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2022年8月13日土曜日

F-35を買うお金がない? では、F-16Vを買いなさい

 

 

F-16 Block 70. Image Credit: Lockheed Martin.

F-16ファイティング・ファルコンは現在25カ国で約3,000機が供用されている。この数が、同機が多任務ジェット戦闘機の中で最も成功し、戦闘実績のある戦闘機であることを如実に物語っている。1979年の就役以来、同機は実戦テストを重ね、40万回以上の戦闘出撃を行ってた。飛行時間は1,900万時間になる。

F-16はまた、空対空戦闘、地上攻撃、電子戦など、多くの任務をこなすために適応されてきた。戦闘機として、F-16は高機動性を証明し、戦闘半径は潜在的な敵のそれを上回る。また、高速で機敏なF-16ファイティングファルコンは、トップクラスの戦闘機というだけでなく、最もコスト効率の良い戦闘機の一つでもある。F-16の設計には、最先端の航空宇宙科学が取り入れられている。F-16は、F-15など他機で実績のある信頼性の高いシステムを組み合わせることで、サイズや購入価格だけでなく、維持費や重量も削減したシンプルな機体となっている。

双発のF-15イーグルに比べ、航続距離や積載量は劣るものの、製造コストは半分以下だ。このような理由から、1970年代から使用されている第4世代機F-16は、今後も長く飛行し続けるだろう。

新しいオペレーター

F-16ブロック70/72は、多くの機能アップグレードを組み合わせ、特に先進のアクティブ電子走査アレイレーダーと新型エイビオニクスアーキテクチャが特徴的だ。重要なアップグレードとして、従来型F-16より機体の構造寿命が50%以上延長された。さらに、F-16ブロック70のソフトウェアには、以前は利用できなかった技術が活用されています。

ブロック70/72は、F-16の最も高価な機種ですが、それでも1機あたり約6300万ドルにすぎない。F-16の1機あたりの価格は、機種や購入国、購入時期により大きく異なる。ブロック70の新しい購入者には、ブルガリア空軍があり、8機の新しいF-16ブロック70を調達した。同国は、8機の追加購入に関心を示している。

トルコも60億ドルとされる取引で、40機以上のブロック70と、改造キット購入を検討している。6月には、ヨルダン・ハシミテ王国が、F-16ブロック70戦闘機の新造機8機の導入で、正式にLetter of Offer and Acceptanceに署名したことが発表された。

F-16の未来

F-16Vヴァイパー・ブロック70に注目が集まっているが、構造・能力のアップグレードにより、各国のF-16は2060年以降まで運用できることが確実視されている。最終的なブロック80は、最高のバージョンになる可能性がある。

F-35やF-22を含む第5世代戦闘機と相互運用できるような先進的な機能が盛り込まれる可能性は十分にある。

2012年2月のシンガポール航空ショーで発表されたF-16Vを原型にすることはほぼ間違いないだろう。新規生産機以外に、既存のF-16のアップグレードも提供されている。アップグレードには、F-16Vの先進的なグラスコックピット、性能向上したミッションコンピュータ、カラー多機能ディスプレイ、大型高解像度中央部ペデスタルディスプレイ、ヘルメットマウント型キューイングシステム、大容量高速データバスなど最新鋭エイビオニクスが組み込まれそうだ。

F-16ヴァイパーはさらに、ジャマー、脅威警告受信機、電子対策機器ポッド、チャフおよび赤外線フレアディスペンサーなど、最新の脅威警告システムを装備している。AIM-9 サイドワインダー、マジックII、ASRAAM短距離ミサイル、AIM-7、スカイフラッシュ、AIM-120中距離ミサイルなど、さまざまな空対空ミサイルを装備する。

F-16V Block 80は第5世代機ではないが、予算が限られる国には、次善の策になりそうだ。■

Can’t Afford An F-35? The ‘New’ F-16V Might Be The Next Best Fighter

ByPeter SuciuPublished5 mins ago

https://www.19fortyfive.com/2022/08/f-16-block-80-best-fighter-aircraft-of-the-future/

 

A Senior Editor for 1945, Peter Suciu is a Michigan-based writer who has contributed to more than four dozen magazines, newspapers and websites. He regularly writes about military hardware, firearms history, cybersecurity and international affairs. Peter is also a Contributing Writer for Forbes. You can follow him on Twitter: @PeterSuciu


2019年8月17日土曜日

台湾向けF-16新造機売却を歓迎する

USA approvals sale of F-16s to Taiwan F-16の台湾向け売却を米国が承認



16 AUGUST, 2019
 SOURCE: FLIGHTGLOBAL.COM
 BY: GARRETT REIM
 LOS ANGELES
ランプ政権はロッキード・マーティンF-16V新造機の台湾向け売却を承認した。長く検討されてきた案件だが台湾を自国統治下に復帰させようとする中国とは関係悪化につながりそうだ。.

