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7月, 2022の投稿を表示しています

英米両国が「第六世代」機で協力する余地はどこまであるのか。日本他同盟国の関与はあり得るのか、現状での検討。日英の歩み寄りに米国が警戒している?

    NGADプログラムで開発されている第6世代有人戦闘機の初期コンセプトアートワーク。 Lockheed Martin   米英の次世代航空戦闘計画について、米軍関係者が、一定の協力は可能と明言した     米 空軍の有力者が、有人プラットフォームを目玉とする米英それぞれの次世代戦術空戦計画について、協力の可能性を提起している。現在、米国はNGAD( Next Generation Air Dominance) 開発を単独で進めているが、空軍と海軍の取り組みに相互作用があるとみられている。一方、英国は「テンペスト」計画に国際パートナーを積極的に迎え入れようとしている。在ロンドン米国空軍アタッシェ、チャールズ・E・メトロリス大佐Col. Charles E. Metrolisによる最新の情報開示は米英両国の各プログラムで「洞察や能力」の共有の可能性を提起している。  エアフォース・マガジンのグレッグ・ハドリーとのインタビューで、メトロリス大佐は、第6世代航空戦闘プログラムに関して、米国と英国の間で「将来的に開発面で何らかのクロストークが行われる」だろうと述べた。  空軍が秘密裏に進めているNGADは「今のところアメリカだけのもの」だが、メトロリス大佐はアメリカ側が「第6世代の開発・配備に関するイギリスの考えを歓迎する」と述べた。しかし、「それがどのように見えるかは、まだわからない」と認めた。   NGADとテンペスト プログラムの中核となる有人「戦闘機」については、現段階では、NGADとテンペストがどんな形になるのか、まだ限られた情報しかない。また、「テンペスト」は、英国(欧州とは異なる)の「Future Combat Air System(FCAS)」内の有人戦闘機の取り組みに特化しているが、境界はますます曖昧になってきた。       テンペスト(中央)、タイフーンやF-35戦闘機、忠実なウィングマン・ドローンを従えた最新のコンセプトアートワーク。 BAE Systems   一方、2020年後半からNGAD実証機または何らかのプロトタイプが飛行しているものの、その姿は不明で、あらゆる説明、視覚的証拠から、大型、無尾翼でステルスなデザインであることがわかる。伝統的な戦闘機の外観や操作性ではないだろう。長距離、大ペイロード、高度なセンサー融合と状況認識、無人シ

ペロシ議長訪台のリスクとは。米中台いりみだれての軍事緊張になるのか。議長はアジア歴訪にまだ出発していないとの報道もあり。

  台湾南部の台南市にある空軍基地に着陸してきた米海兵隊のC-130。 SAM YEH/AFP via Getty Images Email address ナンシー・ペロシ下院議長のアジア旅行中に、物議を醸す台湾訪問を行う可能性がある 専門家は、台湾訪問は、この地域の軍事的危機につながる「事故」のリスクを高める可能性があると指摘 「議長が訪台すれば、中国が対応する必要があるため、危機の見込みがぐんと上がる」と、米国の元外交官はInsiderに語った ペロシ下院議長の台湾訪問は、北京と米軍の危機を誘発する「事故」リスクを高めると、中国専門家トップが警告 ナ ンシー・ペロシ下院議長は金曜日にアジア視察に出発し、北京とワシントン間の緊張が高まる台湾に立ち寄る可能性がある。  軍用機で移動するペロシ議長の台湾訪問は、この地域の軍事的危機を引き起こす「事故」の危険性を高めると中国専門家が警告している。  中国専門家の第一人者で、米ジャーマン・マーシャル基金のアジアプログラム・ディレクター、ボニー・グレーザーBonnie Glaserは「事故のリスクはあるが、中国が台湾を攻撃する危険が差し迫っているわけではない」とInsiderに述べた。  ペロシは、これまで台湾を訪問した米国議員で最高位の人物となる。台湾は2300万人の民主的な島であり、民主的な香港を弾圧してきた中国支配者が長年狙う場所である。  ペロシが台湾を訪問する可能性で、北京から激しいレトリックと警告を引き起こし、ペンタゴンは下院議長が台湾を訪問した場合、米国戦闘機と艦船に追加のセキュリティを提供する計画を立てていると報告されている。また、バイデン政権は、中国が台湾を攻撃した場合、米国は軍事対応するかどうかについて、繰り返し複雑なメッセージを発しており、北京とワシントン間の緊張を高めている可能性がある。  グレーザーは、中国軍機がペロシ乗機を「妨害」、おそらくは台湾着陸を阻止する危険性があると指摘した。  とはいえ、中国が戦闘機を送り込み、台湾がそれに対抗し戦闘機をスクランブル発進した場合でも「発砲することはないだろう」とグレーサーは強調した。  「しかし、戦闘機は非常に接近し、過去にない形の飛行になれば事故の可能性は高くなる」とグレーザーは述べた。  中国が台湾に武力行使する可能性は「実際に」あるが、それは「何年

