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3月, 2020の投稿を表示しています

横田基地でこんな訓練をしているのは中国を意識し太平洋の有事に備えるため

中国が突如ミサイル攻撃に踏み切れば、各地の航空基地が標的となり、航空機運用は通常ではない形で継続するというのが迅速戦闘展開構想で、今回は東京都でこれを試したということなのでしょうね。 第36空輸飛行隊所属の C-130J スーパーハーキュリーズが横田航空基地のF誘導路に着陸した。200年3月26日。今回は訓練で横田の施設を使い、主滑走路が何らかの理由で使用不可となっても運用を継続するのが目的だ。 横田航空基地---チームヨコタが3月26日F誘導路にC-130Jを初めて強行着陸させた。F誘導路はC-130Hが1991年から2001年にかけ使っていたが、横田基地の輸送機は その後 主滑走路を利用していた。 誘導路の再利用で、演習では着陸地帯LZとなった。誘導路は主滑走路の代わりに着陸に使われる。滑走路が使えない場合にC-130はLZを使い前線部隊に物資補給をする事が多い。▶訓練では基地チームが短く狭く、混み合い、標識もない着陸帯で運用ができるかを試す意味もあった。▶臨時滑走路に航空機は単独で着陸できない。このため訓練にはC-130J乗員に加えチーム全員が航空運用を経験する意味もあった。▶「全員の努力で演習が成功し、全員が力をあわせたのはとてもよかった」(第374作戦支援隊(OSS)の飛行場運用責任者アーロン・チャーチ少尉)▶374OSS飛行場運用業務には航空管制、飛行場整備、レーダー・気象観測装備運用員を含む各種技能が必要で、すべて機能して横田基地を運用している。▶「飛行場運用でLZの測定・標識が必要で、C-130を着陸させるのはATCの任務です」とチャーチ少尉が述べた。「ここ横田基地の374OSSはそれぞれ技を磨き必要な事態に備えています」 今回の運用訓練は太平洋空軍PACAFのめざす「迅速戦闘展開」 Agile Combat Employment , ACE 構想の一部だ。▶「PACAFが基本作戦構想を作ったACEが現実になった。ここで訓練方法や隊員が実施できるようゼロから鍛えている」(チャーチ少尉)▶今回の飛行場運用訓練は初めてで、ACEに向けた訓練を各隊員が行いC-130J乗員にも強行着陸の予行演習となった。■ この記事は以下を再構成したものです。 Yokota Performs First-ever C

E-4B,E-6B-C-32Aの3機種を一気に新型機と交代させる....2020年代末が目標

こうした支援機材も更改の時期が迫っているのですね。特殊仕様の機材ばかりですが、大胆に予想すればE-4Bは777X、E-6は787、C-32はNMA(実現すれば)になるのでは。あ、みんなボーイングですね。エアバスを採用することはありえないと思います。 JOSH PLUEGER/U.S. AIR FORCE オ ファット空軍基地を拠点とする「審判の日」機が姿を消す日が近づいている。 4機あるE-4Bナイトウォッチ別名国家空中作戦センターの後継機さがしを空軍が始めた。10年以内に交替する。審判の日の名のは核戦争が発生した場合に同機が核兵器の運用で重要な役割を果たすからだ。国防長官の移動にも使われている。 昨年12月に空軍は次期機体「残存可能空中作戦センター」(SAOC)を求めると公告を発表した。2月には事業者向けに説明会を開催した。 「国家的緊急事態や地上指揮統制施設が破壊された場合にSAOCが高度なまで残存可能な指揮統制通信(C3)機材として米軍に指示を出し、緊急作戦命令を発出し、民間向け諸機関との調整を図る、と空軍は説明。 議会は2019年、2020年通じ20百万ドルを計上し、E-4B、E-6Bマーキュリー、C-32Aの後継機選定作業を開始させた。トランプ政権は76.4百万ドルを2021年度予算に求めており、今後5年で5億ドル程度で新型機を求めるとしている。新型機は2020年代末に供用開始する。 大型で白色塗装のE-4はネブラスカの空ではおなじみの存在だ。1970年代中ごろにオファット空軍基地に配備された。機体は軍用仕様のボーイング747-200 だ。 「747でも一番古い機体だ」とドン・ベイコン下院議員(共、ネブラスカ)はオファット基地の第55航空団を2011-12年に指揮していた時代を回想して述べた。「予備部品を見つけて保守管理するのは本当に大変だった」 同時に各機は空軍機材の中でもっとも運営経費が高い期待でもある。Business Insiderの試算が2016年にあったが、E-4Bを飛ばすと毎時160千ドルかかる。同機に続き高額なのはB-2ステルス爆撃機だがこれより30千ドル近く低い。 海軍のE-6Bはオクラホマシティに配備されているが、よくオファットに飛来している。主な任務はトライデント弾道ミサイル潜水艦

