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2025年7月19日土曜日

米海兵隊F-35が太平洋の英空母から作戦行動、陸自オスプレイの佐賀展開、台湾の演習に北京が反応(USNI News)

 

タリスマン・セイバー演習に先立ち、HMSプリンス・オブ・ウェールズから発進準備する米海兵隊のF-35B。 英国海軍写真

海兵隊のF-35Bが、タリスマン・セイバー演習に先立ち、HMSプリンス・オブ・ウェールズに着艦、給油、発艦した。

 英空母打撃群は、英国海軍の2025年の重要な配備である。旗艦HMSプリンス・オブ・ウェールズが率い、12カ国が参加する8ヶ月の任務(ハイマスト作戦)は、英国の同盟国やパートナーとの一連の大規模な演習を行いながら、地中海や中東を経由して環太平洋西部を目指す。

 英海軍によると、米海兵隊のF-35BライトニングII戦闘機は火曜日、米豪主導のタリスマン・セイバー演習に向けた準備の一環で空母HMSプリンス・オブ・ウェールズ(R09)から運用された。

 英海軍が火曜日に公開した写真には、海兵戦闘攻撃飛行隊242(VMFA-242)「バッツ」の2機のF-35Bが、英海軍の空母から給油と発艦準備を行なっている様子が写っている。同飛行隊はUSSアメリカ(LHA-6)に配備されている。

 「米海兵隊F-35Bは、タリスマン・セイバー演習に先立ち、英国旗艦HMSプリンス・オブ・ウェールズに着艦、給油、発艦した。 VMFA-242は現在、アメリカARG/第31海兵遠征隊(MEU)チームの一員としてUSSアメリカに派遣されており、英国空母打撃群(UKCSG)を含む多くの多国籍艦船や部隊とともにタリスマンセイバーに参加する。

 プリンス・オブ・ウェールズがどこにいるのか詳細は明らかにされていないが、空母はティモール海にいる可能性が高く、タリスマン・セイバーのためにオーストラリアのダーウィンに向かっている。アメリカは月曜日に珊瑚海で活動していた。プリンス・オブ・ウェールズで目撃されたVMFA-242の32号機は、ペンタゴンのイメージ・リリースでは、アメリカに乗艦しているように示されている。VMFA-242は海上自衛隊の艦船として初めてF-35Bの発着艦を行った護衛空母JSいずも(DDH-183)に2021年10月に配備された。

 これに先立つ6月24日の記者会見で、UKCSG司令官のジェームズ・ブラックモア提督は、UKCSGは海兵隊のF-35B、特にVMFA-242のF-35Bと統合すると述べた。海兵隊F-35Bとの統合は、UKCSGがハイマスト作戦の展開で他国のF-35Bと統合する2回目である。最初は5月、NATOの地中海ストライク演習の一環として、カヴールCSGのイタリア海軍F-35Bと統合された。

 プリンス・オブ・ウェールズが率いるUKCSGは、イギリス海軍駆逐艦HMSドーントレス(D33)、オーストラリア海軍(RAN)駆逐艦HMASシドニー(DDG42)、フリゲートHMSリッチモンド(F239)、カナダ海軍(RCN)フリゲートHMCSヴィル・ド・ケベック(FFH332)と共に護衛についた、ノルウェー王国海軍(RNN)フリゲート HNoMS Roald Amundsen(F311)、スペイン海軍フリゲート ESPS Mendez Nunez(F-104)、艦隊給油艦 RFA Tidespring(A136)は、米豪戦争に参加するため、現在、オーストラリアのダーウィン周辺にいる。8月4日(日)までオーストラリアで行われる、オーストラリア主導の多国間演習「タリスマンセイバー」に参加するため、現在オーストラリア・ダーウィン周辺を航行中。


2025年7月8日、タリスマン・セイバー演習に先立ち、HMSプリンス・オブ・ウェールズで待機する米海兵隊F-35Bライトニング。 英国海軍写真


 ニュージーランド海軍(RNZN)のフリゲート艦HMNZS Te Kaha(F77)は、インド洋からシンガポールに寄港し、その後オーストラリアに寄港したが、CSGから離脱した。ドーントレスとタイドスプリングは、ソーシャルメディア・チャンネルXの投稿によると、ダーウィンに入港した。

