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黒海上空で(またも)ロシア機が米海軍EP-3に異常接近

Russian Su-27 Fighter Buzzes U.S. Navy EP-3 Aries Over Black Sea ロシアSu-27戦闘機が米海軍EP-3を黒海上空で嫌がらせ A U.S. Navy EP-3E Aries II maritime patrol aircraft. US Navy Photo  By: Ben Werner January 29, 2018 1:46 PM https://news.usni.org/2018/01/29/30987 THE PENTAGON — 今週月曜日、黒海上空で米海軍EP-3EエアリーズII電子偵察機がロシアのスホイSu-27戦闘機に極めて近い位置まで接近された。 米第六艦隊は「今回の事案は危険飛行と判断する。Su-27はEP-3の飛行進路前方5フィートに接近し飛行進路前方を横断し、EP-3はSu-27の排気で乱気流の影響を受けた」と声明を発表した。「接近飛行は2時間40分にわたり続いた」 今回の事件を最初に伝えたCNNによればロシア機はEP-3Eに5フィートまで接近したが、海軍報道官は両機の距離は確認しなかった。EP-3EエアリーズIIはミッションを終了して基地に帰投したと報道官は述べている。 黒海では以前から危険な接近事例が発生しており、2014年にロシアはクリミア併合後に黒海地方で軍事力行使を大っぴらに行っている。米偵察機や艦船とロシア機の間で発生が増えている。昨年11月25日にはSu-30フランカーが米海軍P-8Aポセイドンに接近飛行し、ペンタゴンは危険行為と判定した。 5月にはSu-30が別のP-8Aにやはり黒海上空で迎撃してきた。報道ではロシア国防省筋が同機は「歓迎行為」をしただけと発言している。米海軍関係者はこの事案は「安全かつプロとしての仕事」と評していた。 2016年9月には黒海でスホイSu-27フランカーがP-8Aポセイドンの10フィート地点を飛行している。 ロシア戦闘機は米海軍艦船にやはり黒海の国際水域で危険な接近飛行をしている。 昨年2月にロシアSu-24の二機編隊が誘導ミサイル駆逐艦USSポーター(DDG-78)の

★北朝鮮崩壊後の対処方法をすでに検討している米国、開戦はあり得ないと信じる韓国

  予想通り北の方が狡猾な手に出て韓国が手玉に取られる様子が世界にさらけ出されていますが、平和だと錯覚しているのは韓国(政府)だけで世界は依然として北への警戒の念を緩めていません。この記事は韓国にも閲覧されていますが、韓国の読者の意見も聞きたいものです。しかし韓国政権は軍事行動にはすべて反対のようですね。ここまで考え抜いている向きが日本にはないのでは。 What Happens After America Destroys North Korea? 米軍が北朝鮮を崩壊させた後に何が起こるか   Danny Lam January 29, 2018 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/what-happens-after-america-destroys-north-korea-24261?page=show 核 武装した北朝鮮を軍事的にリスク最小で打倒しつつ北朝鮮並びに同盟側の死傷者を低く抑えることは可能だ。だが戦後の朝鮮をどうするのか、また平和の確立という課題が浮上するはずだ。 平和を勝ち取るのと戦闘で勝利することには根本的な違いがある。必要な段取りも心構えも、準備、技量、経験がことごとく異なる。これらはいずれも軍事標準行動では多く語られておらず、占領軍が平和を築けないことはよくある。 ソ連の東欧占領で生まれたのが「ワルシャワ同盟」の抑圧され陰気な「同盟軍」でソ連の支配力が弱まるとばらばらになった各国だ。 ソ連は中国での共産勢力の勝利を助けイデオロギー上の兄弟関係を気づいたが中国(PRC)が核兵器保有するなど20年もしないうちに互角の関係になってしまった。USSRはPRC抑止を目的に1969年から一部核兵力を割き、USSR崩壊の1991年以降は北朝鮮(DPRK)やヴィエトナム支援の手段が枯渇してしまった。 ロシアはG8各国に失望を与え、国境を力で書き換えることは許されないとの共通理解に反する行為をしたため追放された。現在のロシアは非共産国に戻ったが強力な国力を有し西側主要国と互角の存在である。西側は冷戦に勝利しUSSRをバラバラにするのに成功したもののロシアとの平和構築に失敗した。 DPRKを支えようとPRCが介入したが、北朝鮮はむしろソ連に近く、戦闘は