やはり中国ウィルスは生物兵器開発から生じたのか

世界の政治経済に大きな影響を与えている発生源が中国なのは明らかなのですが、各国は医療体制の崩壊を食い止め、死亡者を抑え込むのに必死で冷静に発生理由を考える余裕がありません。しかし、事が落ち着けば中国は国際社会から厳しい目にさらされ、中国人が一番恐れる面子の喪失、さらに政治経済体制の変更、または中国の退場につながるのではないでしょうか。そうなるとコロナウィルスなどという名称は笑止千万となります。中国の存在を極力表に出さないよう尽力したWHOも責任を取らされるでしょう。そのため本ブログでは中国ウィルスの名称を今後も続けます。2020年が中国衰退のスタートととなるのかは歴史が証明していくでしょう 。 C OVID-19は生物戦の開発途中に生まれたのか。生物兵器の開発中にウィルスが意図的か偶然から漏出したと米中両国が陰謀説で非難しあっている。こうした事例で生物兵器投入が主張される事が多い。生物戦の試みはあったが、成功事例は稀だ。研究が進歩しても、生物手段の制御、管理がむずかしいため実際の投入となっていない。 生物戦の歴史 伝染病流行を見て、戦争に使えると考える人は常に存在してきた。感染者を敵地へ旅行させる、死体や汚染物を敵地に投入する等だ。実際にこうした策が試されてきたが、成功例はわずかだ。 その中でアメリカ先住民を天然痘に罹患させたヨーロッパの入植者の事例は数少ない成功例だ。とはいえ、効果はごく限られていたとの証拠がある。フォートピット駐留の英軍が天然痘患者の使った毛布をポンティアックの戦いでインディアンに使わせたが、効果は疑わしかった。数十年後に今度はオーストラリア原住民に英軍が同じ戦術を使ったとの記録がある。ただし、アメリカ入植者が先住民へ疾病を持ち込んだのは事実で、その最大の例がメキシコだ。コルテスの現地征服を天然痘流行が助けた。北米でも天然痘はじめ疾病の流行で先住民が減少したところに入植者が入り込んだ。 工業化の時代の初期での戦争で画期的な生物兵器の投入機会が増えた。第一次大戦でドイツは米国の家畜に炭疽菌感染を試みたが失敗している。第二次大戦中の主要国で生物戦の研究開発が続いたが、実際に投入したのは日本とソ連だけだ。日本は中国戦線に集中し、腺ペストやコレラを戦闘員民間人を区別せず流行させようとした。中国側に死者が発生した

中国の廉価版輸出専用戦闘機JF-17にF-16のDNAが入っている

J F-17戦闘機は輸出用の機材。中国は同機の改良を行ってきた。そのJF-17に米F-16のDNAが入っているとはどういう意味か。 JF-17「サンダー」多任務戦闘機は中国の輸出用機材の成功例だ。最初から輸出想定で開発され、供用までの道は決して平坦ではなかったがし、開発期間は数十年に及び米国もその途中で関与している。設計面ではMiG-21とF-16ファイティングファルコンを融合させた。最新型JF-17では性能をさらに上げている。だがJF-17誕生に米国がどう関与したのか。古い設計の機体が十分に通用するのだろうか。 JF-17はパキスタン空軍が運用する 成都航空機 (CAC)製J-7戦闘機のアップグレード構想から生まれた。パキスタンはソ連に対抗するアフガニスタンのムジャヒディン支援で中継役を務めていた。米国はパキスタンへの防衛協力に前向きだったが、ソ連の次世代軽量戦闘機MiG-29配備を見たパキスタンは対抗可能な機種を求めてきた。 ここから生まれたプロジェクトセイバーIIでJ-7近代化改修をCACと グラマン が共同実施した。セイバーIIはJ-7の機体延長、空気取り入れ口の変更を主にした。ただしセイバーIIでは米戦闘機はおろかMiG-29の水準にも到達できず、セイバーIIは打ち切りとなった。 だがこの3国は1980年代末にと「スーパー7」事業を立ち上げた。今回は翼幅を延長し、F-16に近くしたほか、以前の空力学的改良も採用した。グラマンは1989年に天安門事件を理由に事業から抜け、事業はその後10年を中国とパキスタンの交渉を横目に薄氷を踏む展開となった。1992年には事業採算の事前評価が行われ、結果が良好だったため開発合意書が締結された。 1998年、中国とパキスタンはスーパー7事業を再開した。費用はパキスタン政府とCACの折半とし、機体名称はJF-17に変更された。グラマンが抜け、新しいエンジンが必要だった。ロシアの ミコヤン設計局 から解決策としてクリモフRD-93エンジンが提示された。これはMiG-33用のエンジンだったが同機開発は中止となっていた。 もうひとつ革新的な技術が開発中に加わった。 境界層隔壁なしの超音速空気取入口(DSI)で、その後改良を加え現行のJF-17に採用されている。試作一号機が20