 水曜、陸上自衛隊(JGSDF)は、V-22オスプレイを九州の佐賀の新しい恒久基地に移転するプロセスを開始した。

 オスプレイの佐賀への移転は、隣接する長崎県の相浦駐屯地を拠点とする陸上自衛隊の水陸機動団(ARDB)の近くに位置する。オスプレイは、ARDBの輸送を主な任務とする航空輸送隊として知られる1個飛行隊にまとめられている。日本の防衛省は当初、オスプレイを佐賀に配備する予定だったが、基地用地の取得に関する地元漁民の同意の取得が遅れたため、2020年7月からオスプレイは東京近郊の千葉県にあるキャンプ木更津に配備されていた。 水曜日が配備の期限となった。

 木更津市議会は、北関東防衛局から提供された情報に基づき、公式ウェブサイトで移転の動きに関する詳細を提供した。自治体や市民が敏感になっているため、防衛省は、自治体や市民との連絡や情報提供、近隣での軍事活動に関する苦情や懸念への対応を目的とする地方防衛局を多数運営している。

 木更津市議会によれば、金曜日、天候による欠航を防ぐため、防衛省は合計6機のオスプレイを水曜日までにまず九州の高湯原サブキャンプに飛ばし、そこからキャンプ佐賀に飛ばし、水曜日に1機、翌日以降に他のオスプレイを飛ばす予定であることを知らされたという。

 日曜日に市議会は、4機のオスプレイが高湯原分屯地(熊本空港)に飛来したと発表し、水曜日には、1機のオスプレイが高湯原から佐賀駐屯地に飛来し、2機のオスプレイが木更津キャンプから高湯原に飛来したと発表した。

 中谷元・防衛相は火曜日の定例記者会見で、オスプレイがキャンプ佐賀に配備され、キャンプ相浦を拠点とするARDBとの共同運用が可能になったことは、南西地域を含む島嶼防衛能力の強化を実現する上で重要な意味を持つと述べた。

 日本が保有する尖閣諸島に対する中国の領有権主張と、南西地域における中国の軍事活動の増加により、日本は南西地域を防衛する能力を高めている。中国の軍用機、船舶、無人航空機(UAV)は、南西地域周辺の国際水域と空域を通過し、様々な任務を遂行し、その活動の一部は台湾に向けられている。

 台湾は水曜日、毎年恒例の漢光軍事演習を開始した。この演習は、グレーゾーンでの行動やサイバー攻撃から、本格的な侵攻やそれに対する台湾の予備役の動員まで、台湾における中国の行動に対抗する準備を目的としている。

 中国国防省はこの訓練を非難し、スポークスマンは火曜日の記者会見で、この訓練についてコメントを求められ、「漢光演習は、民進党当局が自他を欺くためのハッタリに過ぎない。一党の利己的な利益のために、台湾の人々を『台湾独立』という戦車に縛り付け、台湾を傷つけ、破壊しようとしている」。

 同報道官は、台湾に対する人民解放軍の対抗措置は抑止されず、台湾は最終的に台湾と統一されると述べた。「民進党当局に対し、『力による独立』を求めることは行き詰まることを厳粛に警告する。民進党当局に厳粛に警告する。『武力による独立』を求めることは行き止まりであり、民進党がどのような臣民を訓練し、どのような武器を使おうとも、PLAの『台湾独立』に対する断固とした対抗措置は抑止されることはなく、中国の国家統一の圧倒的かつ不可抗力的な流れは止められないだろう」。■



U.S. Marine F-35s Operate from U.K. Aircraft Carrier in the Pacific

Dzirhan Mahadzir

July 10, 2025 11:09 AM

https://news.usni.org/2025/07/10/u-s-marine-f-35s-operate-from-u-k-aircaft-carrier-in-the-pacific





2017年8月27日日曜日

★日本向けオスプレイ一号機が姿を現しました



早く日本の空で日本人操縦の姿を見たいです。塗装は海上自衛隊向けと思うほどのスキームになっているのは海上運用を強く意識したためでしょうか。迷彩塗装より格好いいですね。呼称はV-22になるのでしょうか。


Here Is Japan’s First V-22: The First Osprey Tilt-Rotor Aircraft For A Military Outside Of The U.S.

