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2026年5月15日金曜日

注目の新型機 XRQ-73は超静音ハイブリッド全翼機UAVとしてハイブリッド電動推進の軍事応用を試すDARPAの新しいXプレーンだ

 



DARPA XRQ-73 First Flight


DARPAのハイブリッド電気実験機「XRQ-73 SHEPARD」が、カリフォーニア州エドワーズ空軍基地を離陸した。(画像提供:ノースロップ・グラマン)

DARPAのハイブリッド全翼機プロトタイプ「XRQ-73 SHEPARD」が初飛行


ノースロップ・グラマンが子会社スケールド・コンポジッツと設計した無人機XRQ-73は、ガスタービン発電で駆動する超静音推進システムが特徴だ

2026年4月にエドワーズ空軍基地から離陸したXRQ-73の初飛行は、DARPA(国防高等研究計画局)により「ハイブリッド電気推進の軍事有用性を実証する上での前進」として称賛された。同機は、同機関の「シリーズ・ハイブリッド電気推進航空機実証(SHEPARD)」プログラムの成果であり、極秘のXRQ-72グレート・ホーンド・アウルプロジェクトを基盤としている。

公開された画像に埋め込まれたデータによると、同機の初飛行は2026年4月14日とみられる。

ノースロップ・グラマンによると、重量は約1,250ポンド(555キログラム)で、米国防総省の分類体系でグループ3無人航空機システム(UAS)に分類される。これにより、RQ-21ブラックジャックやRQ-7Bシャドウと同じカテゴリーとなり、高度約18,000フィート、速度最大250ノットまでの性能が示唆される。

当初の計画では、XRQ-73の初飛行は2024年の予定だった。遅延の正確な理由は不明だが、これは明らかに達成されなかった。SHEPARDプログラムの多くの詳細は非公開のままで、初飛行から数週間経って公表されたことにも、そのことがある程度裏付けられていると言えるだろう。

DARPAのハイブリッド推進実験機XRQ-73 SHEPARDが、カリフォーニア州エドワーズ空軍基地で離陸する様子。(画像提供:ノースロップ・グラマン

「このマイルストーンは単なる1回の飛行にとどまらない」と、SHEPARDプログラムマネージャーのクラーク・マクギー中佐は述べた。「XRQ-73が実証したアーキテクチャは、新たなタイプのミッションシステムと戦果への道を開く。飛行試験プログラムを通じてこの技術をさらに発展させ、戦闘員に新たな能力を提供できることを楽しみにしている。」

2024年7月にXRQ-73の設計を初めて目にして以来、同機にいくつかの設計変更が加えられたようだ。最も顕著なのは、各主翼の先端付近に垂直尾翼が配置された点である。これらが恒久的な装備であるかどうかは不明だ。機体上部には新しいエアインテークと、いくつかのブレードアンテナが追加された。2つのメインインテークの間には、前方に向いた開口部を備えた新しい装置も確認できる。これは、機体制御を支援するためのカメラやその他の視覚システム用である可能性がある。

XRQ-73の主翼と垂直尾翼のクローズアップ。(画像提供:ノースロップ・グラマン)

機体腹部の大型フェアリングは残されており、設計で想定されているペイロードを収容するためのものと考えられる。詳細はまだ明らかにされていないが、ほぼ間違いなく何らかの情報・監視・偵察(ISR)装備だろう。ステルス性の高い全翼機設計と、静粛性が高く、おそらく熱シグネチャの低い電気推進システムを組み合わせることで、「RQ-180」のようなプラットフォームよりも低高度での秘密ISR活動に適していると考えられる。

また、主翼表面を覆う黒い装置も見られるが、これらは単純な気流インジケーターで、データがすべて取得され次第、飛行試験プログラムのどこかの段階で取り外される可能性が高い。

興味深いことに、今回公開されたSHEPARDの公式写真では、同機が滑走路や誘導路、駐機場ではなく、エドワーズ空軍基地の干上がった湖底に置かれている様子が確認できる。正式名称をロジャース・ドライ・レイク(Rogers Dry Lake)というこの乾湖は、エドワーズ空軍基地の従来の滑走路を大幅に拡張する役割を果たしており、スペースシャトルやX-15、その他様々な航空機が、試験中あるいは緊急時に利用してきた。