歴史に残る機体23 MiG-17「フレスコ」

米 戦闘機に匹敵する性能こそなかったものの、MiG-17は驚くほど軽快で、旧式かつ低速で武装も劣っていたにもかかわらず、ヴィエトナム戦で米軍機を多数撃墜している。 その出自 MiG-15は高性能小型機でF-86と互角に戦った。だが、欠点があった。マッハ1に近づくと飛行が安定しマッハ0.92で自動的に減速してしまうのだった。ロールスロイス製エンジンをカウンターエンジニアリングした高性能エンジンだったが重量は重くなった。 それでもMiG-15は朝鮮半島でB-29を狩ったし、その後の調査では米側の撃墜数は水増しされており、実際にはMiG-15は米戦闘機との撃墜数はほぼ同数だった。改良が必要だった。 MiG-15を原型に MiG-17では相当の改良が加えられMiG-15の発展型になった。 まず、アフターバーナーが着いて推力が増加した。主翼・尾翼の後退角が増えた。主翼は強化され、マッハ1付近でも変形しにくくなった。この結果、操縦制御性が高まった。 ヴィエトナム 北ヴィエトナムがMiG-17の性能をフルに発揮した。小型で低速のMiG-17は米側のリパブリックF-105サンダーチーフ、F-4ファントムを相手に軽量かつ操縦性が優れていた。低速での優位性が効果を上げた。 技能にたけたヴィエトナムパイロットとロシア人パイロットの手にかかりMiG-17は輝いた。米側もMiG-17数機をイスラエル経由で入手し、性能を評価し、有効な戦術を検討した。 機密解除のNSA文書が評価結果を以下伝えているのはショックとも言える。「交戦した海軍パイロットはフレスコC(評価対象のMiG-17)との一回戦で全員負けている」 同文書はMiG-17の性能をこう持ち上げている。 「東南アジアでMiG-17F相手の戦術戦では大部分が低空域でフレスコCの低主翼荷重と8g構造限界が最高の性能を発揮できる。傑出した操縦性もこの空域で効果を発揮し、旧型ながら単純構造の同機は高性能新型装備にも脅威だ」 さらに続いた功績 1万機を超えるMiG-17が量産され中国、ヴィエトナム、ソ連、東ドイツ、ポーランド等の空軍部隊で供用された。 米国でもMiG-17が販売されていた時期がある。連邦航空局のウェブサイトを見ると数

SR-72登場の前に極超音速機の概念、歴史をおさらいしておく

SR-72ですが、いつ姿を表すのでしょうか。また極超音速機を爆撃機に転用する構想が実現するのでしょうか。いずれ明らかになるでしょう。その前に、極超音速機の系譜をたどってみましょう。 確 実ではないが、SR-72は成功作SR-71、さらにその先達の流れを汲んでいる可能性があり、完成すれば世界最速の機材になる。 青天の霹靂という表現がぴったりだったのは、 ロッキード・マーティン のスカンクワークスがSR-71の後継機を発表したときのことだ。名機と呼ばれるマッハ3飛行のSR-71偵察機は計算尺で設計された機体ですでに退役している。 発表されたSR-72はマッハ6とSR-71の2倍で飛行し、空気取入口を通過する空流の速度がSR-71の速度と等しくなるほどの高速機だ。 そのSR-72の実証機材は2017年7月に完成していたと言われる。 Aviation Weekによればスカンクワークスは高温高出力域でターボジェットを運転する方法を開発し、まずマッハ2.5に加速する。ラムジェット-スクラムジェットがこの後を担当し、作動にはマッハ3以上が必要だ。ロッキード・マーティンは解決方法を得たというが、内容は述べていない。 ターボジェットはブレイド多数を回転して入ってくる空気を圧縮加熱してから点火しガスを排出する機構だ。ラムジェットはもともと高速なので空気自体が高温高圧になっており燃料と点火できる。スクラムジェットとは「超音速燃焼ラムジェット」の略で入ってくる気流が超音速で移動している。 極超音速中はソニックブームは発生しないが、機体前縁を通過する気流が高速となり溶鉱炉と同じ温度まで加熱される。 SR-71でも飛行中の空気との摩擦のため地上で機体パネルの接着が緩んでいても飛行中に膨張していた。 マッハ5超の極超音速飛行の可能性がこれまで70年に渡る研究の原動力であった。ナチが新兵器として実用化を狙っていた他、想像力を刺激してきた。 ジルバーフォーゲル構想  オイゲン・ゼンガーは時速数千マイルの航空機構想に博士論文で初めて取り組んだ。1933年のことである。ロケットエンジンの冷却用に低温燃料を再循環させる画期的な発想に注目したのがヒトラー政権だった。ヴェルナー・フォン・ブラウンと並びゼンガーも第三帝国の軍事力整備を求められた。 フォン・