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連綿と使われ続けるM2機関銃は第二次大戦前に完成していた。当面後継装備は現れない模様....銃器の世界は航空機と大違いですね。

        長 く戦闘に供用されているM2ブラウニング機関銃の開発は第一次世界大戦にさかのぼる。当時は飛行機が次第に兵装を充実させ、戦車が西部戦線に登場し、実戦で威力を徐々に現しはじめるとそれまでの小銃や小型火砲では歯が立たないことが明白になった。   当時の米軍の.30-06スプリングフィールド銃は威力があったものの装甲を改良した敵機に威力が限られた。米軍は射程と火力の両立を実現し確実にドイツ機を撃破可能な新型銃を求めた。そこで当時の米国で最高の銃火器の権威に相談した。それがジョン・モーゼス・ブラウニングだった。   ブラウニングは長年使われてきた.30-60弾倉をもとに新型大重量弾薬の実現を模索した。.30-60弾を拡大し大型弾倉.50ブラウニング式機関銃弾(BMG)が生まれた。この.50BMGは十分な威力と精度を大距離でも発揮した。当時の記録を破る長射程射撃を.50BMGが実現した。   .50BMG弾を発射するためブラウニングは実証済の機関銃M1917に目を向け、拡大し改良を加えたことで生まれた機関銃をテストに回した。この機関銃がその後正式採用されたが、その時点では水冷式で極めて重い銃になった。とくに高さが大きい設計は固定式発射を前提とし、航空機への搭載には不向きだった。   そこで設計を大戦間に再検討した。新設計では水冷式を空冷式に変更し、今日まで使われるM2ブラウニング機関銃が生まれた。   M2は地上部隊掃討用、対空射撃で第二次大戦中に実戦デビューし、その後装甲兵員輸送車両や低空飛行する敵機のエンジンブロックを狙うまでになった。   M2別名「マジュース」は重機関銃で米軍がその後の各戦役で使っており、今日に至る。威力と長射程が評価されている。   米国と合わせ海外でもM2の生産が数百万丁にのぼるのはブラウニングの原設計の優秀さを物語るものだ。登場してからの変更点はごくわずかしかなく、標準形となったのはM2A1だ。閃光抑制器がつき取扱いが楽になった。また新設計の銃弾倉は取外しが簡単になり、連続射撃で有利となった。   M2は戦闘中に実績を重ね、装甲、非装甲の標的相手の射撃、砲座に固定、非固定双方で使われてきた。マジュースが新型銃に交代する兆候はなく、今後も供用を続けそうだ。■   この記事は以下を再構成し人力翻訳でお送りしています。市況価格より2-3