大規模戦闘の課題に準備を開始した米陸軍は長期戦を覚悟

アフガニスタン、イラク等への展開が16年も続いており、米陸軍の戦力が小規模治安維持作戦に特化してしまったことに警鐘を鳴らしているのですね。 Chief: The Army has to start preparing for 'the big war' 「大規模戦」対応を開始した米陸軍 101空挺師団第二旅団戦闘チームの隊員がフォートブリス(テキサス州)で演習中。, July 15th. (Army)   By: Meghann Myers   https://www.defensenews.com/news/your-army/2018/01/17/chief-the-army-has-to-start-preparing-for-the-big-war/?dn-trending 米 陸軍は30年を要する大変身の途中にある。参謀総長マーク・ミレイ大将はこう語り、中心を治安維持作戦から米軍と戦力が互角の相手との長期地上戦に移す。  陸軍は地上装甲車両、ヘリコプター、通信機器から各隊員の個人装備まで装備を一新させると大将と陸軍協会主催のイベントで語った。  「この変革は文字通り抜本的で今この瞬間も続いており、戦争の性質の変化への対応します」  陸軍が立ち上げた近代化本部にはパズルの各ピースを迅速かつ効果的に集める任務が課せられている。  だが陸軍は戦闘時にまず必要となる装備の整備に最高優先度を与える必要があるとも述べた。  「わが軍の隊員が最良の装備を受けて、訓練を受け、リーダーシップを強化してきたのはすべて人間中心だから可能であり、さらに我が国の経済が最強だからこそ可能なのだ。一人一人に至るまで世界最高だ」  米国に匹敵する戦力を有した相手との「大規模戦闘」では長期戦を覚悟する必要があると述べた。「将来の戦闘環境、作戦環境では各隊員への要求が厳しくなりそうだ」  エクソスケルトン状のボディアーマーを陸軍は長期地上戦で戦う隊員に導入する。もう一つは認識訓練 cognitive training で過酷状況に対処できるようにするという。  さらに合成訓練 synthetic training で各部隊は実際の配備前に繰り返し訓練を受けるので費用対効果が高くなる。  「シミュ

中国空軍ボーイング737(?)が墜落 貴州省

https://aviation-safety.net/database/record.php?id=20180129-0 Date: Monday 29 January 2018 機種: Boeing 737 ? 運航者: People's Liberation Army - Air Force - PLAAF 機体登録番号: registration unknown C/n / msn: First flight: 乗員: Fatalities: / Occupants: 乗客: Fatalities: / Occupants: 合計: Fatalities: / Occupants: 機体損傷度: Destroyed 機体処分: Written off (damaged beyond repair) 発生地点: Zhengchang, Suiyang County, Guizhou Province (    China ) 事故時の状況: En route (ENR) 種別: Military 出発地空港: ? 目的地空港: ? 中国人民解放軍空軍(PLAAF)所属のジェット輸送’(機機種未確認)が貴州省 綏陽近くで山地に墜落した。 中国国防関係筋から情報はほとんど出ていない。機種も発表されていないが、映像でボーイング737または類似した機体が低高度で飛行しているのが見える。 PLAAFはボーイング737-300、-700、-800を、VIP輸送から空中指揮命令所まで多様に運用している。