USA approvals sale of F-16s to Taiwan F-16の台湾向け売却を米国が承認



16 AUGUST, 2019
 SOURCE: FLIGHTGLOBAL.COM
 BY: GARRETT REIM
 LOS ANGELES
ランプ政権はロッキード・マーティンF-16V新造機の台湾向け売却を

USA approvals sale of F-16s to Taiwan F-16の台湾向け売却を米国が承認



16 AUGUST, 2019
 SOURCE: FLIGHTGLOBAL.COM
 BY: GARRETT REIM
 LOS ANGELES

USA approvals sale of F-16s to Taiwan F-16の台湾向け売却を米国が承認
16 AUGUST, 2019
 SOURCE: FLIGHTGLOBAL.COM
 BY: GARRETT REIM
 LOS ANGELES
ランプ政権はロッキード・マーティンF-16V新造機の台湾向け売却を承認した。長く検討されてきた案件だが台湾を自国統治下に復帰させようとする中国とは関係悪化につながりそうだ。
報道では66機で総額80億ドルと匿名筋の発言を引用している。下院外交委員会委員長エリオット・エンゲル(民主党)と有力委員マイケル・マッコール(共和党)が共同声明を発出し売却に賛成している。
「F-16の台湾向け売却はインド太平洋内の安全保障および民主体制への米国の肩入れで強いメッセージとなる」と共同声明は表明。「下院外交委員会の中心メンバーとして我らは政権がこの売却案件を進めていることを嬉しく思い、本件は超党派、行政立法両府の支援を得られると確信している」
Asset Image
Dutch F-16
Anno Gravemaker
案件は未公表のままだが報道ではマイク・ポンペイオ国務長官の承認を受けて米議会に事前通告されたとある。両党所属の下院外交委員会の有力議員の共同声明から売却へ党派を超えた支持が広がっていることがわかる。
「(中華人民共和国が)域内で軍事力を増強している中、こちらは世界各地の友邦国の支援を出来る限り進めなければならない。売却は台湾総統蔡英文とニューヨークで先月会見した後のことで、深く長く続く台湾との協力関係を強調する意義がある」と両議員は述べている。
F-16売却が承認されても実際に成立するとは限らない。機体の最終仕様が決まってから台湾政府が署名して初めて成立する。■

コメント  香港の状況を見ると中国は次に台湾を狙い、圧力をかけるのは必至と思われます。台湾もそれを察し、史上最高額の国防予算を計上している他、新装備の導入を進めています。F-16新型機の導入はオバマ前政権が棚上げし先送りしてきた経緯があり、台湾としては今回の動きを歓迎しているはずです。日本としても香港、台湾の問題は看過できるはずがなく、当然そのあとは沖縄へと中華思想の攻撃が予想できるからです。

2018年1月25日木曜日

インドネシア空軍向け戦闘機調達の最新動向

ロシア製機材が米国製機材と混じるのはインドネシア、マレーシアに共通ですが、運用上は大変でしょうね。しかし、ロシアへの購入条件提示を見ているとこういう国とは商売したくなるなるのでは。経済急成長中と言われるインドネシアですが国家財政は貧弱なのですね。