今週のアジア太平洋海軍関係ニュース 尖閣諸島周辺のPLAN艦艇動き、インド新空母引き渡し、ペロシ議長訪台に神経を尖らせる中共

    ジャンダオ級小型フリゲート艦 (615). JSDF Photo     尖閣諸島で中国艦船の不審な動き 防衛省の発表によると、今週、人民解放軍の水路測量船3隻が日本海峡を通過し、先週はPLANコルベット艦が尖閣諸島を南下した。  7月22日、PLANのコルベットが尖閣諸島の魚釣島から西に約50マイルを航行しているのが目撃された。その後、同艦は八重山諸島の与那国島と台湾の間を南下し、太平洋に出た。 水曜日、コルベットは魚釣島の西44マイルの地点で目撃され、北に向かって航行していた。PLAN艦はその後、東シナ海へ航行した。  画像と艦番号から、コルベットはCNS 孝感 Xiaogan (615)と判明した。同リリースによると、駆逐艦「ゆうだち」(DD-103沖縄・那覇基地所属の第5航空団の海上哨戒機(P-3Cオライオン)がPLAN艦を監視した。  尖閣諸島は日本が統治しているが、中国と台湾も領有権を主張している。日本は、尖閣諸島付近でのPLAN活動に懸念を示している。  しかし中国は、釣魚島と呼ぶ同諸島周辺での活動は合法であると主張している。中国国防省報道官呉謙上級大佐は、木曜日の記者会見で、日本の主張は「無責任」であり、釣魚島周辺海域でのPLAN活動は合法かつ適法である、と述べた。 「日本側に、あらゆる挑発的な行動をやめ、対話と協議を通じ相違点を管理し、予期せぬ海難事故を起こさないよう求める」と述べた。    また木曜日には、艦番号23と25のPLAN Shupang級水路調査船2隻が、トカラ列島の一部である横舘島の北西150マイル海域で北東に航行しているのが目撃された。その後、大隅海峡を北東に航行し、太平洋に出た。  補給艦「おうみ」(AOE-426)、多目的支援艦「あまくさ」(AMS-4303)、海上自衛隊鹿屋航空基地所属の第1航空団P-1 MPA、第5航空団P-3CがPLAN艦を監視したと発表された。  金曜日に、艦番号22の「シュパン」型水路調査船が対馬の西25マイルの海域を北東に移動しているのが目撃され、その後、対馬海峡を北東に進み、日本海に入った。同艦は、海上自衛隊鹿屋航空基地(九州)所属の第1航空団と厚木飛行場(本州)所属の第4航空団のP-1 MPAが監視した。   首脳会談でペロシ訪台を牽制  米国では、ナンシー・ペロシ下院議員(民主党、カリ

米空軍他でF-35はじめ広範な機種が広範囲に飛行停止措置へ。マーティン・ベーカー射出座席で製造上の不具合が見つかったため。

マーチン・ベーカー射出座席の問題で、空軍はF-35を飛行停止させた (U.S. Air Force photo/Airman 1st Class Caleb Worpel)     マーティン・ベーカー射出座席の爆発性カートリッジの問題で、空軍、海軍、海兵隊の機材数百機が地上待機措置となっている     空 軍は、射出座席の爆発性カートリッジの欠陥が、緊急時にパイロットの安全な脱出を妨げる可能性への懸念のため、本日、F-35AライトニングII共用打撃戦闘機を不確定の期間、飛行停止措置にしたと発表した。   航空戦闘司令部(ACC)の113機のF-35のほとんどが飛行停止中と、ACC広報官アレクシー・ウォーリーAlexi Worleyは述べた。空軍のアナベル・G・モンロー大尉 Capt. Annabel G. Monroe,はThe War Zoneに、「空軍のその他F-35部隊は、空軍司令部のリードに追随している」と語った。   「一部F-35機の初回検査と、当方のロジスティクス専門家および航空戦闘司令部との話し合いの後、航空教育訓練司令部AETCは、ロジスティクスチームによる問題分析と検査プロセスを迅速化するため、7月29日金曜日よりの作戦休止指示でACCに加わった」とローレン・M・ウッズ大尉Capt. Lauren M. Woodsは述べている。「検査結果に基づき、F-35の主管司令部でACCと連携して、AETCは作戦継続に関する決定を行う」。   空軍は合計349機のF-35を保有する。何機が影響を受けているかは不明。   空軍、海軍、海兵隊の航空機数百機が飛行停止している広範な問題である。イギリスやドイツの航空機、さらにもっと多くの航空機に影響が出る。   今回、米軍機で発生した問題は、 マーティン・ベーカー 製射出座席に搭載されているカートリッジ作動装置(CAD)の問題だ。CADは「搭乗員が射出ハンドルを引くと自動機能を作動さえ、安全に機外脱出させ、搭乗員のパラシュートを展開させる」もので、海軍はCADと推進剤作動装置(PAD)を、海軍水上輸送基地で各軍向けに提供している。       航空戦闘司令部のF-35AライトニングII統合打撃戦闘機の大部分は、射出座席の懸念のため飛行停止中。 . (U.S. Air Force photo/Tech. Sgt.