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中国はここまで対衛星兵器を拡大している、宇宙軍トップが警告(Defense One)

  2025年4月1日、米海軍大学校にて、戦争領域としての宇宙の意味について語る宇宙軍作戦部長チャンス・サルツマン将軍。 アメリカ海軍 / クリストファー・ブリス 宇宙軍チーフは、中国が米国に対し進歩している状況を示す「曲線」が気に入らない 中 国が対宇宙兵器を急速に増強中だ。地上レーザーから他の衛星を捕捉できる衛星まで、すべてがアメリカにとって「重大な脅威」であると、宇宙軍で作戦部長をつとめるチャンス・サルツマン大将は言う。  人民解放軍は地上から人工衛星を攻撃するミサイルや地上レーザーを開発しており、10年以内に配備される可能性があると、木曜日の米中経済安全保障審査委員会への出席に先立ち、サルツマン大将は書面証言で述べた。 この証言では、中国の宇宙脅威の増大について、詳細かつ懸念すべき評価が示されている。  「ミサイルは別として、PLAは衛星センサーを妨害、劣化、損傷させることができる地上レーザー兵器を複数実戦配備している。2020年代半ばから後半までに、衛星の構造に物理的な損傷を与えることができるほど高出力のシステムを配備すると予想される」。  さらに、中国軍は、国防総省の超高周波(EHF)システムを含む、宇宙ベースの通信、レーダー、ナビゲーションシステムを標的とするジャマーを日常的に使用している。  サルツマン大将は「ドッグファイト」や他の衛星を軌道から物理的に引き離すことが可能な衛星を含む、中国の運動力学上の対宇宙作戦についても言及した。  中国の最も積極的な取り組みのひとつは、何百もの衛星を使って地球上の勢力を見つけ、追跡し、標的にする「キル・ウェブ」を構築することだと、サルツマン大将は木曜日の委員会で語った。  つまり、米国の衛星を守ることだけに集中するのは、もはや十分ではないということだ。 米国は、中国による宇宙資産の利用を拒否できるシステムを開発する必要がある。  「それは新しいミッションセットであり、我々が言うところの宇宙優位性、宇宙支配を利用すること、つまり我々のものを守るだけでなく、彼らのものを拒否することを意味するものであり、我々はそれにもっと投資しようとしている」とサルツマンは言った。  しかし、宇宙軍にはの十分な資金がない。 サルツマンによれば、宇宙軍は "危機的な資金不足 ”に悩まされているという。  「予算については提供さ...

宇宙軍司令官は「妨害、破壊、機能低下させるシステムに夢中」になっている(The War Zone)

宇宙作戦部長ソルツマン大将が対宇宙能力での優先事項に言及した 人工衛星を直撃する太陽フレア、コンピューターアート。VICTOR HABBICK VISIONS 米 宇宙軍の最高司令官は、将来の対宇宙空間能力と優先事項に関するビジョンについて、また宇宙軍が直面する脅威の種類について、異例なほど詳細な説明を行った。チャンス・ソルツマン宇宙作戦軍司令官のコメントは、先週開催された航空宇宙軍協会の2025年戦争シンポジウムで発表された。  ソルツマン大将はまず、米国が宇宙で遭遇する可能性のある敵対勢力の兵器の分類から始めた。宇宙を基盤とする3つのカテゴリーと地上を基盤とする3つのカテゴリーの6つのカテゴリーに大別されるが、それぞれ同程度の脅威が存在する。各領域での3つの主な脅威は、レーザーなどの指向性エナジー兵器、電子戦妨害を含む無線周波数能力、物理的に標的を破壊しようとする運動エナジー兵器だ。 2025年3月3日、コロラド州オーロラで開催された空軍・宇宙軍協会戦闘シンポジウムの基調講演でスピーチするソルツマン宇宙作戦部長。米空軍撮影、撮影:エメリン・ジェームズ上級曹長 後者のカテゴリーには、軌道上に配置された「キラー衛星」が含まれる。TWZは「標的の近くまで移動できるキラー衛星は、妨害装置、指向性エナジー兵器、ロボットアーム、化学スプレー、小型弾頭など、さまざまな手段を用いて標的を無効化、損傷、あるいは破壊しようと試みることができる。さらに、運動エナジー攻撃として、故意に他の衛星に激突させることさえ可能」と説明していた。  「敵対勢力は、それらすべてで開発能力を持っている」とソルツマン大将は述べた。  米国に関しては、「現時点では、まだそれらすべてを追求しているわけではない」とソルツマン大将は認めたが、「それらすべてのカテゴリーを持つには十分な理由がある」と指摘した。 米国国防情報局(DIA)のグラフィックは、ある衛星が他の衛星に接近した後、攻撃を行う方法を提供している。 DIA  特に、低軌道および中高度・高高度の地球同期軌道における衛星の増殖に対抗するためには、幅広い能力が必要となる。  ソルツマン大将は、各課題には「異なる種類の能力が必要である」と指摘している。低軌道で有効なものは、地球同期軌道では有効ではなく、その逆もまた然りだ。 地球の低軌道(LEO)から中軌道...

