、赤外線画像センサーがわかる。ミサイルの最終飛翔段階ではこのセンサーで極めて精密な標的捕捉が可能だ。 空軍が10年以上に渡るアンダーセン空軍基地への爆撃機常駐を突然中止したが、B-1Bは米本国から太平洋各地を巡行しており、遠くは南シナ海まで活動範囲に収める。今回はB-1B部隊がアンサーセン空軍基地に戻ってきたが、同地に いつまで 留まるかは不明だ。 Aircraft Spots @AircraftSpots USAF B-1Bs WHIP01 & 02 departed Andersen AFB, Guam to conduct operations over the South China Sea via separate routes  USAF KC-135Rs DOLE11 & 12 provided tanker support 米空軍B-1B2機はそれぞれホイップ01、02としてアンダーセンAFBを離陸し、南シナ海で別々の行動を展開した。USAFのKC-135R、ドール11、12がそれぞれ空中給油で支援した。 Vi...

装備品:JASSM、LRASM両巡航スタンドオフミサイルの調達規模拡大に走る米空軍の狙い

USAF aims to double long-term JASSM production up to 10,000 units  米空軍がJASSM生産を倍増し1万本調達を目指す 27 SEPTEMBER, 2019  SOURCE: FLIGHTGLOBAL.COM  BY: GARRETT REIM  LOS ANGELES https://www.flightglobal.com/news/articles/usaf-aims-to-double-long-term-jassm-production-up-to-461148/ 米 国防総省(DoD)は ロッキード・マーティン 製統合空対地スタンドオフミサイル(JASSM)の生産数を当初の4,900本から最高1万本に拡大する。 米空軍物資本部から生産拡大の意向が9月27日に示され供給先を求めている。調達規則によれば軍はロッキード・マーティンが唯一の供給者でも他の調達先を模索する努力が求められている。 USAFではロッキード・マーティン製の長距離対艦ミサイル(LRASM)の追加調達も求めており、当初の110本が400本にまで拡大する。JASSMの射程拡大版JASSM-ERが原型で、500カイリ (926km)の射程を有する。USAFと米海軍が共同開発した。 JASSMおよびLRASMはともに低視認性巡航ミサイルで亜音速で飛翔するが、射程距離が長く敵の防衛圏外から発射可能だ。 今回のUSAF公告は巡航ミサイルの長期調達へのDoDの関心度を表したものと言える。 2019年5月、需要拡大を見越してロッキード・マーティンは20千平米の巡航ミサイル生産工場をアラバマ州トロイで起工している。工場建屋が2021年に完成すると、2022年下半期からJASSM-ERの増産が実現すると同社は発表。 USAFではロット17でJASSMを360本生産するとしていた。ロット18ではJASSM-ER390本、ロット19ではJASSM-ER360本とJASSM40期を調達するとしており、その後ロット30まで最大550本ベースで続く。 LRASMの生産も2017年のロット1(23本生産)から拡大を続けており、ロット4では50本を調達したいとし、最大96本でロット8ま...