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レーガンCSGが南シナ海に展開中、尖閣諸島にPLAN艦接近、ロシア情報収集艦の動きなど日本周辺の海上安全保障の動き(7月11日現在)

 

USS Ronald Reagan (CVN-76) steams through the Balabec Strait and into the South China Sea on July 12, 2022. US Navy Photo

 

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【レーガンCSGは南シナ海に展開中】米第7艦隊の発表によると、ロナルド・レーガン空母打撃群(CSG)は南シナ海で活動中だ。同CSGは、空母USS ロナルド・レーガン(CVN-76)と第5空母航空団(CVW)5、巡洋艦USS アンティータム(CG-54)、駆逐艦USSヒギンズ(DDG-76)で構成。

 USS ロナルド・レーガン (CVN-77) は、USS ベンフォールド(DDG-65) が南シナ海島々の周辺を航行し、北京から怒りを買ったのと同時期に、南シナ海での活動を開始した。

 発表によると、同打撃群は、航空部隊と水上部隊の連携による戦術訓練を含む海上警備行動を実施する。

 第70任務部隊/第5空母打撃群司令官マイケル・ドネリー少将Rear Adm. Michael Donnellyは発表の中で、「当打撃群は一貫して能力と準備を維持しており、南シナ海での作戦中もそこに焦点を当てつつ、地域内でのコミットメントを実証する」と述べた。

 

【オーストラリア潜水艦も南シナ海に展開中】マレーシア海軍のコタキナバル基地に寄港したオーストラリア海軍の潜水艦 HMASコリンズ(SSG73)も、南シナ海で活動中だ。

 潜水艦補給艦USSフランク・ケーブル(AS-40は水曜日、作戦訪問のためコタキナバルに到着した。コタキナバルにはマレーシア海軍の東部艦隊司令部があり、潜水艦司令部も置かれ、同国の潜水艦スコルペン級潜水艦 KD Tunku Abdul Rahman と KD Tun Razak の母港である。

 

【ロシア情報収集艦の動き】日本の防衛省の発表によると、7月6日から日本の南方海域で活動していたロシア海軍の情報艦が、月曜日に対馬海峡を通過した。土曜日に、防衛省の統合幕僚監部(JSO)は、船体番号535のロシアVishnya級情報船が午前7時に宮古島の東北東約110kmの地域を北東に航行しているのを目撃したと発表した。船名は明らかにされていないが、船体番号と画像から、ロシア太平洋艦隊所属の「カレリヤ」であることが判明した。

 カレリヤはその後、宮古海峡を航行し、東シナ海に入ったが、海上自衛隊の掃海艇JS「くろしま」(MSC-692)と那覇基地第5航空集団の海上哨戒機(MPA)P-3Cオライオンがロシア艦を監視した。

 海上保安庁発表によると、ロシア艦は月曜日午前1時、段上島の西130キロの海域を北東に航行中に発見され、その後、対馬海峡を北東に進み、日本海に入った。多用途支援艦「あまくさ」(AMS-4303)と第4航空集団(厚木市)のP-1 MPAがカレリアを監視した。いずれの発表でも、ロシア艦は7月6日に沖ノ鳥島の隣接海域を西に航行しているのが確認されている。

 

【PLAN艦が尖閣諸島周辺を航行】人民解放軍海軍(PLAN)のフリゲート艦が木曜日から日曜日まで尖閣諸島周辺を航行したと、月曜日に日本が発表した。

 PLANのJiangwei II級フリゲート艦が7月7日午後1時、尖閣諸島の魚釣島の西北西80kmを南下して航行しているのが目撃されたと報道発表にある。船体番号と画像から、同艦はCNS 懷化 Huaihua (566)と判明した。

 尖閣諸島は、中国が釣魚島、台湾が釣魚台と呼ぶ、台湾の北東約186km、日本の沖縄の西約410kmに位置する小さな無人島群であり、中国と台湾の双方が領有権を主張しているが、日本が実効支配している。

 発表によると、PLANフリゲート艦は、与那国島と台湾の間の海域を南下し、フィリピン海へ航行した。10日午後2時頃、PLANフリゲート艦は与那国島の西南西約50キロの海域を北上するのを目撃され、与那国島と台湾の間の海域を北上し、東シナ海に移動した。発表によると、護衛艦JS「あぶくま」(DE-229)、補給艦JS「ましゅう」(AOE-425)、「くろしま」がPLANフリゲート艦を監視した。

 

【南太平洋に「きりさめ」】駆逐艦「きりさめ」(DD-104)は、パラオ共和国海上法令執行部(DMLE)、英国海軍、米国海軍、米国沿岸警備隊とともに、7月15日から19日までパラオ周辺においてパシフィック・パートナーシップ海上捜索・救助訓練を実施すると、火曜日に海上自衛隊が発表した。

 今年で17年目を迎えるパシフィック・パートナーシップは、インド太平洋地域で毎年実施される多国籍人道支援・災害救援準備任務で、米インド太平洋軍が主導する。

 「きりさめ」とともに参加するのは、パラオのDLME巡視船「PSSケダム」「PSSレメリックII」、英海軍洋上巡視船「HMSタマル」(P233)、米海軍病院船「USNSマーシー」(T-AH-19)、米沿岸警備隊カッター「USCGCマートルハザード」(WPC-1139)。例年通り、マーシーは米国とパートナー国の医療関係者を乗せ、その他の要素はパシフィック・パートナーシップを実施する国に空輸して、ミッションを主導する。

 「きりさめ」は、海上自衛隊のインド太平洋派遣2022(IPD22)ミッションの水上部隊の第2陣。

 

【リムパック2022】第1護衛隊群第1護衛隊のヘリコプター搭載駆逐艦「いずも」(DDH-183)と駆逐艦「たかなみ」(DD-110)は、現在、環太平洋地域2022(RIMPAC2022)演習のためハワイに滞在中。

 

【中国=パキスタン合同演習】中国とパキスタンが上海沖で合同演習「シーガーディアン2」を開催している。同演習は、日曜日に上海で始まり、火曜日に海上フェーズに移行した。演習は木曜日に終了する。中国国防省の発表によると、海上段階は、海上目標、戦術的機動、対潜作戦、海上補給、損傷艦の支援、対空および対ミサイル攻撃で構成されている。参加する中国の艦船と部隊は、フリゲートCNS湘潭Xiangtan(531)とCNS朔州Shuozhou(610)、補給艦千島湖Qiandaohu(886)、潜水艦1、空中早期警戒管制機1、戦闘機2、ヘリ1。

 パキスタンからは、フリゲート艦 PNS Taimur(262)が代表として参加する。Taimurはパキスタンが中国に発注した054A/P型フリゲート4隻の2隻目で、2022年6月23日に中国で就役した。中国とパキスタンのシーガーディアン演習は、2020年1月にアラビア海で行われた第1回に続き、今回が2回目となる。■

 

Ronald Reagan Carrier Strike Group Now in South China Sea

By: Dzirhan Mahadzir

July 13, 2022 5:13 PM

https://news.usni.org/2022/07/13/ronald-reagan-carrier-strike-group-now-in-south-china-sea

 

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