X-37Bが地球に帰還したが宇宙軍は追加購入の明言を避けている(The War Zone)―今回は434日も軌道飛行をし、新機軸の実験も行った模様ですが、いかんせん極秘扱い多数のスペースプレーンです

     米宇宙軍提供写真 オービタル・テスト・ビークル-7のミッションには、X-37Bの軌道を予測不能に変化させる楕円軌道への変更など、新機軸が含まれていた ア メリカ宇宙軍の極秘ミニスペースシャトルX-37Bは434日におよぶ 7回目のミッションを終え、アメリカ東部標準時の3月7日午前2時22分にカリフォーニア州バンデンバーグ宇宙空軍基地に帰還した。   オービタル・テスト・ビークル-7(OTV-7)ミッションは、スペースXのファルコン・ヘビーロケットによる初の打ち上げとなり、高楕円軌道を使用した最初のミッションでもあった。しかし現時点では、宇宙軍は現在使用中の2機以上のX-37Bの追加購入はないとしている。 2025年3月7日、カリフォルニア州バンデンバーグ宇宙空軍基地に着陸に成功した米宇宙軍のX-37B軌道試験機ミッション7。 米宇宙軍提供写真 VELOZ ALEXANDER OTV-7は2023年12月28日にフロリダのケネディ宇宙センターから打ち上げられた。  「軌道上で、ミッション7は、X-37Bの強力な操縦能力を実証すると同時に、宇宙領域認識技術実験のテストを通じて宇宙領域での支援を目的とした、さまざまなテストと実験の目的を達成した」と宇宙軍は述べている。  宇宙軍は、X-37Bが最新のミッションで何を行ったかについての詳細をほとんど発表していないが、OTV-7は再使用可能なスペースプレーンを"新しい軌道で"運用するのが目的のひとつだった。そのため、このミッションではX-37Bの地球周回で静止軌道(GEO)を超えた。  海抜約22,236マイル(35,786キロメートル)と定義されるGEOベルトを超えた軌道は、高地球周回軌道(HEO)に分類される。 低軌道(LEO)から中軌道(MEO)を経て静止軌道(GEO)までの、地球を取り巻く主な軌道の違いを表した図。 Sedrubal via Wikimedia Commons 前述の通り、OTV-7ではX-37Bを初めて高度楕円軌道(HEOとも呼ばれる)に乗せた。  卵型のHEO軌道は、スペースプレーンが大気圏に十分に近づいた時点で自ら操縦することを可能にする。これは、スペースプレーンが軌道上で不意に姿を現す可能性があるため、X-37Bを追尾する潜在的...

X-37Bが米国宇宙軍の未来を形作る(Aviation Week )

  Credit: U.S. Space Force 宇宙軍は、X-37Bの各ミッションでデータを大量に収集しており、今後の宇宙活動に役立てる 宇 宙空間における将来の戦争の戦い方を国防総省が模索する中、宇宙空間で長年にわたり静かに運用されてきた謎のプラットフォームに注目が集まっている。全長9mの実験用スペースプレーンX-37B軌道実験機は、地球の大気圏に自律的に再突入し、米宇宙軍の将来計画にとって重要なツールとして浮上している。  実世界のデータ収集機は、5年前に設立された宇宙軍が、国家所有および商業資産のネットワークの拡大に伴い、小型衛星や軌道上のごみがますます密集していく領域でどのように活動すべきかを学ぶのに役立っている。  「X-37Bのようなプラットフォームを手に入れれば、よだれでいっぱいになる」と、チャンス・ソルツマン Gen. Chance Saltzman宇宙軍司令官は1月31日、独占インタビューで本誌に語った。ソルツマン大将は、競争の激しい領域で米国が軍事的優位性を保つために、宇宙軍にどのような装備を整えるのが最善かに今後数年で重大な決断を迫られることになる。 宇宙軍はスペースプレーンのデータを利用して次世代の能力開発に役立てている 新しい自動システムは、衝突回避の機会を数百万回も追跡した 最初の6回のミッションでX-37Bは軌道上で3,774日以上を過ごした。2023年12月28日に現在のミッションOTV-7を開始し、1月31日に軌道上で400日を過ごした。これと比較すると、1981年4月から2011年7月までのNASAのシャトル飛行において、スペースシャトルは1,323日間宇宙に滞在したにすぎない。   ボーイング 製のこのスペースプレーンは、1999年から2004年まで実施されたNASAのオリジナルのX-37プログラムから派生したものだ。その後、DARPAに移管され、2010年に空軍のRCO(Rapid Capabilities Office)が引き継がれた。このスペースプレーンはロケットで垂直に打ち上げられるが、帰還時には飛行機のように水平に着陸する。  搭載ペイロードがほとんど未公表のこともあり、外部観測者は、このスペースプレーンのミッション領域や技術について公然と推測しています。空軍は長い間、このプラットフォームは信頼性が高く再...