日本向けV-22初号機は米国外向け初のオスプレイ


日本向けV-22初号機がアマリロでエンジンテスト中に撮影された

日本向けV-22オスプレイ全17機の一号機がベルヘリコプターのアマリロ組立施設(テキサス)で初飛行準備に入っている。
日本向けV-22は米国外の軍組織が導入する初の機体となる。写真はポール・ローレンス・ブレイメンが2017年8月24日に撮影した。日本向けカモフラージュ塗装を施し、初飛行前エンジンテストをしていた。
陸上自衛隊が受領するV-22ブロックC機体は米海兵隊がMV-22として運用中の機体と同じだ。
オスプレイは災害救援活動も行う想定だが、揚陸作戦支援に投入すべく米軍(米海兵隊、米空軍)との共同作戦能力も備わる。
機体17機と関連部品装備合わせて陸上自衛隊への売却総額は30億ドルに及ぶ。導入は2015年に決まったが、沖縄での同機にはティルトローター構造のハイブリッド機として事故が多発するとの懸念で批判がついてまわっている。■
Image credit: Paul Lawrence Braymen


2014年11月22日土曜日

★日本:オスプレイ、グローバルホーク、E-2Dの導入へ





オスプレイに未だに原子力発電所と同じようなアレルギー反応を示す人がいますが、どういう人種なのでしょうか。佐賀県が同機運用で前向きな反応を示しているのは心強いですね。また、グローバルホーク導入もやっと実現するわけですが、日本の防衛航空も無人機の正式運用で新しい時代に入るわけですね。E-2Dは尖閣を念頭に置いた南方の海上監視なのでしょうが、タイミングさえあえばグローバルホークの海軍型トライトンの採用の方が望ましいと思います。(同機はまだ開発段階)とまれ、ISR機材の強化が進むことは健全な方向性です。あとは情報を解析する人的資源の強化でしょうかね。

Japan Officially Selects Osprey, Global Hawk, E-2D

Nov. 21, 2014 - 02:22PM   |  
By AARON MEHTA   |   Comments

Osprey showcased in mainland Japan
阿部首相がMV-22Bオスプレイのコックピットを百里基地で視察している。航空自衛隊の航空観閲式にて。 2014年10月26日。 (Staff Sgt. Warren Peace/ / US Marine Corps)

A US Marine Corps MV-22 Osprey sits on the flight deck of the Japanese destroyer Hyuga during exercises in June 2013.

米海兵隊所属のMV-22が海上自衛隊のヘリコプター駆逐艦ひゅうがの飛行甲板に着艦した。2013年6月の演習時。 / U.S. Navy
WASHINGTON — 日本はV-22オスプレイ導入を正式に決定した。あわせてグローバルホーク無人偵察機とE-2Dホークアイ空中指揮統制機も導入する。
  1. オスプレイの導入は中期防で17機導入がうたわれており想定ずみだったが、安倍内閣には政治的な影響を与えるかも知れない。

  1. オスプレイ選定は防衛省が21日金曜日にウェブで発表した。競合機種はなかった模様。

  1. ベル・ボーイング製のV-22ティルトローター機は多用途輸送用で戦闘部隊24名、内部貨物20,000ポンドあるいは外部に 15,000 ポンドを輸送できる。主に使用しているのは米海兵隊で、MV-22として360機を世界各地で運用する。米空軍には特殊作戦部隊用にCV-22が32機配備されている。

  1. ボーイング広報からはキャロライン・ハッチソンが文書でベル・ボーイングチームは日本による機種選定を「光栄に」思い、米政府と共同で合意内容で盛り込まれた有償海外軍事援助(販売)の実施に全力をあげると発表。

  1. 日本ではオスプレイは危険な機体として大きな騒動となっている。たしかに同機の開発初期段階で数件の事故が発生している。津波対策の演習にオスプレイが投入されたところ、抗議グループがかけつけたほどだ。

  1. 10月に海兵隊は日本国内でオスプレイを公開し、安倍首相も駆けつけた。「日本ではMV-22をめぐり多くの疑問が提示されています」と海兵隊少佐ジュセッペ・スタベイル(第一海兵隊航空部隊)はプレスリリースで述ている。「首相には同機の性能と安全性を説明申し上げました」

  1. 海軍広報ビリーレイ・ブラウンからは日本向け有償海外軍事援助の手続きを進めるとの発表があった。「日本がV-22選定に動いたのは同機が要求性能を有していることの証明です。初のティルトローター量産機となったV-22は各種任務で十分な性能を発揮しています。今後も米国政府と日本間の長期同盟関係の支援に貢献してきます」と声明発表している。