Aerospace Daily & Defense ReportIndonesia Shopping For Western Fighters

 インドネシアが西側戦闘機導入を検討中


Typhoon: Eurofighter


Jan 23, 2018 Marhalim Abas | Aerospace Daily & Defense Report


ンドネシアが西側メーカー数社と戦闘機調達を商談中で、候補はユーロファイター・タイフーンとロッキード・マーティンF-16Vが有望だと同国業界筋二名から判明した。
 Saabグリペンとダッソー・ラファールも候補で両社はジャカルタに事務所を置く。調達規模は不明だが、インドネシア空軍の戦闘機飛行隊定数の16機の倍数となるのは確実だ。
 内部筋の一人目は商談は昨年に始まり、タイフーンが有力とみている。
 空軍がF-16を推すのは同型機を運用中のためと別の内部筋が語る。両名とも軍部とのつながりが強い。
 ロッキード・マーティンはF-16Vにプラット&ホイットニーF100-PW-229エンジンを搭載し提案中だという。インドネシア空軍は同エンジンを搭載した32機を運用中だ。ロッキード案で訓練費用、補給費用が下がりそうだ。
 ロッキード・マーティンのインドネシア政府・空軍向けプレゼンでは現行の新規生産F-16C/D23機、およびF-16A/B9機をV規格にアップグレードし、レーダーやエイビオニクスを新型に換装するとある。
 ミサイル、爆弾、照準ポッドなど購入済み装備はそのまま使えるので調達コストが節約できると同社はインドネシア側に訴える。
 インドネシア空軍は2024年までに戦闘機180機体制をめざしていたが目標達成は険しい。現在は48機供用中で、スホイSu-35を11機発注中。
 西側戦闘機を発注してもSu-35発注に影響はないと見られる。ロシアとは契約書調印一歩手前にある。
 同国は米国製武器の禁輸措置を20年前に受けた経緯があり、Su-35調達は利点があり、非西側の供給を受けるほうが良いとの主張もある。
 Su-35選定は2015年のことでF-5Eタイガーの後継機としてであるが、その後も西側メーカー数社がインドネシアに戦闘機売り込みを図ってきた。
 2017年7月にインドネシアはSu-35導入を総額11.4億ドルと発表している。うち、5.7億ドルはロシア向け各種輸出で清算し、残る35%を相殺支払いするとしていたが、いまだ契約書が発効していない。

 F-16以外に空軍には旧型フランカーSu-27とSu-30がある。1月18日にF-16C/D改修型の最終号機が現地到着した。F-5Eは用途廃止済みだ。■

2015年10月26日月曜日

★レーダー等を入れ替えたF-16Vは賢い選択になる



これは費用対効果が高い改修策ですね。レーダーその他を変えるだけでステルス性能を手に入れることができれば大きな効果が生まれるでしょう。台湾での運用が注目されますが、当然対岸の中国が目を光らせるでしょうね。一方、予算が足りなくて改修策を導入できない米空軍は悔しい思いでしょう。(捻出した予算はF-35に回されているようです)

New F-16V ‘Viper’ Makes First Flight

by BRENDAN MCGARRY on OCTOBER 23, 2015
ロッキード・マーティンのF-16最新型が初飛行に成功した。F-16V「ヴァイパー」と呼ぼれる。
  1. 初飛行は10月16日にテキサス州フォートワースで行い、第四世代機に分類されるF-16は第五世代機のF-22やF-35と同様の高性能レーダーを初めて搭載した
  2. F-16VはAPG-83アクティブ電子スキャンアレイ方式拡張可能機動ビームレーダー(ノースロップ・グラマン製)を搭載する。またF-22およびF-35が運用するアクティブ電子スキャンアレイレーダーも搭載する。
  3. 新型レーダーではビームを電子的に操作し機械的な可動部品を使わずに照射地点を変更できる。パッシブ方式レーダーと異なり、新型レーダーでは信号を周波数複数に分散させることにより探知妨害されにくくいので、実質的なステルス性を確保できる。
  4. APG-83搭載で第五世代機の空対空および空対地レーダー性能で火器管制が可能になったと同社は発表しており、既存F-16の大幅な性能向上が実現するとしている。
  5. F-16Vのエイビオニクスでは新型コックピット中央ディプレイ、新型ミッションコンピュータ、高性能イーサネットデータバスも採用していると同社は発表。
  6. ただし改修は米空軍向けを想定していない。空軍は1,000機以上のF-16を運用中だが、そのうち340機対象の改修事業を中止している。予算上の理由からで、捻出した資金を別の事業にまわしている。
  7. その中で実際にF-16Vを運用するのは台湾が最初となる見込みだ。
  8. 海外では3,000機超のF-16が供用中だが、機体改修事業をめぐってロッキード・マーティンは英国に本拠を置くBAEシステムズと激しい競争の渦中にある。
  9. このうち機齢15年超のおよそ1,000機がまず改修の対象になるとみられる。F-16が新型F-22やF-35と同等の性能を有することはないが、性能改修で対応するほうが新型第五世代機を導入するよりはるかに安上がりになる。■