比較的秘密主義のプログラムであるため、この最新「X-プレーン」の今後の飛行試験は、大々的な宣伝なしに行われる可能性が高い。■

DARPA’s XRQ-73 SHEPARD Hybrid-Electric Flying Wing Prototype Takes Flight

Published on: May 6, 2026 at 10:07 PM

 Kai Greet

https://theaviationist.com/2026/05/06/darpa-xrq-73-first-flight/



2011年6月18日土曜日

電動UAV新型機で大きな進展を示すイスラエル

Electric UAVs Jolt Performance

aviationweek.com Jun 16, 2011

イスラエルで進行中の小型UAVに電動モーターを推進力とするものが複数あり、さらに水素燃料電池を利用するものもある事が判明した。各型は戦術利用を想定しており、データリンク含むペイロードを搭載する。

  1. 電 動モーターはこれまでも小型、超小型UAVで使用されているが、今回の事例は設計・性能両面で大きな変化をもたらすものと専門家は見ている。電動モーター の利点に低燃費、静寂運転、機体重量の軽減、運動・音響両面での捕捉可能性の低減があり、UAVのステルス性、生存性を高くできる。
  2. 特殊部隊がイスラエル航空宇宙工業IAI)製ティルトローターUAV(重量65キログラム)への関心を示している。同社は特許取得済みの垂直離陸垂直着陸VTOL機能をもつ2機種、パンサーとミニパンサーを開発済みだ。
  3. パ ンサーには固定翼機の性能にVTOL機のホバリング性能が加わり、ティルトローター2基と垂直離陸用の補助プロペラを備える。これによりパンサーは滑走路 を必要としない。特殊部隊にはこれまで大型機でしか利用できなかった機能を提供できる。パンサーには電動モーターを三基搭載し高度10,000フィートで 6時間滞空することができる。運用飛行半径は60Km で、IAI製MiniPOPマルチセンサー電子光学式EO昼間夜間ペイロードを搭載し、振動制御式のカメラ、測距装置、レーザー測距装置を含む。
  4. ミニパンサーは低高度飛行用で、重量は12Kg。飛行時間は2時間だ。搭載するのはPOP EO振動制御装備で運用は兵員2名で運搬する。
  5. 両機種に超低騒音モーターが搭載されている。パンサーの飛行制御には自動飛行移行制御モードがあり、ホバリングから前進飛行への移行をスムーズに実現できる。これにより同機の離陸着陸は操作員がクリックすることで完全自動で行える。
  6. こ れとは別の電動UAVは航空国防システムズAeronautics Defense Systemsが開発したマイクロオービターMicro-Orbiterで最大離陸重量は6.5Kg 。全翼機のオービターの全長は1メーターで翼巾は2.2メートルだ。ペイロードは1.2kgで10,000フィートまで上昇できる。飛行時間は最大90 分。同機の飛行は完全自動式で、10倍ズームカラーCCDセンサー・ペイロードを搭載する。オプションの暗視センサーもある。D-Stamp昼光ペイロー ドは650グラムしかない。さらに高性能エイビオニクス、GPS、慣性航法装置、データリンクを組み入れ同機は最大15Km地点からリアルタイム画像の発 信が可能だ。
  7. IAI には ミニチュアUAVとしてバードアイ650 BirdEye 650もある。用途は情報収集、監視、偵察(ISR)で、高度1,000フィートを飛行してリアルタイムで敵戦闘部隊の情報を伝える。衛星通信データリン クを介して移動式地上指令所に画像情報を送ることも可能だ。
  8. 同 機には陽子交換膜燃料電池をエアロパックAeropakの名称で搭載している。開発はシンガポールのホライゾンエナジーシステムズHorizon Energy Systemsで、飛行時間は6時間までとなる。これはリチウム電池を動力の前型の二倍以上にあたる。エアロパックは最高出力600ワットで、全体重量が 2Kg 以下の場合は900ワットとなる。
  9. エルビットシステムズElbit Systems は同社のスカイラークSkylark I-LE mini-UAVsでエアロパックをテストしている。
  10. 戦場を想定して実際のペイロードを搭載したミッションテストで、スカイラークは様々なシナリオでテストされている。離着陸の反復で燃料電池の耐久性が試された。