  1. 両国合意の成立のタイミング次第で日本はV-22の最初あるいは二番目の海外使用国になる。イスラエルが同機導入を検討しているからだが、バラク・オバマ大統領とベンジャミン・ネタニヤフ首相の対立により案件成立が危うくなっている。

  1. オスプレイ以外に二機種が日本の防衛を補強する。

  1. 防衛省はかねてから高高度飛行可能なISR機材を求めており、グローバルホークを選定した。同機はノースロップ・グラマン製で米空軍が運用中。選定ではジェネラルアトミックスのガーディアンERが選外となった。

  1. ノースロップは指揮統制機材としてE-2Dホークアイ選定も勝ち取った。ここではボーイングの737AEW&C案が敗退している。

  1. 日本は中国が好戦的態度を示す中で監視機材の強化を図っており、日中両国は尖閣諸島をめぐり冷戦状態と言ってよい状態にある。 ■


2014年2月5日水曜日

イスラエル向けV-22売却案件の内容が明らかになりました。


U.S. proposes to sell Bell Boeing V-22 Osprey tiltrotor aircraft, engines, and advanced airborne equipment to Israel in $1B FMS

avionics.intelligence.January 24, 2014

Executive Editor
WASHINGTON, 24 Jan. 2014..
イスラエル国防軍が特殊作戦、捜索救難用途でベル・ボーイングV-22オスプレイ・ティルトローター機を合計6機購入したいとの希望が表明され米国防安全保障協力庁が米議会に1月13日付けで概算11.3億ドルのイスラエル向け海外有償軍事援助(FMS)としてV-22BブロックC機材および関連機材、予備部品、訓練、兵站支援の売却案件として通告している。議会はその後二週間以内に異議を申し立てることができる。

同庁によればイスラエル政府が購入希望しているのはV-22BブロックC機材6機、ロールスロイスASE1107Cエンジン16基、AN/APR-39レーダー警告受信システム6基、AN/ALE-47機体防衛用ディスペンサー6基、AN/APX-123敵味方識別装置6基、AN/ARN-147超高周波(VHF)全方向距離(VOR)計器着陸装置(ILS)6基、多バンド無線機6基、AN/APN-194電波高度計6基、AN/ASN-163小型航空用GPS受信機6基、AN/AVS-9夜間暗視ゴーグル36個、共用ミッション立案システム、機体整備支援用機材、ソフトウェア、機体修理及び返却、機材フェリー移動、空中給油機便宜供与、予備交換部品、技術文書、人員訓練・訓練機材、米政府およびメーカーによる技術支援およびその他技術支援関連事項である。総額の試算は11.3億ドルになる。


ペンタゴンから議会に宛てた文書は以下のとおり
「合衆国はイスラエルの安全保障に責任を有し、米国の国益にとってもイスラエルを支援し、強力かつ即時性のある自衛能力の涵養及び維持することは重大な関心事である。今回の売却提案は上記目的と一致している

「今回提案のV-22売却はイスラエル国防軍の捜索救難ならびに特殊作戦の実施能力増大につながる。V-22Bは固定翼機では不可能な地帯に人員機材を輸送することが可能。イスラエル政府は同機が利用している技術を無理なく運用する事が可能。