米核戦力の基礎知識(1)オハイオ級SSBN/巡航ミサイル運用艦SSGN

  The Navy Has 1 Submarine That Could Destroy North Korea (On Its Own)  北朝鮮はこの潜水艦一隻で破壊可能   Sebastien Roblin January 24, 2018 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/the-navy-has-1-submarine-could-destroy-north-korea-its-own-24202?page=show 広 島、長崎への原爆投下から9年後の映画「ゴジラ」が深海から目覚めた怪獣が日本を襲う状況を描いた。ただしもっと恐ろしい怪物がその後海中に展開した。つまり弾道ミサイル潜水艦、米海軍用語で「ブーマー」である。  中でも一番恐ろしい海の怪獣がオハイオ級弾道ミサイル潜水艦で米国の核兵力半分以上を搭載する。  計算すれば、オハイオ級が人類史上最大の破壊力を有しているのがわかる。全長170メートルの各艦で24本のトライデントII潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を搭載し、水中から発射し最大7千マイル先の標的を狙う。  トライデントIIは大気圏再突入後にマッハ24まで加速し独立再突入体8つに分離し各100-475キロトン核弾頭を搭載する。オハイオ級の一斉発射は1分未満で完了し、弾頭192発で24都市が地図から消える。悪夢の兵器と言ってよい。  オハイオ級に一番近い競争相手はロシアで一隻のみ残る大型で24本のミサイル発射菅を有するタイフーン級潜水艦だ。中国、ロシア、英国、フランスがそれぞれ弾道ミサイル潜水艦を運用中だがオハイオ級並みの威力はない。  国家そのものを消滅させかねないこれだけ大規模な兵器を運用する理由は何か。  核抑止力の論理では先制攻撃で陸上配備ミサイルや爆撃機が全滅しても弾道ミサイル潜水艦が海中深くに潜んでいれば追尾探知が困難で残存性があることになる。このため弾道ミサイル潜水艦は核報復攻撃で誰も止められない手段となり、まともな相手なら第一撃の核攻撃をためらうことになる。少なくともそれが期待される。  そのためトライデント搭載オハイオ級潜水艦にとって一発も発射しなければ任務は成功したことになる。  オハイオ級の就

平壌核攻撃で150万人死亡、金正恩はこの事態を回避できるのか

Bloggerが次々に仕様を変えているようで、以前の記事の画像が見えなくなるトラブルが発生しています。今回から画像のアップロード方法を変えますので解決になるはずですが、引き続きご指摘ください。 1.5 Million Dead: This Is What Would Happen If America Nuked North Korea's Capitol 北朝鮮首都を米核攻撃すれば死亡150万人    Daniel R. DePetris November 24, 2017 http://nationalinterest.org/blog/15-million-dead-what-happens-if-america-nuked-north-koreas-23346?page=show 米 情報機関にとって北朝鮮は最も手ごわい情報収集対象だ。情報の収集解析は時間がかかり危険な作業で、現地協力者の確保には数か月数か年もかかる。中央情報局、国家安全保障庁、国家情報局も北朝鮮国内の情報源は極めて乏しい。ワシントンがあてにできるのは衛星画像や電子信号傍受だが国家情報局長ダン・コーツ Dan Coats も上院情報委員会で「成果は極めて限られている」と述べていた。 ただし、一つ確実なことがある。金正恩が核ICBMを米本土内の都市に向け発射命令を出す狂気のシナリオ(米攻撃すれば米国が折れると金正恩が信じるという前提)ではドナルド・トランプ大統領は躊躇せず「怒りと炎」の核報復攻撃を命令する。実施の可否は議論とならず、北朝鮮のどこを狙うかが議論対象だろう。 核報復攻撃では首都平壌が標的になるのはあきらかだ。金正恩は一族や軍高官と地下退避壕に隠れているはずだが、それでなにも違いは生まれない。米報復攻撃の目的は北朝鮮軍の指揮命令機能を崩壊させ、経済体制や統治機構を抹殺し、国家として金正恩が核攻撃を継続できなくすることにある。発射可能な核が残らないのが理想的だ。 アレックス・ウェラーステイン Alex Wellerstein の主宰するNukeMapウェブサイトを使い、米国が平壌中心部に750キロトン核兵器を投下した場合の人的被害を推定してみた。なお、米国で最大威力の核兵器はB83で1.2メガトンである。平壌は高