「今回提案する機材売却を実施しても対象地の軍事均衡を崩すことは基本的にない。

「売却提案に関与する主契約社はベル及びボーイングであり、機材はテキサス州アマリロの両社合弁事業が完成させる。今回の提案に関し相殺契約は現時点では存在していない。

「売却を実施する場合、最高30回の米政府あるいは契約企業代表者のイスラエル出張が発生し、技術支援および進捗管理を行なう。

「提案中の売却が実施された場合に米国の国防即応体制への悪影響は発生しない。

「本売却通告は法律の求めるものであり、売却が成立していることを意味していない」■


2012年8月28日火曜日

オスプレイ事故の詳細説明が日本側調査団に海兵隊中将が自ら行なっています

Japan Sends Osprey Assessment Team As Investigation Clears Aircraft


aviationweek.com August 23, 2012

海兵隊によるV-22オスプレイの日本での運用開始を前に日本からの評価チームが派遣された。
  1. 「日 本側評価チームは当地でシミュレーターを見た後、実際にV-22に搭乗しました」と海兵隊航空副本部長ロバート・シュマイドル中将Lt. Gen. Robert E. Schmidle Jr., deputy commandant for Marine Corps aviationが説明している。
  2. .オスプレイが目立つ形で事故を発生させていることから日本は同機の国内配備に懸念を有しており、同中将は日本側に海兵隊による4月11日事故の調査結果を自ら説明したという。
  3. .同事故では2名死亡しており、調査結果では機体ならびに原材料上の問題は見つかっておらず、同機の安全性そのものに対する疑問は出ていないと同中将は先週の記者会見で発言している。
  4. ただし、墜落になったのは一連の事象が発生したためと明らかにしている。「同機はモロッコ国内の施設より飛来し、海兵隊員を輸送する途中だった」と説明。
  5. 事故当時、風は機体前方から吹いており、同機は通常は風の方向へ離陸するが、飛行場には人員、車両、構造物があるためパイロットは方向を変え、追い風で離陸して危険を低減しようとした。同機は地上25フィートで浮揚し、パイロットは機体の方向を変更した。
  6. 「これで追い風になり、パイロットはエンジンナセルを回転させようとしました。ナセルが前方を向いた段階で、機体は前方にピッチし、風が後方から強くなり、機体に悪影響を与え、機首が下がりました」
  7. 「この時点で操縦桿が十分に動かなくなり、水平安定板を十分に上げるこおtができず、機首を上げることができなくなりました。機体は地面に突っ込みました」
  8. 「もしナセルを急速に下げる代わりに前進速度が確保されるまでそのままなセルを保持していれば、風力を乗り越えて通常飛行が可能だったはずですが、パイロットはその時点でその考えはなかったのです」
  9. 「当時の状況は非常に複雑な要素がからみあっており、結果として事故発生になりました。強風が吹いており、風速は15から27ノットの間でした」
  10. 同機の飛行に制限が加わるのは「ナセルを移動する際の速度または機体角度は対気速度に依存する。今回の事例ではナセル移動の速度を大幅に減らす必要があり、ぜんぜん動かせないわけではないが、もっと遅くする必要がある」
  11. 海兵隊はシミュレータ訓練でパイロットへの教育内容の変更をすることで今回の事例のような墜落を防止しようとしている。
  12. .海兵隊としてはオスプレイの安全性を日本に十分強調したいところだ。■

この記事への読者コメントが面白いのでご紹介します

carloさんより
シュ マイドルによると一連の出来事が発生し墜落につながった、と言うくだりには同意できる。たしかに海兵隊員を搬送したことが事故につながった。むしろ機械構 造的な不良が墜落の原因であったらと思う。パイロットがコントロールをわずかに早くしたために、機首が地面に接触した、というよりも見栄えがよい。この点 を詳しく知るにはGoogleでV-22PUWSSを検索されたい。日本側は報道されていないV-22事故事例複数を知っている。http+//www.g2mil.com/V-22Amishaps.htm

LoSulさんより 
これはこれはインターネットでしつこくV-22をこきおろしているCarlton Meyerご本人ですよね。サインをおねがいしたいところだ。サイトには沢山の人が着ているのかな

サ イドスリップでピッチアップが起こったと主張しているがちょっとヒステリー気味では。同機はその時点で追い風をうけていたのはわかっているはず。 PUWSSが発生したのは向かい風によりローターのストリームチューブが水平安定板に打ちあたったためですよ。追い風はこれを緩和する効果があったので は。このため自動制御システムは補正効果のため機首を5度下げている。パイロットはこの状況を正確に把握しており、そもそも訓練で追い風を避けるよう学ん でいる。NATOPS海軍航空訓練運用手順標準書でもこの点は明示していますよ。

あ なたはここらは全部ご存知のはず。わかっていながらパイロットの失敗を針でつつくように追い風、低高度で失敗に気づく時間的余裕がないことを強調してい る。事故当時の状況ではスピンするしかなかったのに「機首から地面に突っ込んだ」とは? いいですか、パイロット両名は前席にいて助かっているんですよ

あんたはオスプレイを貶めることに使命感を感じているようですが、CH-53の使用期間全体で300名以上が命を落としていることはご存じないの?

2009年9月9日水曜日

MV-22 オスプレイの運用実績


Marines Are Satisfied With MV-22
aviationweek.com 9月8日

米海兵隊はベル-ボーイングMV-22オスプレイ・ティルトローター機の運用で先行している。一方米空軍特殊作戦軍団(Afsoc)もCV-22の運用実績を着実に増やしている。

【外部からの疑問】 海兵隊は同機の費用対効果で批判を受けている。会計検査院(GAO)の報告書では「同機の運行効率と適正度の問題が解決されておらず」としている。しかし、海兵隊は同報告書に反論。「GAOにはすべてを公開してきたが、それでもこの報告書には肝心の点が漏れていると思います」(ジョージ・トラウトマン海兵隊中将、海兵隊航空部隊副司令)同報告書はこれまで20年間以上に及ぶ同機の開発を総括しながら、同中将によれば、海兵隊により解決ずみか取り組んでいる課題も問題の一部として挙げている。

【議会の動き】 議会では同機への支援は依然高い。ジョン・マーサ議員(民主、ペンシルバニア州)は下院歳出委員会国防小委員会の委員長としてキャンプ・レジューン(ノースキャロナイナ州)へ飛び、MV-22の「真実」を求めようとした。「海兵隊はMV-22の運用に非常に満足しています」(マーサ議員)

【稼働率】 海兵隊がMV-22の戦闘運行稼働率をイラクで62%から引き上げようと奮闘している一方で、Afsoc関係者は昨年の実績で74.2%と報告している。Afsocの数字は93ソーティで延べ314飛行時間をフリントロック演習がアフリカで展開された際のもの。MV-22はイラクへの三回の展開で合計55,000時間を飛行している。同機の信頼性と整備性は「期待水準に到達していない」とトラウトマン中将は語る。

【運行コストが高い】もうひとつの問題はMV-22の飛行時間あたりコストが急上昇していること。2009年度は一時間5,362ドルの予測だったが、実際は119%高い11,748ドルだと、下院軍事委員会海上戦力・派遣部隊関係小委員会向けの書簡が示している。この原因のひとつが同機の修理費用。

【ほかにも問題あり】 そのほかの問題の例を挙げると、MV-22のピッチコントロール用のベアリングで、機体寿命と同期間使えるよう設計がすでに磨耗が見つかっているとマット・マルハーン大佐(前MV-22計画主査)は語る。また、エンジンの空気・粒子分離機(EAPS)の不調から現在の油圧式から電気式に交換できないか関係者が検討している。EAPSの不調とエンジンの磨耗・損傷に相関があることが判明している。短期的には空気取り入れ口にある羽根でEAPSへの空気の流れを整流することが期待されている。

また関係者はエンジンナセル内の合計85箇所の配線束の改修に取り組んでいる。水蒸気に含まれるほこりが配線表面上から配線内部に摩擦を生じていることが判明した。

【電子戦ほか兵装】AfsocはCV-22の訓練・運用で実地経験をつんできた。装備の中には無線周波妨害装置(Sirgc)があり、複雑な機体防御装置でその開発の難易度からかねてから注目されていたもの。ただし、デイル・リナフェルター少佐(Afsoc所属)によると同装置は順調に作動し、各種の電子戦を想定したテストに使用中。フリントロック演でCV-22にM240銃も搭載された。Afsocでは50口径銃をCV-22で使う訓練も行っており、機体側面からの射程距離は両方の装備で優れている。

【救難ミッションへの投入】海兵隊MV-22がはじめて艦から陸上に医療搬送するミッションを実施した。6月29日、海兵隊はMV-22Bを2機投入し、USSバターンで負傷した水兵を救助した。同機は着艦し、患者・医療関係者を37分で147海里を飛行し、飛行場に着陸して患者が病院に搬送された。もともとオスプレイは海兵隊員を安全・迅速に戦闘区域に運ぶべく配備されているが、今回の救難ミッションで戦闘捜索救難(CSAR)ミッションへの投入が注目される。ティルトローター機は空軍のCSAR-X候補で最も有望と見られていた。(CSAR-Xは現在のところ開発中止)だが、ティルトローターはあまりにも高価なため最終的に選定から外れた。国防総省がCSARミッション全体の見直しを命じており、V-22が再度候補となる可能性がある。

【アフガニスタン】 オスプレイのアフガニスタンへの投入に関心が集まっている。柔軟性に富む機体で高温下の高地で作戦を展開するニーズが高まっており、ヘリコプターのほとんどがこの要求を満たせない。海兵隊はMV-22がこのミッションを実施できると考えている。「南部で兵力が分散している南アフガニスタンはオスプレイにうってつけの場所です。ほかの機体では不可能な役目をオスプレイが実施するのを目撃できるでしょう」(トラウトマン中将)